駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

馬脚に驚かない、元々馬でしょ

2013年12月03日 | 町医者診言

                     

 石破幹事長の絶叫デモはテロリストと同じ発言が問題になっている。思わず出た言葉は本音で正直に内心を現わすものだ。勿論、過ぎた表現になってしまうことはあるだろうが、思ってもいないことは直截な表現とはならない。石破発言は衣の下の鎧が出たもので、やはりこの人も庶民を知らず異論を力で排除する人なのだとわかっただけで驚きはない。

 野党が追及するのは当然かも知れないが、敵失でしか攻勢に出られないのではあかん、もっとしっかりせいと言いたい。

 猪瀬知事の受けたおもてなしの方が質が悪いというか驚きが大きい。それほどの悪事は働けないだろうという印象を与えておきながら、居直るふてぶてしさは誠実でない信用できない人間なのを物語っている。あるいはそうした責任感の欠如と言い逃れ能力が知事という要職には必要なのだろうかと妙な感想を抱いてしまう。

 石破さんにしても猪瀬さんにしても、長く取材していればどういう人なのかは見抜けたような気がする。なぜ、突然、馬脚を現したように報道するのだろうか。けしからんという報道で済むことではないと思う。良い所悪い所全体を捉え、志向するものや人となりを深く息長く伝えることが記者の仕事と思う。

 皇室報道に詳しいわけではない。一般的な知識しかないが、皇太子ご一家に対する報道に変化を感ずる。舌の根が乾かないうちに見方を変えているのではないか。三を引いておいて後からそそくさと三を足そうとしている。人間の心は差し引きゼロとはならない。記者の資質を疑いたくなる。

 ペンの力(今はキイか)を知ってマスコミの世界に入ったはずだ。若い記者諸氏に初心を忘れず、長いものに巻かれないでと心から申し上げたい。

コメント
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