新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

ついに「大唐西域壁画」を拝見(前編)

2011-01-31 06:09:49 | 美術館・博物館・アート

一昨年の暮れ、私は奈良・西ノ京を歩き回り、高校の修学旅行以来となる薬師寺と唐招提寺を拝観しました(旅行記はこちら)。薬師寺には、私が高校生だった頃にはなかった建物がいくつか建っていました。西塔(1981年落慶)、中門(1984年落慶)、大講堂(2003年落慶)、そして玄奘三蔵院伽藍(1991年落慶)です。
このうち、期間限定で公開されている玄奘三蔵院伽藍は「閉館」で、大唐西域壁画殿に納められている平山郁夫画伯による「大唐西域壁画」を拝見するどころか、大唐西域壁画殿自体を観ることも叶いませんでした


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いつかは、また玄奘三蔵院伽藍に来て、「大唐西域壁画」をこの眼に焼き付けるぞと決心したのですが、図らずも、「大唐西域壁画」を東京で拝見することができました。


   


110131_1_1 東京国立博物館(東博)で開催されている文化財保護法制定60周年記念 特別展「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」のキャッチコピーは、


門外不出の「大唐西域壁画」東京へ。


です。これは行かねばですな。


この展覧会は、東博のサイトにあるように、


この展覧会では、平山郁夫氏の文化財保護に関わる偉大な活動を顕彰し、その業績をとおして文化財保護の重要性や課題などを改めて広く知っていただこうとするものです。インド・パキスタンをはじめ、アフガニスタン、中国、カンボジアなど、平山氏がことに関心を寄せた仏教伝来の道に沿った仏像や壁画の数々とともに、文化財保護活動の集大成として制作し、薬師寺玄奘三蔵院に奉納された畢生の大作・大唐西域壁画を全点展示いたします。


と、メインは「文化財保護」にあって、「大唐西域壁画」は「刺身のツマ」みたいなものです。


110131_1_2


第1部「文化財の保護と継承-仏教伝来の道」では、平山画伯の作品だけでなく、というかそれ以上にシルクロードやインド・パキスタンなどの文化財が数多く展示されていました。
てっきり「平山郁夫展」のつもりでやって来て、面食らっているらしいおばさま連中もいらっしゃいました。

ですが、ガンダーラ仏好きの私にとっては願ったり叶ったりです


ところで、上にリンクを貼った公式HPではこのように書かれています。


平山郁夫氏が展開した文化遺産に対する保護活動の中でも、仏教遺跡に関しては特別な思いがありました。その活動の原点にあった被爆体験から、文化財の保護には、信仰心にもつながる平和への祈りが不可欠と考えていたからです。そのため、シルクロード探訪と並び、仏教伝来の道に沿った数々の遺跡をほぼ全域に渡って踏査し、それらの保護に全力を尽くしてきました。ここでは、仏教伝来の道の中でも、とりわけ平山氏にゆかりの深い仏教遺跡を採り上げ、そこに残された素晴らしい文化財を通して、平山氏の文化財保護活動を広く顕彰します。


信仰心にもつながる平和への祈りが不可欠」と考えられておられた平山画伯にとって、タリバーンによるバーミヤンの大仏破壊は痛恨の極みだったのだろうと思います。

建前だけかもしれませんが、「信仰心」をよりどころにした勢力が「信仰心」ゆえに他宗教の遺産を破壊するという愚行…。

大仏破壊の知らせを聞き、以前のスケッチ(既に大仏の顔は削り落とされていた)を下に描かれたという「バーミアン大石仏を偲ぶ」(2001年)[右]と、「破壊されたバーミアン大石仏」(2003年)[左]は痛々しさに満ちていました


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イスラムに限らず、「原理主義」なる異分子は、その名前とは裏腹に次第に本筋から逸れて行き、外からの批判と内部の離反で結局は自壊に至る気がします。でも、そこに至るまでに多くの人が蒙る災厄を思えば、なんとも歯がゆい…


会場には、混乱のアフガニスタンから流出して流出文化財保護日本委員会が保護・保存・修復しているバーミヤン石窟の壁画断片や仏像その他が展示されていました。
例えは変かもしれませんが、親から虐待されている子どもを児童相談所が保護しているみたいです。


   


110131_1_4 さて、私お気に入りのガンダーラ仏こちらで気持ちを吐露しました)も出展されていました。

左の仏像は、平山郁夫シルクロード美術館が収蔵している「菩薩立像」(クシャン朝・2~3世紀)。

かなりの肉体美で、日本の仏像(金剛力士像を除く)には見られない表現です。

お顔立ちもかなりギリシアが入っている風(?)で、かなりバタくさい。


この際ですから、表慶館のアジアギャラリーで展示中の作品も紹介してしまいましょう。

まず、目鼻立ちくっきりで、おぐしがウェービーな「如来立像」(クシャン朝・2~3世紀)。

110131_1_5 こちらの「交脚菩薩像」(クシャン朝・2~3世紀)もかなりよござんす

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話を「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」展に戻します。


ガンダーラ仏と対称的に、素朴で、滑らかで驚いたのがカンボジア(プレアンコール期:6~7世紀)の仏像でした。

カンボジアの仏像と聞くと、くねくねぼ~んど~んといった動的なイメージが強かったのですが、この日観た仏像は、そんなアホな私のイメージを根底から覆す静的なものでした。
とくに、肌に張り付くような衣の薄さが印象的。

ちょいと調べてみますと、カンボジアを代表する文化遺産のアンコールワットは、12世紀前半にヒンドゥー教の寺院として建設され、16世紀以降になって仏教寺院に改修(改宗?)されたようです。
私の「くねくねぼ~んど~ん」のイメージは、どうやらヒンドゥー教由来のものみたいですな。


ところで、興福寺の名品「乾漆八部衆像」について、興福寺のHPでは、


インドで古くから信じられてきた異教の八つの神を集めて、仏教を保護し、仏に捧げ物をする役目を与えて、八部衆とします。仏教の教えに基づいた神ではないので、その生い立ちや性格、また姿やかたちは様々に説かれ、複雑で不明な部分が多くあります。仏教に取り入れられてからも、異教の神の姿のまま表現されることが多いのです。


と説明されています。仏教発祥の地・インドから仏教の教えや教典や仏像・仏具が、長い年月をかけて伝わるうち、そのルート周辺の地域の文化を溶かし込んでいったということなのでしょう。

逆に言えば、日本文化の通奏低音となっている仏教が渡来した流れをさかのぼることは、日本文化の成り立ちを明らかにすることにつながるのではないか?
一方、伝わるうちに換骨奪胎されてしまった仏教を、原典を頼りに復興しようとして、天竺への旅を決行したのが玄奘三蔵だったわけで、こうして考えると、この「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」展の意図がよりクリアになるような気がします。

第1部「文化財の保護と継承-仏教伝来の道」の会場内の仕切り板は、上部が山並みのような形になっていて、照明とも相まって、かすかにシルクロードを歩いている気分を味わいました(手間暇&お金をかけた割に、どれだけの観客が気づいたことだろうか…

ということで、「後編」では第2部「文化財保護活動の結実――『大唐西域壁画』」のことを書きたいと思っています。


つづき:2010/02/01 ついに「大唐西域壁画」を拝見(後編)

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東博で落ち穂拾い

2011-01-30 10:11:22 | 美術館・博物館・アート

きのう、東京国立博物館(東博)で開催中の文化財保護法制定60周年記念 特別展「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」 を観てきました。


絶対に混んでいるはずはない」という妄想的確信の下に出かけていきますと、なんだ、この人混み


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一方で、チケット売り場には行列はありません。
なんのことはなく、外国人の団体さんが帰ろうとしているところでした。
皆さん、楽しんでいただけたでしょうか? いくつかのグループに分かれて記念撮影をしていらっしゃいましたが、本館を背景にした集合写真は絵になりますなぁ。


   


仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」展のことは後回しにしまして、まずは平常展、いや総合文化展のこと。
『トーハク』では軽薄だけど、やはり東博は凄い」シリーズで浮上した疑問点を解消しようというしだいです。


その検証作業の最初は、「その1」と「その2」で書いた「大階段の踊り場にある扉(下の写真)の内側はどうなっているか」。


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特集陳列「仏像の道-インドから日本へ」が行われている本館1階の特別5室に入り、見上げますと、おぉ、ありました


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この回廊を開放して、ここからも展示を眺められる企画があったら楽しそうです


次は、同じく「その2」から「叢梨地花鳥山水蒔絵脇指(むらなしじ かちょうさんすい まきえのわきざし)」。


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この脇差しの目貫(目釘?)(後藤一乗:作)が月兎の意匠であることから、


もしかしてこの脇差しの持ち主は卯年生まれだったのかもしれませんな。


なんて書いたわけですが、その後、この脇差しの持ち主が孝明天皇だったという記述に巡り会いました。ところが、私は、この展示の説明プレートを読んだ記憶がない上に、写真も撮ってきていませんでした。そこで、今回、確認してみようというわけです。


説明プレートにはこうありました。


幕末の装剣金工家、後藤一乗が全体の図柄と金具の制作を担当した孝明天皇所用の拵(こしらえ)。鞘の表は日が昇る山裾に鶴が群れる光景、裏は川岸の梅に雪が降り積もる光景を蒔絵であらわす。
指裏(さしうら)に据えられた金無垢の目釘には餅をついている兎があらわされている。


おぉ、「孝明天皇」「目釘」と懸案が一つ半まで解決です
そして、明治天皇の父上の「孝明天皇」の生年を調べてみますと、、天保2年(1831年)と、ちょうど180年前、、、、、180は60の倍数だから、干支は今年と同じ「辛卯(かのと・う)
私の予想どおり、「この脇差しの持ち主は卯年生まれ」ではありませんか(仮に孝明天皇がご存命でいらっしゃればトリプル還暦デス)


間抜け」と「見事」が渾然一体となっている私であります…


落ち穂拾い」の最後は、「完結編」で


メタボ系の人がむりやり着ると、背中がガバぁ~っと開いて、かなりみっともないことになりそうです


と書いた鎧「色々糸威腹巻(いろいろ いとおどしのはらまき)」です。
これを後ろから見ると、こうなっています。


110130_1_5腹巻」というのは鎌倉末期~南北朝時代に流行った鎧の形式で、割烹着のように背中で紐で結わえることで、体にぴったりフィットします。


でも、割烹着ならまだしも、腹巻を一人で着用するのは大変そうです。ヘタをすると、結び紐を手探りしたり、結んだりするうちに手がつりそう…
また、力んだ拍子に、結び紐がほどけたり千切れたりするかも…

ちなみに、日本の鎧は、古代のものを除けば、基本的に、前⇒左⇒後⇒右とつながっていて、体にぐるりと巻き付けた上で、右脇で結わえる形式が多いようです。


   


ということで、「落ち穂拾い」はここまでにして、今回の総合文化展の鑑賞記は「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」展(来週のNHK「日曜美術館」で取り上げられます)の感想のあとにつづきます。

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「JIN-仁-」がBS-TBSで再放送

2011-01-29 18:51:44 | テレビ番組

私のブルーレイ・レコーダーには、キーワードを登録すれば、それに関連する放送予定の番組を教えてくれる便利なサービス(DIMORA (ディモーラ))がついています。
先日、登録しているキーワード「MISIA」で、ある番組が引っかかりました

110129_2_1

JIN-仁-」がBS-TBSで再放送されるというのです。
今度の月曜日、1月31日から「月~金曜日の18:00~18:54」の放送です

DIMORA (ディモーラ)の「番組詳細」によれば、

地上派大ヒットドラマが早くもBS-TBSに登場!
幕末の江戸へタイムスリップしてしまった脳外科医・南方仁が、満足な医療器具も薬もない環境で人々の命を救っていき、その医術を通して坂本龍馬・勝海舟・緒方洪庵ら幕末の英雄たちと交流を深め、いつしか自らも歴史の渦の中に巻き込まれていくという、壮大なストーリー。
【出演】大沢たかお,中谷美紀,綾瀬はるか,小出恵介,桐谷健太,田口浩正,武田鉄矢(特別出演)ほか,「逢いたくていま」,MISIA

だそうで、最後の「『逢いたくていま』,MISIA」で引っかかったんですナ。

それはともかく、地上波の初回放送を録画しておけば良かった、昨年末に放送された「東京国際ドラマアウォード 最優秀賞受賞記念『JIN-仁-』レジェンド」はイマイチだったBlu-ray Boxは高すぎるBSデジタルを見られるぞ という皆様、ぜひ録画 or 視聴してくださいませ

JIN-仁- BD-BOX [Blu-ray] JIN-仁- BD-BOX [Blu-ray]
価格:¥ 30,240(税込)
発売日:2011-02-18
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カレンダー用のMISIAシール制作中!、、、あれ?

2011-01-29 09:35:09 | MISIA

MISIAのオフィシャルHP(CLUB MSAの会員でなくても見られる方)やOCNの公式ツアーサイトで、「OCN Presents THE TOUR OF MISIA JAPAN SOULQUEST」のツアーロゴとイメージフォト(す、す、すげぇ~ソウルフル)がベールを脱ぎました。


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それじゃぁ、そろそろアレを作ろうか」と昨日から制作を始めました。

ちょうど1年ほど前(2月5日)、「2010年版 MISIAカレンダー用シールを試作」でも書いた恒例カレンダー用ツアー・シールです。


まず、ちょっと考えて、2案つくってみました。


110129_1_1


左が文字だけのA案、右が写真入りのB案ということにしましょう。
いろいろと凝って作っても、シール自体の大きさが直径20mmしかありませんので(これでもカレンダー用にしては大きい)、貼るとごちゃごちゃして良く判らないかもしれません…


う~む、どうしようか…と考え込んでいると、MISIAのオフィシャルサイトに、昨日1月28日付けで、こんなNEWSが載っていました。


110129_1_4 2011 MISIAカレンダー発売決定!


THE TOUR OF MISIA JAPAN SOUL QUESTのツアーグッズから、2/1より先行して卓上カレンダーの発売をRhythmedia ONLINE STOREで開始します!
卓上タイプのカレンダー機能の他にポストカードとしても使えるので、バレンタインプレゼントとしても喜ばれそう!!
表紙を含む16枚全てにMISIAの写真を中心に構成されています。躍動感にあふれるMISIAと毎日一緒に楽しい時間をお過ごしください。
なお、ツアー記念販売としての関係上、カレンダーの期間が2011年2月~2012年2月までと変則的になっています。
数量限定発売になりますので、お早めのご購入をお勧め致します。


だそうです。


ふぉ~ 久しぶりのMISIAカレンダー登場だぁ~

カレンダーの期間が2011年2月2012年2月まで」だなんて、いかにもリズっぽくていいぞ


ただ判らないのは、MISIAカレンダーは卓上用のこのタイプだけか?ということ。
このNEWSを最初に見たとき、写真が目に入ったものですから、てっきり壁掛けタイプかと思ったのですよ。縦長の卓上カレンダーって、めったにお目にかかることはありませんから。
文を読んでも、壁掛けカレンダーの存在を否定しきれるものではありませんし…


また、「表紙を含む16枚」というのも謎です。「表紙を含む14枚」なら、「2月に入ってからの発売なのだから表紙はいらないダロ」と突っ込みたくなる気持ちもありながら、理解できますが、あと2枚は何?

まぁ、その辺りは現物を見て確認することにしましょう(もう購入するつもり)。


その後のてんまつ:2011/02/11 MISIAカレンダーが届いた!


110129_1_5    


ところで、このブログではご紹介していませんでしたが、「MISIA 星空のライヴVI ENCORE 2010 International Year of Biodiversity」用のシールも作っていました。


でも、プリントアウトすることもなく、原稿のまま。
これというのも、印刷先(?)のシール「エレコム EDT-PSK20R」が、私の家で欠品中なのです。

欠品中であることを、今朝になって思い出しました


原稿はできあがっても、これじゃどうしようもありませんナ。
きょう出かけたついでに仕入れてくることにします。


   


現時点で、2月20日の東京国際フォーム ホールA(行きます)から、6月26日の八戸市公会堂(お留守番です)までのツアースケジュールが発表になっていますが、その後はどうなるのでしょうか?

発表済みのスケジュールに、大阪・仙台が含まれていないのは、「7月以降もツアーは続く」という意味だと私は解釈しています。そして、勝手な妄想としては、ぜひ、秋田や久しぶりのさいたま、「生MISIA空白県栃木・群馬・島根・徳島・高知・佐賀、厳密には千葉も)」での公演が加わって欲しいゾ

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今年は「当たり年」かもしれない

2011-01-28 06:11:39 | 日記・エッセイ・コラム

先日、お年玉つき年賀はがきの当選番号が発表になりました。


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昨年の私は、確率論的には3枚当たってしかるべきところ、当たったのはわずか1枚(もちろん切手シート)という大惨敗を喫しました(こちらの記事をご参照)。


しかし、今年は予定調和的に4枚当たりました(ただし、すべて切手シート

まぁ、ぼちぼちでんなぁ的に始まった今年のくじ運でありました。


   


そんなぼちぼちムードが、きのう、一気に決壊しました


当選のお知らせ」メールが届いたのですのよ。それも2通も


一つはブルーレイディスクプレ-ヤーのモニター販売ですので、当たったとは言ってもお金を払う必要がありますが、もう一つはホントの当選です


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JR東日本の「東北新幹線 東京-新青森開業記念 Suicaでお買い物キャンペーン」で「青森三昧賞」が当たりましたぁ~
来月中~下旬に、リンゴの詰め合わせが届くはずです。


なんともノリノリであります

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ギッター先生、凄い! (後編)

2011-01-27 07:27:23 | 美術館・博物館・アート

1月22日の記事「ギッター先生、凄い! (前編)」の後編です。

110127_1_1 23日まで千葉市美術館で開催されていた「開館15周年記念 帰ってきた江戸絵画 ニューオーリンズ ギッター・コレクション展」は、いつもの「もらって帰れるものなら、どれにしようか」の妄想を始めたら、あれもこれもとキリのない、なんともため息しか出ないような楽しい展覧会でした。
そんなお気に入り満載の作品の中から、順不同で特に気に入った作品について書き残しておきたいと思います。

ちなみに入場券は伊藤若冲の「白象図」の図柄です。   

まず最初にご紹介するのは、「順不同で」と書きながら、一番気に入った酒井抱一の「朝陽に四季草花図」(1821-28年)です。

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実家に持って帰っても、この3幅が実家の床の間に収まるのか怪しいところがあるわけですが、所詮、私の妄想ですから、どうでもいいことです。
この作品は、本拠地であるギッター・イエレン芸術研究センター(HPでは日本語も使われています)では、こんな風に展示されているそうです。

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いいですなぁ~

抱一の門人の鈴木其一(すずき・きいつ)の作品もなかなかでした。

   

次にご紹介するのは神坂雪佳の「秋草花図」(大正後期)。

110127_1_4 雪佳といえば、このブログでは2009年2月14日の記事「便利堂のこと 他」と今年1月10日の記事「千葉市美術館でつながる、つながる…」でも登場しました。

その「つながる」元になった「輪舞図」も生で拝見することができましたぁ~(約77cm×230cmと意外に小さかった
説明プレートによりますと、

類例として『元禄舞図』と紹介される中屏風一双(株式会社千總蔵)がよく知られており、本図はその右双が反転された構図である。

だそうです。
道理で…って感じですな。

話を「秋草花図」に戻しますと、あまりに気に入ってしまったもので、額絵を買ってきました。
秋草花図」の額絵をどうしようか、今、思案中です。

   

この「開館15周年記念 帰ってきた江戸絵画 ニューオーリンズ ギッター・コレクション展」、会場に入ると真正面に入場券にも使われている「白象図」が展示されていて、そこから若冲作品の連発(すべて水墨画)
そんな中で気になったのは、廬秀衍鐘(ろしゅう・えんしょう)の賛の入った「寒山拾得図」でした。

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とりわけ注目してしまったのは、右幅の右下110127_1_6 なんとなく楽譜に見えませんか?
だからどうした?」と問われても、回答を持ち合わせているわけではありませんが…
まぁ、こんな楽しみ方もあるのではないかということで、お納めいただければと存じます

   

次は江戸中期の巨匠・円山応挙の「達磨図」(18世紀後半)。

110127_1_7 この展覧会では、この他にも、若冲の「達磨図」(フライヤーに使われていた)と白陰慧鶴の「達磨図」が展示されていました。
この2点と比べると、応挙の作品はさすがに「写生派の祖」といわれる応挙だけあって、ひときわ実在感が光ります
ちょいと人相が悪すぎる気がしないでもありませんけれど…ネ

   

最後の作品は、ぐっと時代を下って大正時代のこちら

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中原南天棒(なかはら・なんてんぼう)の「托鉢僧行列図」です。
托鉢にいってきまぁ~す」(右幅)と「ただいまぁ~」(左幅)の図で、なんともかわらしい

   

これらのコレクションは、アメリカ空軍の軍医として九州に赴任した際に日本美術にハマってしまった眼科医・ギッターさん「1点1点をよく吟味して、自分のお眼鏡に適うものだけに身銭を切って手元に引き寄せ、自宅で愛玩してきた」(千葉市美術館のニューズレターでの小林忠館長の記述より)ものだそうです。

ギッターさん夫妻がこれらのコレクションと一緒に暮らすニューオーリンズは、2005年8月末に超大型ハリケーンのカトリーナに襲われました。

もう一度小林館長の文を引用します。

深刻な状況になることを予報で知らされたギッター一家は、ニューヨークの別宅に避難して無事でしたが、愛する美術品を遠方に地に移動させるだけの余裕はありませんでした。別棟に設けられた美術品収納場所の、できるだけ高い位置に置き換えるなど最低限の手当をするのが精一杯だったそうです。お陰で浸水の水位もあと僅かのところで引いてくれたとのことですが、ハリケーンが去った後も長い間停電が続き、空調も止まったままであったために、高温と多湿に脆弱な日本絵画作品は一時深刻な状態に陥ったのでした。その被害を回復するため、懇意の修復家をニューヨークのメトロポリタン美術館から派遣してもらい、ようやく難を避けることができたのでした。

だそうです。ちなみに奥様がコレクションされていたアフリカ系アメリカ人作家によるナイーブアートは、その大半が失われてしまったのだとか…

そんな危機をくぐり抜けて、日本に里帰りした作品たちに出会えた素晴らしいいっときでした。

千葉市美術館での開催は終わってしまいましたが、以下の巡回展が予定されています。

静岡県立美術館 2月5日~3月27日
福島県立美術館 6月11日~7月24日
京都文化博物館 9月3日~10月16日

お近くにお住まいの方、旅行を計画されている方はぜひお出かけくださいませ お薦めデス

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植田正治さんの作品は時空を超えていた

2011-01-26 06:16:31 | 美術館・博物館・アート

1月23日の記事「北浦和でのあれこれ」でちらりと書きましたように、埼玉県立近代美術館(MOMAS)で開催されていた「植田正治写真展-写真とボク-」の最終日に行ってきました。


110126_1_1_2 この植田正治さんという写真家は、MOMASの「展覧会の概要」から引用しますと、


砂丘を舞台に数多くの傑作写真を生み出し、日本のみならず世界の写真史上に独自の足跡を残した植田正治(1913-2000)。時代の潮流であったリアリズム写真運動に与することなく、終生、生まれ故郷の山陰にとどまって「写真する」歓びを追求しました。そのモダニ ズムあふれる作品は、海外でもUeda-cho(植田調)と称され、国外で最も人気の高い日本人写真家の一人となっています。


という方です。
左に載せたフライヤーで使われている作品「本を持つボク」(1950年)なんて、空に浮かぶ雲の位置や形まで意識して配置したように見えます。
おしゃれです イカしています


知っている人には周知のことですが(当然ですな)、植田さんはこちらのジャケ写を撮った方だそうです。

HELLO HELLO
価格:¥ 1,223(税込)
発売日:1995-02-06

このコラボレーションを機に、植田さんしょうじさんデス)は福山雅治さん写真のお師匠さん的存在になったのだそうな(こちらをご参照方)。


それはともかくも、この展覧会の図録に載っているディディエ・ブルスさんの解説の一節が、植田さん自身と植田さんの作品見事に表現していると思いました。引用します。


植田の場所は、二重の意味で中央から外れていた。まずは地理的なもの、そして、写真界の支配的な潮流との関係においてである。生涯、植田が生地の山陰にとどまったのは、その土地を愛していたというだけでなく、おそらくは家族への責務を果たすためであったに違いない。植田は、少しばかりの挑発とともに、地方の利点とアマチュア写真家の利点を主張した。


植田さんにとってのカメラは、「目の前にあるものを切り取って残す」機械ではなく、画家にとっての絵、作曲家にとっての音楽のようなものだったのだと思います。
110126_1_3 シリーズ「童暦」(1955-70年)のように、地域性と時代性が強く感じられる作品群もありますけれど(この作品群も泣きたくなるほどイイ)、例えば右の作品なんてどうでしょうか?
潮の杭」(1959年)と題されたこの作品、まるでか、ミニマル・アートのようです。


こちらの作品、「砂丘人物」(1950年頃)は、かなりおしゃれ


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なぜ女性は傾いているのでしょうか? なぜ女性はこうもり傘と妙な球形の物体(バスケットボールのようでもあり、爆弾のようでもある)を持っているのでしょうか? なぜ地平線がこの位置にあるのでしょうか?

など、疑問が湧いてきますが、仮に女性が何も持たずにただ立っているだけなら、大して面白い写真にはならないでしょう。

この作品を観て、私は、MISIAのこちらのジャケ写を思い出しました


Escape Escape
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2000-07-07

もう一枚、お気に入りの作品はこちら。


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村の青年」(1947-48年頃)です。
これまたシュールな作品ですなぁ。
この青年の風貌、こちらの青年と相通ずるモノがあると感じるのは私だけでしょうか?


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こちらは大家・木村伊兵衛さんの代表作の一つ「青年」(1952年)。
ちなみにこの写真が撮影された場所は秋田市仁井田。私の実家の近く(大叔母が住んでいました)です。


木村伊兵衛の秋田 木村伊兵衛の秋田
価格:¥ 15,750(税込)
発売日:2011-01-20

それにしても、堪能いたしました、「植田正治写真展-写真とボク-


この展覧会は2月5日~3月21日、郡山市立美術館に巡回しますので、お近くの方、このタイミングで郡山へお出かけの予定のある方は、ぜひお出かけくださいませ

かく言う私は、いつか鳥取県伯耆町にある植田正治写真美術館に行ってみたいと、心から思うのでありました。

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加湿器を買ってきた、、のだけれど…

2011-01-25 06:38:45 | 日記・エッセイ・コラム

この土日、リビングでエアコンをつけて暖房していると、湿度が低いのなんのって
平気で10%程度です
リビングにつけているエアコンは、加湿機能付きがうたい文句なのですが、全然効きません
いくら湿気が苦手な私としても、「こりゃ体に悪いかもしれない、加湿器が必要かもしれないな」と思い始めました。


   


そんな週明け、昨日の職場では、私の隣の席の方が朝からくしゃみ連発
この方、もともとくしゃみが多いのですが、それにしても、尋常ではない連発です。
花粉症かな? と思って聞いてみますと、「少なくとも昨シーズンまでは花粉症は出なかった。風邪ではないか」というのです。
結局、この方は午前中で早退されました。
しっかりと休養をとっていただきたいものだ、と思っていたところ、この方から連絡が入り、「医者に行ったところ、インフルエンザだったことが判明した」というのですよ
こりゃ、ただ事ではありません
速やかに対策を打たねばならないと思い立ちました


   


善は急げというわけで、帰りに家電販売店に寄って、加湿器を買ってきました。
大きな荷物を持って、帰宅ラッシュの電車で肩身の狭い思いをしながら(私と同じ電車に乗り合わせた皆様に、ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げますm(_ _)m)、そして、不自然な格好を続けたことから、攣りそうになりながら、最寄り駅にたどり着くと、、、、ありゃ~ぁが降ってる…
これでは加湿器の実力を試せないではありませんか


しかも、帰宅直後のリビングの温度は、


110125_1_1
20℃弱と、エアコンを使う必要がない暖かさ
これはこれで大変にエコな話ですが、昨夜に限っては、ちょっと…、デス


でも、せっかくですから、加湿してみることにしました(エアコンはお休み)。
梱包を解いて、タンクに水を入れて、電源をつないで、スイッチ ON


110125_1_2

1時間経過した段階では、


110125_1_3


順調に湿度が上昇しています


ちなみに寝室は、デフォルト(帰宅直後に撮影)でこんな具合です。


110125_1_4


今シーズン、これまでも、そしてこれからも寝室では暖房する予定はありませんから、これ以上乾燥することはないと思われます。
そんなわけで、せいぜい、水分補給用の飲み水を持ち込むくらいのことでしょう。


   


一夜明けて、リビングの湿度はどうなっていたでしょうか。


110125_1_5


昨夜、帰宅した時と同じ温度&湿度に戻っていました。

昨夜は、加湿器の威力を試すにはイマイチの気候でありましたナ(体には良いのだけれど…)。


   


聞くところによりますと、で息をすると、空気がどんなに乾燥していても、を通る時には湿度90%くらいまで加湿されるらしいです。
ですから、風邪やインフルエンザが流行る今時分は、鼻毛のお手入れを休んで、極力鼻で息をすることが予防に効くそうですよ。

どうかご自愛くださいませ。

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北浦和でのあれこれ、まだあった!

2011-01-24 07:15:16 | タウンウオッチング

昨日の記事「北浦和でのあれこれ」、書き忘れた話がありまして、それは【追記】で書こうかと思いましたが、けっこうボリュームがありそうですので、別立てにしました。


   


110124_1_1


埼玉県立近代美術館(MOMAS)のある北浦和公園には、時々ストリート・パフォーマーが出現します。昨日は、を吹いている人がいました(以前にもいらっしゃいましたっけねぇ)。
MOMASの鑑賞を終えて、音楽噴水前のベンチで一服していると聞こえてきた笛のメロディーは、童謡の「七つの子」でした。

日本人ならほとんどの人が知っている「七つの子」(作詞:野口雨情、作曲:本居長世)、ふと、歌詞に疑問を感じました。


烏なぜ啼くの
烏は山に
可愛い七つの
子があるからよ


この「七つの子」の意味が判りません
普通に考えれば「7歳の子」でしょうけれど、カラスが7歳にもなって、巣で親から餌づけしてもらうなんて、到底考えられません。
7羽の子」の意味だとしたら、それを「七つの子」というのは日本語として変(時々電車の中で「降りるまであと何個?」なんて親に質問しているお子様がいたりましすが…
では、何?


と、ググると、やはり「七つ」の意味を巡って論争があり、それが現在も続いているようです(Wikipediaの記述はこちら)。


私が勝手に解釈するに、7歳の子どもから「カラスはなぜ鳴いているの?」と聞かれたが、「あなたと同じ7歳の子どもが巣で待っているから、『かわいい』『かわいい』と鳴いているんだよ」と答えている情景なのでしょう。
でも、7歳の子どもが発する質問にしては幼すぎるし、受け入れられる答なのかどうかは、ちょいと…


   


これまた「いまさら」の話ですが、私、昨日まで北浦和公園の隣に「浦和北公園」があるとは気づきませんでした。


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大きな地図で見る


正確には、公園自体の存在は知っていましたが、てっきり北浦和公園の一部だと思い込んでいました。まさか、あの部分が浦和北公園という別の公園で、さいたま市営だとは…。
埼玉県営北浦和公園さいたま市立浦和北公園だなんて、パラレル・ワールドのようですな。
浦和北公園に足を踏み入れるとが二つになるかもしれません。


110124_1_2


上の画像は、もう5年も前にMOMASで開催された企画展「木村直道+遊びの美術」(09年8月3日の記事「fam.s の会員証が届いた」でも書きましたように、ホントに楽しい企画展でした)に出品されていた藤城凡子さんの「月のさんぽ 11.4 2005」です。


昨日の記事「北浦和でのあれこれ」で書いた駐車場のことといい、09年3月24日の記事「埼玉県 or さいたま県…?」で書いたあれこれとか、いろいろややこしいデス

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北浦和でのあれこれ

2011-01-23 16:57:44 | タウンウオッチング

ホントは昨日、千葉市美術館からハシゴしようと思っていた埼玉県立近代美術館(MOMAS)に、さっき行ってきました。


110123_2_1 企画展「植田正治写真展 -写真とボク-」が最終日を迎えていたためです。
この展覧会のことは後日書くとして、今日はそのサイドメニュー的なお話です。


   


MOMASへは、いつも電車で行く私ですが、きょうは、その後の予定も考慮して、クルマで出かけました。
MOMAS近くの市営駐車場(有料)とやらを利用しようというわけです。
110123_2_2 そして、国道17号線を右折横断するのがイヤなので、裏道からちょいと大宮よりの地点で17号線に入り、目的の駐車場を探しました。
と、の看板を見つけて左折すると、、、ありゃ? これは市営駐車場ではなく、埼玉県の浦和合同庁舎ではありませんか(昔、一度だけ用事があって来たことがあります) しかも、普通のクルマがたんまりと駐車してます。


110123_2_3 さらに、土・日・祝日は一般開放されている=無料ではありませんか
MOMASからはちょいと離れていますが、市営駐車場
(有料…くどい)からだって似たようなモノ。
いやはやLuckyでした


ところで、こんなありがたい駐車場について、MOMASのHPやフライヤーで触れていないのはなぜ?
県立の美術館が市営の駐車場を勧めるのはなぜ?

なんて疑問が湧きましたけれど、すぐに理解できました。
MOMASの開館日は原則として火~日曜日で、平日にもやっています。
ところが、平日の浦和合同庁舎の駐車場は、当然ながら本来の「来庁者駐車場」ですから、同じ県の施設とはいっても、MOMASにやって来た人が使うのは「用途外使用」ですし、浦和合同庁舎にやって来た人には迷惑以外のなにものでもありません。
また、「土・日・祝日に限って浦和合同庁舎の駐車場もご利用いただけます」なんて書くのも、事態をより複雑にするだけでしょう。
結局、今のまま、「知る人ぞ知る駐車場」にとどめておくのがよろしいかと思うしだいです。


   


MOMASの北西側、音楽噴水の裏側(西側)は「彫刻広場」という芝生が植えられたスペースになっています。そこに置かれた彫刻というかオブジェの中でひときわ目につくのがこちらの作品です。


110123_2_4


角度を変えてもう1枚。


110123_2_5


これはサトル・タカダさんの「子午線-1993 Drawing Sculpture, The Meridian」という作品です。


説明プレートによりますと、


線路上の台車から突き出たクレーン。現代の躍動感とスピード感が伝わってきます、でもよく見るとこの機械、大地に弧を描くためだけの何ともユーモラスなもの。まるで太古の人々が子午線の祭りを祝う舞台のようです。


だそうで、ちゃんと「弧を描く」ことに使えるようです。
実際、去年の春分の日(3月22日)に、稼働したようです(こちらをご覧あれ)。

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