Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

学歴社会と幸福度指数

2023年04月16日 | 

日本企業は米国をお手本にしなければいけない? - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

の続きです。

私が中学生のころに、「大学進学」より、「商業学校に入って就職する」とを迷いもなく選んだのは、その無駄のなさを話してくれた、国語の教師の話と、それともう一つ。「時代」と「コース」という中学生向けの雑誌がありましたが、おそらくその雑誌の関係で、「ドイツの制度では、大学進学組とマイスター含む就職コース組とを15歳で決める」というようなことを読んだことが決定的だったと思うのです。

私の同世代のドイツ人の元ペンフレンドは精神科の医師。彼のお父様は大工さんで、彼の姉は職業コースを選び、秘書として働いています。約15年くらいに彼が言っていたのは、「姉の方が僕より高給取りで、趣味の海外旅行もよくしている。」。

ドイツでも、不況の波で、就職のために「高学歴」を望む親や本人が増えていると思うのですが、たとえば北欧ではどうなのでしょうか。

 

この記事でスウェーデン女性が言っている太字の部分ことが今のスウェーデンや北欧でそのまま残っているなら、それは北欧簿「幸福度指数」の高さに関係してそうです。

北欧の進路相談!スウェーデン人が高校進学で考えてる事 – SONOTAさんの北欧通信 (sonotasan.com)

抜粋:

これ、マジで「高校都市伝説」とか言われてんだけど、今日はこれ全部ぶっ潰そうと思うのね。この都市伝説はみんながよく耳にするやつは全部で9つあって、この9つは実は全部嘘なの。んじゃちょっと読み上げてみよっか。

都市伝説その1:「高校選びであなたの人生は決まってしまうんですよ」

これについては後で話しましょ。今はとりあえず全部読み上げるだけ。

都市伝説その2:「自分の身の丈にあった学校を選びましょう」 
都市伝説その3:「大学に行って将来の可能性をより多く残すため、進学校を選びましょう」 
都市伝説その4:「成績が良い人は職業訓練学校に行くなんて、せっかくの高い内申点がもったいない!」 
都市伝説その5:「一度職業訓練学校に入っちゃうと、後で大学に入りたくなっても入れないよ!」 
都市伝説その6:「高卒だと仕事なかなか見つかんない」 
都市伝説その7:「海外で働く事を考えてるなら、職業訓練学校はやめときなさい」 
都市伝説その8:「職業訓練学校は勉強が嫌な子たちの行くトコですよ」 
都市伝説その9:「徒弟制度ってのは他に選択肢のない子たちのためのモンなんです」

 

こちらは昔書いたものの抜粋。

キラキラやポエムが作りだす『希望』や『常識』・「大学入学年齢の平均18歳」も貧困に加担 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

(前略)

マイナビ学生の窓口(2015年3月1日)
世界主要国の大学進学率、大学入学年齢はこうなっている!

http://news.livedoor.com/article/detail/9896801/ 

によると、オーストラリア、ノルウェー、アメリカ、オランダ、日本の大学進学率と大学入学年齢平均は以下のとおり。 

オーストラリア
・大学進学率:96%
・大学入学年齢平均:26歳 

ノルウェー
・大学進学率:76%
・大学入学年齢平均:30歳 

アメリカ
・大学進学率:74%
・大学入学年齢平均:27歳 

オランダ
・大学進学率:65%
・大学入学年齢平均:22歳 

日本
・大学進学率:51%
・大学入学年齢平均:18歳

ドイツ
・大学進学率:42%
・大学入学年齢平均:24歳 

「日本の大学進学率は低い」といいますが、「18歳の大学進学率」となると、世界のトップクラスになるのではないでしょうか? (日本以外塾文化がある国(東アジア)では、大学入学年齢は18歳が主でしょう、きっと。)

ノルウェーの下段には、 

「北欧では、高校卒業後、「経済的に自立する」ことが若者たちの常識となっていて、社会経験を積んだ後にキャリアアップや知的探求心のために大学に入ることが多いようです。
そして、企業も大学卒業年齢を問わない等、このような流れを受け入れる社会が形成されていいます。」 

と書いてありますが、 

日本もこの方式をとるべきではないでしょうか。 

政府、アカデミアとは縁が切れない産業界。

大学卒であろうと高卒であろうと、人を選べば問題ない職種にまで、「大卒以上」に限定したり、限定しないまでも、大卒以下は履歴書だけで切り捨てられる。 

「大学院を出れば就職がよくなる」と勧められ進学して、その人が正規社員につけなくても、自己責任となる。 

大学も大学院も、親が負担すれば親の資産が減り、奨学金を活用すれば本人に借金だけが残る。


オマケ:

一旦就職して、就職してからさらに大学に行き直したりするだけでなく、定年退職後残った余生を研究に費やせる仕組みがあれば、日本の幸福度も上がりますか。

そういえば、脳出血で、あるセラピスト女性が、「未成年(20歳未満)の看護師さんをうちの病院では雇っているんですよ。ゆかりさん、人の命を預かる仕事に、無責任だと思いませんか?」と私に言ったことがあります。

彼女とは、海外の話や国際政治の話などで盛り上がったりしていたので、私のことを「高学歴」と思い込んでいたよう。

「ああ、准看護師さんが今もいるのですか。でも、未成年だからダメ?私も商業高校から就職したのだけど」

という私に、彼女はバツが悪そうでした。

そのほか、(お茶目にではありますが)「僕は大卒」と言う若い看護師がいたり、「自分は専門学校なんです。」というセラピストさんがいたり。

この病院の私の病棟にいた准看護師さんは歩行のアシストがベテラン看護師以上に上手だったし、専門学校からのセラピストさん達は、大学出の方々に劣るところはなく、むしろ「この人に担当してほしい」と思う方もいました(この方はのちに大学(多分夜間)に進学したと聞いています。)。

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