23日の命日が気になっていたのだが、なかなか忙しい
毎日の中でお彼岸も越してしまい、どうしようかと
迷っていた。
昔と違い、家族も皆予定がバラバラでそろって墓参
ということも難しくなってきた。
カメコのこともあるし、思い切って日曜日に一人で出かけた。
小さなお骨入れに、カメコの骨を分骨し、それを仏壇に
置いて、大きな骨壺と共に母親の墓へと向かった。
汗ばむほどの陽気だったが、気持ちは何となく沈んでいた。
「結局は一人なのか」と寂しい想いに囚われていた。
恋であれ、友情であれ、家族であれ、仲間であれ、
自分自身を省みれば、結局一人ではないか。
母親の墓前で、独り言のようにつぶやきながら、
あふれる涙を止めようがなかった。
何が辛いとか、悲しいとか、寂しいとかではなく、
ただ、母親の前で泣きたかった。
その時、初めて母親が何を考えていたのかが
少しわかった気がした。
そして帰る時には自分なりに頑張ると告げた。
山あいの緩やかな清流に、カメコの骨をまいた。
広い、きれいな場所で、自由にいさせてやりたいと
カミサンとも話をしていたからだ。
もう何ともぐちゃぐちゃな想いであったが、帰る時には
何となくスッキリしていた。
一日を、できる範囲で精一杯生きる。
それを積み重ねていくしかないのである。
毎日の中でお彼岸も越してしまい、どうしようかと
迷っていた。
昔と違い、家族も皆予定がバラバラでそろって墓参
ということも難しくなってきた。
カメコのこともあるし、思い切って日曜日に一人で出かけた。
小さなお骨入れに、カメコの骨を分骨し、それを仏壇に
置いて、大きな骨壺と共に母親の墓へと向かった。
汗ばむほどの陽気だったが、気持ちは何となく沈んでいた。
「結局は一人なのか」と寂しい想いに囚われていた。
恋であれ、友情であれ、家族であれ、仲間であれ、
自分自身を省みれば、結局一人ではないか。
母親の墓前で、独り言のようにつぶやきながら、
あふれる涙を止めようがなかった。
何が辛いとか、悲しいとか、寂しいとかではなく、
ただ、母親の前で泣きたかった。
その時、初めて母親が何を考えていたのかが
少しわかった気がした。
そして帰る時には自分なりに頑張ると告げた。
山あいの緩やかな清流に、カメコの骨をまいた。
広い、きれいな場所で、自由にいさせてやりたいと
カミサンとも話をしていたからだ。
もう何ともぐちゃぐちゃな想いであったが、帰る時には
何となくスッキリしていた。
一日を、できる範囲で精一杯生きる。
それを積み重ねていくしかないのである。