新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

泊まりがけは17年ぶりの新潟遠征 #1-3

2024-03-01 21:18:46 | MISIA/旅行記/美術館・博物館・アート

「泊まりがけは17年ぶりの新潟遠征 #1-2」のつづきです。

新潟県立万代島美術館での「JUNKO KOSHINO コシノジュンコ 原点から現点」展の後半は、こちらから。

2011年2月からちょうど1年間に渡って開催された「THE TOUR OF MISIA JAPAN SOUL QUEST」ステージ写真です。
そして、そのときのコシノジュンコさんによるMISIAステージ衣装 4点が展示されていました。

あのツアーでの衣装の中で私一番のお気に入りだった迷彩柄スカートも展示されていました。

スカートの生地がファスナーで縁取られていたなんて知りませんでした

また、後ろに廻っても、イイですなぁ

ただ、レザー(?)カピカピに劣化して、ひび割れが目立っていたのが残念

もう13年経ったとはいえ、皮革クリームとかで定期的に手入れしていれば、こうはならなかったんじゃなかろうか
まぁ、メロンパンダにされなかっただけでもマシですけど…

そうそう、黒いスパンコールを多用した衣装も、スカートが凝っていました。

ヒダヒダのフチにキラキラ輝く布テープが縫い付けられています。
こうなっていたなんて、ライヴではもちろん、ディスクで見ても気づきませんでした。

こうして間近に、しかも、ガラスを隔てずにMISIAの衣装を拝見する機会はそうそうありませんから、貴重な体験をさせていただきました。

   

ここいらでMISIAコーナーを離れまして、こちらの山葡萄の蔓を素材にした「ビスチェとスカート」も面白かった

「福島県の伝統工芸とのコラボレーション」だそうですが、これが国立民族学博物館あたりに展示されていたら、「原住民の魚採りの仕掛け」に見えないこともない

また、天衣無縫をテーマにネオプレーン素材で作られたドレス」という「Spike Dress」は、「THE TOUR OF MISIA JAPAN SOUL QUEST」でダンサーさんたちが似た雰囲気のトゲトゲした衣装を着用していましたけれど、トゲの感じがどことなく岡本太郎っぽい…

岡本太郎記念館の庭にある釣り鐘と似てませんか?

「SPIKE DRESS」は、ここまでの展示と趣を変えて、ちょっと攻撃的な雰囲気だな と思ったら、隣の展示室もっと攻撃的でした

DRUM TAO“現代甲冑”衣装

和太鼓のパフォーマンス集団「DRUM TAO」「現代甲冑」(2018年)の衣装だそうで、なんとなく映画「マッドマックス」っぽくて、こんな衣装の集団が近づいてきたら後ずさりしそうです

   

そして、最後の展示室「JAPONISM 能・琳派」に入ると、おもわず「おわぁと声が漏れました

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ファッションショーのランウェイを闊歩するモデルさんたちを髣髴とさせるように、独創的な衣装ズラリと一列に並んでいます

説明書きによると、

コシノジュンコは、琳派 400年記念祭の呼びかけ人として、河野元昭、高階秀爾、辻惟雄、羽賀徹とともに活動してきた。2015年には、京都国立博物館 平成知新館で特別展覧会「琳派誕生 400年記念 琳派 京を彩る」が開催され、そのオープニングイベントとして、コシノは「能とモード」をテーマにファッションショーを行った。静謐な空間に能のお囃子の生演奏が流れ、能の演目「風神雷神」でショーは始まった。すり足で歩くモデルたちは京都の西陣織や、江戸時代の小袖をイメージしたKIMONOドレス蒔絵をイメージしデザインされた羽織をまとい独自の世界を披露した。

とのこと。
うわぁ~、このオープニングイベントをで観られた人たちがうらやまし過ぎます
でも、素晴らしい衣装たちを、間近にガン見できるのは、この展覧会ならではでもあります
離れて見ても素晴らしいけれど、至近から見ると、素材感が感じられて、感性をビンビン刺激されるのですよ。

このドレスなんか、銀糸で刺繍しているのではなく、銀糸を織り込んでいるんですぞ

でも、は、光琳の「紅白梅図屏風」川と流水文のように、経年変化黒く変色するんだけど(参考サイト)、この衣装も年月が経てば、黒一色に見えるようになってしまうんじゃないかな??

それにしても、「伝統」や「和」を感じさせつつも、素材や色づかい「現代なのが凄い
そして、衣装に負けじ と、ヘアスタイル自由自在楽しいったらありゃしない

そしてそして、「ランウェイ」のトリを背後から見ると、、、、

おぉ「琳派の祖」俵屋宗達本阿弥光悦とコラボした「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」がモチーフになってる

ちょっと寄り道
25日の「MISIA星空のライヴXII」新潟公演2日目MISIAが語ったところによると、MISIAはこの展覧会を、25日のライヴ前に、一般客に交じって鑑賞したそうな。
MISIAのステージ衣装を観ているところに、MISIAご本人が現れたらびっくりするよねぇ。うらやましいゾ

さて、「JAPONISM 能・琳派」コーナーの説明書きに、

能の演目「風神雷神」でショーは始まった。

とありました。
「琳派誕生 400年記念」のイベントですから、宗達光琳抱一其一と描き継がれた「風神雷神」は欠かせませんもの (下の写真は、私がトーハクで観た光琳の作品)

そんなわけで、このコーナーの「トリ」かつこの展覧会の「大トリ」を担ったのは、能「風神雷神」を始めとする能の衣装でした。

でも、センターを務めていたのは紅葉狩 鬼揃(おにそろえ)の衣装

左後ろは「風神」さん。
かたや「雷神」さんはこちらです。

また、「観世能楽堂で開催された『能 + ファッション』のショーに合わせて制作」という衣装観世三郎太 衣装」は、ヒーローものの悪役みたい

この作品は、素材がまた「ヒーローものの悪役」みたいでした

こうして、大満足のうちにコシノジュンコ展の鑑賞は終了しました。
この展覧会を見終わって思ったのは、「やはり『生』に勝るものは無い」ということ。
写真で見ただけでは、あの素材感を感じるのは難しいとおもったのですよ。

いやはや楽しかった

これ以降のことは「ダイジェスト」「#M」で書きましたので、新潟遠征初日の旅行記はコレまで

つづき:2024/03/02 泊まりがけは17年ぶりの新潟遠征 #2-1

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静岡までMISIAを聴きにドライブ遠征 (初日・前編)

2022-12-20 17:55:49 | MISIA/旅行記/美術館・博物館・アート

12月18-19日1泊2日「MISIA THE GREAT HOPE」エコパアリーナ公演2日目に遠征してきましたので、備忘録的に簡単なドライブ旅行記を…。

私はエコパアリーナ公演 2 daysのうち2日目だけに参加で、18日(日)の朝 8:30頃、自宅で朝食を済ませた後に出発しました。
久しぶりにかつての通勤ルートで行こう と、首都高速には高島平から乗っかると、さすがに日曜日の朝とあって、交通量は少なく、すいすいと走れました。極めて快調中央環状線を抜けて、3号線を通り(三軒茶屋付近の上り坂はちょいとスピードダウン)東名東京料金所を通過したのは9:18
高島平から東京料金所までの所要時間はたったの27分でした
クルマ通勤していたときは、高島平⇒東京料金所の所要時間は、通常の混み方で45分、渋滞が酷いと1時間越えはザラにありましたから、やはり日曜日の朝はイイ 自宅を出発して1時間もかからずに横浜町田IC (かつての朝食スポット) を通過して鼻歌交じりです。

ただ、東名ではリニューアル工事が鋭意進行中で、大井松田IC⇒御殿場IC左ルート閉鎖されるなど、数か所で車線が絞られていました。そして、その片側2車線しかない吾妻山TNの中で事故があり、ここは通れるのが1車線しかなく、当然ながら渋滞しておりました。
調べると、吾妻山TNでは、今月だけでも4日と9日に事故が発生しているようで(9日の事故では1名死亡)、事故が起きがちな要注意地点っぽい

天候は、出発するときは曇っていたものの、次第に青空が広がり、なかなかのドライブ日和。とはいえ、富士山雲の中で、富士市を通過するまではほとんど見えず富士川SAでも、富士山雲のヘッドドレス(?)を纏っていらっしゃいました。

初日の私の旅程は、

自宅首都高速:高島平ランプ5号線(上り)いたくまJCT中央環状線大橋JCT3号線(下り)東京IC東名高速清水IC⇒一般道⇒静岡県立美術館 (みる誕生 鴻池朋子展)一般道⇒日本平久能山IC東名高速掛川IC⇒一般道⇒エコパ駐車場(P4)エコパアリーナ (MISIA THE GREAT HOPE)⇒一般道⇒ホテル

と、ほぼほぼ順調なドライブでした。
エコパの駐車場に入ったのは 15:15頃開場45分前で、時間を持て余すことも、間に合うかどうかドキドキすることもなく、ちょうど良いタイミングでした
ただ、ちょっと失敗だったかも…と思ったのは、ホテルが東名:掛川ICのすぐ近くで、閉演後の「エコパ渋滞ハマりっぱなしだったこと。
うまくすればNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」最終回をホテルで視られるかもしれない だったのですが、ホテルに着いたのは20:24でございました。
ま、録画予約してあるから、自宅に帰ってから視ることにして、NHK+SNS封印しました
それにしても、クルマから降りると寒かった 毛糸の手袋とマフラータオル(あの曲のために持って行った)重宝しました。ちなみに、クルマの中は、今シーズン初めてシートヒーターをONにしていましたので、ぬくぬく

MISIA THE GREAT HOPE」エコパ公演 2日目のことは後日書く(こちら)ことにしまして、静岡県立美術館 (以下、静岡県美)のことを書いておきます。

数日前にこのドライブ遠征の予定を考えていたとき、静岡県美で鴻池朋子展を開催していることを知り、これは行くしかない と思い立ち、さっそく「12月19日 13:00~」を予約しました。
そして、静岡県美に到着したのは11:45

まずは、の~んびりと館内のレストラン昼食を摂りました。

リングイネがいかにも生パスタらしくモチモチで、おいしうございました
でも、1時間以上も粘ることは、性格的に難しい私、チケット売場で、「予約時間より早いのですが入れますか?」と尋ねてみると、すんなり入場できました

さて、「みる誕生 鴻池朋子展」は、

「みる誕生」とは、生まれたての身体になって世界と出会う驚きを表す鴻池の言葉です。視覚だけではなく、観客は作品を手で看(み)て、鼻で診(み)て、耳で視(み)て、そして引力や呼吸で観(み)て、眠っていた感覚を目覚めさせます。今回は、実際に裏山の小径を整備し、美術館という硬直した建築と、疎遠になってしまった自然界に、観客の身体と想像力とで新たな通路を開いていきます。
また一方、国立療養所 菊池恵楓園 絵画クラブ「金曜会」の作品、多くの方々と手芸で綴る《物語るテーブルランナー》という他者の力、人間以外の造形力である《どうぶつの糞》にも加勢してもらい、美術館のコレクションと豊かに対話させます。

というもので、鴻池さんの作品だけでなく静岡県美のコレクションをも含む他の人たちの作品、さらには動物たちの「落とし物」をも巻き込んだアートフェスみたいな、それこそ「おもちゃ箱をひっくり返したような」展覧会でした。

しかも、一部を除いて写真撮影だし、触れられる作品もあるという…。

エントランスのインスタレーションには毛皮(害獣駆除された動物のものらしい)が何枚もあって、いかにも鴻池さんっぽい。

2階に向かう階段の踊り場に展示されていたのが、ミラーボールというかミラーヘッドというか…の「アースベイビー」

鏡がモザイク状に貼られた頭がゆっくりと回転して、光の点を辺りにばら撒いています
MISIAの衣装にこんなのがあったっけ…

会場に入って最初に目に止まるのが、これまたアースベイビーの頭部が、白い人魂みたいに尾を引いて行ったり来たりする「振り子 アースベイビー初号機」(フライヤーの下半分でブレて写っているヤツ)で、これがなんとも楽しくて、いつまでも観ていられそうでした。
なお、この作品の展示スペースは撮影禁止エリア

最近の鴻池さんの作品で忘れられないのは「皮トンビ」で、去年、「武蔵野皮トンビ」を観に、角川武蔵野ミュージアムに行きました(記事)

この展覧会でも、館内に「大島 皮トンビ」が、

そして、美術館の裏山にも「皮トンビ」が展示されていました。

「皮トンビ」屋外に展示されてこそ命が吹き込まれる感じですな。

今回のドライブ遠征記はこの1本でまとめるつもりで書き始めたのですが、到底無理ぃ~~
っつうか、初日分だけでも1本では無理ぃ~~

ということで、「初日・後編」につづきます

つづき:2022/12/21 静岡までMISIAを聴きにドライブ遠征 (初日・後編) 

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2020年最初の関西旅行記 #2-3

2020-02-01 09:50:57 | MISIA/旅行記/美術館・博物館・アート

2020年最初の関西旅行記 #2-2」のつづきも、江之子島文化芸術総合センター[enoco]から始まります。

第2回「なにわの企業が集めた絵画の物語」展を楽しんで1階に降りてくると、1階では、大阪府20世紀美術コレクション展「ココロヲウツス」も開催されていまして、無料だというので、こちらも覗いてみました。

この展覧会は、抜粋すると、

大阪府は、20世紀後半に生まれた美術作品を中心に約7,900点におよぶ作品を収蔵し、多くの方々に鑑賞いただいています。これらのコレクションの魅力をより多くの人々に知っていただくこと、またこれらのコレクションの活用と展示の可能性を探ることの二つを目的として、昨年度から、気鋭の若手アーティストを招いて、新たな展覧会づくりの試みをはじめました。いわゆる“コレクション展”にありがちな、コレクションを収蔵する立場の人間ではなく、その枠の外で日々作品を生みだすアーティストという立場の人間の独自の視点と感性を通して、いままでにはない新しいカタチでの展覧会づくりを目指すものです。
その第二弾として、大阪を拠点に活躍する写真家、麥生田兵吾(むぎゅうだひょうご)を招聘し、2020年1月、「ココロヲウツス」を開催します。

というものでしたが、つまらなかった…

今回の展覧会で麥生田は、「曖昧なものを感じること、確かさを感じること、世界と心を感じること」をテーマに、独自の視点と感性で作品を選び、大阪府の収蔵作品群と自身の作品をともに並べ置き、そこから生まれる作品の不思議なイメージを探ります。

だそうですけど、理屈っぽ過ぎるというか、内省的過ぎるというか、観覧者を突き放しているというか、私に伝わってくるモノが無いのです。
美しいわけでもない訴えてくるわけでもない「わかんなきゃ、それでも結構」という感じで、なんともつまらない…
まぁ、こうした展覧会を観たことも、一つの経験にはなりましたけど…

   

enocoの前に石柱が立っていました。

「𦾔大阪府廳(=旧大阪府庁)」と刻まれていまして、その下には説明書きがありました。

大阪府庁跡地
大阪府庁は、初代庁舎である旧西町奉行所から、明治7年に江之子島に新築・移転され、大正15年までの半世紀の間、大阪府政の中心となりました。 この2代目庁舎は、中央にドームのある洋風建築であり、その壮麗な大建築は、府民から江之子島政府と呼ばれていました。

ちょっと話がずれますが、大阪町奉行所は、「東」と「西」の月番体制なんですねぇ。 江戸の町奉行所みたいに「北」と「南」じゃないのは何か理由があるのだろうか? 「キタ/ミナミ」勘違いするから、とか…

それはともかく、Wikipediaに、その「江之子島政府」こと2代目庁舎の写真が載っていました。

2代目 大阪府庁舎

木津川に面して立っていたんだ…。
現在はまったく面影がありませんな。

   

enocoを後にした私は、この日 3つ目の目的地国立国際美術館(NMAO)を目指し、木津川橋木津川を、そして端建蔵橋(はたてくらばし)土佐堀川をそれぞれ渡って、中之島「上陸」(?)しました。

毎度思うことですが、土佐堀川辺りって、旧国名のついた地名・橋がメチャクチャ多い
土佐堀川自体がそうだし、先ほど地下鉄を降りた阿波座、さらには、越中橋、筑前橋、肥後橋とズラズラです。
この界隈には大阪ネイティブじゃない人が多く住んでいたのでしょうか?
江戸時代、中之島周辺には全国各藩の蔵屋敷が集中していたといいますから、その影響もあるのでしょう。

それはともかく、8年半前「THE TOUR OF MISIA JAPAN SOUL QUEST」を聴きに来たグランキューブ大阪

2度ばかり泊まったことのあるリーガロイヤルホテルの前を通り過ぎると、NMAOトサカ(?)が見えてきました。

この界隈、何年経っても駐車場だらけ変わらないなぁ~と、思ったら、田蓑橋南詰の角地が工事中で、養生壁には、

「大阪中之島美術館2021年度開館予定」ですって

大阪市は、大量佐伯祐三の作品を所有していながら、それを展示する器が無い なんて話を聞いたことがありますが、もしかすると、遂にそのができるのか? と、調べたところ、こちらによると、

西洋近代美術をはじめ、日本近代美術、現代美術、デザインなど多岐にわたる5,700点超のコレクションを所蔵する。モディリアーニの裸婦像や、具体美術協会のリーダー・吉原治良の作品を揃える他、洋画家の佐伯祐三作品は、日本最大級の57点所蔵される。 コレクション展示の他、大規模巡回展に対応可能な関西最大級の企画展示室も用意。

ですって

「工事完了予定 平成33年6月30日(予定)」とあるけれど、美術館の場合、建物の竣工から開館まで1年半くらいかけて建物を安定させる必要があるんじゃなかったっけ?
でも「2021年度開館予定」とあるしなぁ…
まぁ、気長に、楽しみに待ちまひょ…

関西電力威圧感溢れる本社ビルの前を過ぎると、9年半ぶり2度目の訪問となるNMAOです

前回は、横尾忠則の個展(記事)と束芋の個展(記事)の豪華2本立てを楽しんだんでしたっけ…
現在、NMAOでは、インポッシブル・アーキテクチャー-建築家たちの夢」が開催中ですが、この展覧会は去年の3月埼玉県立近代美術館で観ておりまして(2019年に私が観た展覧会のTOP 3でした:記事)、今回のお目当ては、「映画ポスターにみるロシア・アヴァンギャルド NFAJ所蔵《袋一平コレクション》より」(観覧無料)

私の蔵書に、ロシア・アバンギャルドによる映画ポスター集がありまして、

もともとロシア・アヴァンギャルド興味を持っていたところに、2週間前に発売されたMISIANEW ALBUMMISIA SOUL JAZZ BEST 2020」のアートワークが、まさにロシア・アヴァンギャルド風で、カッコイイったらありゃしない

そして、このアルバムを引っさげて開催される「Misia Soul Jazz Big Band Orchestra Sweet & Tender」を聴きにやって来た大阪で、ロシア・アヴァンギャルドのポスター展が開催されているとは、なんというタイミング(インポッシブル・アーキテクチャー展」の関連展示なのだと思う)

この展示は、

NFAJ(国立映画アーカイブ)がデジタル化した収蔵資料の活用の試みとして、ソヴィエト連邦初期の無声映画時代に作られた映画ポスターを取り上げます。ステンベルク兄弟、ロトチェンコといったロシア構成主義の芸術家を含むデザイナーが手がけたポスター10 点を選んで高い精度の複製を制作し、国立国際美術館に展示することになりました。
これらはいずれも、ロシア文化の研究家・翻訳家で、一時はソヴィエト映画の輸入配給に携わっていた袋一平(ふくろ・いっぺい)が 1930 年にソヴィエトへ講演旅行に赴いた際、現地の関係者より贈られたものです。この小展示を通して、宣伝性にとどまらぬ映画ポスターの美や歴史の一端を感じ取っていただき、映画文化の豊かさを新たに発見していただければ幸いです。

というもの。

「小展示」というだけあって、こじんまりした展示でした。

タイトルが、柱の一番下にあるなんて、これもまたアヴァンギャルド

仰望的な構図や強調された遠近感が特徴のロシア・アヴァンギャルドは、デカい画面で観ると、迫力違うなぁ~ いいなぁ~ 

ところで、「MISIA SOUL JAZZ BEST 2020は、どうしてロシア・アヴァンギャルドのデザインを採用したんでしょ?
上に載せた3枚のポスターの真ん中「カメラを持った男」ポスター(by ステンベルク兄弟)」なんて、こちらそっくり

どう見ても信藤三雄さんがステンベルク兄弟パクってますけど、ここまでそっくりだと、ステンベルク兄弟に対する信藤さんのRespectが感じられるし、カッコイイし、アルバムにピッタリなので、許します

   

「映画ポスターにみるロシア・アヴァンギャルド」を観終えると、予定どおりインポッシブル・アーキテクチャー」観ることなくNMAOを出て、たらたらと大阪の街を歩き始めました。
筑前橋土佐堀川を渡ると、そのままへ…。

時刻は13:30頃で、「Misia Soul Jazz Big Band Orchestra Sweet & Tender」開場(16:00)までは時間たっぷりあります。
これなら、一旦ホテルに戻ってのんびりしよう ということで、大阪女子マラソンの観客やスタッフで大賑わい淀屋橋から御堂筋線に乗って、新大阪に戻りました。

   

こうして、関西旅行2日目前半の活動を終えた私は、ホテルの自室で淹れたアイスコーヒーを飲みながら、「Misia Soul Jazz Big Band Orchestra Sweet & Tender」初日のセットリストを整理したりして、大阪城ホールへの再出撃に備えたのでありました。

この日のMISIAのライヴのことは「MISIA SJBBO S&T 大阪2日目のこと」で書きましたので、旅行記2日目編はこれにて完結

きょうの電子チケットところで、きょうは、「Misia Soul Jazz Big Band Orchestra Sweet & Tender横浜公演の初日です。
今夜の私の座席は、センターの真ん中辺り左端右端ビミョーな位置…
荷物の置き場には苦労しませんが、見切れがあるんだろな…

でも残り2公演ですから、思う存分、楽しんできますよ

きょう、現地でお逢いする皆様、よろしくお願い申し上げます。

【追記】「つづき」を表示しようと作業するうち、記事全体がグチャグチャになってしまいました。
なんとか復旧に努めましたが、一部、オリジナルから変更された部分があります。悪しからずご了承ください。 (2020/02/04 16:23)

つづきのようなもの:2020/02/02 MISIA SJBBO S&T 横浜初日のこと 
旅行記のつづき:2020/02/04 2020年最初の関西旅行記 #3-1 

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