さてさて「金環日食」まであと10日となりましたね。そんなワケで多くの「プラネタリウム」や「科学館」が「金環日食」に関するイベントを催しているようですね。
私が常連となっている「久喜プラネタリウム」も例外なく「金環日食用イベント」があり、今日「天文工作教室 金環日食を見よう!」と題したイベントがありました。そして、そのイベントに私も「久喜天文自然クラブ」からの「アシスタント」として参加する事になったのです。
「天体工作教室」で何をするかと言いますと、「金環日食」に向けて「日食グラス」と「ピンホールボックス」なる物を製作し、日食を安全に観測しよう。といった趣旨のイベントです。そして当然ながら「工作」ですので、大掛かりでないですが工作をする事になります。
始めは「日食」に関しての説明をしてから「安全に太陽を観察できるように」と言うことで「日食グラス」を製作します。まぁ、「日食グラスを作る」と言っても、「太陽観測用シート」を「工作用紙」に貼り付けるだけと簡単な物です。しかもこの作り方が意外と画期的で、「太陽観測用シート」を工作用紙に貼るには工作用紙を切り抜かなければなりません。しかし「小学生」相手ですので「カッター」を多用するには危険が伴うので「はさみ」を中心に製作する事になります。でもハサミだけできれいに切り抜くには少々難しいですし、ただ切り抜くだけだと面白みも無いので、まず紙の中心辺りに「太陽観察用シート」よりも小さめの四角を書き、「L」字状になるよう紙を切り分け、2枚ある「L字」状の紙をそのまま長方形になるように合わせれば「切り抜く」事無く「中心部分に四角の切り抜き」が作れます。それをステイプラーで留めて完成です。
この「日食観測用グラス」は10分くらいで簡単にできるので、完成した時点で休憩に入り、今度は「ピンホールボックス」の製作です。
「ピンホールボックス」はまずまず厄介な工作で、「ダンボール箱」、理想としては「コピー用紙の箱」が良いのですが、ともあれ、段ボール箱の縦横で「長い」方の一方の底を切り抜き、取っ手を付けて、切り抜いたそこの部分を塞ぐように「トレス紙」を張り、今度はその「対面」の中心に「3cm角」の切り抜きをして、そこに「アルミテープ」を貼り付けて、アルミテープの中心部分に「ピン」で穴を空けて完成。
使い方は、「アルミテープ」の方を太陽に向けて、「ピンホール」を通った日光が「トレス紙」に投影される事になります。
ただ、これを作るに当たって注意すべきなのはダンボールを切り抜くときに「カッター」を使わざるを得ない事。それと「ダンボール箱」は「持ち込み」なので、どんな「ダンボール箱」が来るかが問題となります。用意したトレス紙はB4サイズ。それ以上のダンボール箱を持ってこられると大変ですからね。それに「千枚通し」や「カッター」を使うので、それに伴う怪我などが心配でしたが、午前と午後。共に皆さん上手に作られていましたよ。
「ピンホールボックス」も完成して最後に21日の日食の見え方などを説明して、今日は気温はあまり上がりませんでしたが、太陽は出ていたので実際に使って貰う事ができましたから良かったですよ。ただ解説するよりも、自分たちで「作った」道具で観測するのは楽しい物です。それに普段は眩しくて見る事ができない太陽を見て、保護者の方もお子さんたちもとても楽しまれていましたね。
私も始めて本格的に、と言っても普段とあまり変わりませんが、アシスタントができてとても楽しかったですし、何よりも楽しんでいる人を見るのは良いですね。
それでは、本日の登場人物は「天文自然クラブ」が関わった話でしたので、この方。「非公認」の「久喜天体自然クラブ」のパッチに登場しているキャラクターである「天体」が好きで「宇宙」に憧れる「桜宮 ツアイシア」さん、通称「シア」さんです。「天文工作教室」ですので、シアさんも教師風な服装です。機会があればまたアシスタントをしたいですね。