都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

東京都庁第一本庁舎

2019-11-18 | 千代田区 
東京都庁第一本庁舎
所在地:千代田区丸の内3-5
建設年:1957(昭和32)
構造 :SRC
階数 :8F・B2F・R3F
設計 :丹下健三
解体年:1991(平成3)
Photo 1991.3.31

 日本を代表する建築家、丹下健三(1913−2005)により設計されたモダニズムオフィス。建物の足下はピロティにされ、全体が宙に浮き、足下にユニバーサルな屋外公共空間が作られていた。庇が水平に連続して延び、和風モダニズムのようになっている一方で、黒いルーバーが全面を覆い、鉄骨建築のような表情を見せている。またこのルーバーが全体を横長の直方体のように見せ、それが軽々と宙に浮いているように見せる効果を出している。更に、垂直に細かく規則正しく割り付けられたルーバーが合理的かつ機能的なオフィスビルであることを示している。実際、中央のコア部分に、EV、階段その他の設備群を集め、広々とした無柱のオフィス空間を創り出すことに成功している。

2007.2.25

Wikipedia > 東京都庁舎

ぼくの近代建築コレクション都庁第一本庁舎/丸の内3丁目

Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 千代田区  #オフィス  #官公庁  #丹下健三  #モダニズム 

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静岡新聞・静岡放送本社ビル

2017-03-15 | 静岡県  
静岡新聞・静岡放送本社ビル
所在地:静岡市駿河区登呂3-1
竣工年:1970(昭和45)
構造・階数:S造・17F
高さ :68m
設計 :丹下健三
Photo 2016.8.18

 全景を納められる場所を今まで知らなかったのだが、北西側にあるSCの屋上駐車場に行けばよいことをネットで知り、昨年夏に改めて撮ってみた。

Photo 2016.2.25

 丹下健三さん設計の静岡新聞社というと、銀座にある東京支社(1967年)の方が圧倒的に有名だが、静岡市内にある本社ビルも丹下さんの設計。 静岡生まれとしては、実はこちらの方が馴染みだったりする。

Photo 2016.2.25

 メタボリズムの考え方が全面的に出ている東京支社に比べると、普通のオフィスビルっぽいけれど、北側をコアにして、南側のオフィス部分を階によって張り出したり引っ込めたりするあたりは多少それっぽい。 全体の姿形の格好良さ、バランスの良さは、やはり丹下さんならではかと思う。

@S[アットエス] | 静岡新聞SBSオフィシャルサイト
SBSテレビトップ|SBSテレビ[静岡放送]-アットエス

静岡新聞 - Wikipedia  静岡放送 - Wikipedia

#新しい建物 静岡県  #オフィス  #高層ビル  #丹下健三  #メタボリズム 

静岡の建築

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クウェート大使館

2013-03-28 | 港区   
クウェート大使館
所在地:港区三田4-13   Google Map
建設年:1970(昭和45)年
構造 :SRC
階数 :7F・B2F
設計 :丹下健三
Photo 2013.1.18

 メタボリズム的発想・・・だったのかな。ただ、新陳代謝とか増殖のイメージの単なる実体化とはちょっと違って、アンバランスさが印象的な積み木のようで、抽象立体幾何学的な造形がおもしろく、そこに空中庭園も付加されてる感じ。

 昔は特になんとも思わなかったのだが、今になってみると、意外に魅力的に見える。

 この建物、あちこちにテラスなどもあって結構ゆったりとした造りだ。似たような雰囲気を持つものとして、神宮前のGYREなども思い浮かぶが、こちらの方が遙かに昔の建物で、また軽快。

 最近の建物は許容容積一杯に建てて、斜線他の法律に縛られて、ということで、超合法建築などという言い方もあるくらい、法律や条例で形が決まってきているところがある。

 こういう建物を見ると、昔の方が自由だったのかなぁ、最近は自由度が減っちゃってるのかなと思う。容積ボーナスを貰ってギリギリ一杯建ててるオフィスビルなどを見るにつけ、建物の姿形としての選択肢は減ってしまっているのだろうかとか、よほどの条件が揃わないとボリューム造形的なチャレンジはしにくい時代なのかもしれないな、などと考えてしまう。

 またそれとは別に、モダニズム、後期モダニズム、ポストモダンなどという流れを経て、近年のIT系全盛の時代、ハードなフォルムの追求などというのは、古典的な感じに思われてるのかなとも、ちらっと思った。そうは言っても、最近はコンピューターを駆使してとんでもないフォルムや空間を持った建物も出てきてるから、建築デザインが溶けちゃってるとか、不可視化してるというのとはまた違うのだろうな。

 ところで、この方向からだと電柱がじゃまだ。これがなければもっとよく見えるのに。

#古い建物 港区  #官公庁  #オフィス  #丹下健三  #メタボリズム 
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ハナエ・モリビル

2011-06-11 | 港区   
ハナエ・モリビル
所在地:港区北青山3-6
建設年:1978(昭和53)
構造 :RC・SRC
階数 :5F・B1F・塔屋1F
設計 :丹下健三+都市・建築設計研究所
備考 :2010年解体。
Photo 2010.2.14

 森英恵のブランドキャラクター?である蝶をモチーフとして、空中から見ると蝶の形に見えるようにしたとも言われ、両翼部が前に出て、中央が引っ込んでいる。蝶の形云々はともかくとして、両翼を広げ、中央の前面に広場が取られて、人を呼び込むような形になっていたのは、贅沢なスペースデザインだったと思う。

歩道橋から  Photo 2004.5.8

 冬場はケヤキの葉が落ちて、建物の全体像が見えたため、ちょっと寒々しい感じにさえ思えてしまうところがあった。しかし夏場になると葉が繁って、建物は上の方しか見えなくなり、ミラーガラスにはケヤキの緑が映り込んで、街並みの中に溶け込んでいたりもした。一見するとクールなファサードだったが、表参道の緑をも考えに入れていたようで、ちょっと好感の持てるものだった。

解体直前の様子  Photo 2010.2.14

 青山近辺にはあまり行かないが、昨年の春先にたまたま通りかかったら、既に建物の周囲は一部囲いが造られており、いつ解体されてもおかしくない状況になっていた。天候の良くない状況で撮ったので、なんだか暗くてパッとしない写真になってしまった。前面の広場的な部分を撮らずに終わったのも残念。

 丹下健三設計による建物は、ギザギザで、前面の全体がミラーガラス張りでキラキラしていた。時期的には赤坂の草月会館(1978年)などと近く、全面ミラーガラス張りの先駆け的な建物だったかもしれない。この後には赤坂プリンスホテル新館(1982年)などが建てられるわけで、ギザギザ、カクカクでキラキラした結晶的なデザインを丹下さんは好きだったのかもなぁと思う。90年代に建てられた東京都庁は石張りだけどやっぱりカクカク。大津プリンスホテルなんかも全面ガラス張り。モダニズムの柱と梁のスケスケデザインとはまた異なる、キラキラした表皮をまとってなおかつ繊細なデザインなのが丹下さんの特徴なのかしら。

 しかし、日本を代表する建築家の代表的作品の一つが、あっけなく解体されてしまうというのは、なんだか複雑な感じ。建築に携わる人って、それが30年そこそこで無くなってしまうなどとは思わずに造ってるわけなので、使いづらいとか、古くなったとか、ちょっと儲からないとかいう理由で建て替えられてしまうのはとても残念。産業廃棄物のこととかもあるので、建て替えを決断する前にもう少しじっくり検討して欲しいなと思う。

中二階から - 2009-01-19ハナエ・モリビル-表参道の「建築×ファッション」の歴史を振り返る
建築物紹介サイト【ARC STYLE】 - ハナヱ・モリビル
ALL-A blog - ハナエ・モリビル、建て替え
nikkei BPnet 〈日経BPネット〉 - ハナエ・モリビルの解体始まる
都市の風景 Building and Subculture In Tokyo - (仮称)青山大林ビル建替計画 (仮称)表参道プロジェクト
Tokyo Lost Architecture  
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1992-01-10 | 記事一覧 
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Tokyo Lost Architecture
静岡の建築・土木構築物
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