米英仏でシリアを攻撃し、それを日本政府も支持。
日本テレビ
安倍首相「米英仏の決意支持」 シリア攻撃
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20180414-00000035-nnn-pol
最近夫に
「「内戦、内戦」っていうけど、これはほとんど米英仏など一部の国が作り上げているようなもの。その国の人達は「内戦」とは呼んでいないでしょうね。」
と言いましたけど、他国に対して正義ヅラして、武器を供与したり、爆撃するのは止めていただきたいです。
それでなくても米国の言いなりの日本ですが、シリアも「改憲をして、自衛隊(その頃は名称も変更することでしょう。)を海外で戦わせようとする」のには好都合、内心はほくそ笑んでいる人もいるかもしれません。
ところで、先月、イスラエルが2007年にシリアの『原子炉』を攻撃したことを認めました。
AFP
シリア「原子炉」空爆、イスラエルが認める 北の支援で建設か
http://www.afpbb.com/articles/-/3168219
「国際社会は我が国の味方」と確信してイスラエルは認めたのでしょう。
考えてみれば、湾岸戦争後、中東での戦争や爆撃はほとんどイスラエル(&サウジアラビア)の敵攻撃。
核兵器を持っている国イスラエル、そしてその国が他国を先制攻撃しても誰も文句を言わないで、むしろ応援。
1980年代初頭、イスラエルがイラクの原子炉を攻撃したときの国際社会はまともでした。
ウィキぺデイア
イラク原子炉爆撃事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%AF%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%82%89%E7%88%86%E6%92%83%E4%BA%8B%E4%BB%B6
イラク原子炉爆撃事件(イラクげんしろばくげきじけん)は、イスラエル空軍機がイラク、タムーズの原子力施設を、バビロン作戦(別名オペラ作戦)の作戦名で1981年6月7日に攻撃した武力行使事件。これはイラクが核兵器を持つ危険性があるとして、イスラエルが「先制的自衛」目的を理由にイラクに先制攻撃を行ったものである。この攻撃に対して国際連合安全保障理事会決議487(英語版)がなされ、イスラエルは非難された。
イラクの核開発
(中略)
1960年代始め、ソビエトから5Mwクラス原子炉を導入したが、この原子炉にはフセイン大統領が必要としていた兵器グレードのプルトニウム製造能力は無い上、不要な機材を含めたトン当たり幾ら方式の金額算定や、専門知識をもたず作業も行わない窓際族的な人員も含めた給料の請求、原子炉運用に必要なメンテナンスは行わないといった技術を持たない衛星国相手の不誠実な取引を行った。この時期の具体的な成果の有ったイラク原子力エネルギー機構の仕事と言える物は、フセインの食事に使用される食材の毒味であった。イラクは1970年代から核技術研究を独自に行なっていたが、原子炉を建設するほどの工業力がなかったため、フランスから核燃料と技術者の提供を受け7万キロワットの原子力発電所を建設していた。
イスラエルの暗躍
当初、イスラエルは外交手段によって事態を収拾しようと、フランス政府に技術供与を取りやめるように要請するが、 当時のフランス・ジスカール・デスタン大統領は平和利用のためとし断る。そのため、イスラエル諜報特務庁(モサド)と国防軍の情報機関イスラエル参謀本部諜報局(アマーン)を使い、以下のような阻止工作をしたといわれている。
国防軍の情報機関イスラエル参謀本部諜報局(アマーン)を使い、以下のような阻止工作をしたといわれている。
1979年4月、フランスのラ・セーヌ・シュルメール港の倉庫に格納されていたイラク向け原子炉格納容器を爆破(犯行声明はフランスの過激派名義だった)。つぎに1980年6月には、イラクの核開発の責任者がフランスのホテルで撲殺され、8月には原子炉開発の契約企業のローマ事務所と重役の私邸が爆破され(イスラム革命保障委員会から犯行声明があった)、イラクの核開発に関係するフランスとイタリアの科学者宛にイラク差出の脅迫状が送付された。しかし、それらの妨害活動にくじけることなく原子力発電所の完成が近づいたため、イスラエルはあえて国際法に抵触する危険がある武力攻撃を決意。
(後略)
オマケ:
ウィキペディアにも書いてありますが、このイラク原子炉爆破事件を元に、マルタ在住だった英国人クイネルが『スナップ・ショット』という小説を書きました。
はるか昔に読んだので内容は覚えていませんが、読み応えがあったことを覚えています。
興味があれば、読んでみてください。
彼の『メッカを撃て』もお奨め。
(クイネルが『覆面作家』として身元を明かさなかったのは、この小説を書いたせいでしょうか。
クイネルが存命の時に、マルタの友人に「クイネル」という作家について訊いてみましたが、ハードボイルドやスパイ小説を読まない彼は、そうした作家がマルタに住んでいることを知りませんでした。)
ウィキペディア
A.J.クィネル
https://ja.wikipedia.org/wiki/A%E3%83%BBJ%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%82%A3%E3%83%8D%E3%83%AB
それにしても、そろそろ、「イスラエル」を悪者にする小説はお目にかかれなくなりますか・・・。