途中下車してときどき嵐

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読書感想「自覚」-隠蔽捜査5.5- 今野敏

2017年07月28日 10時44分36秒 | 乱読本感想

新潮社 2017年4月28日


★5 2017/07/28

-隠蔽捜査5.5-
.5が付くのでこれは短編集。
今回は、わが愛する”竜崎伸也”の回りに居る人たちのお話。
ファミリーとも言えるおなじみの人たち、アンチ竜崎も居るがそれぞれが主人公なので、それぞれの竜崎伸也考が描かれていて興味深い。
特に、アンチの代表格の野間崎管理官の章が面白かった。
無意識に竜崎を弁護して『いや、待て待て・・・』って、思わずにま~~っとほくそ笑んでしまった。
そして、すっかり竜崎の片腕、秘書のようになってしまった貝沼副署長も面白い。
良い味を出している。
短編なので、それも脇の人たちが主人公なので竜崎の出番が少ないのか!?と思ったが、良いところで登場、水戸黄門の”印籠”のように出てきて、『おお~!!!さすが竜崎伸也!』その度に、私はにんまりしてしまう。
現実には居ない優秀な上司を物語の中だけでも楽しんで、あぁ~気分爽快。
隠蔽捜査はそう言う、私にとっての清涼剤だ。



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読書感想「検察側の罪人」雫井脩介

2017年07月28日 09時57分15秒 | 乱読本感想

文春文庫 2017/2/10


★4
2017年07月25日 13:46

ぶっちゃけ、帯の”木村拓哉、二宮和也の映画”につられて買ってきた。
それほど期待していなかったけれど、結果として、けっこう前のめりで読んでいた。
若い検事とベテランの検事、どちらも優秀な人物。
殺人事件の容疑者を取り調べることになるが、ベテラン検事が過去に経験した殺人事件との絡みで・・・
内容にはなるべく触れないように感想を書こうと思う。
”正義”という言葉がある。
裁判官、検察官、弁護士にとってそれは必須だと単純に思う。
思っていたが、本書を読んでそれが曖昧になってしまった。
最上の、沖野の、白川弁護士の、それぞれの”正義”が巧く描かれているが故に、そしてそれぞれの信念が貫かれたが故に。
特に、最上のそれは検事の原点のような時代に起こった事件がその後の生き方にかなり影響しているので、切なかった。
物語として、とても良くできていて、面白く(興味深く)読めた。

ところで、私はジャニのファン。
その彼らが出演する映画の原作と言うことなので興味を持った訳だが、どうにも、最上役のキムタク、沖野役のニノを想像して読むとしっくりこない。
ニノは役者として巧くこなすだろうとは思っても、やっぱりムリ!
キムタクに至っては、悪いけど最上のイメージじゃない、まったくない。
それと、役として、この最上役はとても難しい役だと思う。
イメージじゃない彼が演じることが出来たらすごい役者だと評価するけど・・・
面白いこの物語を物語として楽しむために彼らを瞬殺した。
彼らを消し去るとより物語に入り込めた。


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読書感想「プラージュ」誉田 哲也

2017年07月09日 11時11分58秒 | 乱読本感想

幻冬舎 2017年6月28日


★3
2017年07月09日 11:06

ドラマ化だそうで、星野源と石田ゆり子の写真が妙に目立っていた。
手にとって、初めて誉田さんの本だと分かった。
読んでみると誉田作品によくあるやたらエグイ作品でもなく、やたら明るい青春小説でも無かった。
それらを融合(?!)して目先の変わった作品に仕上げてみました的な。
~訳ありばかりのシェアハウス~
23章あるが、1章1章語る人が変わる構成になっている。
途中で、あれっ!?時系列が違っている!
えっ!?Aって誰だ?
記者に名前があったっけ?
起こった事件と、起こる事件と、謎解きと、そして罪を犯した人の再生と、バラバラにみえるピースが繋がった時、私は『この愛おしい人たちが幸せになりますように』と願った。

ところで、ドラマになると知って、キャストは星野源、石田ゆり子だけ知って読んだが、なぜか私の頭の中で台詞をしゃべっているのは「リバース」の藤原竜也だった。
物語の雰囲気が似ていたからだろう。
石田ゆり子は潤子さん役にぴったりだと思う。
読んでいるとき”美羽”を演じるのは誰だろうと興味をもった。
この役を演じるのは相当上手くないとダメだろうなと。
読後に仲里依紗だと知った。
ちょっと年齢が違うが、彼女ならすごい”美羽”を演じるだろうと思った。


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読書感想「富士山噴火」高嶋 哲夫

2017年07月06日 10時02分28秒 | 乱読本感想

集英社 2015年7月24日

★5 
2017年07月06日 09:58
日本の大災害、痛めつけられても痛めつけられても耐えて立ち向かう日本人に最近は畏敬の念さえ覚える。
自然の大災害がこれほど無ければ日本は”もっと”と考えることもあるが、たぶんそれは違うのだろう。
耐え、立ち向かってきた結果が今の日本だと思う。
で、
高嶋哲夫。
知る人ぞ知る予言災害小説を書く作家。
自然災害シリーズ(私が勝手につけました)「M8」「TSUNAMI」「東京大洪水」と読んできて、本書。
3.11の後に書かれた本書では首都大地震、東海・東南海・南海地震が既に起きていて、大きな被害を出している。
3年後、心身ともに傷ついた人たちもみんな立ち直ろうとしているところに”富士山噴火”
神の試練じゃなく自然の試練。
大自然に対しては為す術が無い。
逃げることだけ、逃がすことだけ。
単純にみえるが、色々利害がからんでこれが大変。
今回も、人々の為に尽力するスーパーヒーロー、ヒロインが多く登場する。
今回は特に、市長、火山学者、医師、看護師と女性が大活躍。
大災害なのだが、そこで活躍する人たちを追っていくとワクワクする。
不謹慎にもハラハラドキドキワクワクなのだ。
ハリウッド映画みたいだと思って読んでいたら、最後の解説にも同じようなことが書いてあった。
帯にも「防災サバイバル・エンタテインメント」と。
モンクなく、楽しめる小説だ。
でも、高嶋さんの書く小説は”予言の書”でもある。
だから心して読んで!
自分は”どう行動するか”



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