晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

月齢10(惑星カメラ撮影テスト)

2021年02月22日 | 
 日中は曇っていたが夕方から天気が回復して月齢10の月が見えたので
ミニBORG60n+惑星カメラを三脚+ポタ赤に載せてテスト撮影を行った。

 写真には写っていないが三脚を安定させるためにストーンバッグに
1.8kgのバランスウェイトを2個入れてある。

 今回のテスト内容はシステムが惑星カメラの撮影に耐えられる安定性
を有しているかが一点、

 もう一点は、青空、薄暮、夜空で月を撮影した時の色補正(カラーコレクション)を
惑星カメラのコントロールパネル(WRedとWBlue)でどの程度できるかの確認です。

 今回はノートパソコンをサンシェードで覆って実際の月と空の色になるべく近づけて
撮影を行いました。

 結果は下記のとおりですが、いずれの写真もAS!3によるスタック(25%)とRegiStax6
のウエーブレット処理のみでステライメージ等での画像処理は行っていません。

日没1時間7分前

2021/2/22 16:15 BORG60n ASI290MC Shutter=3.858ms Gain=23 (3%) WRed=56 (off) WBlue=74 (off)
*背景の青空は実際に近い色になっているが、月面全体の色味が青に偏っている。月面高地の色味
を白くすることができればベスト。


日没17分前

2021/2/22 17:05 BORG60n ASI290MC Shutter=5.358ms Gain=0 (0%) WRed=57 (off) WBlue=94 (off)
*日没直前の月面の色(夕日を受けてほんのり赤みがある月面高地)がほぼ忠実に再現されている
が、背景の青空がやや暗くなっている。実際の空はもう少し明るい青色。


日没3時間6分後

2021/2/22 20:28 BORG60n ASI290MC Shutter=4.868ms Gain=0 (0%) WRed=57 (off) WBlue=94 (off)
*日没17分前と同じパラメーターで撮影。撮影時に風が吹いていたのだがPCモニター上の月は
ブルブル震えており、予想はしていたが今回のシステムが使えるのは無風の時のみであることが
はっきりした。

 まー、今回のシステムは先日のISS太陽面通過を撮影した時のシステムには到底及びませんが
赤道儀が設置できないときのお気楽ちょこっと撮影用としては十分使えるシステムですね。

ISS太陽面通過撮影時の様子




最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
小口径のシステム (ich)
2021-02-25 23:06:24
晴れスターさん
 自由雲台に乗るボーグ60nは軽くて操作しやすそうですね。私のFS-60はラックピニオンの出し入れ量が少ないので,アイピースにしたり天頂プリズムにしたり惑星カメラにしたりするたびに接眼部のリングを回して外して付けてとしないと使えません。年取った頭では何がなにやらです。拡大するシステムとしないシステムが両方確立していると,いろいろな現象に使えますね。
返信する
Re:小口径のシステム (晴れスター)
2021-02-27 20:15:09
ichさん こんばんは
 そーなんです。一度システムを組み替えると戻すときに、何かが足りない…?ここは何だっけ…状態で悲しくなってしまいます。BORG60nは軽くていいのですが写りはそれなりなので、新たな望遠鏡が欲しいなーと思って現在品定め中です。(おいおい、使いこなしていない望遠鏡があるだろーという心の声は無視です。笑)
返信する

コメントを投稿