途中下車してときどき嵐

ブログ人から引っ越してきました。

読書感想「もう、聞こえない」誉田哲也

2023年11月23日 16時38分27秒 | 乱読本感想
幻冬舎 2023年10月05日



もう、誉田哲也の娯楽の世界を堪能させていただきました。

何年も読んできた”誉田哲也”作品の色々が散りばめられていて、『あぁ~、これはあの作品みたい』『あぁ~、ここからはあの作品だ!』と、途中からはニタニタしながら読んだ。

最初は誉田哲也の警察ものだと思って読んでいた。

登場してきた女性刑事は既婚者、菊田って・・・えっ!?ひょっとして姫川玲子ファミリーの菊田の奥さんか!?(後で調べたらそうだった)

そうこうするうちに取り調べている容疑者が「女の人の声が聞こえる」って、

場面変わって、女の子たちの学園もの的な話になっているし、

女の人が殺されて幽霊になっているし、幽霊さんは諭吉さんの幽霊と会っているし、そして、幽霊さんは福沢諭吉さんの助言で生きている人とコンタクトがとれるようになるし~

私は何を読んでいるのだろう?とちょっと思ったが、すべて誉田哲也の今まで描いてきた世界だよな~と。

これ、続編が作れそうだけどな、期待して待ってよう。



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読書感想「シーソーモンスター」伊坂幸太郎

2023年11月21日 16時56分27秒 | 乱読本感想
中央公論新社 2022年10月25日



好きな作家さんの本を買う時にはなるべく情報を入れないで買うことにしている。

最初のページをめくると文庫本なのに数ページがカラーだ。

プロジェクトの説明や年表、地図がカラフルに並んでいる。

〈螺旋プロジェクト〉の文字が見えて、8人の作家さんによる共作企画だとのこと。

伊坂幸太郎以外に知っているのは1冊だけ読んだことのある人がひとりだけで、あとは知らない人ばかり。

『え~~、それは気が進まないな』と思ったら1冊でも面白いとのことで気を取り直して読む。

伊坂幸太郎は言い出しっぺなので、昭和後期が舞台の「シーソーモンスター」と近未来が舞台の「スピンモンスター」の2作と嬉しいかぎり。

前置きが長いのは、あまり内容に触れたくないから。

「シーソーモンスター」は昭和のバブル期の嫁姑のバトルの話だが、このふたりはなかなかぶっ飛んでいて面白かった。

「スピンモンスター」は、近未来の話だ。

自動運転の乗り物や人工知能が出てきて、興味深い。

少し先はどんな未来になっている?と思っていたら、重要なことはデジタルからアナログだって。

そのために、手書きのメッセージをはこぶ職業が生まれている。

そんな仕事をしている”彼”が色々なことに巻き込まれるのだが、読んでいくうちに何が真実なのか解らなくなってしまう。

何度も読み返しながら進む。

「シーソーモンスター」もリンクしてワクワクしながら読んだ。

最後は伊坂幸太郎ならではの・・・だったが、これもありなんだね。

全体としてこれは好きだ。


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