ISS拡大撮影(7/16)
7/16のISS拡大撮影の記録です。
梅雨明けした7月16日はISSの拡大撮影、その後は好気流の中での土星と木星の撮影を夜遅くまでやっていたので画像処理に負われてブログが滞ってしまいました。ふぅ、
7月16日はかなりの好条件パスでした。
直距離は436kmで北の空を通過して行きます。
距離が近いのに光度が-3.6等級しかないのは逆光コースになるからだと思われます。
さて今回の撮影ターゲットはもちろん6月20日に設置された新しい太陽電池パドル
iROSA(ISS Roll-out Solar Array)です。これは左舷側(きぼうがある側)にある一番
外側の太陽電池パドルに設置されています。
iROSAを写すには太陽電池パドルの向き具合によりますので今回は完全に運任せです。
撮影システムはいつもの 30cm(F5)+Powermate2×+174MM+IR Pass Filter(685nm)です。
気になる天候ですが今回は雲の心配はありません。
風速予報は下記のとおり。
250hPa(10km)の風速予報
500hPa(5,500m)の風速予報
さて、時間です。見えてきました。ファインダーに導入して追尾しましょう。
…ん!? なにかが変です。まもなく最大仰角になりますが、いつものように明るくなりません、-3.6等級にはほど遠く、-3等級に届いていない感じです。これでは完全に露出アンダーです。薄雲がややありますがそれほどではありませんので…??? う~む、消化不良を起こしたまま撮影終了です。
早速、動画を確認してみたのですが、この動画を見たときは狐につままれたようで何が起きているのか全く理解できませんでした。通常南西-北-北東コースでは前半でISSが右上へ上昇して天頂を過ぎると右下へ下降するように飛行していきますが、今回の動画は始めから左上へに向かって飛行しています。その後は真上を向いて…いやクルードラゴンは真下にいます。なんと真下を向いています。真下を向いたままくるりと回って左上へ進んでいる? なんじゃ、こりゃ~、え、まさかの鏡像? プリズム使ってないよ~。
2021年7月16日19時52分のISS
もう一度動画を見て理解できました。今回のISSはいつもと逆向き、つまり、ロシアモジュール棟が前方できぼう側を後方にして飛行していたのです。でも、どして? スペースシャトルがドッキングしているときはスペースシャトルの耐熱タイルを保護するためにこの向きで飛行していましたが、7月16日の逆向き飛行の理由は見当がつきません。ナウカのドッキングまたはスターライナーのドッキングに関係があるのでしょうか、謎です。
今回も解像度の高い画像が複数枚撮れたので現在コンポジット処理中です。その写真は処理終了後にアップする予定です。
7/16のISS拡大撮影の記録です。
梅雨明けした7月16日はISSの拡大撮影、その後は好気流の中での土星と木星の撮影を夜遅くまでやっていたので画像処理に負われてブログが滞ってしまいました。ふぅ、
7月16日はかなりの好条件パスでした。
直距離は436kmで北の空を通過して行きます。
距離が近いのに光度が-3.6等級しかないのは逆光コースになるからだと思われます。
さて今回の撮影ターゲットはもちろん6月20日に設置された新しい太陽電池パドル
iROSA(ISS Roll-out Solar Array)です。これは左舷側(きぼうがある側)にある一番
外側の太陽電池パドルに設置されています。
iROSAを写すには太陽電池パドルの向き具合によりますので今回は完全に運任せです。
撮影システムはいつもの 30cm(F5)+Powermate2×+174MM+IR Pass Filter(685nm)です。
気になる天候ですが今回は雲の心配はありません。
風速予報は下記のとおり。
250hPa(10km)の風速予報
500hPa(5,500m)の風速予報
さて、時間です。見えてきました。ファインダーに導入して追尾しましょう。
…ん!? なにかが変です。まもなく最大仰角になりますが、いつものように明るくなりません、-3.6等級にはほど遠く、-3等級に届いていない感じです。これでは完全に露出アンダーです。薄雲がややありますがそれほどではありませんので…??? う~む、消化不良を起こしたまま撮影終了です。
早速、動画を確認してみたのですが、この動画を見たときは狐につままれたようで何が起きているのか全く理解できませんでした。通常南西-北-北東コースでは前半でISSが右上へ上昇して天頂を過ぎると右下へ下降するように飛行していきますが、今回の動画は始めから左上へに向かって飛行しています。その後は真上を向いて…いやクルードラゴンは真下にいます。なんと真下を向いています。真下を向いたままくるりと回って左上へ進んでいる? なんじゃ、こりゃ~、え、まさかの鏡像? プリズム使ってないよ~。
2021年7月16日19時52分のISS
もう一度動画を見て理解できました。今回のISSはいつもと逆向き、つまり、ロシアモジュール棟が前方できぼう側を後方にして飛行していたのです。でも、どして? スペースシャトルがドッキングしているときはスペースシャトルの耐熱タイルを保護するためにこの向きで飛行していましたが、7月16日の逆向き飛行の理由は見当がつきません。ナウカのドッキングまたはスターライナーのドッキングに関係があるのでしょうか、謎です。
今回も解像度の高い画像が複数枚撮れたので現在コンポジット処理中です。その写真は処理終了後にアップする予定です。
ISSが向きを変えているとは,始めて知りました。サッカー場ほどの大きさの,見た目華奢な建造物が向きを変えるのですか?重力の影響はないとはいえ,慣性がありますから大変じゃないですか!つなぎ目が外れたりしそうですよね…
ISSは過去に完成記念写真を帰還途中のソユーズが撮ったことがありましたが、その時はZ軸を130度ほどターンさせていたので、そのような動きができるんだーと驚いた記憶があります。(2011年6月8日のブログに写真があります)あれだけ大きい宇宙船なので回転させるにしても時間を掛けてゆっくり動かしているのでしょうね。でないと冗談抜きで端の部分では遠心力で大変なことになりますよね。