途中下車してときどき嵐

ブログ人から引っ越してきました。

読書感想「太陽は動かない」吉田修一

2022年01月15日 10時04分14秒 | 乱読本感想
幻冬舎 2014年8月5日

映画化の文字と藤原竜也&竹内涼真の写真付きのカバーが目立っていたので買ってみた。
次世代エネルギーを巡る陰の争い。
国、企業、政治家、エージェント、誰が誰と手を組むのか、裏切るのか、スケールの大きな話だ。
情景は今までに観た映画やドラマと大差ないが、それなりに読めた。
ただ、主人公たちの背景がどうにも解らない。
予備知識なしに読み始めたが、読後にこれがシリーズものの真ん中だと知った。
じゃ、前後を読まなきゃねだけど、何だか暗くて痛くて悲しいものが待ち受けている様な気がして少し躊躇する。
私としては「横道世之介」ラインの物語が読みたいな。


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読書感想「動物のお医者さん」佐々木倫子

2022年01月01日 20時19分47秒 | 乱読本感想
全8巻 完結セット (白泉社文庫)

少し前、ネット記事に「動物のお医者さん」の事が載っていた。
懐かしいなぁ~という思いと、チョビの可愛い顔(犬好きにはそう見える)が浮かんでたまらない気持ちになった。
早速、買って読み始めた。
チョビ初登場場面で、『ぎゃ~!可愛い』ぐふふっとひとり笑いが起きた。
ページをめくる度にニタニタ。
もう、ミケもヒヨちゃんまで可愛くてしかたない(どちらも可愛いと言うキャラではない)
以前に読んだのが超大昔(1987年から1993年連載)、ほとんどのエピソードを忘れていたので新鮮な気持ちで読めた。
忘れてしまうほど大昔の作品だが、今読んでも違和感があまりない。
登場人物たちはみんな一風変わった人ばかりで、着ているものも白衣が多いし、おばあさんは着物だし、菱沼さんは個性的過ぎて何を着ていてもOKだし。
そもそも、動物も、動物とのかかわりも変わらないからね。
田舎で育ったせいで、私はここに出てくる動物たちをけっこう身近で知っている。
だから、そうそう、このこはこういう行動をする、こういうしぐさをすると言うのがよくわかる。
本当に上手く描かれていると思う。
どちらかと言うと、動物はリアルで人間はリアルの反対、こんな人いない、漫画だ!って感じ。


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読書感想「ストロベリーライフ」荻原 浩

2022年01月01日 18時56分06秒 | 乱読本感想
毎日新聞出版 2016年9月23日

農家に生まれ、農業を否定して都会で暮らす。
広告代理店に勤め、そこそこの実績を残し、独立。
その間に手のモデルをしていた女性と結婚、子供もひとり。
でも、人生ってそう上手くは進まない。
独立までした仕事は先細り、そんな時に農業をしていた父親が倒れる。
まあ、田舎ではわりとよくある話。
少しの間、手伝いをするしかないと仕方なしにハウスへ。
トマト栽培をしているものだと思っていたら父親はイチゴ栽培を始めていた。
よく分からないままに母親を手伝って仕事をするが・・・そりゃ~農業はキツイ仕事だわ。
田舎暮らしで、実家が兼業農家をしていた私はよく解る。
兼業クラスの家だとスッパリやめてしまうことになるだろうが、彼の家はガッツリ専業農家だ。
両親の気持ちを思うとやはり彼の様な選択になるのかな。
でも、大きな農業はけっこう難しい。
農作業をするだけでなく経営しなくてはいけないから。
一個人が色々な能力を有していないと経営はできない。
姉弟、その連れあい、幼なじみ、仕事関係者、次々と能力を有する人が現れて物語は都合よく進んでいく、日本の農業の理想に向かって。
そうなれば本当に良いなと思えるあたりで物語は終わる。
田舎で周りを見渡せば、そういう成功例もごくごく希にはある。


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