笹川財団(日本財団、東京財団ほか笹川家系列の財団)が、チェルノブイリやフクシマ原発とのかかわりについては、先に何本か書いてきました。
そして笹川陽平氏同様、原発事故、その汚染を過小評価しながら、フクシマの人達のデータを集めている人達には、村中璃子氏応援組(HPVワクチン後の副反応を訴える人達、研究をしようとする人達を排除して半強制接種を推し進めようとしている医療関係者および“自称知識人。)がいることも。
この笹川陽平氏とビル・ゲイツ財団の関係からおそらく彼らがHPVワクチンを推進したい立場であろうことは想像できても、実際に笹川系の財団が村中璃子氏を応援したているのかどうかはわかりませんでした。
しかし、村中璃子氏の著書の宣伝を笹川記念保健協力財団の会長がしていたということを知りました。
笹川記念保健協力財団
会長ブログ
ネコの目
三冊の本-その2
http://www.smhf.or.jp/blog_smhf/blog_chair/7441/
2冊目は、=あの激しいけいれんは子宮頸がんワクチンの副反応なのか=という、ちょっとドッキリする副題の付いた「10万個の子宮」村中璃子氏の著書です。知る人ぞ知るではありますが、2017年のジョン・マドックス賞の受賞者です。
(中略)
村中本も、やはり、evidence証拠とは何か、ある事象を、科学的にどう評価するかという、根幹の問題を冷静にご覧になっているのでしょう。けど、子宮頸がんワクチンそのものを含め、賛否両論、色々な意見があることは事実。マドックス賞にも、ワクチンにも、その予防接種にも、そしてこの書籍にも反論がある!!誰もが、何に対しても、自由に発言できることは大いに是とすべきですが、その中で、正しいあるいは適切な科学的根拠に基づいた自分の意見を持つことの難しさ、そしてさらにそれを適正に発信することの難しさをつくづく感じさせられる、しかし興味深い科学書です。
全文リンクから読んでいただけばこれが中立的に書かれているのはわかりますが、本当に中立であるとは思えない内容。
(ついでにいえば、会長が「村中本」と書いていることに、ちょっと違和感があります。有名な作家や関係者が書いた本でないと、あまりこういう言い方はしない気がします。)
まあ、ワクチンを推進するWHOやビル・ゲイツ、CSISと親しい笹川財団上層部が、本当に「中立」になる事は期待していませんが。
ところで、この笹川財団といえば資金面で医療団体や医療関係者に対し支援をしています。
岩田健太郎氏も、恩恵を受けているようです。
ドクタラーゼ
先輩医師たちの選択
世界のどこへ行っても通用する人間でありたい
岩田健太郎先生
https://www.med.or.jp/doctor-ase/vol3/3page_06.html
島根という場所で育ったせいか、僕は小さい頃から「世界で通用する人間になりたい」と思っていました。大学生時代は基礎医学者になりたくて、解剖学や微生物学の教室にもよく出入りしていました。そんな5年生の頃に笹川平和財団主催の「フィリピンで国際保健を学ぶ」というツアーに参加し、国際保健や貧困地域の医療・感染症対策に触れる機会がありました。基礎研究もしたいし、公衆衛生や行政に関わるのも面白いなと思っていましたが、臨床感染症の専門家という選択肢は持っていませんでしたね。
卒後は、研究の道に進むために1~2年で手っ取り早く臨床を学ぼうと考え、当時は研修病院として日本一厳しいと言われていた沖縄県立中部病院で研修を受けました。もちろん、実際に1~2年勉強したくらいでモノになるはずもなく、そのまま臨床を続けることになったのですが(笑)。この中部病院には当時では珍しく感染症科があり、優れた医療を行っていて、ここで感染症の臨床の基本を叩きこまれました。その後アメリカに留学する機会があり、アメリカで感染症医療のトレーニングを受けました。アメリカや中国で感染症科医として働いた後日本に戻り、今は大学で感染症科の教授をやっています。
(後略)
笹川平和財団主催のツアーに参加しただけでは彼が財団に忠実になる事はないでしょうが、その後も何かとお世話になることもあったとしたらどうでしょう(助成金等の支援だけでなく人脈つくりにおいても恩恵は受けるはず。)。
もちろん、笹川財団に助成金を受けて学んだり研究したりする人達すべてが財団の意向に従って動くということはないとは思います。
しかし彼の場合、ご自分のブログで、
「 みんなが学校で学ぶことはたいてい「正しいと分かっていること、正しいと決まっていること」だ。だから、教わったことをそのまま受け入れ、記憶し、飲み込めばいい。
でも、勉強科目の全てが「正しいと分かっていること、正しいと決まっていること」とは限らない。「それが正しいんですね」と素直に受け入れる勉強もあるけれど、「それは本当に正しいんだろうか」と疑ったり、悩んだりする勉強もあるんだ。
日本ではこういう「疑う」「問う」「悩む」タイプの勉強が少なすぎるとぼくは思っている。性教育にもそういう「疑う」「問う」「悩む」部分を残しておきたい。否定したり、ひっくり返したりしながら「グズグズと悩む、考える」弁証法的な議論をしたい。」
とまで書くような方。
それなのに、HPVワクチン被害や村中璃子氏に関しては、「疑う」「問う」「悩む」ということが一切ない彼。不自然です。
単に「言うは易し、行うは難し」ということなのでしょうか?