文春文庫 2021年9月10日
最近は”映画化””ドラマ化”の帯の文字に惹かれて本を買っているようだ。
だからか作家さんを知らない事が多い。
平野啓一郎は初。
読売文学賞受賞の感動作でもあるらしい。
”序”で語る私は作家のようだ。
ちょっと独特な言い回しだが、読み始めるとすぐに引き込まれた。
”序”の後に、弁護士の城戸の、いや、その前に依頼者である女性、里枝の事がまず語られる。
再婚し、一児をもうけた相手、”大祐”が突然に亡くなったが、彼は戸籍にある”大祐”ではなかった。
相談を受けた城戸は”大祐”探しを始める。
謎解き、人探しミステリーか!?とミステリー好きの私は思ったが、単純にそうでもない展開になる。
戸籍の交換、他者になると言うことで変わる事、変わらない事。
本当の自分の存在はどこにある?
”大祐”を追うことで、城戸も自分の存在意義を模索する。
久々の文学作品は少し難解で、初めて読む作家さんの背景も知らないので、多用される在日コリアンとか関東大震災朝鮮人虐殺とかの意味することも重要なのかと考えたりで、読み進むのに時間がかかってしまった。
でも、苦労し放浪していた”大祐”の心に3年9か月の幸せがあったと言う結末にたどり着いて、私も幸せに思えた。
乱読本感想リスト 作家【は】行
乱読本感想リスト タイトル【あ】行
最近は”映画化””ドラマ化”の帯の文字に惹かれて本を買っているようだ。
だからか作家さんを知らない事が多い。
平野啓一郎は初。
読売文学賞受賞の感動作でもあるらしい。
”序”で語る私は作家のようだ。
ちょっと独特な言い回しだが、読み始めるとすぐに引き込まれた。
”序”の後に、弁護士の城戸の、いや、その前に依頼者である女性、里枝の事がまず語られる。
再婚し、一児をもうけた相手、”大祐”が突然に亡くなったが、彼は戸籍にある”大祐”ではなかった。
相談を受けた城戸は”大祐”探しを始める。
謎解き、人探しミステリーか!?とミステリー好きの私は思ったが、単純にそうでもない展開になる。
戸籍の交換、他者になると言うことで変わる事、変わらない事。
本当の自分の存在はどこにある?
”大祐”を追うことで、城戸も自分の存在意義を模索する。
久々の文学作品は少し難解で、初めて読む作家さんの背景も知らないので、多用される在日コリアンとか関東大震災朝鮮人虐殺とかの意味することも重要なのかと考えたりで、読み進むのに時間がかかってしまった。
でも、苦労し放浪していた”大祐”の心に3年9か月の幸せがあったと言う結末にたどり着いて、私も幸せに思えた。
乱読本感想リスト 作家【は】行
乱読本感想リスト タイトル【あ】行