新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

「ラ・ラ・ランド」はイイ❤

2017-02-26 21:21:42 | 映画

きょう、「ラ・ラ・ランド」を観てきました。

考えてみれば、私が映画館ミュージカルを観たのは初めてだったかも…
ミュージカル自体は、ブロードウェイボストンの舞台を観たことがありまして、セリフや歌詞はまったく聞き取れなかったもののアメリカ人ミュージカルがホント大好きなんだと体感して、最後は周りの観客と一緒にスタンディング・オベーションしたものでした。

そんなベースから「ラ・ラ・ランド」を観ると、こりゃ、アメリカ人にウケるよなぁ~と思います。

確か、トリュフォー大好きな映画監督)が「ミュージカルはSFの極みだ的なことを言ったとか言わないとか何かで読んだ気がしますが、作品の冒頭から、「これは夢の世界なんだ」ということを思い知らされて、理屈で観るのをやめると、そこから先は、ただチャゼル監督の手のひらの上でもてあそばされた感じでした。

う~む、面白かった
「泣き笑い」のラストシーンまで、見入りました魅入りました

とりわけ、ヒロイン(MiaMisiaではない)のエマ・ストーが、ホント、良かった。作品の中に何度も写真が登場するイングリッド・バーグマンなんかと比べると、「美人」とは言いがたい容姿ながら、何とも魅力的…。
バイトしながら、女優を目指す女性という現実感もさることながら、ダンスシーンでのステップなんぞは、ほれぼれいたしましたです。

   

私は、「ラ・ラ・ランド」をほとんど予備知識なしでを観たのですが、監督:デミアン・チャゼル、音楽監督:ジャスティン・ハーウィッツって、あの怖ぁ~い「セッション」(感想はこちら)と同じコンビなんですな

そんなこともつゆしらず「ラ・ラ・ランド」を観ているときは、「やはり、時代はJazzか?」なんて思っていたのですが…

浦和駅前のシネコンで「ラ・ラ・ランド」を観た後、大宮へ買い物にハシゴしたのですが、いてもたってもいられず、大宮のCDショップ「ラ・ラ・ランド」サントラCDを購入してしまいました。

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック
ジャスティン・ポール,
ジャスティン・ハーウィッツ
ユニバーサル ミュージック

アカデミー賞の発表は、日本時間で明日AM

13部門14ノミネート(だったかな…)と大好評「ラ・ラ・ランド」、恐らく、ドバドバと賞を獲得するんじゃなかろうかと思います。

なんたって、アメリカ人ミュージカル大好きなんですから

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2017年度の特製「MISIA卓上カレンダー」を制作

2017-02-25 21:03:12 | MISIA/日記・エッセイ・コラム

毎年、この時期になると、勤務先の来年度のカレンダーが決まる前にMISIAライヴ・ツアー発表されたらどうしようか と、期待不安入り交じる気分になるのですが、今年は、来年度(FY2017)カレンダー確定「MISIA SUMMER SOUL JAZZ」開催告知同じ日で、胸をなで下ろしています

勤務先のカレンダーが決まったとなると、私のとある作業が始まります。

そう、特製「MISIA卓上カレンダー」の作成です

ずいぶん前には、A4サイズ写真&カレンダーを上下につないだ「MISIA壁掛けカレンダー」を作ったこともありましたが、FY2015からは、特製「MISIA卓上カレンダー」をつくって、自宅のPC脇に飾っています。

きっかけは、2014年には、ポストカードサイズmisia official calendar 2014が販売されたものの、2015年版販売されなかったこと

misia official calendar 2014

それなら、ポストカードサイズカレンダー自作し、misia official calendar 2014ホルダーを使って、飾ればいいじゃないか となった次第です。
しかも、ポストカードサイズならばA4×2サイズのカレンダーほど高精細な写真不要だし、世の中のカレンダー(祝日など)をさほど気にしていない勤務先のカレンダーにすればかなり便利

そんなわけで、2015年(CY2015)に初めて特製「MISIA卓上カレンダー」を作成しました(記事はこちら)。

そして、2015年も残り少なくなったとき、FY2015のカレンダーが決まっているのだから、「1~12月」にこだわらず、2016年3月までのカレンダーにしてしまえばいいじゃないか と気づいて、2016年1~3月のカレンダーを追加で作成(記事はこちら)。

そしてそして、翌年は、初めから年度(FY2016)で作成しました(記事はこちら)。

そんな経緯もあって、きょう、2017年度特製「MISIA卓上カレンダー」を制作
まだ印刷していないのですが、「原稿」をご紹介しましょう。

まず、2017年4~7月がこちらで、

8~11月がこちら

そして、2017年12月~2018年3月がこちらです。

近いところのライヴでまとめてみましたが、いかがでしょうか?

全ての月について「どのライヴの写真なのか」的中された方、先着1名様に、ご希望の休日設定で、2017年度版の特製「MISIA卓上カレンダー」プレゼントしちゃおうかな…。

ちなみに、今回も愛用PCソフト「ラベルマイティ」を使いましたです。
ご参考まで…。 

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大阪でビバった旅行記 #1-2

2017-02-24 23:23:04 | 旅行記

「大阪でビバった旅行記 #1-1」のつづきです。

私、大阪空港に到着すると、バス乗り場近くにある喫煙所一服するのが「ルーティン」になっていまして、今回も昼食前に一服、、、と思ったら、馴染みの喫煙所ない

貼り紙によれば、

昨年11月15日をもって閉鎖(廃止)されたのだそうな。

 何卒ご理解賜りますよう
 お願い申し上げます。

とあるけれど、廃止の理由が書かれていないのに、どうすりゃ理解できるというのだ?

と、憤慨してみても、悔しいけれど、時代の流れなんだろうな… と、引き下がるしかありません。
仕方ないので、まずは、普段より早めですが、昼食を摂ることにして、ターミナルビルに戻りました。

ところが、ターミナルビルは改装工事中で、肝心の飲食店街閉鎖中

営業中のお店は、ちょうど昼時だったもので、どの店にも行列ができていて、行列嫌いの私としましては、大阪空港で食べるのはあきらめて、ホテルに近い新大阪駅界隈で昼食を摂ることにしました。

そして、ターミナルビル内の喫煙室一服しながら、「なんちゃってiPhone」を駆使して大阪空港から新大阪駅への交通手段を検討。

普通に考えれば、

大阪空港駅大阪モノレール千里中央駅⇒徒歩千里中央駅北大阪急行/地下鉄御堂筋線新大阪駅

になるのでしょうけれど(このルートを何度か使いました)、驚いたのは、このルートでした

大阪空港⇒空港リムジンバス⇒新大阪駅

「乗り換えなし」なのに加えて、所要時間モノレール&電車より5分ほど短いし、運賃130円安い

いやぁ~、知りませんでした電車よりもバスの方が、「楽ちん、早い、安いとは

そもそも、モノレール&電車の運賃が630というのは高すぎませんか?
もっとも、このルートは乗り換え1回ながら、3路線を乗り継ぐことになって、割高初乗り運賃が嵩むのではありますが…

   

この事実を知った私は、迷うことなく空港リムジンバスに乗って新大阪駅へと向かいました。

バスは、意外なことに、阪神高速に乗ることなく、「下道(したみち)=一般道」だけを通り、そして、ほぼ定刻で、新大阪駅に到着

そして私は、新大阪駅駅ビルにある串揚げ屋さんで、「『ほろ酔いセット』+追加」昼食を摂りました。
昼間っから生ビールを飲みながら食べる串揚げ美味かった

大阪空港では想定外連発したわけですが、そんなことを補ってあまりある、その後の良い展開でございました。

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「ビバ初め」札幌旅行記 #2-4

2017-02-22 23:13:22 | 旅行記/美術館・博物館・アート

書きかけの旅行記シリーズが3本あるなか、次はどれを書けば良いのだろうかと、履歴をみると、一番間があいていたのは、北海道旅行記で、直近の記事1月31日に書いた「『ビバ初め』札幌旅行記 #2-3」でした
なんと、3週間以上放置していました

そんなわけで、「『ビバ初め』札幌旅行記 #2-3」のつづきは、いまだに北海道博物館の見聞録です。

「#2-2」で、北海道博物館の展示が、他の自治体立の総合博物館とは「かなり違っている」と書きましたが、その最たるものが、「アイヌ」に関するの入った展示だったように感じました。

ある家族(架空の家族)の、江戸時代の終わりごろから現在までの五世代の物語をとおして、そのすがたをたどってみます。

というパネル展示から始まり、衣食住+信仰

ことば

近隣の諸民族、そして明治以降の歴史と、様々な側面から、先住民のアイヌについて紹介されていました。

どこの自治体立の総合博物館でも、「郷土の歴史」の展示を必ず見ることができますが、北海道博物館のこの展示は、単に「私たちの歴史」ではなく、先住民のアイヌ駆逐するように和人が住みつき、現在の北海道という社会になってはいるけれど、現在も独自の文化というバックボーンを持ったアイヌの人たちの子孫和人とが共存していることを知ってもらおうという意図が感じられるものでした。

   

数年前、小林多喜二の小説「蟹工船」が再び脚光を浴びたことがありました。

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)
小林 多喜二
新潮社

ずいぶん昔、私も読みましたが、昨今のブラック企業なんて生やさしく思えるような蟹工船絶望的な労働現場衝撃を受けた記憶があります。

その蟹工船(カニを獲り、それを船内で加工までしてしまう船)の模型が展示されていました。

を干すための「足場」が特徴的な大型船ですが、船内には、カニ缶の工場が…。

ここで働く人たちは陽の光を浴びる機会はあったのだろうか? なんて考えてしまいます。
ましてや、ここで作られたカニ缶のブランド、「芸者」さんと遊ぶなんて、夢のまた夢だったんだろうな… 

が錯綜する「北海道」を概観して、ホワイエに戻し、ふと見上げると、、

おぉ、北海道の道章「七光星」をあしらったタペストリーが飾られていました。
「七光星」のことは、約6年前の記事「正確な正七角形を描くのはほとんど不可能」で書きましたっけ…。 

ということで、図録「ビジュアル北海道博物館」を購入した私は、北海道博物館を出て、北海道百年記念塔へと向かったのですが、それはまた近いうちに書きます。

つづき:2017/03/03 「ビバ初め」札幌旅行記 #2-5

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祝 記事2600本!

2017-02-21 21:57:32 | 日記・エッセイ・コラム

2014年3月に始めたTwitter、きのうまでの3年弱の間に私がtweetしたのは4,201本でした。
一方、2009年1月(THE TOUR OF MISIA DISCOTHEQUE ASIA真っ最中でしたっけ…に始めたこのブログは、8年ちょっとを経過した2月18日の記事「『カッコイイ!』の連発だったカッサンドル展」でようやく2,600本になりました。

かなりペースが違いますけれど、そりゃ、ひょいっと書き込めるTwitterと、1本あたり2時間ほどを要して書いているブログとは、工数が全然違いますからねぇ。
決してTwitterにばかり時間労力をつぎ込んでいるわけではないことをご理解いただければ幸いです。 

というわけで、恒例(?)「キリ番記事」です

いつものように、2,600本目までの総括表から始めますと、 

100本目
200本目
300本目
400本目
500本目
09/04/05
09/06/19
09/09/02
09/11/16
10/01/29
73日間
74日間
73日間
74日間
73日間
  花見に行ってきました
イントゥザライト、出走!
「火の鳥」第1・4巻を持ち帰った
エゾシカの寿司!?
J.D.サリンジャーの訃報
600本目
700本目
800本目
900本目
1000本目
10/04/24
10/07/23
10/10/16
11/01/16
11/04/17
85日間
89日間
83日間
90日間
91日間
  あれ? 「のだめ24巻」がきょう届く?
「空頭」って?
大宮を出発
アールデコの楽園であ~る
さすがに北海道は寒いぞ
1100本目
1200本目
1300本目
1400本目
1500本目
11/08/05
11/12/11
12/03/28
12/07/22
12/11/26
108日間
126日間
107日間
114日間
124日間
  頼朝さんはかっこよかった!(その4:完結編)
これから帰ります
今日の通勤"も"往復とも散々…
フェルメールの2点の「真珠」が上野に来訪中(その6)
予定を変更して…
1600本目
1700本目
1800本目

1900本目
2000本目
13/03/25
13/07/31
13/12/14

14/04/01
14/08/11
119日間
126日間
134日間

107日間
130日間
  MISIA星空のライヴVII 東京2days(ネタバレ大あり)
相変わらずコメントスパムがやって来る
MISIA 星空のライヴVII 秋田公演は実質的に「アレックス追悼公演」でした
きょうにうってつけのニュースを発見
徒然煙草@「徒然草」展 (後編)
2100本目
2200本目
2300本目
2400本目
2500本目
14/12/31
15/06/04
15/11/22
16/04/17
16/10/10
140日間
156日間
166日間
145日間
173日間
  MISIAのプレイリストをつくってみた
名古屋旅行記(その17)
今年二度目の関西旅行記(その12)高野山編⑤
FY16も埼玉県立近代美術館の展示は絶好調 (前編)
Misia Candle Night 奈良遠征旅行記(初日・その5
2600本目 17/02/18 128日間   「カッコイイ!」の連発だったカッサンドル展

でございました。

ここ100本に要した期間は128日間と、毎日欠かさず1本以上の記事をアップしていた頃とは比べようもありませんが、それでも、かなりペースを取り戻していることが判りますな。

次は、ジャンル別記事本数ランキングで、まずは全2,600本通算のランキングです。

1位:旅行 682本、2位:美術館・博物館・アート 673本、
3位: MISIA 610本、4位:日記・エッセイ・コラム 589本、
5位: ニュース 262本

おおっと「旅行」初めての首位に立ちました

ということは、2,501~2,600本目直近100本に限ってのランキング・トップは、もちろん「旅行」でして、ランキングはこうなりました。

1位:旅行 52本、2位:美術館・博物館・アート 41本、
3位:MISIA 17本、4位 日記・エッセイ・コラム 5本、
5位:ニュース 4本、6位:タウンウオッチング 3本 

このように、ここ4か月は、旅行ネタか、アートネタか、MISIAネタしか書いていなかったといっても過言ではない状況でした。
この傾向はしばらく続いて、「旅行」独走態勢に入るのはほぼ確実の情勢です。
なにせ、書きかけ旅行記シリーズ複数本あって、来月末には鹿児島に出かける予定なのですから…。 

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「カッコイイ!」の連発だったカッサンドル展(落ち穂拾い)

2017-02-19 13:06:54 | 美術館・博物館・アート/本・雑誌

昨日の記事「『カッコイイ!』の連発だったカッサンドル展」の最後に、

ちょっと書き足りない気持ちがあるのですが、

と書きましたが、やはりどう考えても書き足りない! ということで、つづきです。

まずは、自宅のトイレに飾ってあるポストカードから。

これは、沢木耕太郎「深夜特急 第一便 黄金宮殿」を新刊で購入・講読して、愛読者カードを送ったら、お礼に送られてきたものです。
手書き風ですが印刷ですよ。

「深夜特急」ワクワクして読み耽ったものでした。
もともと沢木耕太郎お気に入りの作家でしたし… 

さて、どうしてここで「深夜特急」なのかといいますと、このシリーズのカバーにはカッサンドルの作品が使われているのです。
「第一便 黄金旧殿」には「ノール・エクスプレス」「第二便 ペルシャの風」には映画「第三の男」ラストシーンを思い出す「ラ・ルート・ブルー」「第三便 飛光よ、飛光よ」には「ノルマンディー」がそれぞれ使われていて、未知の世界の旅立つ期待と不安を感じさせる見事な効果を発揮しておりました

そしては文庫本になり、各便2冊づつ分冊されたのですが、カバーにはやはりカッサンドルが使われています。 
埼玉県立近代美術館ミュージアムショップでは、「深夜特急」の文庫本平置きして販売されておりました。(平置きしないと意味がない

普通の書店でも買える本なのに、まるで展覧会グッズのようですな。

ちなみに、私の書架「深夜特急」3冊の右隣りにある「一号線を北上せよ」のカバーもまたカッサンドルで、「ワゴン=リ」が使われています。「深夜特急」新潮社刊)でのアートワークに刺激された講談社パクった?

ところで、「ワゴン=リ」って何?

調べると、「国際寝台車会社 (Compagnie internationale des wagons-lits) 」という鉄道事業者で、「ノール・エクスプレス(Nord Express=北方急行)」を運行していたほか(下図はWikipediaから拝借した両大戦間頃ノール・エクスプレスのルート図)、

かの「オリエント急行(Orient Express=東方急行)」とか、前記2路線に比べて知名度は低いながら「シュド・エクスプレス(Sud Express=南方急行)」といった欧州を縦横に結ぶ国際寝台列車を運行していた会社らしい。

 ところで、「ワゴン=リ」って何?

という疑問が、展覧会の展示でも、図録を読んでも解決できませんでした
「ワゴン=リ」に限らず、昨日の記事に出てきた 「パテ」とか「スピドレーヌ」なんぞも、いったい何のことかさっぱり判らない…。
図録作品解説は、一部の作品を除いて、制作年、サイズ、素材くらいしか書かれていなくて、かなり不親切
展示室内での掲示までは望まないにしても、何のポスターなのか、どんな製品・サービスの広告なのかなど、図録しっかりと解説して欲しいものです。 
このことは、かなり満足できた「カッサンドル・ポスター展 グラフィズムの革命」の中での唯一の不満です。 

   

ところで、「カッサンドル・ポスター展」には、もう1「ノール・エクスプレス」という作品(こちらは原画)が展示されていました。

右に載せた展覧会のフライヤーの下に載っているがそれです。

図録によれば、

板に油彩で描かれた未発行のポスター原画。北方急行の原画としては不採用となったが、後年この構図を踏襲し発展させた《L.M.S.ベストウェイ》を発行している。

だそうで、コンパスの針の穴まで見られる興味深い作品でした。

加えて、縦線背景に沈み込ませた、このレタリングというか、タイポグラフィというか、タイプフェイスというか、、、区別がつかないので、要は字体ステキさ

この作品に限らず、カッサンドルのどの作品も「文字」の形、配置カッコ良くて、網膜強烈に焼き付きます。

極め付きは、右に載せた「メゾン・ドレーにて」かも。

考えてみれば、ポスターというものは、広告主の伝えたいことが、見る人間違いなく伝わるように作られるもの。

ですから、見た人に「いいなぁ、このポスター」と思ってもらうだけでは意味がなくて、ポスターが宣伝する商品やサービスを購入してもらってようやくその役目を果たしたことになります。

だからこその、文字への執着というか、こだわりなのだろうな、と思います。

多くのポスターの巨大さも、「伝える」ための手法なのでしょうな。 

ということは、カッサンドルのポスターは、WEBや写真で観るだけなく、実際に現物の前に立って、1920's~30'sのパリの住民になったつもりで観ないと、多くのものが伝わらないかもしれません。

埼玉県立近代美術館での「カッサンドル・ポスター展 グラフィズムの革命」の開催は3月26まで、その後、八王子市夢美術館に巡回4月7日~6月25日)するようです。
機会とその気がありましたら、是非お出かけください。お薦めデス 

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「カッコイイ!」の連発だったカッサンドル展

2017-02-18 21:03:34 | 美術館・博物館・アート

私の家の廊下には、14年も前にアール・デコ展@東京都美術館)で買ってきた1925年パリ万博、通称アール・デコ博覧会ポスターを額に入れて飾ってありました。
実は、このポスター(額絵)の下には、一緒に買ってきたポスターがひっそりと眠っていたのですが、ついに、きょうの夕方、そちらを前面に持ってきました。
その新旧の様子がこちら 

疾走感にあふれるのポスター(アール・デコ博のポスター用のマットをそのまま使ったので、サイズがあってない…)は、里見宗次1937年に制作した鉄道省の海外向けポスターです。
かなぁ~り、カッコイイ このポスターをずっと眠らせていたのはもったいなかったかも・・・ 

さて、私が展示替えしたのには訳があります。

というのは、きょう、埼玉県立近代美術館「カッサンドル・ポスター展 グラフィズムの革命」を観て、「カッコイイ」「カッコイイ連発&ニヤニヤしっぱなしだったもので、同時代同じパリで活躍していたカッサンドルの影響が顕著な里見宗次のことを思い出したから。

カッサンドルのことをご存じない方のために、カッサンドル展のサイトから説明を転記しますと、

カッサンドル (1901-1968) は、ウクライナに生まれ、フランスで活躍した20世紀を代表するグラフィックデザイナーです。キュビスムバウハウスから影響を受け、1920年代に制作した幾何学的でダイナミックなポスターは、時代の先駆的な表現として、グラフィックデザイン界に「革命」とも言うべき大きなインパクトをもたらしました。カッサンドルのポスターに共通する壮観な構図とスピード感は、機械と大量消費の時代をまさに体現していたのです。1930年代に入ると、画家バルテュスとの出会いから絵画制作に熱中する一方、アメリカでファッション雑誌『ハーパーズ・バザー』の表紙を手がけるなど、芸術家として活動の舞台をさらに広げていきました。

というお方なんですが、それよりもこちらのポスターならご覧になったことがあるかもしれません。

「伝説の客船」ノルマンディー号のポスター(1935年)とか、里見宗次が大いに刺激をうけたという名作「ノール・エクスプレス(北方急行)」のポスター(1927年)とか、

ド~ン迫る、あるいは、すぐ脇を走り抜けるを感じるような、極端な遠近感気持ちイイ!

蓄音機を真上から見下ろした(THE TOUR OF MISIA LOVE BEBOPでもこんなアングルの映像がありましたっけ…)「パテ」(1932年)も好きだなぁ~

買ってきたポストカード82では送れない大判)や図録から引用を始めると、もう止まらないくらいお気に入りの作品ばかり

そんなステキな作品ばかりの中で、私が初めて観て、そして、一番お持ち帰りしたかったのが、こちら

「スピドレーヌ」(1932年)です。
恐らく(私、フランス語サッパリ…です)エンジンオイルの宣伝ポスターだと思うのですが、バランス文字の配置、細く流れるオイルから立ち上るかすか青いオーラ、もう、このセンスたまりません 

さらに私をにやけさせたのが、ワインのポスター「デュボ・デュボン・デュボネ」(1932年)でした。

ワインを飲むにつれて、男性も、DUBONNET(シャトー名 or メーカー名)文字色づいていき、DUBO(Du beau=美しい)DUBON(Du bon=美味いい)DUBONNETになっていくというのですから、お見事 と賞賛するしかありません

このおじさんは人気を集めて、扇子4本骨バランス悪し)とか灰皿とか帽子などのグッズ大受けだったのだとか。

ほとんどの展覧会では、図録を買うと、決まって透明の手提げ袋に入れてくれるものですが、「カッサンドル・ポスター展 グラフィズムの革命」は違っていました。
ほら 

ぎゃぁ~ 的な良さです

この袋、何に使おうか… と考え込んでしまいます。

   

ところで、ここまで紹介したカッサンドルの作品、制作年1927~1935年と、8年間という短い期間のみです。

1930年代半ば以降の作品は、「Chapter 3」に展示されていたのですが、それまでの作品とはガラリと変わっていて、私のニヤニヤ止まってしまいました。

正直、面白くない

展覧会中盤までの輝きは、そこにはありませんでした。

この記事の前の方に転記したHPでの解説に、

1930年代に入ると、画家バルテュスとの出会いから絵画制作に熱中する一方、アメリカでファッション雑誌『ハーパーズ・バザー』の表紙を手がけるなど、芸術家として活動の舞台をさらに広げていきました。

とありましたが、ポスターから軸足を移した絵画イマイチの評判だったようで、ついには、

晩年にはポスター作家としての「フォルムの完璧さへの欲求」と、絵画における「己を解き放たんと希求する叙情性」との間で、次第に苦悩を深めていった。そして1968年、パリのアパルトマンで自ら命を絶つことになる。

だそうです。
なんとも痛々しい話です。

無謀にも総括すれば、自分のフィールド天命は何なのか、カッサンドル見誤ってしまった・・・という気がします。

ちょっと書き足りない気持ちがあるのですが、「カッサンドル・ポスター展 グラフィズムの革命」のきょうの感想はここまで。

つづき:2017/02/19 「カッコイイ!」の連発だったカッサンドル展(落ち穂拾い)

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2016年師走の仙台旅行記 2日目 #6

2017-02-16 23:10:47 | 旅行記

「2016年師走の仙台旅行記 2日目 #5」のつづきです。

よく知られるように天守がなかった仙台城天守に代わって「眺望担当」だったのは、「懸造=かけづくり」と呼ばれる建造物だったようです。

説明板によれば、

懸造は、仙台城本丸東辺の艮櫓と巽櫓の間に位置している。およそ、現代の土井晩翠歌碑の南東付近と推定される。崖に突き出した数寄屋風書院造りの建物で、「仙台城及び江戸上屋敷主要建物姿絵図」でその様子を知ることができる。構造は京都の清水寺本堂の舞台に類似している。初代藩主伊達政宗の頃より記録にある建物で、眺望を活かして賓客の接待などにも使われた。安永4年(1775年)の記録によれば、長さ九間半(約19m)、横三間(約6m)の規模であった。懸造は伊達氏の建物に特徴的で、戦国時代に伊達氏の居城があった米沢城の庭園にも「御かけつくり」と称する建物が存在したと伝えられている。

だそうです。 

確かに、「清水の舞台」風の「危うい」建物ですな。
でも、そこから見えたであろう眺めは、、、 

もちろん、当時はビル群はなかったでしょうが、城下町が一望できたはずです。

ところで、仙台城本丸跡にあるものといえば、仙台の街を見おろしているかのような、日本でもっと有名な騎馬像かもしれない伊達政宗騎馬像(こちらの記事をご参照方)があるわけですが、

これよりももっと高いモノがあります。
西南戦争日清戦争の戦没者を慰霊する記念碑、「昭忠碑」というものなのですが、かなり久しぶりに拝見して、あれ?

石段のすぐ上にある「(『金鵄』です)」は、てっぺんにあったんじゃなかったっけ…?

 

説明書きがありまして、それによれば、

昭忠碑の塔上に設置された鵄は、戦前の金属供出を免れた明治30年代制作のブロンズ彫刻作品として希少であり、仏像を除くブロンズ彫刻として東北地方で最も古い時期に設置された重要な作品です。
平成23年3月11日東日本大震災により、鵄が塔上から落下し、大きく破損しました。
破損した鵄は、平成25年2月、文化財レスキュー事業により、石段前に仮設置され、平成26年5月から文化庁補助事業として保存修復事業が開始されました。平成27年7月、修復のため東京のアトリエに運ばれ、平成28年10月13日に、塔の安全性を考慮し、基壇上に設置されました。

だそうです 

知りませんでした…。
説明書きのそばにある当時の写真を見ると、

まさしく真っ逆さま落下したんですねぇ。
加えて、石段がかなり波打っているのが判ります。 
どれほど激しい揺れだったのか… 

あの地震で、仙台城石垣があちこちで破損したとは聞いていましたが、昭忠碑がこれほど大きな被害を受けていたとは知りませんでした

もうすぐ、あれから丸6年ですか…

ところで、この、首をぐいいっと曲げて、左後ろ睨んでいます。
いつかどこかで聞いた話によれば、は、日清戦争に勝利した「大日本帝国」の次なる相手、ロシア睨みつけているのだとか。真偽は不明ですけど…

最後にもう一つ小ネタを。

「昭忠」とは、「忠義を明らかにする」という意味だそうですが、それは知らずとも「昭」は元号の「昭和」馴染み深い文字だと思います。
ところが、猪瀬直樹「天皇の影法師」名著)によれば、1926年12月大正天皇崩御されて、新年号「昭和」が発表された当時、「昭」の字を初めて知った国民がほとんどだったのだとか。
一方で「昭忠碑」が立てられたのは、昭和改元に先立つこと24年前1902年のこと。
この碑の揮毫小松宮彰仁親王殿下だそうでして、

昭忠碑が立てられた当時の仙台の人たちは、「さすがは宮様、難しい言葉を知っていらっしゃる」と思ったのではなかろうかと想像したのでありました。

つづき:2017/03/01 2016年師走の仙台旅行記 2日目 #7

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大阪でビバった旅行記 #1-1

2017-02-15 22:01:19 | 旅行記

2日間、ブログをお休みして、さぁ、再開だぁ と、仙台旅行記のつづきを書き始めたのですが、順番を考えれば、こちらが先だろう ということで、大阪・京都旅行記を開始します。

なるべく、ダイジェスト初日編2日目編とはダブらないようにしたいと思いつつも、やはり旅程は再掲しておきましょう

自宅⇒徒歩最寄り駅前空港リムジンバス羽田空港飛行機大阪空港空港リムジンバス新大阪駅昼食⇒徒歩ホテル⇒徒歩新大阪駅京都線大阪駅大阪環状線森ノ宮駅⇒徒歩大阪城公園⇒徒歩大阪城ホール(TTOM)⇒徒歩大阪城公園駅大阪環状線大阪駅⇒徒歩夕食⇒徒歩大阪駅京都線新大阪駅⇒徒歩ホテル

私の関西旅行のパターンとして、往路飛行機復路京都から新幹線というのが多いのですが、今回もこのパターンを踏襲しました。

まず、往路の飛行機は、天候座席に恵まれて、空からの眺めを楽しみました。

機内左側の席を選んだため、富士山を眺めることはできませんでしたが、三浦半島とか、

浜名湖とか、

志摩とか、

古墳がボコボコの天理市~桜井市辺りとか、

この旅行では最高峰の目的地ともいえる大阪城ホールを含む大阪城公園とか、

いやぁ~、楽しかった

こんな眺めの中で、一番だと思われたのは、

紀伊山地山々でした

神々しい としか言いようのない素晴らしい眺め

これは絶対にイイ旅になる確信する風景でした。

こうして、気分上々大阪(伊丹)空港に到着した私は、まずはターミナルビル昼食を摂って、大阪の市街地に向かうつもりだったのですが・・・

つづきはまた後日。

つづき:2017/02/24 大阪でビバった旅行記 #1-2

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ついに私もスマホユーザーの仲間入り

2017-02-12 19:41:40 | MISIA/日記・エッセイ・コラム

今さらながら、というか、ついに、というか、私もガラケーからスマホに買い替えました。

2008年1月から7年以上にわたって使い続けたFOMA P-905iに比べて、先代のF-07Fの使用期間の短かったことといったら…
2015年3月からですから、2年もたなかった(≒我慢できなかった) 世の中がスマホになびいて行く中でP-905iF-07Fガラケーを乗り継いだのにはがあります。

一番の理由は、当時の私のクルマとの関係でして、他車が集めた渋滞情報(プローブ情報)とか、CDタイトルや曲名などの情報を取り込むのには、スマホではNGで、ガラケーが必要だったのですよ。

なんでも、スマホのBluetoothでは、ハンズフリー通話はできるものの、それ以外のクルマとスマホとの情報連携制約があるのだそうで、毎日3~4時間はクルマの中で過ごす私としてはちょっと耐えられませんでした。
ちなみに、先代のクルマに搭載されていたTVアナログ専用だったため、2011年7月の地デジ移行と同時に「無用の長物」化してしまいましたが、こちらは特段不便はありませんでした。もともと、ギアをNPにしてサイドブレーキをかけないと画面は観られない仕様でしたから…。 (こちらの記事をご参照方)

 

そんな理由があった一方で、P-905iには全然不満がなくて、お別れする必要性を感じることはありませんでした。
iPodTouch無線ルーターを組み合わせて「なんちゃってiPhone」していましたし(こちらの記事をご参照方)、会社ケータイスマホに変わって、自分でスマホを持たなくても困ることはありませんでしたし…。

そんな折り、P-905i電池の持ちが悪くなってきて、そろそろかな…と予感しつつ、ショップに行ってみたところ、案の上、P-905i用の電池生産は終了し、在庫もないとのこと。
そんな次第で、F-07Fに買い替えたという経緯があります。

F-07Fには、7年以上前のモデルからどれだけ進歩したのかと期待していたのですが、結果は期待ハズレ極みでした。
反応がめちゃくちゃもっさりしているし、バックグラウンドでメールの受信ができないし(メールを受信するたびに、やっていたことが中断される)、キー押しづらい。それでいて、部分的でも進歩したところがあるかと思いきや、、、、ない

何だこれ であります

不満タラタラF-07Fを使っていたところ、去年6月に買い替えた今のクルマは、専用の通信ユニットを搭載していて、それで「他車からの渋滞情報とか、CDのタイトルや曲名などの情報」を通信できるようになっています。
これで、ガラケーを使い続ける理由が一つなくなりました。

更に追い撃ちのように、私の背中を押したのは、MISIAのオフィシャルサイト「リズモバ」ガラケー版今年3月末で終了するというお知らせ。

こうして、ガラケーに別れを告げる潮時が到来したわけで、「THE TOUR OF MISIA LOVE BEBOP」終了して一息ついたタイミングで、スマホ機種変更しました。

予約なしでショップに行ったものの、ショップ到着から2時間弱で手続は完了したのですが、そこからスマホを不自由なく使えるようにするのが大変

モバイルSuicaエクスプレス予約Edyを移行して(これは結構楽々完了)、クルマとのペアリング簡単に終了(これでハンズフリー通話が可能になった)、、、ところが、ビックカメラポイントカードお店に行かなければならない、だとか、IDとパスワードが判らない会員サイトがいくつもあったりとか、こりゃ面倒くさい

そんな手間に加えて、出費も嵩みました

ケース保護フィルム想定内だったものの、想定外だったのは、今回購入したXperia X Compact SO-02J充電・通信ケーブル「USB Type-C」なるもので、しかも、セットには充電ケーブル含まれていないということ。

私はUSB Type-Cのケーブルを1本も持っていませんので、まず、SO-02Jを使い続けるために(購入時の電池残量は40%強)、少なくと1本は手に入れなければなりません。
そして、自宅での充電用のほかにも、PCとの接続用とか、勤務先用とか、車内用とか、旅行用とか、帰省用とか、あると便利な分を含めると、結構な本数が必要です。

しかも、ビックカメラに行ってポイントカードの移行を済ませた後、USB Type-Cのケーブルをみると、一般的なMicroUSBLightningに比べて品数(種類)少ないし、値段高い (MicroUSBケーブル2倍くらいで、Lightningケーブル並みか)

う~む、、、ホント、ケーブルの問題は想定外だった…
一方で、何本も持っているFOMA用ケーブルとか充電器全部「サヨナラだもんな…

加えて「う~む…なのは、SO-02Jにはストラップホールがついていないこと。
しかも、買ってきたケースにもストラップホールついていない 

9年半にわたって愛用してきた「MISIA星空のライヴⅣ CLASSICS」ストラップ仕事場を失ってしまいます
何度か洗ったり、、秋田市内路上で一晩過ごしたところを救出したりと、思い出深いストラップですから、もう一度洗ってから大事に保管し、再度の活躍を待つことにします。

それにしても、ケータイ(スマホ)の買い替えって、いろいろと大変だと思います。

【追記】書き漏らしていましたが、ウイルスバスターATOKも忘れずにインストールしました。私はどちらも、複数の機器にインストールできるライセンスでを持っていましたから、追加の出費無し
Andoroidスマホは、なんだか怖そうですから、ウイルスバスターのようなセキュリティ・アプリ(ソフト)必須かと… 。 (2017/02/12 20:50)

【追記2】Amazonに注文していたSO-02J用のクレードルが届いたので、玄関口に設置していたFOMA用のクレードルを撤去しようとしてビックリ

コードの被膜劣化して、2か所銅線露出していました
こりゃ危ない状況でしたな。
皆さんもご注意  (2017/02/13 21:50)

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