Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

日本企業は米国をお手本にしなければいけない?

2023年04月14日 | 

「中高年、ほとんどが特定の大学の文系卒」という多様性がないメンバーが派閥や序列をつくり、自尊心をめぐって対立している日本企業の問題点とは(集英社オンライン) - Yahoo!ニュース

(前略)

会社の人間関係も、学校と同様に、個人が選択することはできない。会社には“パワハラする上司”“足を引っ張る同僚”“仕事ができないくせにわがままな部下”がいるが、それがどれほど苦痛でも、ほとんどの場合、社員は会社の人間関係を選択できない。

先進国では飢餓のような極端な貧困はなくなり、戦争や内乱を心配する必要もなくなった。その結果、現代社会ではほとんどの困難が人間関係からもたらされるようになった。

だとしたら、根本的な解決策はひとつしかない。人間関係を自分で選択できるようになることだ。

アメリカの作家で、日本の「Manga」の熱烈なファンとしても知られるダニエル・ピンク(クリントン政権下でアル・ゴア副大統領のスピーチライターでもあった)は、早くも2001年にフリーエージェント社会の到来を宣言した[*1]。

ひとびとが自分らしく生きようとすれば、会社に所属する窮屈な働き方ではなく、リスクをとってでも「フリー(自由)」になりたがるはずだというのだが、この予言は20年後のいま、現実のものになりつつある。

*1 ダニエル・ピンク『フリーエージェント社会の到来 組織に雇われない新しい働き方』池村千秋訳、ダイヤモンド社

アメリカのZ世代(30代以下の若者層)のあいだで、「静かな退職(Quiet quitting)」が広がっているという。

「実際に仕事を辞めるわけではなく、必要最低限の業務はこなすものの、仕事への熱意が低く会社への帰属意識も薄い」ことで、仕事は“生計のための必要悪”で、定時に帰宅し、休日出勤はせず、有給休暇はすべて取得して、余暇の時間を「自分らしく」生きることに使う働き方をいうようだ。

だが、人的資本が成功にとって大きな影響力をもつ知識社会(メリトクラシー)では、「静かな退職」は敗者の戦略になる可能性が高い。余暇を楽しむのは大切だろうが、その間もライバルは人的資本を大きくしているのだ。

それに対して、いまシリコンバレーなどで急速に広がっているのが、いつ、どこで、誰と、どんな仕事をするのかを選択できる働き方だ。

(中略)

それをまとめると、よいチームの条件は次のようなものになるだろう[*2]。 *2 橘玲『バカと無知』新潮新書 ① 能力の劣る者を集団から排除する(ヒトには生得的な平等指向があるので、能力の高い者は、無意識に能力の劣る者に引きずられてしまう)。 ② 明確なミッションを与え、序列をつくらず、誰もが対等の立場で自由に意見をいえるようにする(意見の対立がアイデンティティの対立になると収拾がつかなくなる)。 ③ 集団の多様性を高めてイノベーションを促す(全員が高い能力をもつが、文化や宗教、性的指向などが異なると、思いがけないアイデアが出て創発効果が生まれる)。 こうした集団を意識的につくろうとしているのがGAFAなどシリコンバレーのハイテク企業で、世界中から(とてつもなく)賢い若者を集め、「未来を変えるムーンショット」というミッションを与え、多様なメンバーに対等の立場で徹底的に議論させることでイノベーションの競争に勝ち残ろうとしている。

(後略)

ちょうど最近、昭和の職場の話を書きました。

職場の部活動は無駄なのか? - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

昭和の職場それぞれ - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

それと、これは2014年に書いたもの。

日本企業の強み - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

 

昭和の会社もそれぞれで、現在の会社もそれぞれであると思いますが、日本が米国と同じような社会を目指したいと思う人はどれだけいるのでしょうか。

経済力の低下とともに、企業が日本らしさを失ったけど、本当にその道しかなかったのでしょうか?

 

参考:

フジテレビ『HOPE』と豊田通商の現地採用若手社員、常盤卓也さん - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

「ノマド」~「NPO起業、就職」トレンド作り・「稼ぐことを目的とするNPO」は「NPO」ではないのでは? - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

年金問題-社会活動に資金をつぎ込めるような宗教団体から税金徴収を - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

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