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読書感想「富士山噴火」高嶋 哲夫

2017年07月06日 10時02分28秒 | 乱読本感想

集英社 2015年7月24日

★5 
2017年07月06日 09:58
日本の大災害、痛めつけられても痛めつけられても耐えて立ち向かう日本人に最近は畏敬の念さえ覚える。
自然の大災害がこれほど無ければ日本は”もっと”と考えることもあるが、たぶんそれは違うのだろう。
耐え、立ち向かってきた結果が今の日本だと思う。
で、
高嶋哲夫。
知る人ぞ知る予言災害小説を書く作家。
自然災害シリーズ(私が勝手につけました)「M8」「TSUNAMI」「東京大洪水」と読んできて、本書。
3.11の後に書かれた本書では首都大地震、東海・東南海・南海地震が既に起きていて、大きな被害を出している。
3年後、心身ともに傷ついた人たちもみんな立ち直ろうとしているところに”富士山噴火”
神の試練じゃなく自然の試練。
大自然に対しては為す術が無い。
逃げることだけ、逃がすことだけ。
単純にみえるが、色々利害がからんでこれが大変。
今回も、人々の為に尽力するスーパーヒーロー、ヒロインが多く登場する。
今回は特に、市長、火山学者、医師、看護師と女性が大活躍。
大災害なのだが、そこで活躍する人たちを追っていくとワクワクする。
不謹慎にもハラハラドキドキワクワクなのだ。
ハリウッド映画みたいだと思って読んでいたら、最後の解説にも同じようなことが書いてあった。
帯にも「防災サバイバル・エンタテインメント」と。
モンクなく、楽しめる小説だ。
でも、高嶋さんの書く小説は”予言の書”でもある。
だから心して読んで!
自分は”どう行動するか”



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