こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

春の星座の銀河たち

2013年04月14日 | プラネタリウム

 先週までは「春休み」だったので「特別投影」だった「久喜プラネタリウム」。そんなワケで今日は「一般投影」である「春の星座のぎんがたち」を見てきました。

 春は「系外銀河」が見やすい時期といわれていまして、「おとめ座超銀河団」や「ハッブルディープスペース」と呼ばれる「銀河」の集団があるのです。「太陽系」は「天の川銀河」の端の方にあり、夏では「天の川銀河中心方向」が良く見え、冬の天の川も意外とハッキリ見えるのです。これはそして、「春・秋」は天の川銀河の外、つまり「系外銀河」が良く見える時期なのです。これは「天の川」は太陽系がある「天の川銀河」を見たものであり、大変星が密集している為、「系外銀河」が見づらくなってしまっています。その位置からずれた「春・秋」は天の川銀河の星々に邪魔されず遠くをみる事ができるのです。そして「春の星座」の空域は特に銀河が多く見られるのです。

 銀河には一般的に「銀河」と想像して思い浮かぶ円盤状の「渦巻き」。その「渦巻き」に中心が棒状になっている「棒渦巻き」。円盤状にもならず、た円形に星が集まっている「楕円」そして、それらに当てはまらない「不規則」などの種類があり、特徴的な銀河もいくつもあります。ちなみに、「天の川銀河」は「渦巻き」と考えられていましたが、現在では「棒渦巻き銀河」ではないだろうか?と考えられています。まぁ、誰も「天の川銀河」を外側から見たことがありませんから、本当はどんな形をしているのかは解らないんですがね。

 銀河の中には「M」とか「NGC」とかの記号と数字が付いていますが、アレは「カタログ番号」といい、一番初めは「フランス」の天文学者である「メシエ」が「彗星」と間違えないように「星団」「星雲」などに番号をつけたの始まりで「M」とは「メシエ」の略なんですよ。「Mカタログナンバー」は「110」まであります。「NGC」は「ニュージェネラルカタログ」の略称で「ウィリアム・ハーシェル親子」が作った「ジェネラルカタログ」を「ジョン・ドレイヤー」が追補して1888年に発表した「星団「星雲」「銀河」を「7840個」掲載した天体カタログでして、「M」と重なってもいます。例えば「アンドロメダ銀河」は「M31」でもあり「NGC224」でもあるのです。

 銀河はお互いの重力で引き合い、宇宙の各所で泡のように集団化し「銀河団」を形成します。その銀河団はさらに別の銀河団と合わさり「超銀河団」となっていくのです。これを「宇宙の大規模構造」と呼ばれているのです。当然多くの銀河が集まり、重力により集まるワケですから「衝突」も起こります。「M51 りょうけん座 子持ち銀河」なんてまさに銀河が衝突しようとしている場面ですね。実はこんな話もあるのです。

 「天の川銀河」のお隣、「230万光年」にある「アンドロメダ銀河」と遠い未来、「40億年前後」に衝突すると予想されています。「NASA」よりこんな画像が発表されています。

 画像の解説をすると「1段目左」は現在の姿。「1段目右」が20億年後。「アンドロメダ銀河」が接近し、その円盤がはっきり、大きく見えるようになる。「2段目左」37億5千万年後。「アンドロメダ銀河」はさらに接近し、とても大きく見え、夜空の大半を埋めている状態に。「2段目右」38億5千万年後には、衝突により「新しい星」の形成が始まり空が明るく、星雲の中にいるように。「3段目左」39億年後は「星形成」が継続しており大きな変化はあまり無い「3段目右」40億年後、「アンドロメダ銀河」は「潮汐力」で引き伸びされ、天の川銀河は歪んで見えるように。「4段目左」51億年後では「天の川銀河」と「アンドロメダ銀河」の中心部分の合体が始まり「核」が一対になっているように。「4段目右」70億年後で合体が完了。天の川銀河とアンドロメダ銀河が合わさって巨大な「楕円銀河」が形成され、地球からは新たに出来た「天の川」が空全体を占めるように見える。この「アンドロメダ銀河」との衝突によって「太陽系」自体には大きな影響は無いようでして、今までどおりなそうですよ。ただ、「太陽の寿命」があと「50億年」といわれていますので、このときには「地球」、「太陽系」自体がなくなっているかもしれません。まぁ、40億年、50億年先の話ですからね。人類だってもういないでしょうから、心配するようなモンではないですので、あしからず。

 それでは、本日の登場良人物は「プラネタリウム」な話題でしたのでこの方です。「プラネタリウムの妖精」を名乗っている「天元界 天象運行監視室 第二区域局」所属の「天象精霊」である「カスミ・アウロラ・タマノイ」さんです。春の地球の位置は「太陽系」と銀河の位置関係から見て、斜め上側が良く見えこれを「銀河の覗き窓」といわれています。背景は「銀河系における太陽系の位置」です。

2013_04_14

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