都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

2009年6月 記事一覧

2009-06-30 | 記事一覧 
06/03 丸の内にて(新東京ビル夜景)
06/06 丸の内にて2(丸の内パークビルディング夜景)
06/15 新東京ビル 1(丸の内のモダンオフィス)
06/17 新東京ビル 2(丸の内のモダンオフィス)
06/18 TBSラジオ
06/21 東京の階段 DB・文京区(東京の階段)
06/24 まちあるき用地図(まちあるきのお供)
06/27 西早稲田キャンパスと大久保キャンパス(紛らわしいキャンパス名)
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西早稲田キャンパスと大久保キャンパス

2009-06-27 | 新宿区  

 学生時代、私が通っていたのは、新宿区大久保3丁目にある早稲田大学理工学部。キャンパスは、理工キャンパス(リコー)とか大久保キャンパス(オークボ)と呼ばれていた。
 早稲田大学というと、大隈講堂の周辺、西早稲田にあるキャンパスをたいがいの人は思い浮かべるのだが、理工学部はそこから1kmほど西にあり、住所も早稲田じゃなくて大久保。理工学部なので、当然理系の野郎ばかりで女子学生は極めて少ない。きれいな女子学生がいるなぁと思ったら、すぐ近くの学習院女子短大(現・学習院女子大学)の学生が、サークル活動かなにかで来てただけなんてことも多かった。
 そんなこともあって、理工学部の学生は自嘲気味に、早稲田大学じゃなくて大久保工科大学に通ってます、みたいなことを言ったりしていた。で、そういうことを言うと、へぇそうなんですか~、などと本気にされてしまったりする。冗談のつもりが全然冗談にならず、マジボケ。ただスベルだけ・・・。

 それはさておき、この大久保キャンパス、現在は西早稲田キャンパスと名前が変わってしまっている。今回はキャンパス名称のお話。

早稲田大学キャンパス一覧

 理工学部と大学院理工学研究科は、2007年4月に、基幹理工、創造理工、先進理工の3学部・3研究科に別れてしまった。この他、理工学総合研究センターという研究機関も合わせて、全体で理工学術院と呼ばれるようになった。組織再編の必要があったのは分かるのだが、いろんな名前があっていまだになんだか覚えられない。ちなみに出身学科の建築学科は、創造理工学部に入っている。
 今でも確かに理工系キャンパスではあるのだが、一学部だけで占められたキャンパスではないので、理工キャンパスとは言いにくい感じ。でも大久保キャンパスという呼び名は地名なので問題なかった。

 いわゆる早稲田のキャンパス(大隈重信像や、法学部、商学部などがある地区)は、住所が西早稲田1丁目なので、西早稲田キャンパスもしくは本部キャンパス(本キャン)と呼ばれていた。ただし大学の本部や大隈講堂は隣接する新宿区戸塚町1丁目。ほとんどの人はそんなこと知らなかったけど。

 この他、文学部や記念会堂がある場所は戸山1丁目なので、戸山キャンパスもしくは文学部キャンパス(文キャン)。また、喜久井町にも研究所などの敷地があって、それは喜久井町キャンパス。
 というわけで、少し前までは、そのキャンパスがある住所をキャンパス名にしていて、特に問題はなかった。
 ただ、初めて「西早稲田キャンパス」と聞いて、それが地名が元になっていることを知らないと、それじゃ早稲田キャンパスはどこにあるの?とか、東早稲田キャンパスはあるの?ということになる可能性がなくはなかった。

 さて、2008年6月に副都心線が開通し、理工キャンパスのすぐ東の明治通りに、西早稲田駅が開業。この駅は大久保3丁目と戸山3丁目、西早稲田2丁目、高田馬場1丁目の4町の境目に位置する。大久保3丁目駅なら大久保キャンパスと同じで良かったのだが、駅名は西早稲田になった。

 以前から西早稲田キャンパスの最寄り駅は早稲田駅だったが、西早稲田駅ができると、そのあたりが紛らわしくなる。西早稲田キャンパスに行こうとして西早稲田駅で下車すると、そこは大久保キャンパス。そこで、この微妙な紛らわしさを解消すべく、大学が駅名に合わせてキャンパス名を順次変更!。しかし今度は、町名とキャンパス名がねじれてしまった。本当にこれで良かったのか?

 西早稲田キャンパス(2008年3月末まで)
  → 早稲田キャンパス(2008年4月以降~現在)
  (最寄駅は早稲田、住所は西早稲田1丁目)

 大久保キャンパス(2009年3月末まで)
  → 西早稲田キャンパス(2009年4月以降~現在)
  (最寄駅は西早稲田、住所は大久保3丁目)

 なんとなくいつのまにか変わってしまったので、いまだに大学関係者もちゃんと言えてない。「大久保の方に行ってきます」などとやっぱり言ってる。大久保にあるんだから間違いではない。長年慣れ親しんできた者としては、町名に合わせた方が分かりやすい気がするんだけどなぁ。

 卒業生などは、西早稲田キャンパスと聞けば本部キャンパスのことを思い浮かべる。西早稲田キャンパスで講演会がありますと聞いたら、大久保の方に来ずに、本部キャンパスに行ってしまうのではないだろうか。

 ただ、外部の人などは、西早稲田キャンパスと聞くと、早稲田キャンパスに対して、西にあるキャンパスだと思うかもしれない。本部キャンパスなんていう通称もあったりするので更に紛らわしい。だとすると新表記に整理するのは良いことになる。
 でもそれだと地名とのギャップが残ったまま。大学が西早稲田にある限り、そして地名をイメージさせるキャンパス名にしている限り、ややこしさは残る。う~ん、うまい解決法が無い・・・。

関連記事 > 早稲田大学・大隈講堂へのコメント
#早稲田大学  #大学
コメント (4)
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まちあるき用地図

2009-06-24 | Weblog 

 ふだん、まちあるきには1/10,000の地図を持ち歩いている。地形を正確に見ながら歩くには国土地理院の1/10,000地形図が良いのだが、これには諸々の施設情報が少ないので、結果的に普通の地図も持ち歩くことになる。ふだん持ち歩いているのは昭文社の「街の達人 コンパクトでっか字 東京23区 便利情報地図」(1/10,000)か、「街っぷる 東京23区」(1/10,000)。

(左)街の達人 コンパクトでっか字 東京23区 便利情報地図(昭文社)
(中)街っぷる 東京23区(昭文社)
(右)でっか字まっぷ 東京23区(昭文社)

 地形は現地で感じればよいのと、10年以上歩いてさすがに山手線の内側の高低はだいたい覚えてしまったため、最近は山手線の内側では等高線地形図を持ち歩かない。むしろ、最寄りの駅やバス停、喫茶店やファミレスが載っている方が何かと便利。特に冬、夏など、歩くのにつらいシーズンはそっちの情報の方が遙かに重要。

 「街の達人 コンパクトでっか字 東京23区 便利情報地図」は、A5判で見やすい。ただ23区の外周部に近い、足立区や江戸川区、板橋区あたりが1/20,000になってしまうのが非常に残念。また表面がコーティングされていて水性ペンがすぐ乾かないのもちょっと残念。それ以外はほとんどOK。
 一方「街っぷる 東京23区」は、23区全域を1/10,000でカバーしているのが良い。また、他の地図に比べると軽量なのも良い。紙面が多少ざらざらしていて、コーティングはされておらず、水性ペンで書き込めるのも便利。ただ、B6変形判でやや小さいため、現在地から少し離れた目的地までのルートを考えようとすると、あちこちの頁を見なくてはならないのがやや難。A5判にするだけで、ページ数も減らせてかなり改善されると思うのだが。
 一時はポケットサイズの「でっか字まっぷ 東京23区」を使っていたが、これは旧15区の外側に出ると1/20,000になってしまうのと、やはり判型が新書判で小さいので、最近は使っていない。
 というわけで、「街の達人 コンパクトでっか字」と「街っぷる 東京23区」の良いところが合わさったものが出るといいのになぁと、個人的には思っている。

 イベントなどでまちあるきをする場合は、そのために地図を準備したりするが、気が向いた時に一人で外出する際にわざわざ準備をするのは面倒。基本的にいい加減なので、家を出てから行き先を考えることが実は多く、電車に乗ってから地図を開いて降りる駅を考えていることもある。バッグに地図を投げ込んで出掛ければよいという地図がやはり欲しい。

 まちあるきをしたら、歩いた経路を地図に書き込む。地図に書き込んでも良いのだが、何度も歩いていると線が重複してきて、汚くなって見にくくなるので、本にはあまり書き込まない。
 市販の地図には書き込みにくいという事情もある。
 例えば、軽くしようとして薄い紙を使っているものがあるが、紙があまり薄いと、記入したとき裏写りして見にくくなる。
 また、最近の地図は表面にコーティングがされていて弾いてしまい、水性ペンで記入しにくいことが多い。油性ペンは野外ではすぐ乾燥したりして使いにくいのと、他のノートと併用するとそちらで滲んだり裏写りするので、個人的にはやはり水性系のサインペンかボールペンを使いたいのだが・・・。コーティングは雨の時には助かるが、水性ペンで記入しにくいだけでなく、そのインクがすぐに乾かないので、乾く前に地図を閉じると反対側の面が汚れる。
 というわけで結局コピーに書き込むことが多いのだが、記入したものに日付を入れてファイルしておけば、いつどういうコースを通ったのか、すぐに分かるので、これは備忘録として意外に便利だ。

 計画性が無いので、その日に行った先々のコンビニで、該当する部分をコピーする。本の方はバッグにしまってしまい、折りたたんだコピーをちょこちょこ見て、現在位置を確認しながら歩く。脳内GPS。疲れたら喫茶店に入り、そこで経路を書き込む。途中でちょこちょこ地図を見ているので、歩きながら記入しなくても、経路は忘れていない。後でまとめて書き込めばOK。
 一息ついたら、次にどこへ行くかを考える。歩き疲れて、もう帰ろうかと思ってとりあえず喫茶店に入って休んだら、また元気になって更にうろうろすることもしばしば。

 そのようなわけで、たいがいは1/10,000の地図で事足りるのだが、小さな路地をうろうろしてしまった場合、それが書き込めなくなることがある。1/10,000といえども小さな路地は書かれていないことが多い。以前にも紹介した高輪の石垣の間の階段や、大塚5丁目の階段がある路地は、一部しか書かれていない。書いていなければ書き込めばいいのだが、小さすぎると書き込みきれない。これが困る。

はい・まっぷ 住宅地図 千代田区(セイコー社)

 路地巡りになりそうな時は、ハンディタイプの住宅地図「はい・まっぷ」(セイコー社、1/3,800、A6判)を持ち歩くこともたまにある。特に、墨田区あたりは路地が多く、迷路のようになっているので、写真を撮った場所を確認するには住宅地図が必要になる。また、台東区や、中央区の銀座、日本橋界隈は街区が小さかったり、建物が密集している。街区がグリッド状で、どの小路を歩いたのか後で分からなくなることも多い。だから詳細な住宅地図を見ながら歩く必要性があることも確かだ。そういう時は携帯ルーペも持っていく。
 しかしふだんは住宅地図を持ち歩く必要性はあまりない。歩いているとすぐに違う頁になってしまうのも面倒だし、複数の区にわたる時に全て持ち歩くのも大変。

 そうこうする内、東京都心のまちあるきにはその中間の1/7,000程度の地図がちょうど便利だと思うようになった。半端な数値だと思われるかもしれないが、歩く場合にはこのくらいがちょうど良いのだ。
 昭文社からは1/7,000の地図が出ているが、1/7,000で掲載されている範囲はやはり都心の一部に限られている。またA4版で分厚く、これをまちあるきに持ち出す気にはなれない。というわけで市販の1/7,000はボツ。

 さて、A5版の1/10,000地図を見開きにして、これをA3に拡大コピーすると、1/7,100相当程度になる。約3時間弱、疲れない程度のお気楽なまちあるきをした場合、歩行経路はこのA3、1/7,100相当程度の範囲に収まることが多い(1/10,000なら、A4サイズ)。これなら行った先のコンビニで拡大コピーをするだけでいいので、簡単・便利。そう考えると、最初に挙げた「街の達人 コンパクトでっか字 東京23区 便利情報地図」を持ち歩いて拡大コピーして使うのがやっぱり簡単で便利なのだ。

 ところで、市販の地図本は東京、渋谷、新宿などの大きな駅前などは拡大地図を掲載している。これはこれで良いのだが、丸の内や西新宿、お台場などは、拡大図はあまり必要ないんじゃないかと私は思っている。というのは建物じたいが大きいから。御覧頂ければおわかりになると思うが、結構、間が抜けているのだ。
 だが一方で、繁華街で比較的小さな建物が密集している銀座などは、もっと拡大して欲しいとしばしば思う。あと横浜の中心部も。ここまではユーザーも多いので、共感してくれる人も少なからずいるのではないかと思う。
 ただマニアックなまちあるきをしている人々からすると、路地のある住宅街ほど詳細なものが欲しくなってくる。需要があまりないので、無理なお願いなのは分かってるんだけど・・・。

 書き込みをすることを考えると、濃い色や鮮やかな色が少ない、もしくはグレー中心の方が良い。ベースが派手だと、書き込みが目立たなくなるし、あとで読みにくくなる。だが、あまり薄いと、コピーをとった時にとんでしまったり、明るい野外で見にくくなったりするので、適度な濃度が必要。同じ理由から線が細すぎるのもダメ。ポケットサイズの住宅地図でも、出版社によっては線が細すぎて、非常に見づらいものがある。

 番地のナンバーは全てふっておいて欲しい。他の文字に隠れて見えないことがあるが、やはり全部見える方が良い。またはっきり読めるコントラストで記して欲しい。
 それから町丁の境界線もはっきり分かるようにして欲しい。中央区の日本橋界隈や、千代田区の神田界隈などは昔ながらの町丁になっていて、その境目が非常に複雑で分かりにくいことが多い。番地の数字が読めても境界線が明瞭に見えないために町名が分からないことがたまにある。

 建物の輪郭、名称は大きな建物以外は要らない。中型のマンションなどは不要。一方でバリアフリー的には、地下鉄などでエレベータのある入口の記載が欲しい。
 史跡などの標識は、史跡の名称だけを地図上に記載しておいて欲しい。ポイントはできるだけたくさん。坂の名前、旧町名なども入れてくれると更に嬉しい。なんだろうと思ったら、別の資料で調べるので、詳細は記載せずとも良い。スペースがもったいないので、名前だけでOK。事前に全て分かってしまうより、なにかがあると思いながら現場に行って、標識を読む方がおもしろいというのもある。

 というわけで、地図出版の会社の方、是非、まちあるき用の地図を売り出して下さいませ。まちあるき地図と名乗っている地図は結構あるけど、お食事どころなどを大量に掲載しているものが多く、これは私のような街自体を見る歩きかたには向かないのです。
 実は各区などの自治体が発行している、文化財地図やまちあるき地図が、意外に良かったりする。だが、こちらは一枚ものが多く、街角で四苦八苦しながら広げることになるのがいまいち。区の枠組みを超えて、一冊の本になっていると本当にありがたいのですが・・・。

#地図
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東京の階段 DB・文京区

2009-06-21 | Weblog 

 東京の階段 DB、更新を怠っておりましたが、久しぶりにまとめて更新しました。

東京の階段 DB

 一ヶ月ほど前から、港区三田、豊島区駒込、荒川区西日暮里、北区田端など、ぱらぱらとあちこちの階段を不定期に追加してましたが、今回は文京区の千駄木や湯島あたりを追加しました。今後しばらくは、文京区本郷界隈の階段を追加していく予定です。
 不定期ではありますが、今後も時々更新していくつもりですので、どうぞよろしく。

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TBSラジオ

2009-06-19 | Weblog 

 土曜(6/20)の午前中に、TBSラジオに生中継で出演することになりました。

TBSラジオ「土曜ワイドラジオ 永六輔、その新世界
      ラッキィ池田のTOKYO粗雑な疑問

 昨年以来、TBSラジオは3回目。なんだかお世話になっております。

 4時間半の番組中、3回中継があるそうで、階段を巡りつつインタビューを受けるという展開らしいですが、さてどうなるのでしょうか。

#階段・坂  #マスメディア 
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新東京ビル 2

2009-06-17 | 千代田区 

 改修された玄関ホールを見るべく中へ。

新東京ビル 一階ホールの様子
所在地:千代田区丸の内3-3
建設年:1963(昭和38)
構造 :SRC
階数 :地上9F・地下4F・塔屋3F
Photo 2009.6.2

 秋葉OLさんのBlogでも採り上げられているが、ホール内の柱が美しい。以前の写真を見ると、天井が暗い色で、そこにややもっさりした蛍光灯の照明ボックスが付けられていたようだが、改修でそのあたりが一新され、かなり明るい印象になったようだ。天井からの照明で柱が四方から照らされており、また壁面もダウンライトで照らされ、清潔だが華やかな印象になっている。

中央部の吹き抜けドーム天井

 こういう空間に来ると、シンメトリーに撮りたくなってしまう。芸のない撮り方ではあるが、やはり印象的なものになるなぁ。

2階への階段

 下の方を少しだけひねって開いている階段。上階へ招き入れるような姿が優美だ。壁のストライプは全部水平の直線かと思いきや、少し曲がっているものもある。2階の手摺がいかにもモダニズム的な立体的造形。最近の建物ではこういうのがあまりないので、印象的。時計もモダンなデザインで、設置場所もバランスがとれている。

(左)エレベーター前の様子、(右)地階への階段(Click 405*540pix)

 2階まである壁面にエレベーターの扉が整然と並んでいる。地階への階段は壁面が赤い。ホール全体はクールな印象だが、ここだけはやけにホットな感じ。大きくカーブさせているのもかっこいい。

 新東京ビル。外観だけでなく内部もなかなか渋いな。

秋葉OLの楽しみ探し天井変身★ビルヂング
#古い建物 千代田区  #オフィス  #吹き抜け・アトリウム 
#屋内階段  #モダニズム 
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新東京ビル 1

2009-06-15 | 千代田区 

 先日、外から眺めて美しいなと思ったビルを改めて訪問。

所在地:千代田区丸の内3-3
建設年:1963(昭和38)
構造 :SRC
階数 :地上9F・地下4F・塔屋3F
Photo 2009.6.6

 戦後の建物なので、カテゴリーを古い建物とするかちょっと迷ってしまったが、40年以上経っているので一応古い建物とする。ただし、リニューアルもされているので、古ぼけた建物ではない。更に、リニューアルの有無と関係なく、古さを感じさせないお姿。ただ、百尺規制時代の建物は、道路ぎわまで目一杯建っていて全景を収めにくいのが難点。

 シンプルな四角い建物で堂々としていている。よく見ると角の部分がきれいに丸められている。角の部分のデザインは柱と窓の割り付けの関係で結構難しいと聞いたことがあるが、そのへんが巧く処理されているようで、プロポーションもなかなか。3階以上は柱型が窓に埋まっていて、あまり目立たない。各階の腰壁が横に連なり、水平に広がる感じが強調されている。

(左)北面の黒い列柱、(右)西側玄関部分(Click 405*540pix)

 ピカピカの黒い柱はモダンなビルの中で重厚感や高級感をだしていて、存在感がある。ショップの庇が柱の間に付けられて、昔よりは少し華やかになったのではないだろうか。

 一方、西側の玄関部分は改築されたのだろうか? モダニズムの無装飾のオフィスとは少々異なる庇が付いている。柱も昔のタイプではない気がする。

 丸の内のオフィスビル、以前は地味でなんにもおもしろくない建物ばかりのような気がしていたが、改めて見直してみると、端正で美しいものが多い。整然とこういう建物が建ち並ぶ街並みというのは、実は少ない。丸の内はそういう街の特徴を意外に巧く活かしている。

#古い建物 千代田区  #オフィス  #街並み 千代田区  #モダニズム 
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丸の内にて2

2009-06-06 | 千代田区 
丸の内パークビルディング
所在地:千代田区丸の内2-6
建設年:2009.4
構造 :S・一部SRC
階数 :地上34F・地下4F・塔屋3F
最高軒高:157.0m
Photo 2009.6.2

 3つのビル(八重洲ビル、古河総合ビル、三菱商事ビル)をまとめて建て替えて最近完成した丸の内パークビルディング。

 新しいビルには、八重洲ビルのベース部分が再現されているのだが、写真はその再現された壁面(右)の内側。以前はビル内部だった場所が、屋根付きの半屋外になり、アーケード状の通路になっている。

 夜間に通りかかったら、天井から草模様の照明がアーケードの歩道に当てられていた。八重洲ビルの面影はわずかしか残らなかったが、新しいビルには新しいデザインがまた生み出されているのだった。

#新しい建物 千代田区  #オフィス  #夕景・夜景 
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丸の内にて

2009-06-03 | 千代田区 
新東京ビル
所在地:千代田区丸の内3-3
建設年:1963(昭和38)
構造 :SRC
階数 :地上9F・地下4F・塔屋3F
Photo 2009.6.2

 昨年、天井が改修されたんだそうな。しばしば来てるわけではないので、以前の様子をよく知らないのだが、柱の縦線と天井の横線が織りなす姿が美しい。建物の外から望遠ぎみに写すと、柱が垂直に並び、いかにも建築写真ぽくなる。

 40年以上前に建設されたもので、高さが百尺に規制されていた頃のオフィスビルだが、リフォームをしたりしながら使っているので、少なくとも下層階のショップエリアは新築と変わらない美しさを保っている。

 近代的なモダニズムオフィスは、しばしば画一的でつまらないなどと言われるが、こうしてみるとやっぱり端正で、気品のようなものがあってよいなぁと思う。

#古い建物 千代田区  #オフィス  #モダニズム  #夕景・夜景 
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