途中下車してときどき嵐

ブログ人から引っ越してきました。

読書感想「転迷: 隠蔽捜査4」今野敏

2020年09月21日 09時38分02秒 | 乱読本感想
新潮文庫 2014年4月30日

先日、「棲月-隠蔽捜査7」を読んだ時、隠蔽捜査3.5と4を読んでいなかった事が判明した。
竜崎LOVEの私、どう考えても4を読んでいないことはないだろうと不思議な気持ちだった。
でも、感想をいくら探しても無かったのだ。
で、4を読み始めた。
あぁ~、やっぱり知っている!
でも、久しぶりに読み返してみる。
7でちょっと角が取れた感があった竜崎がまだまだ尖っている。
いくつもの事件が重なり大忙しの竜崎に、彼を敵視する人たちが無理難題を押しつける。
それを“正論”で突破していく、昨今のドラマ「半沢直樹」を観ているようだ。
小気味良い。
その後を知っている私としては、ここで激怒している彼も竜崎を認めるんだよなぁ~とニタリとする。
シリーズものは面白いな。

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読書感想「初陣―隠蔽捜査3.5―」今野敏

2020年09月21日 09時03分29秒 | 乱読本感想
新潮文庫 2013年2月1日

先日、「棲月-隠蔽捜査7」を読んだ時、隠蔽捜査3.5と4を読んでいなかった事が判明して、早速読んでみた。
本書は.5なので短編、そして主人公は伊丹俊太郎だったので読んでいなかったのだろう。
竜崎伸也LOVEの私にとって伊丹はその親友だが、あくまでも“添え物”
あまり興味が無かった(特に本書発売当時は)
とは言え、各章、困れば竜崎に相談する伊丹のおかげで、竜崎も登場。
いつもの竜崎ではなく、伊丹を通して描かれる竜崎が新鮮だった。
何より、隠蔽捜査シリーズの大事件、“竜崎伸也の恋煩い”に仕掛け人の事がいて、それを伊丹が知っていたって・・・思わずニタリとしてしまった。
さかのぼって本書を読んだかいがあったというものだ。

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読書感想「災厄」周木律

2020年09月13日 09時18分58秒 | 乱読本感想
角川書店 2017年7月25日

作者作品とも知らなかった。
コロナ禍だったからの出逢いだろう。
この類の作品は好みで”災厄”と言えば篠田節子の「夏の災厄」を思い出すが、本書はどうだ?
始まりは”謎の死”、そして謎を解明する人々の群像劇。
こういった作品の定石だ。
それをどう味付けするが作家の力量。
次へ次へと読んでいける。
私が好きだから?それとも作家が巧いから?
突っ込みどころは所々にでてくるが、興味深く読めた。
”謎の死の原因”、そうか~そう来たか!
私の想像以上だった。
最後の”隣国”に関しての記述は新型コロナ禍にあって一部に噂されている事ではあるが、これがその何年も前に書かれているってことがとても興味深かった。
まぁ、他の小説にもそういう話はあったけどね~

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