都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

愛隣保育園・東京愛隣教会

2022-09-06 | 台東区  
愛隣保育園・東京愛隣教会
所在地:台東区 根岸5-15-1
構造・階数:RC・3(4F増築?)
建設年:1924(大正13)?
解体年:2012〜13(平成24〜25)
Photo 2010.12.4

 『日本近代建築総覧』では3階と記されているが、訪れてみたら4階建てだった。デザイン的には1〜3階と4階がほぼ同じだが、窓のサッシ割などが少し違う様子なので、4階は後年の増築だったのかもしれない。

 関東大震災後に建てられた建物らしいが、装飾がほぼないモダンな建物で、当時としては清新かつ斬新に見えただろうなと思う。大きく明るい窓はいま見ても清々しい。避難階段の増設などは仕方ないが、敷地外の電柱や電線がなければもっときれいに見えただろうにと思われる。

東京愛隣教会/根岸5丁目 - ぼくの近代建築コレクション

Tokyo Lost Architecture  
#失われた建物 台東区  #学校  #教会  #近代建築 
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日本基督教団下谷教会

2021-12-12 | 台東区  
日本基督教団 下谷教会
所在地:台東区 東上野3-37
構造・階数:RC・3
建設年:1930(昭和5)
解体年:2000(平成12)頃
Photo 1992.8.13

 浅草通り沿いに尖頭が建ち目立っていた教会堂。手もとには夏場に撮ったこの写真しかなく、塔以外の本体部分はほとんど見えない。

 下記リンク先では全体像を見ることができる。窓などはゴシックアーチ型かと思っていたが、上部は弧を描いておらず、三角形だったようだ。RC造だったそうなのでアーチにする必要性はなく、直線的な方がむしろ施工もしやすかったのではないかと思うが、そのあたり割り切った?デザインが逆に気になる。

 解体の明確な時期は把握できなかったが、同教会のサイトに2002年4月に新しい教会堂が完成したと記されているので、2000〜2001年に写真の旧建物は解体されたのではないかと思われる。

下谷教会、阿部クリーニング/東上野3丁目 - ぼくの近代建築コレクション

Tokyo Lost Architecture  
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カトリック清水教会2

2021-08-04 | 静岡県  
カトリック清水教会
所在地:静岡市清水区岡町1
構造 :木
階数 :2F、塔屋付
建設年:1935(昭和10)
Photo 2019.1.7

 入口で靴を脱いで中に入ってビックリ。全体は板張りで身廊部分には畳が敷いてあった。ステンドグラスはシンプルだがモダンできれい。

 入口近くと両サイドの側廊部分は板敷き。中央の身廊部分は畳敷き。こういう教会が、生まれ育った街の隣町にあるとは知らなかった!

 板張りの側廊と畳敷きの身廊部分の境目はやや妙なことになっている。柱の下に畳が入り込んでいて、柱が畳を噛んだような感じになっている。


 前方から入口方向

 木造だとすると、カーブしたゴシックアーチと天井の曲面をなんとか創りだしているあたりも面白い。


 入口上部のステンドグラス

 ちょっと和風な内部にも合ったシンプルなデザイン。

 側面のステンドグラスも幾何学的デザインで、窓毎に色を替えただけ。でもそれが逆にモダンでもある。


 側廊

 複雑な装飾はないが比較的明るい室内。

 ところどころ透明ガラスが嵌っているのは、割れたりして差し替えたからだろうか。

 カトリック清水教会の設立と教会堂の建設に携わったのは、フランス人のドラエ神父という方だそうで、同神父は静岡市葵区谷津にあった静岡カトリック教会 谷津巡回教会堂の建設にも関わったのだという。谷津教会も内部は畳敷きだった。同神父は当時の日本人の生活習慣に合わせて内部デザインの仕様を考えたのかもしれない。

貴重な戦争史跡でもあるカトリック清水教会、取り壊しに | クリスチャンプレス

静岡の建築
#古い建物 静岡県  #近代建築  #ゴシック  #教会 
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カトリック清水教会1

2021-08-01 | 静岡県  
カトリック清水教会
所在地:静岡市清水区岡町1
構造 :木
階数 :2F、塔屋付
建設年:1935(昭和10)
Photo 2019.1.7

 旧清水市内にある木造のゴシック教会。上写真は、緩やかな坂道の途中の敷地に、東向きに建つ教会堂を通り沿いから見たもので、双塔が聳え立つ姿が印象的。
 ちょっとロマネスク風にも見えるシンプルな姿で、ヨーロッパの石造のゴシック教会のように細かい装飾があるわけではない。ただ基本的には、尖頭アーチや華やかなステンドグラスを持つゴシックスタイル。

 以前から知ってはいたが、敷地内や堂内に入ったのは初めて。
 保育園が併設されているため、夕方に訪れたらお迎えの車が次々に駐車場に入ってきた。

 数年前からこの建物の存続は議論になっており、2020年8月には取り壊しと建て替えが決まったという。老朽化と耐震性の問題が主な理由らしいが、保存を求めているグループは耐震補強も可能だと提起している。

 地元の信者のなかには、建て替えが話題になってから初めてこの建物の大切さに気付いた方もいるという。地域の安全な拠点となることを期待する気持ちも分かるが、一方で、80年以上前から心の拠り所としてだけでなく、景観上のランドマークになっていることも大切にしていって欲しいところ。2021年春に通りかかった時はまだ存在していたが、今後どうなるだろうか。

 ところでこの教会、『日本近代建築総覧』日本建築学会編、技報堂出版、では、RC造・2Fと記されているが、最近の報道では木造建築と記されている。外観を見るとRC造のように見えるが、内部の様子を見るとたしかに木造のようにも見え、詳細に聞き取りなどをしていないので本当のところは私には分からない。(屋根裏等の写真ではやはり木造でした。)

南側から。教会建物の南側は保育園の駐車場。こちら側からだと側面の全体像が見える。オレンジ色のスペイン瓦が明るく鮮やか。

正面から。ゴシック窓のカーブのラインはちょっといびつかな・・・。彫りも浅い感じだが、そのあたりが素朴でよい。

正面玄関付近の様子。下駄箱と簀の子がある・・・。ということは靴を脱いで上がる教会なのかな?

玄関上にはステンドグラスが。中から見るときれいなはず。内部の方はまたこんど。

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聖イグナチオ教会

2019-10-26 | 千代田区 
カトリック麹町 聖イグナチオ教会 所在地:千代田区麹町6-5 建設年:1949(昭和24) 備考 :1998(平成10)解体・建て替え。 Photo 1988.12.19

 JR四ツ谷駅前、上智大学の隣にある教会。ゴシックアーチの入口を持ち、鐘塔のある建物だった。

 最初の建物が第二次大戦時の空襲で焼失したため、戦後間もない時期に再建された堂。そのため装飾は少なく、壁面の様子もシンプル。

 老朽化が進んだため築50年を前に解体。坂倉建築研究所の設計により新しい聖堂が建てられた。旧建物のステンドグラスは新建物に活用されている。

カトリック麹町 聖イグナチオ教会 Wikipedia > 聖イグナチオ教会 聖イグナチオ教会/麴町6丁目 - ぼくの近代建築コレクション Tokyo Lost Architecture #失われた建物 千代田区  #教会 
2008.12.10
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聖書キリスト教会 高田馬場教会

2018-04-08 | 豊島区  
聖書キリスト教会 高田馬場教会
所在地:豊島区高田3−9
建設年:?
構造・階数:?
備考 :1995年頃に解体。
Photo 1988.10.30

 西武新宿線の上り電車が高田馬場駅に到着する直前、神田川を渡る際に鉄橋から見えていた教会。川に沿って華奢な鉄骨フレームが建つ様子がモダンで印象的だった。

 この写真は電車内から撮ったもの。午後で日陰になってしまい、露出不足で発色も悪く、写真としてはかなり良くないが、手もとにはこれしか写真がない。

 近くまで行ったことがなかったため、堂がどのような構造になっていたのかは知らないままで、いつのまにかなくなってしまっていた。改めて調べてみたら、神田川の改修工事のため、1995年に練馬区豊玉北に新会堂を購入して移転したのだそうだ。情報があまりなく、建設年や構造・階数も不明。

 三角形の敷地だったようなので、川沿いの部分はフレームだけで、その北側に実際の礼拝堂が接続していたようだ。

 移転先の建物(東京教会)はカステラの文明堂の工場だったものだそうで、それを改装(改装設計:東畑建築事務所)して使っているそうだ。建物の屋上には高田馬場時代と同様のフレーム型の塔が載っている。

聖書キリスト教会

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#失われた建物 豊島区  #教会 
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日本基督教団 芝教会

2018-02-01 | 港区   
日本基督教団 芝教会
所在地:港区虎ノ門1-20
建設年:1936(昭和11)
構造・階数:RC・3F
設計 :間野貞吉
備考 :2016(平成28)解体
Photo 2013.3.8

 第二次世界大戦時の空襲で被害を受けたため、戦後の1946(昭和21)に改修され、存続していた。虎ノ門一丁目地区第一種市街地再開発事業に伴い、周辺のオフィスビルなどと共に2016年に解体された。

 現在は新建物の建設工事中で、この再開発事業によって2019年末に36F、185mのビルができ、教会も4F建てのものができるのだそうだ。


 Photo 2016.2.1 正面ファサード

 1階は石張り、2階から上はモルタル塗りで、玄関の上にステンドグラス窓が置かれていた。


 Photo 2013.3.29 2階からの玄関見下ろし。
 以下、内部写真は全て、2013.3.29のもの。

 記憶が曖昧だが、1Fは教会の事務所で、2Fがメインのホールだった。このため、ホールへは玄関を入ってすぐ左へ階段を上るようになっていた。


 2階に上がり、前室から扉の向こうにホールを見る。


 ホール後方から全景(クリックすると829×360pixel画像になります。)


 梁と天井(屋根裏)は木造のようだった。

 室内の灯りは梁から吊された照明と、正面背後の間接照明のみ。夕方以降はかなり暗くなってしまうのではないかと思うが、日中は側面の窓から射し込む外光で、ぼんやりと明るく、静謐な空間となっている。


 側面のステンドグラス

 幾何学的でシンプルなステンドグラス。色づかいも派手ではなくおとなしめだが、上品な感じ。交点にある小さな菱形ガラスがアクセントになっている。


 2階、ホール前室のステンドグラス

 このステンドグラスは通り側のファサードで玄関上にあたる部分。豪華ではないが可愛らしい照明が前室を照らしている。


 3階への階段

 写真を撮り忘れてしまったが、この上の階にパイプオルガンがあったのではないかと思う。


 2階、ホール前室のステンドグラス

 ムラのある硝子板が嵌っていて柔らかな色合いが美しい。

Tokyo Lost Architecture  
#失われた建物 港区  #近代建築  #教会  #屋内階段 
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旧小原邸(大森福興教会)

2017-03-28 | 大田区  
旧小原邸(大森福興教会)
所在地:大田区山王2-12
建設年:1925(大正14)
構造・階数:木2
設計 :渡辺節
備考 :2007(平成19)解体
Photo 2006.12.17

 JR大森駅の西側、山王界隈の高台は、関東大震災後から戦前に建てられた洋館が多い住宅地だったが、近年は建物の老朽化や世代交代などでかなり減少してきている。

 この建物は当初は個人邸として建てられたようだが、この写真を撮影した頃は教会の付属建物になっていたようだ。2階左側が木に隠れてよく見えないが、どうもこの部分は腰折れ屋根(ギャンブレル屋根)だったようだ。

 1階はタイル張り、2階はスタッコ仕上げかペンキ塗り。1階と2階の間に床というか梁が外側に露出しており、2階の壁面は1階よりわずかに張り出している。一方、右側の建物は1、2階ともタイル張りで大きな窓はない。

 1階の窓の鎧戸はそれぞれが折り畳みの片開きで、二つの窓を合わせると両側に開いているように見える。二つの窓の位置が近いので両者を観音開きにするとぶつかってしまうからなのだろう。洋館ではよくあることなのだろうが、改めて見るとよく考えられているなと思う。

 縦長の窓は恐らく階段室のものだろう。縦長の菱形のガラスが並ぶステンドグラス状の窓になっている。その下の半分壊れた窓台と横長の穴はなんだかよく分からない。2階の窓はベイウィンドウ。

 華やかな装飾がある建物ではなかったが、解体されてしまったのはやはり残念だった。

 なお下記リンク先には、小原邸として用いられていた頃の写真が掲載されている。オリジナルの建物は正面の2階建てと右側に接続している部分のようで、左端の白い建物は別のようだ。

小原邸 - 近代建築青空ミュージアム
#失われた建物 大田区  #住宅系  #洋館・洋風住宅  #教会
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静岡カトリック教会 谷津巡回教会堂

2015-04-21 | 静岡県  
静岡カトリック教会 谷津巡回教会堂
所在地  :静岡市葵区谷津
構造・階数:木・1
建設年  :1917(大正6)頃
備考   :2012(平成24)に焼失
Photo 1989.3.23

 静岡市中心部から30分程の郊外、藁科川中流にある小さな巡回教会堂。
 木造平屋瓦葺き下見板張り。右側に司祭館が付く。内部は畳敷きだったという。

 残念ながら2012.5.24に放火とみられる火災で焼失。
 国指定の登録有形文化財だったが、同年中に登録が抹消された。

流れ星コレクション失われた名建築(中部1)
  > 谷津カトリック巡回教会堂

#失われた建物 静岡県  #教会  #近代建築  #登録有形文化財 
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東京聖三一教会

2015-02-13 | 世田谷区 
東京聖三一教会
所在地:世田谷区代沢2-10
設計 :石本喜久治(石本建築事務所)
竣工年:1961(昭和36)
Photo 2015.2.10

 某講座の階段まちあるきで、北沢川支流の谷を巡り、北沢・代沢あたりをぐるぐる。 で、下見の時には見逃していた東京聖三一教会という教会に遭遇。

 帰宅後、改めて調べてみたら、白木屋百貨店(後の日本橋東急の建物)や昔の朝日新聞社の建物を設計した、建築家石本喜久治(石本建築事務所)の作品と知る。

 あまり有名ではないようだが、良い感じの空間だった。。なんだか掘り出し物を発見したような気分。

 1階が事務所になっているようだったが、なぜか不在で、コンタクトが取れず。 右の階段を上って2階へ行くと、ご自由にお入り下さいと書いてあり、外扉が開け放たれていた。

 ちょっとした丘の上にあり、なおかつ、2階建てになっているので、高さがあり、塔がそびえる形になっていて美しい。

 上に行くに従って段階的に細くなり、高さ感がある塔。白一色に塗られ、清新なイメージ。壁面にちょっとした装飾があるのが可愛らしく、一方でスリット状の窓はモダンでかっこいい。

 堂内にはコンクリートでアーチと梁を架けている。アーチだけにせず、梁を渡した理由は、構造的なものなのか、デザイン上のことなのか私にはわからず。。壁や天井はどうやら折板状になっているようだ。

 パイプオルガンが設置されている、堂内入口上の3Fフロアへの螺旋階段。シンプルだけれどきれい。

#古い建物  #古い建物 世田谷区  #モダニズム  #教会  #石本喜久治 
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