都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

Bern~Venezia

1993-03-10 | スイス  

1993 Europe日記
1993.3.10 Wed Bern〜Venezia

 17:20 観光客がふらりと入って軽食・喫茶を短時間で済ませられるような店は意外に見当たらず、結局またMcDonald'sに入る。土産物屋で小さな鐘(カウベル)と絵はがきを買い、駅でトイレに行く。

 イタリアへの列車は出発が20時過ぎの夜行で、まだしばらく時間があったので、今度は夜景を見に行く。

駅前広場から聖霊教会(Heiliggeistkirche)
Spitalgasseから聖霊教会夕景

 西欧の古い都市は道路沿いに石造りの建物が建ち並んでおり、街灯が建物壁面からの架空線に吊り下げられていることがある。路面電車の架線も同様で、旧市街地内には電柱や架線柱はあまりない。歴史的街並みでは建物が建て替えられることもほとんどないし、地震や台風なども少ないので、こういうことができるのだろう。

 日本の場合もビル街などならやれないことはないかもしれない。どこかの街で交差点の真ん中に信号機が吊されている例もあったはずだ。ただ、地震や強風時の落下が気になるので、そうは広まらないだろうな。も電線の地下埋設だけで十分で、街灯柱まで無くす必要はないかもしれない。

Marktgasseから牢獄塔

 少しずつ日が暮れて、夕空も赤みが失われ、青から黒へ近づいていく。

 ベルンは首都だが、さほど大きな都市ではない。観光客も夕食をとったりホテルに戻ったり、街を離れたりするので、日没とともにまちなかの人通りはかなり少なくなる。

アーケード内のディスプレイ

 連続アーチのアーケード(歩廊)は、建物の1階部分をセットバックして歩行者に空間を提供しているものなので、場所によっては車道との間にディスプレイショーケースが置かれている。写真奥のアーチは、道路反対側の歩廊のもの。

 連続アーチのアーケード。写真左側が車道で、右側が店舗。車が走るそばを歩く必要がなく、ゆったりした歩行空間が確保されている。ウィンドウディスプレイを見ながらの散策も楽しい。

 20:00 Bernの駅でケーキを食べ、コーヒーを飲む。サンドイッチを買い込む。

 20:18 ジュネーブ空港(Geneve Airport)行きの列車に乗る。1st Classは快適。でも手紙を書いていたら、少し乗り物酔いしてしまった。それとやはり風邪が治っておらず熱っぽい。顔が火照ったようなのは、一昨日のスキーによる雪焼けのせいか、風邪の熱のためなのか自分でもよく分からなかった。少し寒気もするような気もしたが、本当に外気温が寒かっただけなのかもしれない。後でK氏と比較したが、彼も風邪なのであてにならないのだった。

 22:02 ジュネーブ(Geneve)着。外に少し出て、郵便局まで歩き、絵はがきを出す。

 22:58 K氏がジュネーブでは現れなかったため、ベネチア サンタルチア(Venezia St Lucia)行きの夜行列車に一人で乗る。

 23:40 ローザンヌ(Lausanne)着、発。ここでもK氏は現れず。検札の車掌が来たので、少し尋ねてみたが要領を得ず。1st ClassのNon Smoking Areaに乗っていて、体調も悪いのでやや落ち着かなかった。

 00:02 モントルー(Montreux)着。K氏はホームを走っていた。私も一時下車してK氏に落ち合い、改めて302号車に乗り込む。乗務員にパスポートとユーレイルパスを預け、入国申請書を書いて寝る。夜中はときどき揺れる車内で若干寝苦しかったが、先日よりは少し楽。6人一部屋のCouchettは結局私たち2人だけだったので、荷物の安全面なども気楽だった。

 K氏はジュネーブはあまり面白くなかったと言っていた。レマン湖の噴水を見て、ローザンヌでぼんやりした後、駅にいたが、雰囲気が今ひとつ良くなかったので、モントルーに移動したのだと言っていた。

ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21
Google Map 1993.03 Europe

#古い建物 海外  #街並み 海外  #夕景・夜景  #教会 
#商業系  #道  #アーケード  #世界遺産 
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Bern 7 連邦議事堂周辺

1993-03-10 | スイス  

1993 Europe日記
1993.3.10 Wed Bern

Kirchenfeldbrückeから、アーレ川、連邦議事堂と旧市街

 連邦議事堂も市庁舎も川を背にして建てられており、街の中心にどーんとそびえるのではなく、どちらかというと繁華な街の中心からひとつ退いた場所にあるような気がしていたのだが、橋の上や対岸からだと、これらの建物が高台のキワにあって手前に遮るものがないため、その全景と街並みを合わせて見ることができる。

 意図的にそのような配置にしたのかどうかは分からないが、結果的に絵になる風景がそこかしこに出来ているのは羨ましい。

 連邦議事堂裏手の川沿いの高台に立つと、遠くにはユングフラウ、アイガーなどを含むアルプスの山々が霞んで見えた。

公園で野外チェスをする人々

 天気が良く、冬場にしては比較的暖かい日だったため、公園では多くの人々がのんびりしていた。公園で大きな駒を使ってチェスをするおじさんたちもいれば、金属の持ち玉をフィールドに放って遊ぶペタンクをやっている人たちもいた。本を読んだり、編み物をしたり、ベンチで話をしたり、幼児をあやしたりしながらひなたぼっこをしたり、多くの市民が思い思いに街を楽しんでいる。

 イギリスでもフランスでも、バタバタ観光地、名所巡りをしてしまっていたので、人々の生活の一端に触れたり、ゆっくり景色を楽しむことがあまり無かった。

 しかしベルンは大きな街ではなく、観光客もロンドンやパリに比べるとかなり少ないこともあって、時間がゆったり流れているような感じで、訪れた私も少しじっくりと街を見物できたのは面白かった。単独行動になって、マイペースで歩いたり休んだりしながら、街を味わうことができたのも良かったのかもしれない。

ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21
Google Map 1993.03 Europe

#街並み 海外  #眺望  #公園  #官公庁  #世界遺産 
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Bern 6 教会など

1993-03-10 | スイス  

1993 Europe日記
1993.3.10 Wed Bern

 旧市街のランドマーク建物

 市庁舎(Rathaus)は15世紀に建てられたものだという。想像していたよりかなり小ぶりな建物で、川を背にしてやや狭い道の突き当たりに建っている。前を横切る道もアーケードのある通りだが、市庁舎前に大きな広場などがあるわけでもない。歴史のある建物ではあるがおとなしい佇まいで、それが不思議な感じでもあり印象的だ。

 カトリック教会は規模はさほど大きくないが、ゴシックの尖った鐘塔が街並みの中から突き出していて、これもランドマークになっている。

ベルン大聖堂(Berner Münster)

 ベルン大聖堂は1421年に建設が始められたが、完成したのは約470年後の1893年。ゴシック様式の大聖堂で尖塔の高さは100.6m。これは教会の塔としてはスイスで最も高いものという。

 訪れた時は尖塔の正面側上部の修理が行われていて、空中に足場が架けられていた。長い時間を掛けて造られた大きな教会堂はそれだけで、心に残るものだった。

大聖堂正面玄関の装飾

 ゴシックアーチの中の人物像は砂岩で造られているが、20世紀の大気汚染で傷んだため、現在はレプリカに差し替えられているというが、壮麗な装飾はやはり見る者を圧倒する。

Kirchenfeldbrückeから、ベルン大聖堂と旧市街

 大聖堂は約100mの尖塔だけでなく、聖堂全体も街なかの一般の建物群よりひとまわり高い。アーレ川に架かる橋や川の対岸から旧市街の街並みを見ると、大聖堂はひときわ高くそびえており、街並みスカイラインに求心性を与えるものになっている。

ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21
Google Map 1993.03 Europe

#古い建物 海外  #街並み 海外  #眺望  #海・川・池 
#教会  #官公庁  #塔  #ゴシック  #世界遺産 
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Bern 5 高台からのパノラマ

1993-03-10 | スイス  

1993 Europe日記
1993.3.10 Wed Bern

Nydeggbrückeから大聖堂方面

 ベルンの旧市街は舌状の高台上にあり、アーレ川がその周囲を流れているので、川をわたって反対側の高台へ行くと、街の全景を見ることができる。まちなかの建物の多くは4〜5階建てで、屋根は赤茶色の瓦葺きが多く、高さやスタイルが概ね揃っていて、整ったスカイラインを形作っている。そしてそのところどころにランドマークとなる教会などの建物が建ち、街並みにアクセントを与えている。

Nydeggbrückeから、IntertorbrückeとNydeggkirche

 Intertorbrückeは旧市街から坂道を下ったところにあり、谷地に近い場所にある橋。アーレ川には旧市街周辺だけで7つの橋が架かっているが、鉄橋、石橋と、様々な橋がある。

Grosser Muristaldenそばの展望台から旧市街

 高い尖塔は大聖堂、その左側のドームが連邦議事堂、左端の橋はKirchenfeldbrücke、大聖堂右側の尖塔はカトリック教会。

 14:00頃 市内を見渡す高台で、パン、チーズ、チョコを食べる。今回のヨーロッパの旅はこの3つが主食のようになってしまった。でもおいしいからこれでも良い。暖かい日射しの中、隣のベンチでは赤ん坊連れの奥さんが昼寝をしていた。

展望台から、NydeggbrückeとNydeggkirche

 Nydeggbrückeは中央が大きい三連アーチの石橋。周辺の家屋群と比べても、かなり大きなアーチ橋だ。大きな街ではないが、立派な橋がたくさんある街だ。

Englische Anlagenから旧市街

 多くの家屋が地形に沿って、ずらっと並ぶ姿は壮観。

ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21
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#街並み 海外  #パノラマ  #眺望  #海・川・池 
#教会  #橋  #塔  #世界遺産 
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Bern 4 アーケードの街並み

1993-03-10 | スイス  

1993 Europe日記
1993.3.10 Wed Bern

 総延長6km以上に及ぶアーケード街は見事。中世の街並みを部分的に残す近世の街並みだそうで、「ベルン旧市街」として世界遺産にも登録されている。

アーケードのある街並み

 一つの建物が延々と続いているわけではなく、多くの建物が若干のデザインの違いは持ちながら、それなりの統一感を持って建ち並ぶ。1階前面部分が歩廊として提供されているため、見た目より広い幅の交通空間が確保されているのも興味深い。

アーケード内  左が道路側、右が道路沿いの建物・店舗側

 冬場の日中なので、アーケード内にも日光が差し込み、明るく気持ちよい。道路南側のアーケードは暗くなってしまうが・・・。

 建物1階を提供したアーケードだが、建物の境目で途切れることはなく、街区単位で幅も高さも共通でつながっている。

アーレ川から旧市街の高台へ上るカーブした坂道

 商店の軒看板。小さくしか写っていないのでよく分からないが、中央にはパレットと木槌がデザインされているようだ。その周りには鳥、リス、カタツムリ、葉、木の実があしらわれている。画材などを扱うデザイン系の店舗かなにかだろうか。

 屋根には小窓や暖炉の煙突が並ぶ。写真右下の楕円の窓もおもしろい。

ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21
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#古い建物 海外  #街並み 海外  #商業系  #道  #アーケード  #世界遺産 
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Bern 3 時計塔

1993-03-10 | スイス  

1993 Europe日記
1993.3.10 Wed Bern

Kramgasseから時計塔

 旧市街の中心部にある時計塔は、13世紀に町を囲む外壁の西門として建てられたもの。Wikipedia等によれば、1256年まではここが市の門だったそうで、1405年に大火にあったが、その後、1530年にぜんまい式の時計が付けられたのだという。時計塔には時計、鐘の他に、仕掛け、天文時計が設置されている。ヨーロッパでは古くからこのようなからくり付きの時計塔が街なかにあって、それがランドマークになっていることも多い。

時計塔(Zeitglockenturm)

 メインの時計の下にあるのが天文時計で、右側がからくり部分。天文時計は中央のリングが偏心していて針も複数あって、かなり複雑なもののようだ。恐らく相当ゆっくり動作しているのだろう。立ち止まって見ていても当然、動きは分からない。数日間滞在していれば変化に気付くのだろうが、残念ながら長くは滞在できないのだった。

Kornhausplatzから時計塔

 東西両面に時計が付いているが、両者は文字盤のデザインなどが異なっている。
 当時はフィルムカメラだったので、たくさん写真を撮れなかった。今思えば、もっとディテールを撮っておけば良かった。

ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21
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#古い建物 海外  #塔  #モニュメント  #世界遺産 
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Bern 2 アーレ川周辺

1993-03-10 | スイス  

1993 Europe日記
1993.3.10 Wed Bern

Kornhausbrückeから、Aare川とLorrainebrücke

 ベルンの旧市街は、蛇行するアーレ川(Aare川)によってU字型に取り囲まれた高台上に位置する。川は西側に開いたU字型をしているため、旧市街から西方向以外の、北、南、東へ向かうと、いずれの場合も川に突き当たり、橋で川を越えていくことになる。

 高台と川面や川沿いの低地との間にはかなりの高低差があり、橋の上からは谷を覗き込んで見渡すような景色が広がるのが印象的だ。一方の高台上は比較的平坦で、台地を川が浸食してできた地形であることがはっきりと分かる。

アーレ川畔から高台上の旧市街、中央はカトリック教会と市庁舎

 橋のそばに川沿いへ下る道があったので下りてみる。予想以上の高低差があって、また上って戻らねばならなくなったことを若干後悔したが、川沿いからの景色も良い。

 川面から50m近い高さに架けられた、上路式の美しいアーチ橋(Kornhausbrücke)の上をトラムが走っていく。

アーレ川畔からKornhausbrücke

Kornhausbrückeは、1898年完成で、長さ382m、最大径間は115m、幅12.6m、アーレ川の水面からの最大高さ48m。橋名は、橋(brücke)のそばに穀物倉庫(Kornhaus)があったことが由来のようだ。

 1898年というと日本では明治31年。その頃の日本でこういう橋は架けられていただろうか? まちなかにこういう美しい橋が昔からあるのは羨ましい。

ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21
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#街並み 海外  #海・川・池  #橋  #鉄道  #世界遺産 
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Bern 1

1993-03-10 | スイス  

1993 Europe日記
1993.3.10(Wed) Zermatt〜Bern

07:40 起床。

08:00 朝食。喉が痛い。K氏はだるいと言っている。日本を発ってから10日以上が経ち、そろそろ旅行も疲れてきた。

08:50 出発。

09:10 Brig行きの電車に乗る。ホテルからの出発が遅れて、ぎりぎりになり慌てる。

09:50 途中駅で教会の鐘が鳴る。スイスは谷あいの町が多く、鐘の音が谷に響き渡る。K氏は疲れて寝ている。

10:22 Visp駅でK氏は下車。彼は今日はジュネーブとローザンヌの予定。

10:38 Brig着。駅のそばの店で、Zermattの絵はがきを買う。

11:02 Zürich行きに乗る。この前と同じ風景を逆方向に、少し遅い時間に辿る。

12:38 Bern着。車内で書いた絵はがきを投函する。1.1sFr×2

駅前の広場に面して建つ聖霊教会(Heiliggeistkirche)

13:00〜 Bern散策。世界遺産に登録されたベルンは予想以上に美しい街だった。駅前のInformationで地図を貰い、その経路を順に辿って街を見て回る。

シュピタル通り(Spitalgasse)

 まちなかを東西に走るシュピタル通りにはトラムが走っている。トラムの架線は両側の建物から吊られていて、街灯も同様に空中に吊られているので、建物が建ち並ぶ通りには電柱がない。
 奥に見えているのは牢獄塔。また、道路中央に建つポールは、バグパイプ吹きの噴水

連邦議会議事堂(Bundeshaus)

 スイスの大きな都市といえば、ジュネーブやチューリッヒだが、スイス連邦の首都はベルン。従ってバレン広場の南端、アーレ川に面した高台の際には連邦議会議事堂が建っている。

バレン広場(Bärenplatz - Bear Plaza)

 連邦議会前広場から北方向、バレン広場と牢獄塔を見る。広場には車が入って来ない。平日だが、広場では比較的多くの観光客が散策している。

マルクト通り(Marktgasse)から

 マルクト通りの西側入口に立つ牢獄塔の下にはトラムが通っているが、それは片方の路線だけで、もう一方の路線は塔の右側を通り抜けている。昔の街並みの中を、モダンなトラムがすり抜けるように走っていくさまはかっこいい。
 左手にある彫像が載る柱は、アンナ・ザイラーの噴水。街のところどころにこのような噴水があり、観光名所にもなっている。

 日本人は少ないが治安も良さそうだ。世界遺産ではあるが有名な観光地とは異なっていて、人もそれほど多くないため、気楽に歩くことができた。

ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21
Google Map 1993.03 Europe

#街並み 海外  #道  #広場  #鉄道  #塔  #世界遺産 
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Ski

1993-03-09 | スイス  

1993 Europe日記
1993.3.9(Tue) Zermatt

 08:00 起床。朝食。

 09:00 出発。今日も天気がよいようだ。駅のそばのレンタルスキー屋でスキー板やグローブを借りる。38sFr。S君はウェアを日本から持参していたが、私やK氏は持参しなかったので、コートやジャンパーにジーンズで滑ってしまうことにする。

電気自動車だけが走るツェルマット市内 Photo 1993.3.10

 09:50 登山電車で43分かけて3,200mの高所へ登る。全エリア共通券で58sFr。

ツェルマット市内から朝のマッターホルン

 10:40 Gornagraht着。やはり高所は寒い。セーター2枚重ねに、ジャンパー。靴下2枚履き。ジーンズの下に寝巻のズボンという格好。快晴だったので動けばとりあえず大丈夫という感じ。
 昨日から同行のH君とK氏と3人で滑る。とにかくコースが非常に長い。比較的緩い斜面が長く続くので、初心者の私でも十分楽しめる。

 11:00 リフトではなく、綱に腰を引っかけて滑りながら登るT-Bar Lift。慣れないのでコースアウトしてしまい、こける。圧雪部を外れると雪が意外に深い。また高所なので焦ってちょっと走るだけですぐに息が切れる。

 12:00 昼食。街で買ってきたサンドイッチを食べる。先ほどの失敗で思いのほか体力を使ってしまい疲れてしまった。ここから、クラインマッターホルン(Kleine Matter Horn)の方へ向かって滑り降りる。

 Fulliという所からロープウェイを2つ乗り継いで3,800mの頂上へ。富士山より高いところまでロープウェイで一気に登ってしまう。

 14:00 街へ向かって滑り始める。雪はさらさらで非常に滑りやすい。スキーってこんなものなのかと改めて思う。平日だったこともあり、スキー場は空いている。日本で滑りたくなくなってしまうのも分かる気がする。ファミリーが多い。日本より老若男女さまざまだ。また、みんな結構上手。

 16:00 長々と滑り降りて下山。街が1,700m程度なので、全部滑ったら2,000m以上降下することになるが、それをやると相当疲れてしまいそうだったので、途中からはK氏と共にキャビンリフトで降りた。

 下山途中の蛇行する坂は混雑もしていてきつかった。みんなが列をなして通る場所のためアイスバーン状になっていて、エッジを効かせるのが難しい。しかし疲れて脚力が落ちていたので、かなりしんどかった。

 坂の途中からはZermattの街が遙か下に小さく見えて、感動的だった。スキーで転倒してカメラが壊れるのを恐れたため、この日はカメラを持たずに滑っていたが、持ってこなかったのが非常に悔やまれた。

 17:00 街の中を15分ほど歩いて、スキー類を返却。K氏は明日もスキーをやるつもりでいたが、彼も風邪気味でやめることに。

 18:00 食料を買ってホテルに戻る。海外旅行で自炊をすることになるとは思わなかった。S君が残してくれたスパゲティを茹でてたらふく食べる。

 19:00~21:00 明日の予定を立てる。S君はスキーを満喫するため、16日まで別行動となる。K氏はローザンヌ、ジュネーブへ行き、私はベルンに向かうことにする。

 22:30 同室の日本人学生らと話をする。しかしみな行動予定はバラバラで、一緒に旅をすることにはやはりならない。やはり今日は疲れた。昨晩、同室の日本人以外の2人のドイツ人が窓を開け放って寝ていたため、私も少し風邪を引いてしまったようだ。夜、喉が痛くなり、薬を呑んで寝る。

ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21
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#山  #眺望  #街並み 海外  #商業系 
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Zermatt

1993-03-08 | スイス  

1993 Europe日記
1993.3.8(Mon) Zermatt

 12:00 Zermatt駅前のインフォメーションで、ユースホステルをチェックしたが満室。そこで駅から徒歩数分の場所の安いドミトリーに泊まることにする。一泊22sFr。

 我々が投宿したのは16号室。後でこの部屋に泊まっている13人中11人が日本人学生であることを知った。他の部屋には70才にもなる日本人のおじいちゃんも泊まっていて、スキーをしに来ていた。

ツェルマット市内からマッターホルン

 13:00 外出。市内のあちこちからはマッターホルンの尖った山の姿を望むことができる。

 手っ取り早くマクドナルドで昼食。夜行列車で会ったH君がパリで知り合ったという人も現れる。

 早速今日スキーをやろうかという話にもなったが、お店が14時まで昼休みで、その後で借りてもすぐ夕方になってしまうので、K氏と私は明日以降ということにして、今日のところは山の見物に行くことにする。一方、S君は日本からスキーウェアを持参していて、今回の旅行の大きな目的の一つがスキーだったので、早速、板を借りる。

 14:30 Sunnegarまで地下のケーブルカーで登る。Zermattは標高1,620m。

 15:00 ケーブルカーの山上駅は2,200m程度。他の鉄道の中には3,400m位まで登るものもある。またロープウェイやリフトを使えば、富士山の山頂より高い3,800m位まで登ることもできる。

 天候も良く、とにかく素晴らしい景色。スキーをしなくてもこのアルプスの景色を楽しめただけで満足。

 16:30 S君は寸暇を惜しんでスキー。私とK氏はまた電車に乗って下山して、街で夕食のことを考える。

夕暮れのマッターホルン

 谷あいの町の教会。派手な装飾などはあまりない。途中から細く伸びるとんがり屋根の時計付き鐘塔が印象的。雪山が見えているせいもあるのかもしれないが、なぜかスイスの教会らしい景色のような気がする。

 19:00 ドミトリーで夕食。買ってきたサンドイッチやヨーグルトを食べる。K氏はスパゲティを茹でて食べる。

 21:00 仮眠の後、シャワー。久々に熱いお湯をふんだんに使うことができて満足。

 22:20 就寝。ツェルマットではあちこち見て回る感じではなく、少し時間的に余裕があるので、明日か明後日に絵葉書でも出そうかと考える。

ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21
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#パノラマ  #山  #眺望  #教会
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