途中下車してときどき嵐

ブログ人から引っ越してきました。

読書感想「あの夏、二人のルカ」誉田哲也

2021年07月25日 19時31分50秒 | 乱読本感想
角川文庫 2021年4月23日


目次の次のページにギターのイラスト、それに各パーツの名前が書かれている。
そうか~音楽好きな誉田哲也が音楽に関係する物語を描くのか~
名古屋から東京に戻ってきたアラサー女性がギターの修理屋さんで薔薇が彫り込まれたギターに出あう。
さあそれから!と思ったら、高校二年の夏休みに何を始めるか、と続く。
佐藤久美子という女の子が語り始める。
仲間を集めてバンドを作り始める。
そして、ギターの修理屋さんも語る。
最初に登場した女性が佐藤久美子、クミだと思ってしばらく読んでいたが、あれ!?違う!別の人だ!誰だ?
バンドの中の誰かなんだなと高二の女の子たちの話を読んでいく。
キラキラと輝く女の子たち、でも、それが、心を閉じたようなアラサー女性にどうしてなった?
高二の女の子たちのその後が語られる。
その中で謎も解き明かされ、修理屋さんとの関係も分かって、最後はちゃんと大人の女性たちの話になる。
ジウとか姫川玲子を書く人が書いたとは思えない様な作品になっている。
たまにはこういう誉田哲也も良いな。

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読書感想「いなくなれ、群青」河野裕

2021年07月10日 20時03分32秒 | 乱読本感想
新潮社 2014年9月1日

コロナ禍の始まりくらいの時、若い子が「これ、読んで」と、くれた。
映画化の文字と横浜流星、飯豊まりえの写真付きのカバーがかかっていた。
それから1年以上経過、さすがに読まなきゃと。
薄い本だからすぐに読めるだろうと思ったが、なんだかね~、面白くないのか、興味がわかないのか、進まない。
作家さんが若すぎるから付いていけないのか?いや、それほど難解な話でもないと思うが。
それと、登場人物のふたりの高校生、七草と真辺由宇役を演じる俳優さんふたりだが、最近のドラマ映像の姿が浮かんできてしまって、それがやたら大人っぽくて、どうにも本の中で動くと違和感出まくりで嫌になってしまった。
でも、何とか最後まで読んで、『あぁ~、これは一途な恋物語だったのね』と思った。
が、はたしてその感想が的を射ているのかどうか判らない。
本来は感想文なんて思った事を書けばそれだけの事なのに、何故か答え合わせをしたくなるような気分になった。

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