途中下車してときどき嵐

ブログ人から引っ越してきました。

読書感想「世界のへんな肉」白石あづさ

2022年06月19日 15時57分40秒 | 乱読本感想
新潮社 2019年4月26日

世界の100カ国以上を旅して、“肉”を食べたお話だとか。
食いしん坊な私は飛びついた。
先ず、牛を食べないと言われるインドで牛肉を食べた話。
イランではバスで知り合ったお母さんの家に招かれ、家族と一緒に屋台のサンドイッチ屋さんでヒツジの脳みそのサンドイッチを食す。
つかみはOK。
エジプトではラクダ、ケニアではキリン、めくるめく肉の世界だ。
興味深く読み進んでいて、ふと気になった。
若い女性のほぼ一人旅で、治安も良さそうではない国が多い。
大丈夫か?まぁ、こうして本が出版されているんだから無事に帰ってきたのだろうけれど、それこそ、トイレは?女の子の時は?とか、気がかりでしかたがなかった。
後書きで、作者のお母さんが応援してくれたと書いてあった。
う~~ん、すごい母娘だ!

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読書感想「清明―隠蔽捜査8―」今野敏

2022年06月15日 17時33分47秒 | 乱読本感想
新潮社 2020年5月30日

わぁ~い!隠蔽捜査8が出た!
竜崎伸也、大森署を出て神奈川県警に着任!
迎える神奈川県警関係者の反応は如何に?
最初は警戒し、反発しても、竜崎の事を認めるんでしょ。
私はその過程をニヤニヤしながら読んでいくだけ。
神奈川県警だけに、横浜中華街の様子が描かれる。
華僑の人たちの変遷、そして最近の中国事情も、なかなか興味深い。
今回のタイトルは“清明”、もちろん事件は起きるけれど、タイトルのように清々しい気持ちで読み終わることができた。
現実はそうではないので、竜崎伸也の世界だけでも“清明”であって嬉しい。

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読書感想「おまえの罪を自白しろ」真保裕一

2022年06月09日 14時57分31秒 | 乱読本感想
文藝春秋 2022年05月10日

代議士の孫が誘拐された!犯人の要求は記者会見での《罪の自白》
で、始まったが、最近のドラマ(マイファミリー)で“誘拐”が佳境に迫っている中では、う~~ん、普通だ。
代議士の《罪》はありすぎて、どれを告白したら良いのかと言った様相。
総理大臣他、中枢の人間も、やっていることは現実の政治家たちと同様で、少し前までニュースで取り上げられていた“○○に便宜を図った”“賄賂を受け取った”・・・いまさらそんな話ばかりを聞きたくもない。
と、うんざりしていたが、いつの間にか前のめりで読んでいた。
警察側、孫をさらわれた代議士一族が核心に迫っていくが、何しろ登場人物が多い。
欲にまみれた政治家とその関係者が絡み合う。
駆け引き、騙し合いが面白い。
それにしても、犯人の目的は何だろう?
最後の最後でないとそれは判明しない。
なかなか斬新な話だった。
チョー久しぶりに「奪取」のワクワク感で読めた。

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