ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

命日

2014年05月01日 | ノンジャンル
23日の命日が気になっていたのだが、なかなか忙しい
毎日の中でお彼岸も越してしまい、どうしようかと
迷っていた。

昔と違い、家族も皆予定がバラバラでそろって墓参
ということも難しくなってきた。

カメコのこともあるし、思い切って日曜日に一人で出かけた。

小さなお骨入れに、カメコの骨を分骨し、それを仏壇に
置いて、大きな骨壺と共に母親の墓へと向かった。

汗ばむほどの陽気だったが、気持ちは何となく沈んでいた。
「結局は一人なのか」と寂しい想いに囚われていた。

恋であれ、友情であれ、家族であれ、仲間であれ、
自分自身を省みれば、結局一人ではないか。

母親の墓前で、独り言のようにつぶやきながら、
あふれる涙を止めようがなかった。

何が辛いとか、悲しいとか、寂しいとかではなく、
ただ、母親の前で泣きたかった。

その時、初めて母親が何を考えていたのかが
少しわかった気がした。

そして帰る時には自分なりに頑張ると告げた。

山あいの緩やかな清流に、カメコの骨をまいた。
広い、きれいな場所で、自由にいさせてやりたいと
カミサンとも話をしていたからだ。

もう何ともぐちゃぐちゃな想いであったが、帰る時には
何となくスッキリしていた。

一日を、できる範囲で精一杯生きる。
それを積み重ねていくしかないのである。