飲んで食って

12月に入り、忘年会のシーズンとなった。
クリスマスも重なり、夜の街が賑やかに
なっている。

何のことはない、中実は飲んで食って話して
騒いでということだ。

だが、考えれば生まれて死ぬまで、飲んで
食ってを繰り返している。
それが生きるということでもある。

人は飲んで食ってを目的ではなく
条件として、生きる目的を
求め、問い続けて来た。

それが人を人たらしめてもいる。

飲んで食っては生きるのに必須だが、
その上で生き方を問い続けて来たのである。

ただ、その生き方において、
飲んで食ってに感謝し、幸せを感じるなら
それは人としてまともに生きている
ことになるだろう。

今年一年、自分なりに精一杯の軌跡を
描いて来たつもりである。
だが、飲んで食ってにどれだけ
感謝して来たかは、おぼつかない。

また来年も新たな軌跡を描く。
その根本である飲んで食ってに、
どれほど感謝できるかが、自身の
本質的な幸せの尺度であるだろう。