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読書感想「帰去来」大沢在昌

2022年04月23日 10時45分00秒 | 乱読本感想
朝日文庫 2022年2月28日

本屋さんの棚にはいっぱい並んでいる大沢在昌さんの本だが、読むのは初めてかもしれない。
「帰去来」というタイトルに魅かれた。
スリリングな出だし、女性刑事のタイムスリップ。
ただ、タイムスリップしたが、本人まるごとではなく、本人とそっくりな体に中身だけ移動したといった感じ。
別世界はまるで戦後の昭和の様だ。
腐敗したダークな世界が描かれる。
その世界でも女性刑事は刑事だ。
ふたつの世界は違っているが、どこか繋がっている。
連続殺人事件とタイムスリップの謎の解明。
ちょっとゲームをしている様な感覚になり、分厚い本だがするする読める。
「帰去来」というタイトルの作品だから、最後にはそういう風に収束するのだろうと読んでいく。
娯楽大作と言える。
そして、最後に、久しぶりに解説が”素晴らしい”と思った。
読んだ私の気持ちを見事に表してくれ、次に読むべき本たちを紹介してくれた。
もう、これって売る方も買う方もウインウインって感じじゃない。


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