駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

難しい判断

2013年12月20日 | 町医者診言

                   

 今朝は僅かに寒さが和らぎ、震えることもなく出勤してきた。山の中段に雲が掛かりまるで日本画のような美しい遠景が見られ、絵心を刺激された。

 一呼吸遅れたが、猪瀬知事が辞職した。なりたい人よりなって欲しい人、さて都民の判断はどうなるだろうか。政治には明確に表れやすいが人生で難しいのは判断だというのがよくわかった出来事だった。

 町医者をしていると盆暮れや、紹介入院して軽快退院されたり、お亡くなりになったりで色々なものを頂く。開業当初はお断りすることも多かったのだが、断りきれないこともあり相手の気持ちを尊重するという意味もあって今では有難く受け取ることが多い。しかし初診やこれから世話になるからと何かを持って来られた場合は難くお断りしている。

 政治にはアマチュアだったそうだが、アマチュア出身でも見事に任を果たした人果たしている人は数多い。政治のプロアマとはどうした意味かもう一つ明確でないが、手練手管権謀術数の知識経験が足りないというのなら、それは必ずしも政治的経験でなくともと思われるし、一概にプロだから良いとも思えない。法律や行政の知識が足りなかったというのなら支える人材に恵まれなかったということになるだろう。

 政治家に一番大事なことは国民市民のために最良の決断を下す能力で、自分のために目が眩み判断が捻じれる人は優れた政治家にはなれない

コメント (2)
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