先のブログで2月1日のSOASのイベントのビデオを紹介しましたが(※)、これを見ながら(英語が苦手、特に聴く、話すが一向に向上しない私にはほとんど聞き取れていませんが・・)、
「パネリストの方々は、長年日本をウォッチ、日本とかかわってきているわけですが、彼らの中で現在の日本は魅力的な国なのだろうか」
と、不安になりました。
政治に関していえば、一昨年『幻滅』という表題で本を出版されたドーアさんは言わずもがな、コータッツィ元駐日大使、Laura Hein氏などは安倍政権の対外外交には批判的です。http://chikyuza.net/archives/48794
この政治および経済の話を抜きにして、日本は今も彼らにとっては「日本について研究したい」と好奇心を掻き立てられる国なのでしょうか。
文化、景観から日本人そのものまで。
例の一つが日本人女性。
ドーアさんは、日本の魅力は「日本女性」に見つけていたと話し、会場の笑いをとっていましたが、彼はあれは半分本気だったと思います。
それは、ドーアさんが「オリエンタル美女が好き」「男性に逆らわない大和撫子に憧れる」と言うことではなく(前者はそうかな・・・)、彼が接してきた日本人女性たちには、「「知的、芯が強い、気配りもできて優雅な人」and/or「暖かく、思いやりを持った柔らかい人」が多かったのではないか、と思うからです。
今もドーアさんはそうした日本人女性の友人、知人を持ち(私自身は「知的、優雅さ」に欠けますが、)、日本にやってくれば、レストランで、駅で、そうした女性と言葉を交わすことはあるでしょう。
しかし近年ドーアさんが日本で見かけてきた女性には、外見はスマートで物腰も丁寧であっても、マニュアルどおりにしかしゃべらない女性、はたまたコスプレ並みのお化粧をしたお人形のような女性、スマホから目を離さない女性などが、増えていたのではないか、と思います。
1人1人話してみたら面白い人もいると思いますが、そこまで相手に対して興味が沸かない。
文化についても。
1950年代に日本に初来日したドーアさんや、1980年代初めに駐日英国大使として来日したコータッツィ卿は、「「日本はすごい」「「外国人は日本が好き」と言いながら日本のアニメや漫画、オタク文化を日本の魅力としてアピールする今の日本」をどう思っているのでしょうか。
(もっとも、日本政府がサブカルチャー発信プロジェクト名として付けた“クール・ジャパン”は、1996年に英国が作った“クール・ブリタニア”が元祖だったようです。
名は似せても、英国と違って、日本は「大人の国」としての歯止めがかからなかったわけですけどね。
http://www.murc.jp/thinktank/rc/column/search_now/sn091019 )
彼らの本音を伺いたいです。
※
ロンドン大学SOAS100周年記念イベントの動画
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/f201805fcc0ed690b5c5de52bfa9b1a7