都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

東京23区凸凹地図

2020-12-15 | 本    

 スリバチの皆川さん他の方々と制作していた地図帳が発行に至りました。


東京23区凸凹地図 (高低差散策を楽しむバイブル)
| 昭文社 地図 編集部 |本 | 通販 | Amazon
 ¥2,200-

 企画・監修と地形・商店街は皆川典久さん、古道は荻窪圭さん、川と暗渠が本田創さん、で、私が坂と階段担当。

 まちあるき系の人は古道とか暗渠とか谷とかを好きな人が多いけれど、いままでそれをまとめた持ち歩き用の地図はあまりなくて、23区全域の詳細な地形地図は珍しいかもです。
 昭文社の地図はいままでも坂はある程度記入されてましたが、坂もマイナーなものまで掲載強化。階段も通り抜け可能なものはほぼ全て記しております。地図作成にはいろいろ制約もあるようで、階段下の路地などが入っていないケースもありますが、地図を手掛かりに歩いて頂ければ。
 よろしくお願いいたします。

#地図  #地形  #階段・坂 
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google マイマップ

2014-11-27 | Weblog 

腹立たしいこと。

 以前からgoogleマイマップを利用して、階段をプロットしたり建物の所在地を示し、このブログ記事からその地図を参照できるようにしてきた。地図の中でも特定の場所を表示するようにして、ピンの吹き出しが出るようにもしていた。

 最近、googleマイマップがバージョンアップしたとかで、表示がいろいろ変わった。以前は一つのマイマップ中のピンの数が200を超えると、一度には表示されず、2、3ページにわたってしまうのが不便だったが、バージョンアップにより一度に全部が表示されるようになったのは良かった。

 操作の仕方や、マイマップ作成の仕方がいろいろ変わったので、慣れるのにはやや時間が掛かりそうだが、それも慣れれば問題ないだろう。

 ラインを、その形を保ったまま移動できるのは、便利な場面もあるかもしれない。

 ただ、マイマップ上のピンの場所へクローズアップでリンクを張ることが出来ないのは最悪だ。例えば今までは「新宿区の階段」というマイマップに200近くの階段をプロットして、東京の階段 DBの各記事から、それぞれの階段のピン周辺がクローズアップ表示されるようにリンクを張っていた。

 しかし今回の改変で、新規には同様のリンクを張ることができなくなってしまった。地図のURLをリンクに入れても単に各区のマイマップ全体が表示されるだけ。

 普通のgoogle mapで位置を伝えるには、今までのやり方に似たやり方があるので、話はマイマップの時だけなのだが、マイマップをいろいろ利用していた私個人としてはダメージが大きい。

 そんなわけで本ブログでは当分の間はgoogleマイマップへリンクを張らない。張っても上手く現場周辺の地図が出て来ないのなら、リンクする意味がない。私のせいじゃないので御容赦願いたい。

 また同様に、マイマップを利用している時にはストリートビューを使えなくなってしまったのも不便だ。普通のマップの時にはストリートビューを使えるのに、マイマップの時には使えないというのはなぜだろう?

 それから、新マイマップではベースマップを航空写真にすると、建物名や道路のラインの表示を消すことができない。旧マップでは航空写真モードにしても、ラベルの有無をチェックボックスで変更することができたので、地上の様子をよく見たい時にはラベルを消したりしていたのだが、それができないので、航空写真上に文字や半透明の道路線がたくさん載っていて甚だ見づらい。

 更に言えば、航空写真モードの時に、都心部では斜め45°からの画像も見られるようになっていたが、新マイマップを利用している時にはこれもできなくなってしまった。

 googleのフォーラムにもなんとかならないかという声が寄せられているが、古いバージョンを使うぐらいしか手はないらしい。しかも、放っておくとgoogle側に勝手にバージョンアップされてしまうのでたちが悪い。

 便利な点はちょっとしか増えておらず、使えなくなったり不便になった点の方がやたら多い。開発者が一般の人の使い方をあまり理解せずに、独りよがりに変更しているのではないかと思ってしまう。

 googleもfacebookもときどきいきなり仕様変更をする。無料で使っているので、多少のことは我慢しているが、こういうことが続くと使うのがイヤになってくる。

 全く腹立たしい仕様変更だが、慌ててこちらが対応するといつのまにか元に戻ったりすることもあるので、この件はしばらく様子見だ。googleマイマップの利用法を考え直してみる良い機会なのかもしれない。

#地図
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立体地図

2013-07-29 | Weblog 

 最近、Facebookの記事で立体地図というものが販売されていることを知った。

 オリジナル立体地図の製作も引き受けるのだそうだ。東京の微地形立体地図とかがあったらいいな。

立体地図の富士製作所 - 山岳立体地図(レリーフマップ)クニャマップ

 これとは別に私は都心部の地形の立体マップを持っている。

都心部の立体地形地図(東京マラソン2010・参加記念品)

 東京マラソン2010に参加した方から頂戴したもので、参加記念品として配られたものだそうだ。マラソンを走るような人はアップダウンが気になるだろうからということで配られたらしいが、おもしろい記念品だ。

 谷地と高台が大づかみで分かるのがいい。ただ、私の立場で言わせて貰うと、もっと細かい部分まできれいに再現されていたらなぁという感じで、ちょっと残念。

 くにゃくにゃなので、折りたたんで持ち運びできるのはいいが、逆に丘の高さや斜面の様子は不正確になりがちで、こういうものはなかなか難しいなと思わせられる。

#地図  #地形
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まちあるき用地図

2009-06-24 | Weblog 

 ふだん、まちあるきには1/10,000の地図を持ち歩いている。地形を正確に見ながら歩くには国土地理院の1/10,000地形図が良いのだが、これには諸々の施設情報が少ないので、結果的に普通の地図も持ち歩くことになる。ふだん持ち歩いているのは昭文社の「街の達人 コンパクトでっか字 東京23区 便利情報地図」(1/10,000)か、「街っぷる 東京23区」(1/10,000)。

(左)街の達人 コンパクトでっか字 東京23区 便利情報地図(昭文社)
(中)街っぷる 東京23区(昭文社)
(右)でっか字まっぷ 東京23区(昭文社)

 地形は現地で感じればよいのと、10年以上歩いてさすがに山手線の内側の高低はだいたい覚えてしまったため、最近は山手線の内側では等高線地形図を持ち歩かない。むしろ、最寄りの駅やバス停、喫茶店やファミレスが載っている方が何かと便利。特に冬、夏など、歩くのにつらいシーズンはそっちの情報の方が遙かに重要。

 「街の達人 コンパクトでっか字 東京23区 便利情報地図」は、A5判で見やすい。ただ23区の外周部に近い、足立区や江戸川区、板橋区あたりが1/20,000になってしまうのが非常に残念。また表面がコーティングされていて水性ペンがすぐ乾かないのもちょっと残念。それ以外はほとんどOK。
 一方「街っぷる 東京23区」は、23区全域を1/10,000でカバーしているのが良い。また、他の地図に比べると軽量なのも良い。紙面が多少ざらざらしていて、コーティングはされておらず、水性ペンで書き込めるのも便利。ただ、B6変形判でやや小さいため、現在地から少し離れた目的地までのルートを考えようとすると、あちこちの頁を見なくてはならないのがやや難。A5判にするだけで、ページ数も減らせてかなり改善されると思うのだが。
 一時はポケットサイズの「でっか字まっぷ 東京23区」を使っていたが、これは旧15区の外側に出ると1/20,000になってしまうのと、やはり判型が新書判で小さいので、最近は使っていない。
 というわけで、「街の達人 コンパクトでっか字」と「街っぷる 東京23区」の良いところが合わさったものが出るといいのになぁと、個人的には思っている。

 イベントなどでまちあるきをする場合は、そのために地図を準備したりするが、気が向いた時に一人で外出する際にわざわざ準備をするのは面倒。基本的にいい加減なので、家を出てから行き先を考えることが実は多く、電車に乗ってから地図を開いて降りる駅を考えていることもある。バッグに地図を投げ込んで出掛ければよいという地図がやはり欲しい。

 まちあるきをしたら、歩いた経路を地図に書き込む。地図に書き込んでも良いのだが、何度も歩いていると線が重複してきて、汚くなって見にくくなるので、本にはあまり書き込まない。
 市販の地図には書き込みにくいという事情もある。
 例えば、軽くしようとして薄い紙を使っているものがあるが、紙があまり薄いと、記入したとき裏写りして見にくくなる。
 また、最近の地図は表面にコーティングがされていて弾いてしまい、水性ペンで記入しにくいことが多い。油性ペンは野外ではすぐ乾燥したりして使いにくいのと、他のノートと併用するとそちらで滲んだり裏写りするので、個人的にはやはり水性系のサインペンかボールペンを使いたいのだが・・・。コーティングは雨の時には助かるが、水性ペンで記入しにくいだけでなく、そのインクがすぐに乾かないので、乾く前に地図を閉じると反対側の面が汚れる。
 というわけで結局コピーに書き込むことが多いのだが、記入したものに日付を入れてファイルしておけば、いつどういうコースを通ったのか、すぐに分かるので、これは備忘録として意外に便利だ。

 計画性が無いので、その日に行った先々のコンビニで、該当する部分をコピーする。本の方はバッグにしまってしまい、折りたたんだコピーをちょこちょこ見て、現在位置を確認しながら歩く。脳内GPS。疲れたら喫茶店に入り、そこで経路を書き込む。途中でちょこちょこ地図を見ているので、歩きながら記入しなくても、経路は忘れていない。後でまとめて書き込めばOK。
 一息ついたら、次にどこへ行くかを考える。歩き疲れて、もう帰ろうかと思ってとりあえず喫茶店に入って休んだら、また元気になって更にうろうろすることもしばしば。

 そのようなわけで、たいがいは1/10,000の地図で事足りるのだが、小さな路地をうろうろしてしまった場合、それが書き込めなくなることがある。1/10,000といえども小さな路地は書かれていないことが多い。以前にも紹介した高輪の石垣の間の階段や、大塚5丁目の階段がある路地は、一部しか書かれていない。書いていなければ書き込めばいいのだが、小さすぎると書き込みきれない。これが困る。

はい・まっぷ 住宅地図 千代田区(セイコー社)

 路地巡りになりそうな時は、ハンディタイプの住宅地図「はい・まっぷ」(セイコー社、1/3,800、A6判)を持ち歩くこともたまにある。特に、墨田区あたりは路地が多く、迷路のようになっているので、写真を撮った場所を確認するには住宅地図が必要になる。また、台東区や、中央区の銀座、日本橋界隈は街区が小さかったり、建物が密集している。街区がグリッド状で、どの小路を歩いたのか後で分からなくなることも多い。だから詳細な住宅地図を見ながら歩く必要性があることも確かだ。そういう時は携帯ルーペも持っていく。
 しかしふだんは住宅地図を持ち歩く必要性はあまりない。歩いているとすぐに違う頁になってしまうのも面倒だし、複数の区にわたる時に全て持ち歩くのも大変。

 そうこうする内、東京都心のまちあるきにはその中間の1/7,000程度の地図がちょうど便利だと思うようになった。半端な数値だと思われるかもしれないが、歩く場合にはこのくらいがちょうど良いのだ。
 昭文社からは1/7,000の地図が出ているが、1/7,000で掲載されている範囲はやはり都心の一部に限られている。またA4版で分厚く、これをまちあるきに持ち出す気にはなれない。というわけで市販の1/7,000はボツ。

 さて、A5版の1/10,000地図を見開きにして、これをA3に拡大コピーすると、1/7,100相当程度になる。約3時間弱、疲れない程度のお気楽なまちあるきをした場合、歩行経路はこのA3、1/7,100相当程度の範囲に収まることが多い(1/10,000なら、A4サイズ)。これなら行った先のコンビニで拡大コピーをするだけでいいので、簡単・便利。そう考えると、最初に挙げた「街の達人 コンパクトでっか字 東京23区 便利情報地図」を持ち歩いて拡大コピーして使うのがやっぱり簡単で便利なのだ。

 ところで、市販の地図本は東京、渋谷、新宿などの大きな駅前などは拡大地図を掲載している。これはこれで良いのだが、丸の内や西新宿、お台場などは、拡大図はあまり必要ないんじゃないかと私は思っている。というのは建物じたいが大きいから。御覧頂ければおわかりになると思うが、結構、間が抜けているのだ。
 だが一方で、繁華街で比較的小さな建物が密集している銀座などは、もっと拡大して欲しいとしばしば思う。あと横浜の中心部も。ここまではユーザーも多いので、共感してくれる人も少なからずいるのではないかと思う。
 ただマニアックなまちあるきをしている人々からすると、路地のある住宅街ほど詳細なものが欲しくなってくる。需要があまりないので、無理なお願いなのは分かってるんだけど・・・。

 書き込みをすることを考えると、濃い色や鮮やかな色が少ない、もしくはグレー中心の方が良い。ベースが派手だと、書き込みが目立たなくなるし、あとで読みにくくなる。だが、あまり薄いと、コピーをとった時にとんでしまったり、明るい野外で見にくくなったりするので、適度な濃度が必要。同じ理由から線が細すぎるのもダメ。ポケットサイズの住宅地図でも、出版社によっては線が細すぎて、非常に見づらいものがある。

 番地のナンバーは全てふっておいて欲しい。他の文字に隠れて見えないことがあるが、やはり全部見える方が良い。またはっきり読めるコントラストで記して欲しい。
 それから町丁の境界線もはっきり分かるようにして欲しい。中央区の日本橋界隈や、千代田区の神田界隈などは昔ながらの町丁になっていて、その境目が非常に複雑で分かりにくいことが多い。番地の数字が読めても境界線が明瞭に見えないために町名が分からないことがたまにある。

 建物の輪郭、名称は大きな建物以外は要らない。中型のマンションなどは不要。一方でバリアフリー的には、地下鉄などでエレベータのある入口の記載が欲しい。
 史跡などの標識は、史跡の名称だけを地図上に記載しておいて欲しい。ポイントはできるだけたくさん。坂の名前、旧町名なども入れてくれると更に嬉しい。なんだろうと思ったら、別の資料で調べるので、詳細は記載せずとも良い。スペースがもったいないので、名前だけでOK。事前に全て分かってしまうより、なにかがあると思いながら現場に行って、標識を読む方がおもしろいというのもある。

 というわけで、地図出版の会社の方、是非、まちあるき用の地図を売り出して下さいませ。まちあるき地図と名乗っている地図は結構あるけど、お食事どころなどを大量に掲載しているものが多く、これは私のような街自体を見る歩きかたには向かないのです。
 実は各区などの自治体が発行している、文化財地図やまちあるき地図が、意外に良かったりする。だが、こちらは一枚ものが多く、街角で四苦八苦しながら広げることになるのがいまいち。区の枠組みを超えて、一冊の本になっていると本当にありがたいのですが・・・。

#地図
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東京の階段マップ・作り直し

2008-12-09 | Weblog 

 以前に少し、東京の階段マップを作っていた。
 ホームページの方にそのマップのリンク頁を作ってもいた。

 データが重くなりそうなので、各区別にマップを作り、マーカーからは「東京の階段 DB」の各記事に飛べるようにしていた。逆に各記事からも地図へリンクを張るという、やや面倒なこともやっていた。

 9月頃から更新がずっと滞っていたのだが、最近、ふとそのマップの様子を確認したところ、新宿区版のマーカー類が、なぜか全て見られなくなっていた。原因は不明。いろいろ試してみたが復活する気配なし。仕方なくもういちどマップを作り直す。

 どういうことなんだろう? こういうエラーはしばしばあることなんだろうか? Web上にデータベースを構築してしまおうかと考えていた立場からすると、データ喪失は非常にダメージが大きい。信頼性が揺らぐ事態に少々困惑している。

 「東京の階段 DB」では、現在のところ新宿区の階段に関する記事が最も多かったので、かなりのダメージだった。新宿区の階段について、今までにアップした58の記事全てからマップへのリンクを張り直す。グーグルマイマップの方でも改めて各記事へのリンク付きマーカー58ヶ所を配置し直し。この作業で約2時間。

 ただ、今後のことを考えると、やはり区別に小分けしておいて良かったのかもしれない。一度に全部ダウンしたらかなり面倒だ。もちろん数が増えるとエラーに遭遇する確率が増えるとも言えるので、どちらが最善か本当のところは分からないが・・・。

#地図 
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東京の階段 アフターサービス

2008-01-30 | 本    

 みなさまお世話になっております。

 さて今回、「東京の階段」(日本文芸社刊)掲載の階段を、Google My Mapでマッピングいたしました。街歩きのご参考になれば幸いです。

東京の階段Map ↑地図画像をクリックするとGoogle Mapが表示されます。
(ちなみに現在、Google マップではInternet Explorer 6.0 以降、Firefox 0.8 以降、Safari 1.2.4 以降などのウェブ ブラウザがサポートされています。低いバージョンのものだと御覧になることができませんがご了承下さい。)

 地図があったら便利なのにという感想を多く頂きましたが、すぐには改訂などをすることもできませんので、現時点でできる範囲で対応することに致しました。

 検索をして私のブログもしくはホームページに辿り着いた方のみが享受できるサービスとなってしまいましたが、よろしければご利用下さい。

 左欄には、巻末のリストの順(目次順)に階段を全てリストアップしました。名称をクリックすれば、該当地点の地図が表示されますので、地図を拡大して詳細な位置を御確認下さい。マーカーの色は本書の章に対応しています。また、本の中では場所を記さなかった紅葉の階段、雪の階段などについても、おまけとして場所をマークしました。

 一方、地図中のマーカーをクリックすると吹き出しが表示され、階段の名称(本書内での名前)と掲載ページが表示されます。行き先エリアが決まっている場合は、近辺の階段をこちらからお探し下さい。

 Google Mapにはかなり狭い路地も掲載されていますので、拡大表示をして確認して頂ければ、間違いなく現場にたどり着けることと思います。ただし本文中でも書きましたが、狭い路地はプライベートな場所であることも多いので、通行や写真撮影に際しては地元の方の迷惑にならぬようご注意下さい。よろしくお願いします。

#階段・坂  #地図
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帝都地形図

2007-05-01 | 本    

 「帝都地形図」(株式会社 之潮(コレジオ)、2005.3.20発行)という大判の地図集が、都立中央図書館の東京室にある。

 帝都地形図は、株式会社日本地形社が、大正10年から昭和22年にかけて断続的に調査、作成、発行した1/3,000の地形図で、行政が都市計画を行うために使用した、都市計画用基図だそうだ。大正8年の旧都市計画法の公布・施行に伴い、当時の東京市内の詳細な地図が必要になったために、内務省の依頼により作成された地図で、その後、関東大震災の後の震災復興計画にベースマップとして使用された。戦後も昭和22年まで補修を行い、戦災復興計画においても使われたという。

 今までほとんど知られていなかったこの地図が、2年ほど前になって地図集成として復刻刊行されたわけだが、ぼんやりしていて今まで全然知らなかった。

 この頃の東京の地図のほとんどが1/10,000であることを考えると、非常に資料価値のあるものだと思う。また、各図に様々な解説が付けられているのもとても有り難い。

 戦前、戦後の詳細な地図としては火災保険特殊地図が比較的良く知られている。ただ、これは都市化が進んでいる地域に限られていて、例えば、今回知りたかった中野区の北部、上高田のあたりはまだ農村に近かったために地図が作成されていない。また、火災保険特殊地図は、まだ全集のように集成図として復刻されていないため、検索するのがなかなか大変。各区の図書館に、その区の分があるようだが、ちょっと知りたいという程度で、その区まで出向いて調べるのは少々面倒でもあった。

 確認し損ねたが、帝都地形図は恐らく23区の大半を納めており、一括して見ることができるという意味でも、有り難い資料だ。また帝都地形図は、中野区の区立図書館などにもあった。これならちょこちょこ便利に閲覧することができそうだ。

#地図
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Google Mapで地図づくり2

2007-04-07 | Weblog 

 昨年、「Google Mapを使って地図づくり」という記事を書いた。この時は、地図Zというサイトで、比較的簡単に、Google Mapを使った地図を作ることができると書いたのだが、それでも下記のように多少の問題はあった。

1.地図上のポイントマーカーが最大5つまでであること。
2.吹き出しでの解説に対応していないこと。
3.マーカーから外部へのリンクを張れないこと。
4.Googleとは別のサイトにマーカー情報などが保管されるので、サービスの継続性に若干の疑問があること。

 そんなこんなで、その後は、この地図Zというサイトにもご無沙汰になっていた。

 Google Mapに関しては、その後の検索で、Google Maps APIという公開情報を用いて、独自にいろいろアレンジをすることができることが分かった。地図ZもこのGoogle Maps APIを利用して、構築されたものだった。

 上記の懸案事項も、プログラムの知識があればクリアできる問題らしかったのだが、私はそれほどプログラムの知識もないし、そのために勉強して、独自に作るほどの根気もない。

 というわけで、Googleさん、もそっと便利なサービスを提供してくんないかなぁと、ぼんやり勝手に期待していたのだった。

 企業向けのサービスとしては、ポイントマーカーが検索対象となり、吹き出しや外部リンクを張れるようになっていることは、Google Map上で、お店や企業を検索してみればすぐ分かる。

 また、前述の記事に対するトラックバックで、ALPSLABでは比較的簡単に「ALPSLAB mybase」というエリアで、個人的なマーカーを記載した地図を作れることも、教えて頂いたりした。しかし、こちらはこちらで、経路線を引くことができないし、ブログのトラックバック機能を使ってポイントマーカーを置くので、普通のHPのページにリンクするマーカーを置くことができない。経路を書き込み、リンクを入れ、写真を表示する「ALPSLAB route」もあるのだが、こちらは公開されてしまうようで、他の沢山の地図とごっちゃになってしまう。あと、個人的にはポイントマーカーの形が好きじゃなかった。

 そんなわけで、どちらも長所と短所があって、使用には踏み切れないでいた。

 ところが昨晩、ネットで新聞を読んでいたら、Googleが個人的な地図づくりを可能にするマイマップサービスを開始したという記事を発見! なんだそれ?、と思って、早速Google Mapを見てみたら、おおっ! これこそ、私が待望していた地図づくり方式ではないかっ! と、小躍りしてしまうような無料サービスが始まっていた。(地図作成には、Google Accountの登録(無料)が必要)

 上に掲げた問題の内、1~3は完全に解消。4もGoogle自らのサービスなのでまず心配なし。しかも、こちらの期待を超えるサービスも。

1.吹き出しに写真も貼れる。写真の大きさ指定もできる。
2.多角形でエリアを囲める。
3.目印(ポイントマーカー)のデザインを選べる。
4.線の色、太さ、透明度を変えられる。多角形も同様。
5.自分用にいくつでも地図を作ることができ、公開、非公開を選択できる。(公開の場合は一般的な検索対象となる。非公開の場合は、地図のアドレスを知らせることで、知人だけに見せることができる。)

 もちろん、一度作った地図を後からいくらでも編集可能。また衛星写真モードで見ることも当然可能。もう、すんごいです。

 というわけで、早速ちょっと遊んで地図を作ってみました。各項目をクリックすると吹き出しが出ます。吹き出し内の画像をクリックすると各記事へ行きます。是非御覧下さい。

六本木周辺 記事マップ
失われた近代建築map 新宿区

 私、今のところ、これ以上のサービスは求めませんです。地形、階段ファンとしては、マップ上に等高線が入ったり、標高別の色分けができたら最高ですが、そこまでのワガママは申しません。今やってる仕事が一段落したら、東京都心の階段マップを区毎に作ろうと思います。できれば写真付きで。

 Googleさん、このサービス続けてね。あと、衛星写真は全世界あるけど、地図がまだ部分的にしかないので、海外の地図、例えばロシアとか中国も今後、是非おねがい。

#地図  #失われた建物 新宿区 
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Google Mapを使って地図づくり

2006-09-22 | Weblog 

 Blogを書いていると、地図を使って説明したくなる。階段のある場所とかをプロットしたい、歩いたルートをちょっと記入したい・・・。

 地図会社のサイトにもそういうサービスがあるが、有料だったり、専用ソフトが必要だったりと、ちょっと面倒だったりする。地図のアルプス社関連のALPSLABなどは結構良いのだが、これでも無精な私にはちょっと面倒。かといって個人で市販の地図を使って作ると、著作権問題がハードルとなったりする。

 ところが今日、何気なく「地図作成」でぐぐったら、「地図Z 簡単にGoogle Mapを利用した地図を作成できるサイト」を発見。なんだこれ?

 無料。登録不要。専用ソフト不要。使い方簡単。初めてでも10分で作れる。サイト内やBlog内に埋め込み可能。Google Map利用で、著作権問題もクリアしてるようだ。

 でもってちょっと作ってみた。

 残念ながら、gooブログではフレーム埋め込み用のタグに対応していないので、このBlogに地図を埋め込むことはできなかった。でも下記リンク先に、私が仮に作ってみたまちあるき地図があるので御覧下さい。

原町・市谷柳町界隈散策Map

 赤い線は、私がこのサイト上で引いたルートライン。名前付きのNo.タグも簡単に置ける。Google Map同様、スクロールも拡大・縮小もできる。一度作ったら後からでも加筆など編集ができる。かなり優れもの。自分だけのルートマップを簡単に作れちゃうのが素晴らしい。ほんと、gooブログで埋め込めるといいんだけどなぁ。

 少々懸念材料があるとしたら、ネット上で作成して、そのサイト内に保管されるので、作成した地図が手許には残せないこと。だからもしこのサービスが何らかの事情で終了してしまうと、せっかく作った地図も消えてしまう。まあBlogもそういうサービスではあるんだけど、そのへんがちょっと気になる。

 あと、地図上のポイントマーカーにリンクを張れると、クリック一発で関連ページを開けたりするので、もっと良いのですが。欲張って言うなら、個人的にはもう少し機能が付くといいかなぁと思うわけだが、現在知ってる中では、一番簡単で使いやすい地図作成サイトなんじゃないかと思います。

#地図
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恐るべし住宅地図

2006-05-31 | 新宿区  

 住宅地図ってすごい。

 東京は広い。だから階段を探し歩く時に、やみくもに歩いていては全部を発見できるわけがない。かといって悉皆調査でしらみつぶしに全ての道を歩くというのは、週末の限られた時間内で歩き回る身では現実的に無理。そんなとき、やはり住宅地図は強い味方だ。

 区立図書館に行けば、23区内の住宅地図はたいがい揃っている。ゼンリンの住宅地図(A3版)は1/1,500で、かなり細い路地まで記載されていて、階段はほとんど網羅されていると言ってよいだろう。そこで、1万分の1の地図のコピーを持参して、ひたすら住宅地図とにらめっこをして、階段がある場所を転記していく。

 かなりマニアックな路地を知ってますね、というコメントを頂戴したりするが、種明かしをすれば実は、住宅地図でおよその見当をつけているのだ。まちあるき嗅覚を頼りに、路地巡りをすることも無いわけではないが、いつもではない。超プライベートな路地の場合に、通り抜け可能かを事前に知ることができるのも助かる。ある意味、ズルしておりますです。

 お金をかければ、電子版の住宅地図をソフトともども購入して、階段だけをピックアップするということもできるのかもしれないが、現段階では購入資金がないので、仕方なくローテクで一つ一つ階段を地図上で発見して、階段マップを自分で作ることになる。1/1,500の住宅地図には沢山の情報が詰まっているので、慣れないとやたら目が疲れて肩が凝るのだが、慣れてくると、不思議なことに「階段検索能力」が次第に高まってくる。地図を開いてぼんやり眺めていると、階段が浮かび上がってくるような感じ。記載の無いページは何となく判るようになる。見ていて記載されている気がしないのだ。実際、徹底的に見てもやはり記載はない。こんなこと書くと、右脳型脳内活性化みたいでホント変な奴なんですが・・・。

 各区の住宅地図を全部見ていくことになるので、作業はなかなかはかどらない。起伏のある山の手エリアだけを調べればいいじゃないかと思われるかもしれないが、実はそうも行かない。下町にも高低差1m以下の起伏はあって、そこにも階段があったりするんである。川沿いの自然堤防の所とか、昔の埋め立てによる起伏とか。旧吉原(現在の千束)あたりを見てみると、廓の一角にいくつか階段が記載されていたりする。実際に訪ねてみると確かにわずかな高低差があって、そこにちゃんと階段がある。先入観で起伏の大きいところばかりを歩いていると見落としてしまうが、地図を頼りに行けば、見落としはかなり減らせる。

 でも時々、現地へ行って、ひっくり返りそうになるときがある。えっ! 階段てこれのこと? と独り言を言ってしまいそうになるような小さな階段(実際「えーっ、まじかよ!」と小声で叫んでしまうこともある)。住宅地図にはちゃんと階段の表記がされているのだが、実物はわずか2段の段差だったりするのだ。恐るべし住宅地図。

新宿区百人町2-9 2006.02.05
品川区東品川1-7 2006.03.11
渋谷区神宮前3-27 2006.04.22
港区六本木3-6 2006.05.27

 写真の4つの階段は、いずれも住宅地図にしっかり記載されている。

 百人町の階段は、台地上の比較的平坦な場所にできたわずかな高低差の場所にできたもの。東品川のものは、運河沿いの住宅地の隙間へ橋のたもとから下りていく階段。神宮前のものは、暗渠になった渋谷川の上の遊歩道から明治通りの方へわずかに上る階段。六本木の小階段は、V字型になった角地をショートカットする小道にできたもの。

 周辺の様子はそれぞれ少しずつ異なるのだが、いずれも高低差1.5mに満たない。でも個人的には結構好きです。階段があることで、微少な地形があることが明確になって、なんだか場所柄を分かり易く示してくれてるみたいなので。それから、階段が表記されていると、住宅街が続く場合などでは、番地表示と共に道筋や場所を特定する有用な手掛かりにもなる。そんなわけなので、是非これからも表記を続けて頂きたい。

 ゼンリンの会社の人ってマニアックなんだろうか? 調査をやらせてるバイトくん達に、徹底的かつマニアックに調べるように命じているんだろうか? なーんて思ってしまうのだが、よく考えてみると、実は趣味でこんなことを調べているわけではなさそうなことが想像される。

 詰まるところ、車輌が通行可能かどうか、ということが分かるように記入されているのだ。階段や段差があると、道幅が充分でも車は通れない。自転車やリヤカーといった軽車両もきつい。消防の人も救急の人も、段差の有無をあらかじめ知っておく必要がある。そういう人たちのためにゼンリンは調べてくれているらしい。決して階段マニアだけのために資料を作ってくれているわけではないのだ。←あたりまえか・・・。だから段数はたいがい全然合っていない。

 まあ、段数は正確でなくても良い。とにかく階段の所在地の手掛かりとなるものは非常に少ないので、住宅地図は本当に貴重な存在。妙な使い方ですが、ゼンリンさんはこれからも頼りにしてます。

 ところで、ゼンリンの住宅地図には、以前は3階建て以上の建物には階数が記入されていた。仕事の関係で都市の模型などを造ったりするときがあるのだが、その際にはこの階数表記は非常に助かるものだった。ところがどうやら2002年頃から階数表記はされなくなってしまったらしい。確かに一般的な利用においてはあまり必要ではない情報だったかもしれないが、この廃止は個人的には誠に残念。各区が発行する行政地図資料などに階数図というものがあるので、そちらを見れば用が足りるとも言えるのだが、住宅地図で階数を拾うのに慣れていた身としては、復活を期待したいところ。で、こちらの情報も電子版住宅地図には入ってますよと言われ、ウーと唸ってしまったのでした。

 それはとにかく、今後も住宅地図を頼りに、オリエンテーリングのように階段巡りをしていくつもり。

#階段・坂 港区  #階段・坂 新宿区  #階段・坂 品川区 
#階段・坂 渋谷区  #路地  #地図 
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