講談社 2019年4月16日
★5
『陣内、何て奴なんだ!泣かせてくれるじゃないか!!!』と最後の方は泣きながら読んだ。
負けず嫌いで、変なところでこだわるむちゃくちゃはた迷惑な人と部下と友人に言われる陣内は家庭裁判所調査官という仕事をしている。
家裁調査官の仕事は一言では言えないけれど、この物語では事件を起こした少年たちに関しての調査をしている。
部下の武藤視線で語られるのは一見つかみどころのない変な男、陣内。
無免許で事故を起こして人を殺してしまった少年、その少年の過去、それに連なる人たちを辿ることで浮かんできた”罪”はどう償われるべきなのか?ということ。
たぶん正解は出ないであろう問題を当事者がどう捉え、どう行動するするのか?
葛藤する加害者や被害者を助ける陣内と武藤。
内容は重いが、飄々とした陣内とそれに振り回される実直な武藤のやり取りが軽妙で読んで行ける。
陣内がとった行動、負けず嫌いで変なところにこだわった行動に心が動く、少年も、私も。
陣内、何気に謎がある。
友達夫婦と、3人の過去が気になる。
本作の最初の短編集「チルドレン」をまだ読んでいないのでそれに書かれているのかもしれない。
早急に読むべきだな。
そして、唐突に終わる最後。
若林青年にかかってきた電話の内容はどんなだ?
知りたいのにそれは語られない。
「バイバイ、ブラックバード」の最後と同じだ。
でも、それは”良い結果”に繋がるんだと勝手に思っておこう。
たぶんそうしろと言うことなんだろう。
乱読本感想リスト 作家【あ】行
乱読本感想リスト タイトル【さ】行
★5
『陣内、何て奴なんだ!泣かせてくれるじゃないか!!!』と最後の方は泣きながら読んだ。
負けず嫌いで、変なところでこだわるむちゃくちゃはた迷惑な人と部下と友人に言われる陣内は家庭裁判所調査官という仕事をしている。
家裁調査官の仕事は一言では言えないけれど、この物語では事件を起こした少年たちに関しての調査をしている。
部下の武藤視線で語られるのは一見つかみどころのない変な男、陣内。
無免許で事故を起こして人を殺してしまった少年、その少年の過去、それに連なる人たちを辿ることで浮かんできた”罪”はどう償われるべきなのか?ということ。
たぶん正解は出ないであろう問題を当事者がどう捉え、どう行動するするのか?
葛藤する加害者や被害者を助ける陣内と武藤。
内容は重いが、飄々とした陣内とそれに振り回される実直な武藤のやり取りが軽妙で読んで行ける。
陣内がとった行動、負けず嫌いで変なところにこだわった行動に心が動く、少年も、私も。
陣内、何気に謎がある。
友達夫婦と、3人の過去が気になる。
本作の最初の短編集「チルドレン」をまだ読んでいないのでそれに書かれているのかもしれない。
早急に読むべきだな。
そして、唐突に終わる最後。
若林青年にかかってきた電話の内容はどんなだ?
知りたいのにそれは語られない。
「バイバイ、ブラックバード」の最後と同じだ。
でも、それは”良い結果”に繋がるんだと勝手に思っておこう。
たぶんそうしろと言うことなんだろう。
乱読本感想リスト 作家【あ】行
乱読本感想リスト タイトル【さ】行