ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

継続

2014年05月02日 | ノンジャンル
商売というものは、日々滞りなく受注と出荷があって、
たまに大口の取引があるといった状況が最も望ましい。

一年の見通しが粗方つくというのは、安心感がある。

家庭で考えれば、定額であっても毎月決まった日に
収入があるのは、生活設計の上で大きなメリットとなる。

ドカンと大きな収入のある月もあれば、まったくゼロの
月もあるといったことでは、なかなか生活の組み立ても
難しいだろう。

かく言う私も月給制だが、仕事自体は不安定極まりない。
毎月見越せる商売というのがほとんどなく、常に新たな
取り組みを模索していかねばならない。

昨年ドカンと業績を上げたかと思えば、今年はドカンと
赤字を出してしまうような状況である。

安定した継続的な商売というのは、楽だし、業績の面では
そういった取引を望みもするのだが、あまり魅力的ではない。
やはり、なにがしかのプロジェクトで、苦労は多くとも、
一大成果をあげられるような仕事にやりがいを感じる。

一昨年には、大きなプロジェクトに対し、日本-台湾の
タッグチームを組み、丸一年がかりで完成へとこぎつけた。

その間、いつ抜けるともしれない長いトンネルがあったり、
全くの白紙状態になったりと、言葉では言い表せられない
困難もあったが、チームの結束は固く、見事にそれを
乗り越えた。

断酒の命は、飲まないという地味なことの積み重ねである。
平凡に見える継続ではあるが、それが何年も経って
振り返れば、ドカンどころではない、ドッカーンと
したものを初めて見ることができるのである。

その時の喜びは、プロジェクトを終えた時以上の
ものであると確信している。