途中下車してときどき嵐

ブログ人から引っ越してきました。

読書感想「歌舞伎町ダムド」誉田哲也

2019年09月28日 15時41分37秒 | 乱読本感想
中央公論新社 2017年2月25日

★4
ジウシリーズから派生した歌舞伎町シリーズ(Wikipediaではジウシリーズ)
ジウ(Ⅰ Ⅱ Ⅲ)から始まり、ハング、歌舞伎町セブンと読んできた。
主人公は変わっても歌舞伎町と言う世界に住んでいる人々の話で、どれも暗くてエグイ。
それを嫌悪し後ろめたさを持ちつつも惹かれて読んでしまうのはひとえに誉田哲也の巧さ。
”次はどうなるんだ?”と興味を抱かせる展開が半端なく巧いのだ。
先日読んだ「ルージュ 硝子の太陽」と「ノワール 硝子の太陽」、ジウと姫川玲子のコラボ企画も面白かった。
エグさが少し減ったのも嬉しかった。
そこで本作を読んでいなかったと気が付いて読んでみた。
読み始め、やっぱりエグイ出だし。
でも、やっぱり展開の面白さに目が離せない。
次、どうなるんだ?のワクワクが止まらない。
本作はセブンにあった暗さがあまりない。
悪を成敗するセブンのメンバーは誰も吹っ切れてはいないが、読み手にとっては吹っ切れた勧善懲悪の娯楽の世界だ。
特に、最後の方、セブンのメンバーが東刑事を守護する場面は娯楽の頂点。
必殺仕事人のラストシーンに似ていて、これを映像で観たい!と思った。

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読書感想「ノワール 硝子の太陽」誉田哲也

2019年09月16日 10時19分44秒 | 乱読本感想
中央公論新社 2018年12月25日

★4

誉田哲也ワールド、すごいな~
出版社の枠を越え各シリーズを構成する人たちがコラボしている。
先日読んだ「ルージュ 硝子の太陽」、姫川玲子シリーズだと思って読んでいたらそれだけではない展開に。
もちろん、姫川の事件は解決してそれだけでも楽しめたが、もっと楽しみを!で、
即、本書「ノワール 硝子の太陽」を読むしかないでしょ。
歌舞伎町セブンのメンバーと東刑事登場!
自分の記録を調べたらシリーズのすべてを読んではいなかったので、少し???なところもあったけれど、それは些末なこと。
歌舞伎町セブンは誉田哲也版の「必殺仕事人」だ。
悪人は、誉田作品に登場する位の極悪人、結果としてその極悪人が成敗される。
小気味良い勧善懲悪の世界、娯楽の世界だ。
楽しめればそれでいい。
でも、少し、誉田哲也的解釈の日米安保、日米地位協定などのハードな内容も出てきて政治的な話が興味深かった。
今回、被害者となった歌舞伎町セブンのメンバー、上岡。
彼がメンバーに入った経緯の記憶が無い。
シリーズの読んでないところを読んでみることにするか。

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