都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

大日本報徳社 仰徳学寮

2023-11-22 | 静岡県  
大日本報徳社 仰徳学寮
所在地:掛川市掛川1176
建設年:1884(明治17)
移築年:1938(昭和13)
構造・階数:木造・2F
備考 :旧有栖川宮熾仁親王邸侍女部屋
    静岡県指定有形文化財(2014年3月指定)
    以前は掛川市指定文化財
Photo 1989.8.16

 東京の霞が関で旧有栖川宮熾仁(たるひと)親王邸の一部、侍女部屋として建てられたもの。1924(大正13)年以降は帝室林野局仮庁舎として使われた。皇紀2600年(1940・昭和15)の記念として譲渡され、1938(昭和13)年に現在地に移築された。

 木造2階の学校施設で、講習会などを開くことができるが、2001年時点では1階のみが利用されていた。その後、2012(平成24)に敷地内で曳き家移設されている。


 玄関 Photo 1989.8.16


 2階廊下 Photo 2001.7.12

 2001年時点ではほとんど使われておらず、傷みもかなりあるような感じだった。


 2階 Photo 2001.7.12

 2階の部屋には暖炉とおぼしきものもあった。部屋の間は引き戸ではなく扉。

 2012(平成24)に曳家により移動され、2013年春に修復が完了。現在は会議室や講義室に使われている。

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大日本報徳社 仰徳記念館

2023-11-20 | 静岡県  
大日本報徳社 仰徳記念館
所在地:掛川市掛川1176
建設年:1884(明治17)
移築年:1938(昭和13)
構造・階数:木造・平屋
設計 :工部省
備考 :旧有栖川宮熾仁親王邸御座所
    静岡県指定有形文化財(2014年3月指定)
    以前は掛川市指定文化財
Photo 2001.7.12

 有栖川宮熾仁(たるひと)親王邸日本館の御座所として東京市霞ヶ関に建てられたもの。その後、霞ヶ関離宮、東宮仮御所として、また帝室林野局仮庁舎として使用されたという。1938(昭和13)年に宮内省から下賜され、掛川へ移築された。
 内部は洋風で暖炉がある。このため屋根中央に暖炉の煙突が見えている。


 東側の様子。ガラス戸のはまった廊下が続く。  Photo 2001.7.12


 以下は2023年3月21日に訪れた際の写真。


 Photo 2023.3.21

 敷地全体の整備に伴い、仰徳記念館の東側にあったRC造の事務所と渡り廊下が撤去されたため、全体が見えるようになった。暖炉の煙突も塗り直された?ようだ。


 東側の廊下


 「仰徳館」の額が掛かる大広間

 和風な外観だが、内部は絨毯敷きで暖炉もある。扉は内側への押し開き。白壁で長押もあったりして和洋折衷な感じ。


 いつの時代のものかは分からないが、シャンデリアもついている。


 暖炉がある部屋

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S邸

2022-07-13 | 文京区  
S邸
所在地:文京区 西片2-22
構造・階数:木・2
建築年:戦前?
解体年:2013〜16(平成25〜28)
Photo 1998.6.8

 西片の住宅街に数年前まであった洋風住宅。西片の中ではやや狭い道に面していて、Googleストリートビュー画像も建物現存時のものがない。またネット上にもこの家の画像はほとんどなく、下記、西片町会のページに写真があるぐらいのようだ。

 戦前に建てられたのかどうか確証はない。ただ1952(昭和27)年の火災保険特殊地図には既に載っている。戦後すぐにはこのような建物は建てられなかっただろうから、やはり戦前のものだったのだろう。

 右側の背の高い部分は洋風で、屋根は傾斜が急で、切妻屋根の端部を折ったような半切妻屋根(はかま腰屋根とも言うらしい)、スレート葺き。南京下見板張りで上げ下げ窓。一方、左手の木に隠れた部分は和風で、2階の窓には雨戸・戸袋があり、屋根は日本瓦。この写真一枚しか撮らなかったので詳細は分からないが、和洋折衷の住宅だったようだ。

 なお、『日本近代建築総覧』(1980年刊)では、隣地が「片桐軍邸・近代建築社」で木造3Fとされているが、該当地には古い建物がない。1970〜90年代の住宅地図をざっと見てもこの片桐邸はなく、近辺にもそれらしいものがない。もしかするとこの家と取り違えたのかもしれないが、それにしてもよく分からないままだった。

西片町会: その他

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須賀邸

2021-12-06 | 台東区  
須賀邸
所在地:台東区 上野桜木1-4-2
構造・階数:木・2
建設年:1921(大正10)
解体年:2016(平成28)
備考 :1930(昭和5)頃増築
Photo 2012.12.19

 和風の2階建て家屋の西側に2階建ての洋館を接続したやや大きな住宅。東京芸大の裏手の道に面して東西に細長い敷地に建っていた。そして通り沿いには和風の塀が連なっていた。


 洋館部分2階 Photo 2010.11.9

 洋館部分は暗褐色のタイル張りで、屋根は日本瓦の寄せ棟。コーナー部分の装飾はテラコッタだったのだろうか。手の込んだデザインが記憶に残る。上げ下げ窓は新しいものに改修されていたようだった。

 上野桜木界隈には何軒かお屋敷があり洋風のものもあったが、やはり次第に減っている。

須賀邸/上野桜木1 - ぼくの近代建築コレクション

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嶺田邸

2021-11-03 | 新宿区  
嶺田邸
所在地:新宿区 中井2-1-13
構造・階数:木・2
建設年:1931(昭和6)
解体年:2013(平成25)後半
Photo 2006.1.9

 目白文化村、地元で振り子坂通りと呼ばれている坂の途中にあった建物。Google Street Viewでは、2013年6月時点では存在していたが、翌2014年2月には更地・売物件となっていた。
 その後、売却、細分化されたようだ。大谷石の擁壁の上に土が載った敷地も、整地されてなくなったようだ。

 建物については、樹木もありよく見えなかったので詳細は分からなかった。『日本近代建築総覧』によると、1階は全て洋室だったという。

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村山邸

2017-01-22 | 文京区  
村山邸
所在地:文京区根津1-21
建設年:?
構造・階数:木造2F
Photo 2007.11.4

 根津神社の表門前、根津の新坂とかS坂と呼ばれている急坂の途中に建っていた住宅。全体としては単なる瓦葺きの木造2F家屋だが、玄関部分だけ洋風で、印象に残る姿になっていた。

Photo 2007.11.4

 坂の途中に直接面した玄関。パステルカラーの明るい緑に塗られたドア扉が印象的。屋根は普通の日本の桟瓦だが、玄関部分の庇は少し洋風の緑色の瓦を用いている。

Photo 2011.2.9

 坂下からの様子。坂上からと異なり、石垣の上に聳えるように建つ姿だった。また、東側の壁面はトタン板で壁面が押さえられていた。もともと隣の建物と繋がっていたのを切り離してトタン張りの壁面を立て掛けたのか、もともとの壁面を修繕してこうなっていたのか、今となっては分からない。

Google S.V.で確認したところ、2013年7月には存在していたが、2014年4月時点では無くなっていた。従って、2013年夏~14年春の間に解体されたようだ。

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村山邸/根津1丁目 - ぼくの近代建築コレクション
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1992-01-10 | 記事一覧 
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