今朝、NHKのニュースを見ていると、ミャンマー難民で「無国籍状態」だったために、タイの国内大会で優勝しながら日本で開かれる紙飛行機大会への出場が危ぶまれていた小学生が、タイ政府が特例でパスポートを発行したことで、来日が実現、昨日開催された団体戦で優勝した、ということを報じていました。
このニュースは毎日新聞のサイトでも伝えられています。
リンクを貼っても、数日後には切れると思いますので、転載します。
ミャンマー難民:来日の喜び、紙飛行機に乗せ モン君、団体戦優勝
無国籍のためタイ政府が特例発給した臨時旅券で来日した、タイに住むミャンマー少数民族の小学生、モン・トンジー君(12)が19日、千葉市美浜区の幕張メッセで開かれた「全日本折り紙ヒコーキ大会」に出場した。夢がかなったうれしさを乗せた折り紙飛行機を力いっぱい飛ばし、団体戦で見事に優勝した。
モン君は黄色いポロシャツにジーンズ姿でタイ人男性2人と3人1組の団体戦に参加。右手に紙飛行機を持ち、いったんしゃがみこんだ後、天井目がけて思い切り投げ上げた。宙を舞った紙飛行機の滞空時間は11秒。総合時間でチームの優勝が決まると、対戦相手の小学生と笑顔で握手を交わした。
モン君は「お世話になった人に感謝したい。両親にも優勝を伝えたい」とうれしそうに話した。20日は個人戦に出場する。大会に先立つ会見で、モン君は緊張した面持ちで「参加できてとてもうれしい。学校の友達に頑張ってと励まされた」と話した。
大会のサイトに載っている「ルール」によれば、紙飛行機は規定の用紙を折るだけで作るんだとか。切ったり貼ったりは禁止です。
大会の様子はTVで見ただけですが、思いっきり上に投げられた紙飛行機は、ゆっくりと旋回しながら、ホントゆっくりと下りてきます(屋内なので上昇はしません)。
紙を折り曲げただけの紙飛行機が、地上から人力で放り上げられてから10秒以上も漂っている…。いいですねぇ~
このニュースを見ていて思いだしたのは、小学生の頃に何度か作った竹ひごヒコーキです。
そ、MISIAの「陽のあたる場所」のPVの冒頭でMISIAが飛ばしているアレです。
藤城清治さんの「MISIAの幻想」にも、右上に描かれています(「陽のあたる場所」のPVからのイメージなんだろな)。
「MISIAの幻想」を使っているCLUB MSAの会員証では、
右のゴールド会員用にはヒコーキが入っていますが、左の通常会員用ではトリミングされています。
で、「竹ひごヒコーキ」の思い出。
上に、「小学生の頃に何度か作った」と書きましたが、そのうち一回は、小学校の授業で作りました。授業で竹ひごヒコーキ(市だか県だかの教育委員会推奨品)を作るのは、全国的に行われていたのでしょうか?また、今はどうなんでしょうか?
ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、竹ひごをローソクの炎であぶって説明書通りの形に折り曲げ、「ニューム管」という金属製のパイプで竹ひごを継ぎ合わせて、木片でできた「リブ」で翼の骨格を整えて、紙を貼って、巨大な割り箸のような本体に、翼とプロペラを取り付けて完成!
プラモデルのように、部品を切り離して、バリを取って、接着剤でくっつければできあがり、というものではなく(もちろんプラモデルも、色づけしたり、改造したり、ジオラマを作ったりと、上を目指せばキリがありませんぞ)、この竹ひごヒコーキは工作そのものです。
まず、竹ひごを説明書通り(原寸大の図が載っていた)に折り曲げるのが大変。ローソクの炎に近づけすぎると焦げたりぐんにゃり曲がるし、遠すぎると希望のカーブに固定できません。
また、ニューム管(アルミニュームの薄板を直径2mmほどの管にしたもの)を2cmくらいに切るのも難しかった…。ニューム管をコロコロ回転させながらカッターで切れ目を入れ、ポキッと折るのですが、力の入れ方を間違えるとニューム管はすぐにつぶれてしまいます。すると、切れ目の両側数mmが使い物になりません(竹ひごを差し込むことができません)。
そして、ハイライトの紙貼り。平面の紙で曲面の翼を作るわけで、どうしてもシワシワになってしまいます。とりあえず貼った後、霧吹きで翼を湿らせて、乾かせばピンとなりますが、「この方法は飛行に悪影響を与える」とか根拠不明の妙な理論が登場したりで…。
完成した竹ひごヒコーキを飛ばすのもまた、翼の位置を前後に調整したり、ゴムの巻数を増減したりと、試行錯誤の連続です。ゴムを巻きすぎて、ゴムがちぎれてしまった友人もいましたっけ…。
もしかしてAmazon辺りで竹ひごヒコーキのキットを売っていないかな?と思って、捜してみますと、あるある (キーワードは「竹ひご」「ライトプレーン」)
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ライトプレーンB級シリーズ オリンピック 価格:¥ 683(税込) 発売日: |
上のモデルは「現在お取り扱いできません」になっていますが、入手可能のモデルもあります(写真がなかったもので、こちらで代用しました
)。
「竹ひご 曲げ加工済み」の商品が多いのは「時の流れ」でしょうか。もしかして、ニューム管もカット済みだったりして? それでは、竹ひごヒコーキの楽しみが半減以下だと思いますけど。
なんだか、超々久しぶりに竹ひごヒコーキを作って飛ばしたくなってきました。