途中下車してときどき嵐

ブログ人から引っ越してきました。

読書感想「代償」伊岡瞬

2022年09月11日 14時49分03秒 | 乱読本感想
KADOKAWA / 角川書店 2016年5月25日

「もしも俺たちが天使なら」を読んで、伊岡瞬、面白いじゃんと思ったその勢いで本書を買っていた。
が、詳細をみるとどうも暗そうで、あぁ”嫌ミス”なのか~で、しばらくは積んでいた。
圭輔の幼少期が暗い。
二部構成で、第一部は幼少期、第二部は弁護士になった青年時代の話のようだ。
とにかく、生命の危険があった幼少期を生き抜いてはいるんだと、希望を持って、第一部を急いで読んだ。
第二部では颯爽と弁護士活動をしているのかと期待したが・・・
道子と達也の悪意が大きすぎて、黒過ぎて圧倒された。
”嫌ミス”はやはり、嫌だな。
でも、その想像できないくらいの”悪”を持った”道子”がどう作られたのかは興味がある。


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読書感想「ウォーターゲーム」吉田修一

2022年09月10日 20時26分49秒 | 乱読本感想
幻冬舎文庫 2020年08月06日

映画化と言うことで読んだ「太陽は動かない」は読んでみてもいまいち解らなかった。
三部作との事で、次の作品・「森は知っている」を読んで、主人公、鷹野の過去は明らかになった。
そして、三作目。
何という壮大なスケールのお話!
と思う反面、CGをいっぱい使った映画の様にも思えた。
それは読み進むにつれてますます大きくなり、最後の場面ではアニメか!と、ツッコミを入れてしまった。
鷹野の幼少期の悲惨さを思えば、そんな非現実的な終わり方でも、彼が”生きている”と感じられて良かったとも言える。
三部作完結との事だが、鷹野と長年のライバルたちの関係はこのまま終われるのだろうか?
その後の鷹野の決断も知りたい。
続編が読みたいものだ。

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