途中下車してときどき嵐

ブログ人から引っ越してきました。

読書感想「神去なあなあ日常」三浦しをん

2020年02月22日 10時30分51秒 | 乱読本感想
徳間書店 2012年9月7日


BOOKOFFを彷徨っていて少し古い本を見つけた。
手に取ったのは”映画化”の文字があったから。
映画化された映画を見ていないどころかタイトルも知らなかったが、知らなくはない”三浦しをん”の文字が見えたので買ってきた。
何だかぽ~~~っとしたお兄ちゃんがぽ~~っとしている間に送り込まれた山の中の生活を綴っている。
高校を卒業したばかりの都会育ちの男の子が林業をする。
そこそこの田舎に住んでいて少しは山の事も知っている私はこの男の子がものすご~~く苦労するが、頑張って頑張って”男になる!”的なサクセスストーリーを想像していた。
もちろん、都会育ちの勇気くんは苦労するし頑張る。
でも、ぽ~~~っとした勇気くんのキャラと神去村の人たちの生活の様子はまんが日本昔ばなしをみている様な気分にさせられる。
ハードな仕事、ハードな祭りなのに市原悦子さんに語られて骨抜きにされた感じ。
そう思わされるのには神隠しとか、危機の時に現れた赤い着物白い着物を着た女の人の話が挟み込まれているからだろう。
非現実的なことだが、この物語に出てくるような”本気の山”にはそんな事があってもいいかなと”ちょっとした山”くらいは知っている私は思った。

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読書感想「神の値段」一色さゆり

2020年02月11日 10時24分11秒 | 乱読本感想
宝島社 2017年1月11日

今まで見たことも聞いたこともなかった本をBOOKOFFで発見。
”このミス大賞”のロゴがなければ目に止まっていなかっただろうこの作品はちゃんと大賞受賞作のようだ。(大賞でもないのに”このミス大賞”のロゴがある本もあるんだよね)
現代アートの世界を描いているのだが、それが全くの虚構なのかある程度の現実をふまえて書かれているのかが分からない。
現代アート自体は好きだし、たまにはみるが、その裏事情など見聞きしたことも想像もしたことも無かったからだ。
現代アート、その作家、ギャラリー、投資家たちの裏事情。
一瞬、芸術に投資家って、どういうこと?と思うが、これが切っても切れない関係。
なかなか興味深いアートの世界が描かれ、その中で殺人事件も起こる。
でも、この作品、犯人探しが主軸ではないようだ。
アートの世界のミステリー。
で、振り出しに戻り、ここに描かれている世界はどれだけ現実に近いのか?
解説で作者の事に触れている。
東京藝術大学卒、香港中文大学大学院を経て、美術館の学芸員だとか。
そうか~、現代の現代アートの世界って、こんなんだ!と思った。

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読書感想「AI崩壊」浜口倫太郎

2020年02月11日 08時16分08秒 | 乱読本感想
講談社 2019年11月14日

映画が公開されたとテレビで知って、私好みの映画だなぁ~と思っていたら、書店に本が!
帯に役者さんの写真もあるので、その原作!と思ったらノベライズ。
「22年目の告白」の浜口倫太郎の名前もある。
好きなジャンルだし、とりあえず読んでみるか~で、読んでみた。
う~~ん、なんだか以前、本で読んだような、昔、映画で観たようなシーンが続く。
私の頭の中ではウィル・スミスが何者かに追われ薄暗い中を走っている。
これは何に追われているんだったっけ?(どうもアイ,ロボットの記憶のようだ)
AIと言うのが新しいだけで、他は・・・
ウィル・スミスが大沢たかおに替わり逃げ回るのか~
まぁ、カッコいいから映画なら許せるか。
原作本ならまだしもノベライズ本だと映画を飛び越えることもできないね。

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読書感想「農ガール、農ライフ」 垣谷美雨

2020年02月01日 18時31分12秒 | 乱読本感想
祥伝社 2019年5月15日

ここんとこ読み続けている垣谷作品。
今まで読んだ作品はけっこう衝撃的なタイトルだったが、これは普通。
だが、今までと同じように語られる言葉は辛辣だ。
垣谷美雨が辛辣と言うのではなく語られる現実が辛辣なのだが。
派遣切りにあい、彼氏に振られ、同棲していた家を立ち退くように迫られるが頼る両親も家もない。
そんな不運な水沢久美子。
どん底の久美子がとった行動は、「農業をやろう!」
当然、垣谷ワールドの厳しい現実が待っているが、救われるのも垣谷ワールド。
頑張る久美子に待っている未来は?
ちょっとだけハッピーな終わりは作りものだと思うが、それはそれで良い。
読後感は良い方がいい。
久美子の頑張る姿は気持ちが良いし、こちらを元気にしてくれる。

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