都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

2011年3月・4月 記事一覧

2011-04-30 | 記事一覧 
03/02 旧三井銀行錦糸町支店

04/04 六本木・新宿 2011.3.29
04/05 パレスホテル
04/10 東京都交通局目黒自動車営業所
04/15 旧川崎第百銀行
04/24 三井造船駒場寮
04/28 JR国立駅駅舎

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JR国立駅駅舎

2011-04-28 | 東京都下 
JR国立駅駅舎
所在地:国立市北1
建設年:1926(大正15)
構造・階数:木1
備考 :2006解体。復元については検討中
Photo 2005.11.5

 シンプルな切妻屋根だが、向かって左側の屋根だけを長くして、部分的に左右非対称にしている。中央線の都市部の駅にしては駅舎が小さく、田舎の駅のような風情だった。

 大正末期、駅ができた頃の国立は、かなりの田舎だったようだ。周辺の人口は今と比べると全然少なかった。駅前の住宅地は別荘地的な扱いで考えられていたぐらいだそうだ。そう考えると、田舎風だけどちょっとハイカラな駅舎になったのもなんとなく理解できる。

駅舎正面入口前
Photo 2005.11.5

 「国立駅」の文字の上方にアルコーヴがあるが、その上は窓ではないようで、何だったのか写真からはよく分からない。下のホール写真では、この部分より下までが吹き抜けになっている。屋根裏部屋のようなものがあったのだろうか。無窓なので倉庫か物置だったのかもしれない。

 車寄せの庇屋根も古いもののようだった。この部分の柱梁はレールを曲げたもの。簡便で軽快な感じ。

ホール
Photo 2005.11.5

 アーチ型の採光窓の場所までが吹き抜けになっていて、意外に天井は高く開放的。日曜の午後だったので、さほど混雑しているわけでもなく、この駅舎のままでも十分なような気もしたが、通勤時間帯はもっと混んでいたのかもしれない。

 中央線の高架化事業に伴い、駅舎は解体された。部材は保管されており、復元を検討中という話だったが、Wikipediaによると、復元用に土地を確保せねばならず、残念ながらまだ目途が立っていないそうだ。

 JRが保存を拒否したのは、移転費用の問題や、老朽化、耐震性なのだろう。まあ、いろいろ商業施設を置いて利益を上げるのには向かない構造規模だったので、お金が掛かる保存などはせずに建て替えたかった、というのがほぼ真意なのではないかと思うが・・・。現在はなんだか冴えない駅舎が建っている。仮駅舎だろうか。こういう状態が続くのはあまり好ましいことではないなぁ。

駅前の大学通りから望む
Photo 2005.11.5

 駅から少し離れた場所から眺める。大学通りの軸線の正面、アイストップの場所に印象的な姿が見えている。国立の駅前は住宅地として区画分譲された時に、駅前広場から放射状に道が造られ、ある意味、バロック的な景観構造が創り出された。桜並木の広い道(幅40m以上)の正面に駅舎が見える様子が、この街のイメージ形成に大きく関与してきたのは間違いない。

 アイストップを活かした印象的な景観だったが、残念ながら解体前の時点で既に、後方に中高層マンションなどが見えてしまっていた。駅舎の背後にいろんな建物が乱雑に見えるのは好ましくないが、法整備などが後手に回った結果で、残念ながら後の祭りなのかも。

Wikipedia - 国立駅
Tokyo Lost Architecture   #失われた建物 都下  #近代建築  #鉄道 
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三井造船駒場寮

2011-04-24 | 目黒区  
三井造船駒場寮
所在地:目黒区駒場4-1
建設年:昭和初期
構造・階数:木2
設計 :山田醇
備考 :解体
Photo 1990.1.14

 旧前田侯爵邸正門の正面にあった洋館。撮影当時は何の建物なのか気に留めず、とりあえず古い洋館だなぁと思って撮ったもの。ハーフティンバーの2階建て。塀や植木があったため1Fの様子はよく見えず、塀越しに見える大きな屋根がただ印象的だった。最近になって改めて確認したら既に取り壊されていた。解体時期も未把握。

 日本近代建築総覧には造船会社の寮と記されていたが、どちらかというと大型の住宅のようで、集合住宅にはあまり見えなかった記憶がある。もしかすると昔は誰かの御屋敷だったのかもしれないが、そのあたりについても調べていないので不明。

Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 目黒区  #近代建築  #住宅系  #集合住宅  #洋館・洋風住宅  #山田醇 
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旧川崎第百銀行

2011-04-15 | 中央区  
旧川崎第百銀行
所在地:中央区新川1-3
建設年:?(戦前の建物らしい)
構造・階数:RC2
解体
Photo 2001.6.17

 1997年の住宅地図では日刊投資新聞社となっていたが、撮影時には既に同社自体が無くなっていたらしい。コーナー部の入口にあたる部分に自販機が置かれてしまっていて、建物も使われていなかったようにも見える。ただ、壁面に東京??ユニオンという旗が掲げられており、写真右奥には別の入口もあったようなので、なんらかの事務所としては使用されていたのかもしれない。

 様式建築のような姿をしているが、柱頭飾りなどが全くなく、変な建物だなぁと思っていたのだが、下記、「ぼくの近代建築コレクション」で、この建物が川崎第百銀行の支店として戦前に建てられた様式建築だったことを知った。戦後、銀行が合併したりする中で銀行としては使われなくなり、以降、いろいろな会社の事務所として使われていたらしい。

 下記、記事には1986年(昭和61)時点の写真が載っている。当時はまだ玄関が立派で、柱頭部分にもイオニア式の装飾が付いていたのがわかる。コメント欄には、平成になって外壁の工事をした際に削られたか塗り込められたかした、とある。手許の写真と比較してみると、柱頭や玄関まわりの装飾は、確かに削られたか取り外されたような感じだ。外壁を全面的にリニューアルするとかでなく、中途半端に装飾を削ったので、異様な感じになり、また却って汚らしい雰囲気になってしまった気がする。

 撮影時に既に怪しい状態だったので、その後、どうなっただろうかと少し気にはなっていたのだが、やはりこのような姿の建物をわざわざ何度も見に行く気は起こらなかった。そうこうする内に時間が経ち、最近になってたまたま通りかかったら、影も形もなくなっていた。装飾がある頃に見ておきたかったと改めて思う。

ぼくの近代建築コレクション旧川崎第百銀行/新川1丁目
Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 中央区  #近代建築  #オフィス  #銀行・保険 
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東京都交通局目黒自動車営業所

2011-04-10 | 品川区  
東京都交通局目黒自動車営業所
所在地:品川区上大崎3-1
建設年:1935(昭和10)
構造・階数:RC・2F
2008年頃解体
Photo 2008.5.28

 Wikipediaで都営バスについて調べてみたら、最後の頃のおよその移り変わりが判った。

Wikipedia > 都営バス

2000年12月 営業所から支所に降格。
2003年04月 目黒支所は品川営業所の分駐所となる。
2005年03月 目黒分駐所廃止。目黒の路線は品川営業所に、車両はほぼ全車両が港南支所に転属した。
2008年後半 取り壊し。現在は駐車場。同所でマンション建設が予定されている模様。

 2000年頃から、都バスは路線や営業所の配置などの見直しを進めているそうだ。地下鉄が開通したりして乗客が減ったことも関係があるようだ。駅前の一等地にあったこの営業所もどんどん格下げされて、最終的には無くなってしまった。


 目黒分駐所の廃止以後、敷地・建物は使われておらず、長い間、人の気配がない状態が続いていた。

事務所の南側にあった車庫

 写真には関係者と思われる数人の人が偶然写り込んでいる。がらんとしたバスの車庫を前にして、いろいろ話しているようだった。建物の除却についてや、駐車場への暫定利用について話していたか、更にその後の開発についても話していたのだろうか。この人たちを見た瞬間、あ、これはなくなるなと思った。そして半年も経たないうちにやはり無くなってしまった。


 西南側から見た営業所オフィス。2階は乗員の控え室とか仮眠室だったのだろうか。車庫側から直接出入りする階段が付いていた。

Tokyo Lost Architecture

2011.4.14 追記
 その後、別件の作業中にこの場所の再開発計画について知る機会があった。旧都バス営業所だけでなく、周辺も合わせて、オフィス棟と住居棟(共に41F)のツインタワーと、38Fの住居棟、計3棟の超高層ビルを建てるんだそうだ。うへぇ。

東京都環境局 環境アセスメント(仮称)目黒駅前地区第一種市街地再開発事業
品川経済新聞 - 目黒駅前の再開発計画事業者が決定、2014年度完成の見通しに
品川経済新聞 - 目黒駅前41階・38階高層ビル建設の住民説明会-「風害心配」の声も
Tokyo Lost Architecture   #失われた建物 品川区  #オフィス  #公共施設 
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パレスホテル

2011-04-05 | 千代田区 
パレスホテル
所在地:千代田区丸の内1-1
建設年:1961(昭和36)
構造・階数:SRC?・10F
2009解体。建て替え
Photo 2009.1.14

 お濠端に端正な姿を見せていたホテル。

 御縁がなかったので、結局内部に入らずじまいで終わってしまったが、ロビーぐらいは見ておけばよかったと思う。基本的にモダニズムデザインだったのだろうか・・・。

 跡地には今年(2011年)12月に、ホテルとオフィス、2棟の23階建てのビルが完成するそうだ。下記、リンク先の記事を見ると、既にかなり大きな建物が姿を現しつつあることがわかる。

 超高層ホテルも悪くはないが、このぐらいの階数とヴォリュームのホテルはゆったりしていて優雅に感じられる。

パレスホテルパレスホテルの歴史
超高層ビルとパソコンの歴史
    パレスホテル建替計画 ホテル棟 オフィス棟
Tokyo Lost Architecture   #失われた建物 千代田区  #ホテル  #モダニズム 
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六本木・新宿 2011.3.29

2011-04-03 | Photolog
外苑東通り六本木交差点付近から東京タワー
Photo 2011.3.29 18:10
新宿駅東口駅前、Studio ALTA付近
Photo 2011.3.29 19:00

 街灯の灯りが点いていて、早めの閉店ながら店もやっている。おとなしく暮らす分には何も不自由はない。過剰にならずに粛々と。

 しばらくすればまた講義も始まる。何もやらずにいるわけにはいかない。関連する準備も粛々と。

#街並み 港区  #街並み 新宿区  #夕景・夜景 
#塔  #商業系 
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4月からまた

2011-04-01 | Weblog 
 今回の東日本大震災で被災された方にお見舞い申し上げます。

 幸い、身辺では被害がありませんでしたが、その後の推移から、しばらくは何事にも手がつかない日々が続きました。2週間以上経ってようやく、少しずつペースを回復しはじめた次第です。

 以前から不定期更新だったので、またお休みか、ぐらいに思われていたでしょうが、本ブログも少しずつ再開しようと考えています。
 東京の階段 DBの方も、更新を再開します。

 どちらも敢えて、今までどおりの調子で・・・。
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