晴れ時々スターウォッチング

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2023年見たい天体現象「月面 X」

2022年12月02日 | 「見たい天体現象」
 2023年見たい天体現象の第3弾は「何度見てもまた見たくなる月面 X 」です。

 来年の月面Xは、ピーク時刻に月が地平線上に出ている回数としては5回ほどありますが、昨年の天文年鑑で「2023年は夜間に好条件で見られるものがない」と紹介していたとおり、すべて日没前の青空でピークを迎えるので夜間の月面Xはありません。

月面Xのピーク日時   高度  日没  方位  b値
× 1月29日(日)11時04分   0°  16:56           
× 2月27日(月)25時11分   0°  17:28    
Δ 3月29日(水)14時38分  47° 17:57 東   -0.73°       
× 4月27日(金) 27時03分  -16° 18:24   
Δ 5月27日(土)14時42分  44° 18:51 東   +0.83°        
Δ 6月25日(日)15時44分  53° 19:05 南東  +1.37°        
Δ 7月25日(火)12時42分  14° 19:04 東南東 +1.55°   
× 8月23日(水)23時52分   -26° 18:21          
× 9月22日(金)11時45分  -7° 17:36                
× 10月21日(土)24時27分 -30° 16:51    
Δ 11月20日(月)14時09分  15° 16:22 南東  +0.14°  
× 12月19日(火)28時36分 -49° 16:20   
(注:上記日時はあくまでも晴れスター的独自予報です。)
 b値:月面上で太陽が真上から照らす地点の月面緯度

青空の中の月面Xは月のコントラストが低いのでなるべく月高度が高い方がいいのですが、一番高度が高くなる6/25でも53°ですので条件としては良くありません。3/29と5/27は50°にも達しないので透明度が悪かったり湿度が高かったりすると判別不能になってしまう可能性があります。

 7/25と11/20は月高度がかなり低く撮影はほぼ無理なので撮影可能日は、3/29、5/27、6/25の3回のみです。夜間の月面Xが無いのはさみしいですが、青空の中の月面Xを頑張って撮影することにしましょう。


 こちらは今年撮影した月面Xフォトで~す。
1月10日 13時31分撮影 撮影時高度23° (予想ピーク時刻 12時18分)

2022/1/10 13:30:59 miniBORG60n ASI290MC  Shutter=0.751ms Gain=151 (25%) 8sec

1月10日 14時31分撮影 撮影時高度34°  (予想ピーク時刻 12時18分)

2022/1/10 14:30:59 EVOSTAR80ED ASI290MC  Shutter=0.501ms Gain=287 (47%) 60sec



3月10日 16時06分撮影 撮影時高度67°(予想ピーク時刻 16時47分)

2022/3/10 16h06m28s µ210 D810A ISO400 1/160sec

3月10日 17時09分撮影 撮影時高度75°(予想ピーク時刻 16時47分)

2022/3/10 17h09m59s µ210 ASI290MM Shutter=3.406ms Gain= 319 (53%) 60sec 40% of 1407flames



5月9日 17時48分撮影 撮影時高度69°(予想ピーク時刻 17時58分)

2022.5.8 17h48m36s µ210 ASI290MC Shutter=2.282ms Gain=298 (49%) 30sec 30% of 2904flames

5月9日 18時52分撮影 撮影時高度68°(予想ピーク時刻 17時58分) 

18h52m19s BORG60n ASI290MC Shutter=3.688ms Gain=106 (17%) 15sec 30% of 946flames


あれ!?今年撮影に成功した月面Xは3回ですが、すべて青空の中の月面Xでした~。(^^ゞ
モノクロカメラを使うと夜っぽい月面Xになるので昼夜はあまり気にしなくてもいいかも…