駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

役所の問題、いつも言われることだが

2017年02月08日 | 世の中

     

 文部省の天下りが問題になっている。表面的には、例えば言葉遣いとか、随分お役所の対応は改善されてきたが、身内を守るとか実態よりも書類上の整合性を第一にするとか、肝心なところの改革はまだまだのようだ。壁を作って身内を守るよりも壁を壊して国民を守ることを第一にするようにお役所を変える必要がある。公僕と言いながら意識改革はまだまだに見える。

 それには道義的な追求以上に、具体的な情報公開とお役所依存の体質改善が必要だ。退職後の仕事を提供してお役所に貢献するのには何かしら見返りがあるからだろう。それが具体的にどの程度のものかよく分からないが、許認可権限の強い上層部にほどそうした構造があるように見える。ここには相互依存があるから、改善が難しいと診断する。安倍首相は本気で文科省の天下り問題に取り組もうとしているようだが、お役所全体にメスを入れていただきたい。勿論、全てが悪いというわけではないはずで、了解可能な部分は情報を公開しながら許容しないと角を矯めて牛を殺す恐れもある。

 医院も許認可で仕事をしているから、お役所に数多い重複した報告や些末な報告をしている。半分以上重なっている業務報告を二つ以上事務員が二三日を費やして作成することがある。役所内で横断的に情報を遣り取りしてくれれば、煩雑さは半減するのにと思う。医師会内でそのことを指摘しても、みんなそうだよなあと言いながら中々矢面に立って抗議をすることはしない。面倒だし睨まれては損という感覚があると思われる。

 今でも息子を就職させるならお役所が安心という親御さんは多い。こうした庶民の意識にも問題が有るのかもしれない。

 飛躍するようだが小池知事支持には政治も含めた伏魔殿解明願望の背景もあると思われる。

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