途中下車してときどき嵐

ブログ人から引っ越してきました。

読書感想「ローカル線で行こう! 」真保 裕一

2017年02月27日 13時18分06秒 | 乱読本感想

講談社 2016年5月13日

2017年02月27日 13:16
★4
赤字ローカル線の立て直し、客寄せパンダを自称する女社長を筆頭に頑張る人たちが描かれる。
厳しい状況でも、とにかく明るく元気よく、読んでいてワクワク楽しくなる。
みんなの頑張りを『頑張れ~!』と応援する。
少しだけ頑張りの成果が見え始めたら、なにやら陰謀の気配。
赤字解消だけでも難しいのに、どうなる?
“悪”を探し会社を守る。
この辺から、真保裕一の本領発揮。
ハラハラドキドキ、手に汗握るサスペンス、だけど、みんなが頑張っているから楽しみながらのハラハラドキドキ。

ちょっと、池井戸作品の半沢直樹シリーズやドラマの花咲舞のような感じで、プチ勧善懲悪が気持ち良い。

真保さんを知ったのは昔で、「奪取」とか「ホワイトアウト」の様な硬派な作品が好きだった。
少し前(っても、2012年)に「デパートへ行こう!」を読んで、『あれっ!変わった!?』、以前とは違い軽さがある!
悪くない作品だったが、違和感が少しあった。
本書はその「デパートへ行こう!」と同じラインの作品のようだ。
明るくて軽め。
「デパートへ行こう!」より少しハラハラ度は高い。


「デパートへ行こう! 」感想
乱読本感想リスト作家(さ)行
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韓国ドラマ「トロットの恋人」感想

2017年02月18日 11時53分58秒 | 韓国ドラマ感想
チ・ヒョヌくんご出演、なら観なくっちゃね。
そこに、シン・ソンロクさん、「星から来たあなた」の時の恐ぁ~~いお兄さんの“顔”で登場!
思わず身構えてしまったけれど、今度は何だかすご~~く良い社長さん役。
チェ・チュニが好きで尽くすけれど、報われない。
韓国ドラマによく登場するかわいそうなNO.2。
私は昔から、絶対、主役よりNO.2を好きになる。
「花男」では道明寺より花沢類、ジュンピョよりジフ、「イケメンですね」では廉より柊、テギョンよりシヌ、「メリは外泊中」ではムギョルよりインってね。
今回も、いつもならチ・ヒョヌくん演じるチャン・ジュニョンにドッキューンするはずなのに・・・最後の4話くらい、チョ社長にドキドキだった。
もう、とことん善い人だもん、社長。
「星から来たあなた」と同じ風貌なのにさ。
そういえば、あの時はそこでのNO.2、パク・ヘジンさん演じるフィギョンが好きだったな。
恐るべし、私の中のNO.2。

このドラマ、韓国的に悪い人も出てくるけれど、チュニの健気さやジュニョン、チョ社長の“思いやり”が心に染みる。
そして、芸能界が舞台のドラマ、時々、そこが舞台でも歌や音楽がほとんど出てこないことがあるが、ここではちゃんと、ちゃんとした歌手のチョン・ウンジちゃんが歌っているし、ヒョヌくんもソンロクさんもちゃんと聴ける。

トロットってなんだ?と思っていたが、ハイハイ、韓国ドラマでけっこう耳にしていた歌たちだったのね、演歌みたいな、民謡みたいな。
なかなか楽しゅうございました。


韓国ドラマ感想まとめ ドラマタイトル
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読書感想「歌わない笛」内田 康夫

2017年02月09日 15時08分21秒 | 乱読本感想

講談社 2016年8月11日
-
★3
2017年02月09日 15:06

昔はよく読んでいたけれどいつの間にか読まなくなっていた「浅見光彦シリーズ」
地元が舞台になっていると知ったので読んでみた。
1994年に書かれた作品らしい。
そう言えば地元に音楽大学があったなぁ~と懐かしく思った。

浅見光彦シリーズでは日本中で事件が起こっている。
読む度にその事件現場として取り上げられた土地の様子を観光する。
そこが本当の旅行で行った場所なら『そうそう、そんな場所、あったわ』的な読み方もした。

地元が内田さんの文章で描き出される。
私が見ている景色、乗った列車、食事した場所が次々出てくる。
何となくくすぐったい気持ちになった。

ただ、物語自体は古典的な推理小説。
いや、古典と言うほどでもなくて、中途半端。
長く続くシリーズで設定がそのままだとどうにも無理がある。
この物語ではさすがに浅見光彦はソアラに乗っていない。
もう乗っていないのか、遠くだから乗ってきていないのか、長くこのシリーズを読んでいないので分からないが。
あと、携帯電話が使われだして久しいのにそれが出てこないのも不自然に感じた。
横溝正史さんの金田一耕助シリーズのように古典になるまで仕方がないかな。
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「首折り男のための協奏曲」感想

2017年02月01日 10時55分10秒 | 乱読本感想
首折り男のための協奏曲
伊坂 幸太郎
新潮社 2016年11月29日

2017年02月01日 10:53
★4
“伊坂幸太郎”の名前と“首折り男のための協奏曲”というタイトルだけ見て購入。
で、読む。
伊坂作品は内容をあまり詮索しないで読み始める、それで正解だと思う。
が、
タイトルの次ページ、目次に並ぶ7つの題目。
これは1つの長編か?
それとも7つの短編か?
1つ目を読んで2つ目を読む。
“時空のねじれ”“首折り男”といったワード、繋がっているのか!?
3つ目を読む。
1つ目に出てきた夫婦が居るが、時代は異なるようだ。
伊坂作品では良くあること。
最後に上手く話が繋がって1つの作品になるのか!?
でも、そう思っていたら短編集だったこともあるし~
今回はどう欺かれるんだろう。
どこかに裏があっただろうか?と時々、1つ目、2つ目・・・と何度も振り返って読み直してみる。
SFの様でもある。
ホラーの様でもある。
とらえ方によっては運命的なラブストーリー、もある。
途中、誘惑に負けてちょいと解説を見たら、どうも短編集のようだ。
でも、何だか繋がっている気がする。
“黒澤”も複数話で登場するし(まっ、黒澤に関しては他の作品にも時々登場するけど)
7つ目の話は妙な導入。
“首折り男”も無関係と言われるが登場。
『訳解らん』と思いながら読んで終了。
伊坂作品は『訳解らん』と思いながら読むのが楽しいようだ。
最後に解説をちゃんと読んだ。
この作品、文庫になるにあたり、短編を加筆修正したそうだ。
そこであやふやな繋がり(繋がっていないのも含めて)が作られて、私の好きな『訳解らん』の作品になったようだ。
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