都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

保安寺北東側の階段

2012-12-17 | 港区   

 しばらく訪れていないと、階段の様子も変わってしまう。

保安寺北東側の階段
所在地:港区高輪2-2   Google Map
Photo 1996.6.27

 高輪2丁目にある保安寺の参道は変わっていないのだが、お寺の北東側にあった小階段はスロープ化されて無くなっていた。半年前の6月に訪れた時にはまだ階段だったので、いきなり変化したのにはびっくりした。

 バリアフリー的には好ましいことなので、改善であって、発展的な階段の消滅である。歩ける人は正面の参道階段から、車椅子などならこのスロープからお寺にお詣りするということなのだろう。正面の参道階段はそれなりに高低差があってスロープを造るのは難しいので、この解決の仕方は妥当だと思う。

保安寺北東側の階段跡にできたスロープ
Photo 2012.12.4

 坂上の駐車場にたまたま車が停まっているため、車が通る道のようにも見えてしまうが、自動車が通れるほど道幅は広くなく、なおかつ、仮に通れても坂下で転回が全くできない。

階段のステップの上にスロープが造られている
Photo 2012.12.4

 写真ではちょっと見にくいが、以前の階段がスロープの下にはみ出している。それまでの階段の上に、そのままコンクリートを載っけてスロープにしているようなのには驚いた。

#階段・坂 港区 
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スリバチフィールドワーク高輪・白金 2

2012-07-09 | 港区   

 06/30のスリバチフィールドワーク高輪・白金、午後の部。スリバチ状になった谷地地形を探索しながら楽しむのが趣旨だが、私はついつい階段に目が行ってしまう。昼食後に訪れた白金2丁目界隈は久しく訪れていなかった場所だった。

氷川神社参道   Google Map
所在地:港区白金 2-1
型  :直
段数 :33段
Photo 2012.6.30

 ここの氷川神社を訪れたのは十数年ぶり。階段のステップ部分は変わっていないようだったが、玉垣(柵)は造り替えられたようだった。また、一つ東側の重秀寺との間の土地に小階段が2つあったのだが、マンションが建設されて消失したようだった。

東京の階段 DB氷川神社参道
朝日中学校東側の階段   Google Map
所在地:港区白金 4-6・7
型  :直
段数 :46段
Photo 2012.6.30

 朝日中学校東側の階段は、ステップの基礎部分は変わっていないようだったが、表面や階段の周辺はかなり改築されて変化していた。

東京の階段 DB朝日中学校東側
白金台4丁目と白金4丁目の境の道   Google Map
Photo 2012.6.30

 聖心女子学院高等科(右側)と東京大学医科学研究所(左側)の間の道は谷地を横切る道で、薬研状になった道の姿が印象的だった。静かな住宅地を50人程度の人が歩いたので、かなり怪しい人たち状態になってしまっていたようだ。

#階段・坂 港区  #ヴィスタ  #地形  #神社
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スリバチフィールドワーク高輪・白金 1

2012-07-06 | 港区   

 スリバチフィールドワーク高輪・白金に参加。天気もよく、60名近くが集まった。

高輪3丁目魚勘路地跡のひとつ東側の路地   Google Map
所在地:港区高輪3-10・11
右側は魚勘路地跡に完成したマンション、ザ・ヒルトップタワー高輪台
Photo 2012.6.30

 前半は比較的よく知っているエリアだったが、それでもいつもなら通らないルートを通ったりするので、新鮮な感じになる。

 本ブログでかなり前に採り上げた、通称「魚勘路地」の場所には、超高層マンションが建った。記憶にない公開空地内の道だなぁと思いながら歩いていて、そこが魚勘路地の近くの場所だったことに途中で気づき、かなり驚いてしまった。

都市徘徊blog > 高輪台駅あたり(高輪3丁目魚勘路地)(2006.4.25)
石垣の間の階段
所在地:港区高輪 1-26・27   Google Map
「東京の階段」pp.106-107
Photo 2012.6.30

 また、書籍でも採り上げた石垣の間の階段は、その後、階段下の一帯が墓地になった。更に最近は階段の下部に手摺が設置された。高齢化社会の中で安全対策としては正しい方向性なのだが、ワイルドな感じが次第に無くなっていくようでちょっと残念。

 下記リンク先の写真には階段下にあった木造家屋や露地が写っている。

都市徘徊blog > 高輪で階段三昧4(2006.4.22)

 この石段がある明治学院大学の東側の小さな谷は、「樹木谷」(じゅもくだに)という名なのだそうだ。

松光寺墓地内の階段
所在地:港区高輪 1-26・27   Google Map
「東京の階段」pp.188-189
Photo 2012.6.30

 松光寺墓地内の階段は「東京の階段」を書いていた時点で既に改修されていたが、階段下のエリアにはまだ住宅も残っていた。しかしその後、それら住宅の立ち退きも進み、跡地では新規に墓地が販売され、露地だった通路もブロックタイル舗装された。

 下記リンク先には階段が改修される前の1995、96年の写真も掲載している。

都市徘徊blog > 高輪で階段三昧2(2006.4.16)
#階段・坂 港区  #路地 
コメント (2)
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芝東照宮

2011-12-29 | 港区   
芝東照宮 拝殿
所在地:港区芝公園4-8
Photo 2011.2.2

 芝東照宮は、神仏習合の江戸期には増上寺と一体のものだったという。東照宮は徳川家康(安国院・東照大権現)を神格化して祀る神社でもあり、霊廟建築でもある。一方、増上寺には江戸幕府歴代将軍の霊廟があった。一帯には東照宮も含めて多くの霊廟が建ち並んでいたわけだ。

 芝の東照宮は日光東照宮、駿府の久能山東照宮、川越の仙波東照宮、寛永寺と一体の上野東照宮などと共に、数ある東照宮の中でも重要な東照宮と考えられていたという。しかし残念ながら戦災により焼失し、周囲の多くの霊廟と共に灰燼に帰した。空襲により堂宇が炎上した際には、銅葺きの屋根が炎色反応を起こし、青緑色の炎が上がったそうだ。

 現在の社殿は、1969年にRCで再建されたもの。規模においても装飾などにおいても往時の面影はなく、かつてここに東照宮があったということだけを示すような感じになっているのは残念だ。背後には増上寺旧境内にザ・プリンスパークタワー東京が聳えている。

芝東照宮 参道   Google Map
型  :直
段数 :13段、拝殿手前に5段
Photo 2011.2.2

 拝殿は桜田通り沿いからは2mほど高い場所に建てられている。戦後、焼失した歴代将軍の墓所は整理されたりしたが、東照宮の位置は変わっていないようだ。また石段が江戸期以来のものかどうかは、詳細をあまり把握していないため確実ではないが、恐らく昔のままだろう。明治期の地図などから考えると、階段の上には門があり、左右の石垣の上には回廊か塀が巡らされていたようだ。石段は3段毎に踏み面奥行きが長い段になっている。

 さて、増上寺や芝東照宮は、実は武蔵野台地の東端部にある。広域的に見て港区は台地の東端だが、微細に見ても、この場所は台地の東の端だ。浜松町の海岸のあたりからこの階段の手前までは、ほとんど平らで海沿いの低地が広がっている。そしてこの写真の階段から先は、奥に行くにつれ標高が高くなる。東京タワーが建っているあたりなどは、裏山といっても良い。

 増上寺と東照宮の社殿は、台地を背後にし、低地側から見上げることになるように立地している。この階段も、武蔵野台地の端、台地と低地のまさにキワに位置するものだ。

Wikipedia > 芝東照宮
#神社  #階段・坂 港区 
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葺城稲荷神社

2011-07-08 | 港区   
葺城(ふきしろ)稲荷神社
所在地:港区虎ノ門4-1
Photo 2011.6.13

 周辺の旧町名は葺手町。江戸期に屋根葺き職人が集まっていたことから付いた名だそうだ。城の屋根などを葺くために集められたこの人々が、街の氏神として奉ったのがこの葺城稲荷神社なのだという。

 場所はホテルオークラ方面から続く高台の先端部にあたる。丘の下の道路は関東大震災後の時期に通されたらしい。そのため丘の先端部の東南側は削られ、大谷石の擁壁になっている。石段もその道路建設時に造り替えたのだろうか。L字型の急な階段を上った後、その左脇に社殿が控えており、やや窮屈な配置になっている。丘の北側も虎ノ門パストラル(既に解体)の敷地として斜面が多少削られているようで、石段上の神社境内はかなり狭く、そこだけが周辺から隔絶して、唐突な高みとなっている。

 参道は写真に見えている石段のみ。参拝をしに上った後、高台側に抜けていくことはできないようだ。従って訪れる人もほとんどなく、知る人も少ない。しかし急な石段と鬱蒼と茂った木々の下の薄暗い境内は、奇妙に印象的な空間を創りだしている。

#神社  #階段・坂 港区 
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猫がいる階段

2011-07-05 | 港区   
植木坂下から谷地に下りる階段
所在地:港区麻布台3-5と麻布狸穴町の境界
Photo 2011.6.13

 餌を与えている人がいるらしく、いつ行ってもこの階段には猫がいる。

#階段・坂 港区  #動物
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Green Stair

2011-07-04 | 港区   
閻魔坂から上る階段
所在地:港区六本木3-8と13の間
Photo 2011.6.13

 最近訪れてみたらステップが全て緑色に塗り替えられていてビックリ。この1年間ぐらいの間のことのようだ。手摺も濃い茶色に塗り替えられている。数年前の様子は以下。

六本木・閻魔坂へ向かって下る階段

「東京の階段」p.28 第一刷・第二刷で「六本木・不動坂」と記したが、これは筆者(私)の誤り。第三刷では「六本木・閻魔坂へ向かって下る階段」として訂正している。もし今度採り上げる機会があったら「緑色の階段」にしてしまおうかとさえ思うが、また数年後に別の色になったりするのではかなわないからやめておく。

#階段・坂 港区
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南青山橋 橋詰

2010-02-22 | 港区   
南青山橋陸橋橋詰の階段
所在地:港区南青山2丁目
Photo 2010.2.14

 なんだか不思議な照明。
 歩道橋などの照明は、2、3ヶ所に街灯を立てるものが多いが、この階段では手摺の支柱毎に小さな灯りが並べられている。遠くから見ると妙に華やかで不思議なあかりだ。

 青山霊園周辺は陸橋があったりトンネルがあったりして、車に乗っていると、地形の高低をダイナミックに味わうことができる場所。南青山橋陸橋は乃木坂の高台と青山霊園の間をつなぎ、環状三号線の通りを跨ぐ。

 切り通しや谷を跨ぐ橋の橋詰には、しばしば谷と高台をつなぐ階段が造られる。南青山橋には東西の橋詰の道路両側に計4つの階段が造られている。歩道橋の鉄製の階段のようでもあり、いわゆる昔ながらの石段とはやや異なるのだが、それでもこれらの階段は高台と谷をつないでおり、ビル内のものとは異なって地形と関連のある階段である。

#階段・坂 港区  #夕景・夜景  #橋 
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六本木ヒルズ けやき坂

2010-02-19 | 港区   
六本木ヒルズ けやき坂から東京タワー
所在地:港区六本木6丁目
Photo 2010.2.14

 けやき坂を下っていくと東京タワーがよく見える。寒い中、たくさんの人が携帯やデジカメでイルミネーションと東京タワーの風景を撮っていた。

 けやき坂は六本木ヒルズの再開発に伴って造られた新しい坂。それまでにも玄碩坂(玄磧坂)という坂道があったあたりだが、現在の道筋は以前とは異なる。

 プランナーは、東京タワーがよく見える坂道にしようと、意識的にレイアウト設計をしたのだろうか? 偶然にしてはなんだか出来過ぎな景色。

#階段・坂 港区  #街並み 港区  #ヴィスタ  #夕景・夜景  #塔
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高輪4丁目の長い階段

2007-12-19 | 港区   

 11月下旬、階段調査、最後の追い込みで高輪あたりへ行く。

港区高輪4-18、19、24の間の長い階段から
備考 :遠景は品川グランドコモンズ
Photo 2007.11.19

 ここのところ夜景ばかりだが、日が短いので、半日の調査の後半になると、日が暮れてしまうからこうなる。だが実は夜8時とか9時というわけではない。この写真の撮影の時、近くの家から聞こえていたのは夕方5時のニュース。退け時になったばかりなので、ビルの灯りがほとんど全部点いている。

 でも階段はもうほとんど真っ暗。夜の階段巡りは、静けさのギャップ、明るさのギャップが大きいのがおもしろい。←本に書くの忘れた・・・。

 今までただ調査と書いてきたが、具体的には、階段の段数と、道幅、段々の蹴上、踏み面の奥行きの長さを測っていた。写真を撮るのがメインではないから、夜でも巻き尺とメモ帳とペンがあれば調査はできる。真っ暗な階段では、巻き尺の目盛りを読み取るのにちょっと苦労するのと、メモ帳に書き込むときによく見えないのが難点だが、そのへんは星の観察などと同じ。

 一番の問題はやはり暗闇の中で不審者扱いされること。だから忍者のように足音を忍ばせ、階段を行き来して段数を数え、測る。鞘からサッと刀を抜くように巻き尺を伸ばし、測り終えたらライトセーバーの如く、シュッと元に収める。そして素知らぬふりをしつつ、メモ帳に秘密?の数字を書き込む。そんなにかっこいいはずは絶対ないのだが、気分は忍者かスパイ・・・。バカだね~。

 この階段の昼間の写真は、「東京の階段」日本文芸社刊に掲載しております。御関心がおありの方は、書店で御覧下さいませ。ただ、書店に並ぶのは12/25頃以降ではないかと。

日本文芸社-「東京の階段

 書店に並ぶようになったらまた改めてご紹介します。よろしくお願い致します。

#階段・坂 港区  #街並み 港区  #夕景・夜景  #路地
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