都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

風見酒店

2023-02-09 | 荒川区  
風見酒店
所在地:荒川区 南千住1-55
構造・階数:木・2
解体年:2010〜14(平成22〜26)
Photo 2006.9.30

 都電荒川線の三ノ輪橋駅前から北へしばらく行ったところにあったお店。
 店が建っていたのは日光街道のひとつ西側の道ぞいで、道幅は4mほどであまり広くないが、人や自転車は意外に多く通る場所だった。
 敷地が鋭角になっていたようで北側の妻面が細く、また棟と商店街の通りが平行でないため1階と2階の軒が斜めになっており印象的な姿を見せていた。2階の軒先は出桁造り、1階はモルタル看板建築状。


 Photo 2008.3.8

 店名の文字が右から左に描かれているので戦前に建てられたものだったのだろう。南千住のこの辺は戦災での焼失を免れている場所もあり、少し前までは古い長屋や看板建築が多く残っていた。


 Photo 2006.9.30

 風見酒店の南隣はバーバー・ミナミ。昔風の店先のデザイン。内部の様子までは撮っていなかったがおそらくそちらもレトロだったのではないかと思われる。


 Photo 1995.6.17

 2階の棟は風見酒店とは別のようだったが、1階の軒は連続しており、風見酒店とバーバー・ミナミは連続した建物だったようだ。

風見酒店、四軒長屋/南千住1丁目 - ぼくの近代建築コレクション
南千住 風見商店 - 東京あるけあるけ

Tokyo Lost Architecture  
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同潤会鶯谷アパートメント

2019-01-25 | 荒川区  


Photo 1995.4.30

同潤会鶯谷アパートメント 2号館
所在地:荒川区東日暮里5-16
建設年:1929(昭和4)
構造・階数:RC・3F
解体年:1999(平成11)

 右から書かれた「鶯谷アパートメント」の文字が印象的。

 鶯谷アパートメントは、尾久橋通り北側の敷地に3棟が建っていた。1号館は尾久橋通り沿いから奥へ伸びる形で、規模はやや小さめ。2号館は尾久橋通りに面してコの字型。3号館は尾久橋通りには面しておらず、2号館の北側で裏通りに面しており、やはりコの字型で、3棟の中では最も大きかったようだ。


尾久橋通りから2号館全景。右端は1号館。 Photo 1995.4.30

 1、2号館の間の通り沿いに門があり、そこから3棟の間の中庭状の場所に入って、それぞれの建物にアクセスする空間構造だったようだが、敷地を囲う形で塀があり、門もあったため、敷地内には入らずじまいにおわった。裏側にもまわってみなかったので、3号館の写真も撮っていない。


同潤会鶯谷アパートメント 1号館  Photo 1995.6.17

 訪問の時点ではまだ居住者も多かったため、遠くから撮影しただけでおわっている。中庭や建物内部などは下記のサイトで紹介されている。

廃景録同潤会 鴬谷アパート
廃墟系同潤会鶯谷アパートメント

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同潤会三ノ輪アパートメント

2019-01-23 | 荒川区  
同潤会三ノ輪アパートメント(手前 A棟、奥 B棟)
所在地:荒川区東日暮里 2-36
建設年:1928(昭和3)
構造・階数:RC・4F
解体年:2006(平成18)
Photo 2004.10.11

 改めて三ノ輪アパートの写真を見てみると、確かに老朽化が進んでいて建て替えもやむを得なかった感じ。最初の写真では建物の角の部分とかが補修されていたりするのだが、その9年後に撮った写真を見ると、補修した部分が再度剥がれて、鉄筋が剥き出しになっているにも関わらず、今回は補修されなかったことが判る。建て替えを前にして、もはや補修がされなかったのだろう。震度5程度でも倒壊しそうな雰囲気だった。


Photo 2004.12.25 手前 A棟、奥 B棟

 4階の窓の部分は木材で出窓状に加工してあったが、当初からこうなっていたわけではなさそう。


Photo 2004.10,11

 北東側から。敷地内に二棟の建物(手前中央 B棟、左奥 A棟)が建っていた。共に4階建てで、北側のB棟の階段室は2ヶ所で東北端部だけは3階。剥き出しになった鉄筋が痛々しい。


Photo 2004.10.11 南側のA棟


Photo 2004.10.11

南側のA棟の階段室は3箇所。


Photo 2004.10.11

二棟の建物の間のスペースとB棟。4階が張り出す形になっていた。
上野下アパートも同じようなスタイル。間取りが1〜3階とは違う模様。


Photo 2004.10.11

B棟を北側から。錆び付いた配管が沢山並ぶ。庇の上には苔や雑草が生え、ダストシュートには穴が開いてしまっていた。


Photo 2004.12.25

ダストシュートを覆うコンクリートの鉄筋が剥き出しになっていた。
奥の方は壁面部分の鉄筋も露出していた。下の部屋の窓枠は昔のものだろうか。

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銅板張り看板建築

2018-04-16 | 荒川区  
銅板張り看板建築
所在地:荒川区南千住1−32
構造・階数:木造・2F
解体年:2010〜2013.7
Photo 1995.6.17

 都電荒川線の三ノ輪駅から北へ向かう、旧日光街道(国道4号線)の裏通り沿いに建っていた、4軒つづきの銅板張り看板建築。


 Photo 2006.9.30

 1995年時点では4軒つづきだったが、2006年9月に訪れた時には、上のモノクロ写真の手前の一軒(最も南側)が既に建て替えられて3軒になっていた。残っていた建物でもトタンで補修された部分が増え、銅板張りの部分は減っていた。また老朽化がかなり進んで、傾いて歪んでもいた。

 Google S.V.では、2009年12月時点では存在しているが、2013年7月撮影の写真では、既に車庫になっており、この間に解体されたようだ。

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千住汐入の集落

2014-11-14 | 荒川区  

荒川区南千住8丁目
Photo 1997.6.19

 荒川区南千住8丁目。日比谷線の南千住駅から東に1kmほど行ったところ、隅田川が東から南へと大きく向きを変える場所に汐入の集落はあった。もともとは、川沿いの農業集落で、田圃のあぜ道から派生して集落内の道筋ができたため、迷路状の住宅地空間が広がる場所だった。JRや地下鉄からはやや遠く、公共交通手段は主にバス。西側には千住のJRの巨大な操車場があり、駅からダラダラと楽しく歩いていけるようなところではなかった。

 住宅都市整備公団によって、大きな再開発団地ができることになり、昔ながらの集落は全て消え去ることになった。1997年の時点では、南側半分は区画整理が終了し、13階建て程度の高層住宅がいくつか完成した状況だった。北側半分、川に近い部分はまだ買収や立ち退きが終了しておらず、虫食い状に予定地が広がる状況。原っぱの中にポツンポツンと、立ち退いていない家が建っていた。この頃、新聞などに何回か取り上げられ、注目されたりもしていた。ちなみに、工学院大学の研究室が、消滅以前の集落の住まい方・コミュニティの実態を調査している。

 その後、この場所には高層住宅が何棟も建設された。木造住宅が迷路のように建ち並ぶ街並みの面影はどこにもない。わずかに川の近くに神社が残るのみである。

2009.1.12記

 この記事は「Site Y.M. 建築・都市徘徊」内から移設しました。

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1992-01-10 | 記事一覧 
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静岡の建築・土木構築物
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