駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

周りを見てもわかりにくいことも

2017年02月16日 | 世の中

     

 六十年以上生きていると人間のしでかすことは見聞きする範囲の知見から大体類推できると昨日書いたばかりだが、どうも宗教がらみやインテリジェンスの世界のことは、想像を絶するとまでは行かないが、今の日本人には分かりにくいと付け加えなければならないようだ。

 勿論,中にはよく分かるとおっしゃる方もいるかもしれないが、戦後七十年、そこそこの平和の中を生きてきた健忘症の私などには分かりにくい。

 金正男暗殺の報に悪い冗談だろうと言う気がしたが、どうも本当らしい。そういえば10年ほど前にロシア生まれの英国スパイ?が放射性物質で暗殺される事件があった。

 疑心暗鬼の妄想の生んだ凶行のような気もするが、現実に起きたのを見ると、**に刃物の世界に取り囲まれているのが現実かもしれない。果たしてどの程度備えはできているのだろうか?。コップの中の嵐に終始ししているように見える日本のしどろもどろの防衛大臣に、失策不祥事を叩くばかりのマスコミでは誠に心許ない。

 少なく目立たないけれども、患者さんで事件を起こしたり巻き込まれた人物は皆無ではない。勿論、宗教がらみやインテリジェンスの事件ではないけれども、精神の病理という意味では確かに身近にも問題が存在している。

 友人のK氏は会食のたびに「我々には大した時間は残っていないので、何が起きてももういいが、子供や孫の時代は大変だぜ」と言う。本当だなあと相槌を打っている。

コメント
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