ニューズウィークジャパンの木村正人氏の記事。
木村氏は、せっかくのワクチン普及を無駄にするEUに苦言を呈している形をとってはいますが、読み方によってはEUの人がコロナワクチン接種に慎重であることを、教えてくれているようにもみえます。
がら空きのコロナ予防接種センター、貴重なワクチンは余って山積み──イギリスに負けたEUの失敗(ニューズウィーク日本版) - Yahoo!ニュース
[ロンドン発]欧州連合(EU)本部があるベルギーの首都ブリュッセル。コロナワクチンの集団予防接種センターはガラガラだ。現地の英字紙ブリュッセル・タイムズによると、声を掛けられたプライマリーケア従事者1万1千人のうち実際に1回目の接種を受けたのはわずか3千人(27%)だった。【国際ジャーナリスト・木村正人】
(中略)
オックスフォード大学に拠点を置く統計サイト「データで見る私たちの世界(Our World in Data)」によると、100人当りのコロナワクチン接種回数は下のグラフのようになる。ベルギーより接種が進んでいないのがエマニュエル・マクロン大統領の独り相撲が目立つフランスだ。 ベルギー6.12回に対してフランス5.86回。ちなみにワクチン接種による「集団免疫」の獲得を目指すイギリスは27.86回だ。
(中略)
独ロベルト・コッホ研究所予防接種常任委員会は65歳未満にのみ接種すべきだと勧告し、イェンス・シュパーン独保健相も「高齢者のデータは十分ではなく、承認は限定的だ」と強調した。その結果、145万回分のAZワクチンのうち接種されたのは27万回分だ(米紙ニューヨーク・タイムズ)。 AZワクチンだけを接種するベルリンのテーゲル予防接種センターでは、1日に3800人の予約が入っているのに実際に接種を受けに来るのは約200人に過ぎないと報じられている。
(中略)
仏世論調査会社Ipsosの15カ国調査によると、コロナワクチン未接種者に「ワクチンを接種するか」と質問したところ、イギリスでは89%が「接種する」という回答はイギリスでは89%にのぼったのに対して、フランスは57%だった。ドイツも68%と低い。
(後略)
余ったワクチンをの押し付け合いが、本当は始まっているのでは?