都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

金子書店

2024-08-06 | 文京区  
金子書店
所在地 :文京区 本郷6-2-6
構造・階数:木・2
建設年代:明治〜大正?
解体年代:1998〜99(平成10〜11)
Photo 1995.5.14

 トタン看板に店の名前が大書してあるのが印象的だった古書店。そちらに気をとられて全景は撮り忘れてしまった。下記リンク先「ぼくの近代建築コレクション」には出桁造り町屋の全景写真が掲載されている。

 界隈は第二次大戦では空襲の被害に遭わなかった地域で、今も古い建物が所々に残っている。出桁造りのこの建物も明治・大正期に建てられたものだったのかもしれない。

井上書店、金子書店/本郷6丁目 - ぼくの近代建築コレクション

Tokyo Lost Architecture  
#失われた建物 文京区  #出桁造り  ブログ内タグ一覧
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月島2丁目、清澄通り沿いの看板建築群

2024-04-18 | 中央区  
月島2丁目、清澄通り沿いの看板建築群
所在地:中央区 月島2-13-10〜12
構造・階数:木・2
建設年:戦前、戦後まもなく
解体年:1998(平成10)
Photo 1996.5.25

 清澄通りの北側から、南側に並ぶ建物群を撮ったもの。

 写真左から、旧荒井喜久蔵商店、酒場ハクツル、旧築地運送、路地の右側が須藤モータース、旧喫茶・スナック「ブレイク」。荒井喜久蔵商店は出桁造り町屋。その他はモルタル看板建築。築地運送の建物は70年代は月島運送事業協同組合、80年代は月島将棋クラブなどになっていた。また、1992年に都営地下鉄大江戸線の環状部の建設が始まったため、道路上には仮設の柵がたくさん並べられている。

 下記「ぼくの近代建築コレクション」では、この写真の数年前(1980年代末)の写真を見られるが、そちらでは荒井喜久蔵商店がまだ営業中で、軒先に看板が掲げられていることも確認できる。

 月島は2000年に大江戸線が開通したこともあって、この頃から高層マンションがどんどん造られた。写真の建物群も1997〜98年頃に解体され、跡地には12階建ての高層マンションが建てられている。

酒場ハクツル/月島2丁目 - ぼくの近代建築コレクション

Tokyo Lost Architecture  
#失われた建物 中央区 #看板建築 #モルタル看板建築 
#出桁造り ブログ内タグ一覧
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上市園

2024-01-30 | 千代田区 
上市園
所在地:千代田区 神田須田町1-12
構造・階数:木・2
建設年:戦前
解体年:2019(平成31/令和元)
Photo 2014.3.16

 靖国通りから南に入る小路に面してあった出桁造り商店。看板には「銘茶、乾海苔、食料品」とあった。

 戦前の火保図(1935年発行)に既に名前は記載されているので、建物も震災後から昭和初期のものだったのではないかと思われる。ただ、戦後の火保図(1950年発行など)を見るとそちらには「渡辺やすり商店」とあり、1973年の住宅地図でも「渡辺やすり製作所」となっている。しかし1982年の地図では上市園(渡辺)になっているので、40〜50年前に業種を変えたようだ。

 下記「ぼくの近代建築コレクション」内の記事やGoogleストリートビューの画像で確認したところ、2009年の画像までは2階の屋根も瓦葺きだが、2013年でそれでは2階がトタン葺きに換えられている。

 その後は訪れていなかったが2019年6月に通り掛かったところ、ちょうど解体中だった。都心では銅板張り看板建築だけでなく、出桁造りの商家建物も次第にかなり少なくなっている。

上市園/神田須田町1丁目 - ぼくの近代建築コレクション
アクトデザイン凛太郎のブログ 松本家住宅主屋 + 上市園

Tokyo Lost Architecture  
#失われた建物 千代田区 #木造店舗 #出桁造り ブログ内タグ一覧
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

西山商店

2020-02-06 | 港区   
西山商店
所在地:港区三田4-3
構造・階数:木・2F
解体年:2010〜13
Photo 2007.7.1

 出桁造りの町屋だったが、こちらも数年前に消失。看板に「食料品」と書かれているが、どのような食料品を扱っていたかは記憶がない。
 2007年時点で既に自販機のみの営業になっていた。店としては2000年代前半に閉じたのかもしれない。
 跡地のGHビルは2013年3月竣工。

Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 港区  #出桁造り 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中野屋米店

2020-01-26 | 中野区  
中野屋米店
所在地:中野区本町4-48
構造・階数:木・2F
解体年:2016〜17(平成28〜29)
Photo 2013.8.27

 中野通りと青梅街道が交差する杉山公園交差点のそばにあった米店。

 奥に見えるモルタル看板建築の方は、デザインはあっさりしているが比較的間口が大きかった。中央の出桁造りは一階の階高が比較的高く、一方、二階は階高がやや低く奥まっていた。いつ頃の建物だったのだろうか?
 屋根もメンテナンスされていて、看板も立派で残って欲しい建物だったが、4年ほど前に残念ながら解体されてしまった。

 写真中、一番手前の2棟(クリーニング店とその右側)は、2019年5月のGoogle Street Viewにはまだ写っている。しかしその時点で既に無人化していて解体の告知が掲出されているので、この建物も同年中に解体されたのではないかと思う。

 交差点周辺で道路拡幅事業が行われていたこともあって、現在、この周辺は高層マンションが建ち並ぶ街並みになっている。


2022.12.30追記
 1933(昭和8)年発行の火災保険特殊地図には「米ヤ」と表記されている。写真の建物が既に建っていたかどうかは不明だが、昭和初期の時点で中野屋米店はあったようだ。また、1958(昭和33)年発行の「東京都全住宅案内図帳」には「中野屋米店」と記されている。

Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 中野区  #街並み 中野区  #看板建築 
#モルタル看板建築  #出桁造り 
ブログ内タグ一覧
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

出桁造り町屋S邸

2017-02-13 | 北区   

 都道補助73号線の事業化による拡幅でなくなった赤羽西口通り(旧岩槻街道)沿いの建物。

出桁造り町屋S邸
所在地:北区赤羽西2−2
構造・階数:木造2F
備考 :2011〜2013.6に解体
Photo 2011.1.19

 鋭角になった角地に建っていた出桁造り町屋S邸。

 1階北側端に緑色のタイル張りの台のような部分があったことから考えると、もとはなんらかのお店だったようだ。1階の扉も中央部以外は昔からの木製のがっちりした引き違い戸だった。奥行きはさほどないが、軒高も高く立派な出桁造りの町屋。

Photo 2011.1.19

 変形した敷地に建つため、妻部分がかなり変則的になっているのが非常に印象的だった。交差点から埼京線沿いに入っていく細い道があるため、建物は後方が斜めになっている。木造家屋はたいがい梁が建物を横断しているが、斜めになった部分では梁はどうなっていたのだろう。

Photo 2011.1.19

 横から見ると、かなりスリムで背の高い建物のように見えてしまう。長方形の一つの角を切り欠いたような五角形をした平面型だった。この建物、南側側面と背面の大半が下見板張りになっており、昔ながらの木造家屋の雰囲気を色濃く出していて、特異な形態で角地で印象的な姿を見せていることもあり、残してほしい建物だった。

 しかし、2016年に訪れたらやはり道路拡幅によって解体され、この場所は更地になっていた。Google SVで確認してみると、クリーニング長部同様、2013年6月時点で既に建物は除却されている。従ってこの建物も2011年1月〜2013年6月までの間に解体されたものと思われる。

Tokyo Lost Architecture   #失われた建物 北区  #出桁造り  #旧街道 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

濱野邸

2013-11-02 | 中央区  
濱野邸
所在地:中央区築地7-10   Google Map
建設年:1930(昭和5)
Photo 2013.10.14

 築83年の中央区民文化財の建物が売物件になっていた! 所在地は東京メトロ日比谷線 築地駅 徒歩5分。

 濱野邸は海産物の取引をしていた商家の建物だという。立派な出桁町屋で、正面側を見る限り改装も少なく美しい。植木鉢があって自転車もあるので、家の方がまだ住んでおられるのかもしれない。

 なかなかすごい売物件だが、誰か買って住む方が現れるといいな。このままだとやや先行きが不安。残念ながら私は買えるような身分ではないので、ただ心配するしかないが。。

 都心ではこのような古い家屋や店舗を改装して、和食のお店にしたり、居酒屋やバーにしている例もあるので、売却先としてはそのようなことを考えている飲食店オーナーなどを想定しているのかもしれない。築地本願寺のちょっと裏、築地場外市場からも比較的近いので、飲食店などとして改装して使いながら活かしていくという方が、現実的には個人宅としてよりも可能性があるだろう。

濱野邸・軒先のディテール
Photo 2013.10.14

 雨樋にも家紋が入り、丸瓦にも「正」の字が入っており、お金を掛けて手の込んだ建物として建てられたことが判る。窓の桟も美しい。樋の上に金属の棒が渡してあるのは、単なる飾りなのか、それとも落ち葉除けとかだろうか? 出桁町屋や日本家屋に精通しているわけではないので、これは知らなかった。

 最近は戦前の建物がどんどん少なくなっている状況なので、なんとかして都心で古い建物を使いながら残して行って欲しいところだ。

ぼくの近代建築コレクション濱野家住宅、丸泉水産
ニッポン懐景録中央区築地7丁目

Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 中央区  #出桁造り 
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

和泉屋文具店

2009-12-19 | 新宿区  
和泉屋文具店
所在地:新宿区北山伏町2-1
建設年:?
構造・階数:木2
備考 :2007年初め頃に解体。
Photo 1995.6.3

 大久保通り沿い、旧第一信用金庫本店大蔵省印刷局柳町寮の少し東にあった文房具屋さん。下記のHPで2007年2月に工事中だったという記事があるので、約2年前に解体されたようだ。側面の壁や戸袋がクリーム色のモルタル塗りになっていたのは少し残念だったが、奥行きが比較的あって2階の屋根が大きく立派な出桁町屋だった。ただよく見ると、2階の軒先の中央部が少したわんでいるようだ。数十年も経つとやはり少しずつ傷んできていたのだろうなと思う。

 最近は街から文房具屋さんも減っているという。都心では少子化もあって学校のそばの文房具店も経営が大変だし、店主の高齢化も進んでいるようだ。このような文具店は都心では次第に見られなくなってしまうのかもしれない。

参考記事
東京 -昭和の記憶-牛込 大久保通り(1)
東京回遊録和泉屋文具店
Tokyo Lost Architecture   #失われた建物 新宿区  #出桁造り 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市谷薬王寺町の出桁商店

2009-12-13 | 新宿区  
市谷薬王寺町の出桁商店(米屋)
所在地:新宿区市谷薬王寺町62
構造・階数:木2
Photo 1995.6.3
1997年の住宅地図で既に消失、現在は駐車場。

 10年ぐらい前までは都心でもあちこちに出桁町屋があったが、いろいろな事情で徐々に少なくなっている。この米屋さんは表通り(外苑東通り)ではなく、そこから横道に入ったところにあったもの。1階の軒先は銅板貼りの庇になっている。

Tokyo Lost Architecture   #失われた建物 新宿区  #出桁造り  #商業系 
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小泉邸

2009-11-28 | 港区   
小泉邸
所在地:港区白金2-7-38
建設年:?
構造・階数:木2
数年前に解体され、建て替え。
Photo 1995.2.23

 野村邸の近くにあった2階建て出桁町家。1階の半分は車庫や倉庫になってしまっていたし、一部はトタン張りになっていたが、奥行きがあって大きく立派な家屋だった。前面の板塀や門も昔懐かしいつくり。

Tokyo Lost Architecture  
#失われた建物 港区  #出桁造り 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする