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読書感想「森は知っている」吉田修一

2022年08月16日 13時59分05秒 | 乱読本感想
幻冬舎 2014年8月5日

映画化の文字につられて「太陽は動かない」を読んだが、背景が端折られたような話だったのでどうにも消化不良だった。
本書はシリーズ2作目だそうだが、主人公・鷹野一彦が諜報部員になる前が描かれる。
“鷹野一彦”となった少年が諜報部員になるべく過酷な訓練を受けている。
親の虐待から保護されたが、それよりはマシな待遇と言えるのか?
彼に関しては少し、言えるかもと思う。
心から心配してくれる養育者の人たちが間違いなくいるし、初恋まで体験したし。
読む側としても、この2つのエピソードによって救われた。
もっと悲しい話しを想像して読む前から落ち込んでいたので、良かった。
「太陽は動かない」の話に少し厚みが出た。

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