新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

サバの骨の曲線美

2013-08-31 14:50:21 | 映画

映画「風立ちぬ」を観てきました。


130831_1_01


レビューを見ると、「賛否両論」が続出で、しかも極端 ちょっと引いてしまうのですが、私としては「好きな映画です。もう一度観に行こうかと思うくらい…


ただ、「万人にお薦め」とはならないのがやっかいなところで(というか、幼い子どもをこの映画を見せに連れて行くのは止めた方が良いっつうか、お金のムダっつうか、周りの観客の邪魔になるだけかも…)、ファンタジー性を期待していた人や、たらぁ~と感覚的に「眺めていた」だけの人には、「何これなんだろうなと思います。
NHK大河ドラマのような「主人公の劇的な人生を通して時代を描く」とは対極にあるような、主人公とその周辺を淡々と描いた作品ですから。


象徴的なのは、関東大震災(明日が記念日)に遭遇するシーンで、なんの事前情報(日付や場所など)もなく、突然地震が発生します。これが関東大震だと判らなかった観客が結構いたかも…
このとき、大勢の人たちが阿鼻叫喚の地獄図絵の中で逃げまどったと聞きますが、主人公は、大学に飛んでくる火の粉から図書を守ろうとドタバタする程度で、大震災の「周辺」に留まっています。
戦時中の主人公も、戦争そのものと直接関わるシーンは皆無で、ひたすら戦闘機の設計に没頭しているといった具合。菜穂子さんとの美しくも悲しい話はありましたけれど…。


この作品は、宮崎監督が、敬愛する堀越二郎さんを描いた「私的な作品」なのだろうなと思います。「単なる自己満足作品に金を払わされたと憤慨している方々もいるようですが、たまにはイイじゃありませんか。そんなわがままが許されるだけの実績を積み重ねられた方なんですから、宮崎監督は…。


それにしても、「戦争を肯定してる」とか、「右傾化の現れこちらをご参照方)とか、「煙草を吸うシーンが多すぎる」とか、まぁなんというか、バカバカしい批判が多いなぁ…


   


この作品のなかのこのシーン「いかにもジブリ」スチルですが、


130831_1_02 私はクロード・モネの「日傘の女」を連想していました。


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とかとかパラソルとか、帽子とか、雰囲気が似ています。
と思ったら、私と同じような印象を持った方がいらしたようで…(こちらとかこちら)。


   


ところでこの記事のタイトル「サバの骨の曲線美」ですが、サバの味噌煮を食べる主人公が、サバの骨の曲線に「美を感じるエピソードが好きです。
考えてみれば、サカナの骨、とくにあばら骨は、水の抵抗を小さくする体型を形作るものですから、飛行機の機体と相通ずるものがありそうです。
「高機能=美」とは限りませんが、主人公のいう「美しい飛行機をつくりたい」は、単にが美しい飛行機をつくりたいのではないことが、示されているエピソードだと思います。


これから映画「風立ちぬ」を観ようかとお考えの方へ、もう一度、アドバイス。


「ジブリ作品だから」という先入観を捨てましょう。そして、子ども向けの作品ではありません。小学生(一部の中学生・高校生、そして一部の大人)には理解不能だと思います。


ちなみに私、文系なんですけど、学生の頃、こちらの本を読んで、メーカーに就職したいと思いました


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2011年3月5日

2013-08-30 23:56:04 | テレビ番組

130829_1_01 NHKの朝ドラ「あまちゃん」にますます嵌まりつつあります。


私の場合、当然ながら(土曜日以外は)「初回放送」を観ることはできませんで(ちょうど職場に着くか着かないかのタイミングから始まります)、はじめのうちは、土曜日のまとめて再放送BSプレミアム9:30~11:00)を観られるときは観ていたくらいだったのが、この「土曜日のまとめて再放送」録画予約するようになり、ついには、毎朝の「初回放送」録画予約するようになってしまいました


ふるさとの方言でいうところの「はんかくさい」作品だった前作とは打って変わって、とにかく面白い 楽しい ツボに入る


8月も明日で終わり、「あまちゃん」は、いよいよ終盤に突入
当然のように「3・11」がこのドラマに大きく関わってくるはずなのですが、どんな結末が待っているのでしょうかねぇ…


   


そうそう、今週火曜日の第129話で明らかになった劇中劇(映画)の「潮騒のメモリー ~母娘の島~」「公開日」ビクッと反応してしまいました


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「2011.3.5」って…


実際の当日は、こちらに書いたように、東北新幹線「はやぶさ」デビューした日です


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そして、「はやぶさ」の運行開始から1週間も経たないうち、「3・11」が発生して、1ヶ月以上も運休することになったのでしたっけ…


「潮騒のメモリー ~母娘の島~」も、「3・11」の発生を受けて「上映中止になって、そしてこちらは、そのまま「お蔵入り」になってしまう…


そんな展開を予想してしまいます。

ただ、「『3・11』は無かった」なんて超大胆なストーリーもあり得ないことも無いかも…


【追記】「2011年3月5日」は、薬師丸ひろ子主演の映画「わさお」公開日でもあったようです

クドカンの作風からして、こちらの線が有力ですな。


ここで、ちょっとこちらを…。


130829_1_04 なかなか使う決心がつかない困った郵便切手です。


これは2006年に販売された特殊切手「『日本映画II』(現代の名作)」の中の一枚で、他の9枚は全部使ってしまったのに、この「セーラー服と機関銃」だけが手元に残っているんです。

この映画は観ていないのにネ…


さて、「あまちゃん」、早くもきょう(8月31日)から「あの日」に突入しました (2013/08/31 08:22)

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MISIA 夏フェス初出演記念! ファンクラブ新規入会キャンペーン実施中!

2013-08-27 22:14:14 | MISIA

きょう、ローチケからこんなメルマガが届きました。


130827_1_01 「【ローチケ】MISIA 夏フェス初出演記念! ファンクラブ新規入会キャンペーン実施中!」というタイトルで、


今夏MISIAは、「SUMMER SONIC 2013」「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2013 in EZO」と、
2つの夏フェスに初出演!
MISIA 初の夏フェス出演を記念して、CLUB MSAでは新規入会キャンペーンを実施!

フェスで初めてMISIAの生の歌声を聴いた方も多いはず。
ぜひこの機会にMISIAのサポーターとなりませんか?

【新規入会プレゼントキャンペーン】
◆8/31[土]までに新規ご入会の方へ
「オリジナル手ぬぐい」をもれなくプレゼント♪

◆キャンペーン期間
受付中~8/31[土]23:00入会手続き分まで


だそうな。
MISIAの公式サイトによれば、特典「オリジナル手ぬぐい」はこちら


130827_1_02


私が持っている「オリジナル手ぬぐい」CLUB MSAの会員継続特典だったはず)とは違いますナ


それはともかく、「他流試合」っつうか、「アウェイ」っつうか、MISIAファン以外の聴衆も多いであろう夏フェスは、好評のうちに終わったようで、初めての生MISIA度肝を抜かれた人が多かったのではないでしょうか。
こんなタイミングで「新規入会」を募集するのは、まことに時宜を得たものだと思う次第でございます。


130827_1_03 「CLUB MSAに入会してみようかなぁ~」とお考えの方は右の画像をクリックして、ご検討くださいませ


130827_1_04 そういえば、CLUB MSAのロゴマークを描いた藤城清治さん、この日曜日のNHK 日曜美術館取り上げられていましたっけ…

へぇ~、こうやって制作されているんだぁ~と、目ウロコな番組でした。

こんどの日曜日(9月1日)の夜(20:00~、@Eテレ)に再放送がありますよ

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福島県立美術館はデカかった(後編)

2013-08-26 22:42:34 | 美術館・博物館・アート

「福島県立美術館シリーズ」の最終回は、前回に引き続き、「若冲が来てくれました プライスコレクション 江戸絵画の美と生命」福島展のお話から始まります。

こちらで書いたように、今年4月に観た仙台展で私にとって一番衝撃的だった作品はこちらでした

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葛蛇玉「雪中松に兎・梅に鴉図屏風」

こちらの記事

2011年9月に放送されたNHK「極上 美の饗宴」「シリーズ アメリカ・秘蔵の江戸絵画」で、この作品も紹介されていたので、初めてその存在を知った作品ではありませんしたが(で拝見するのはもちろん初めて)、TVやネットで観た印象とは桁違いの迫力と立体感に満ちた作品でした。闇に浮かぶと梅、雪にはしゃぐウサギとそれこそ闇夜のカラス(全然写実的でない)、そして、画面全面に吹き付けられ、垂らし落とされた胡粉の雪 が圧倒的なダイナミズムで迫ってきます

と書いたこの作品との再会は、福島展観覧の楽しみの一つでした。

ところが、、、、あれ? 同じ絵?と疑問に思うほど、伝わってきません
ガラス越しの観覧なのは、福島も仙台も一緒。
どうしてこんなに印象が違うのでしょうか
照明? 空気? 私の気分?

これはです。

一つ言えるのは、一回観ただけの印象で「この作品はつまらないと思ってはいけないということ。

勉強になりました

   

福島県立美術館の駐車場にクルマを停め、美術館に向かって歩いていると、こんな看板が目に止まりました。

130826_1_02

福島では、原発事故現在進行形なのだということを痛感しました。

   

福島県立美術館の常設展示を見終えたのは12時ちょい前
ちょっと早いけれど、昼食を摂ろうか…、と、レストランに行ってみますと、、、おわぁ 行列
朝食が早かっただけに、かなり空腹でしたが、順番待ちで時間を使うのももったいないですから、昼食の前に「若冲が来てくれました プライスコレクション 江戸絵画の美と生命」を観ることにして展示室に戻りました。

その途中で目にしたのが、なんともアートなこちら

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さて、これは何でしょうか?

正解は、

130826_1_04 積み重ねられた椅子
使わない時にはこうして積み重ねておけば、収納に場所をとりません。

座り心地はどうなのかよく判りませんが、収納の機能に関しては、見事なインダストリアル・デザインだと思います

こんな「なにげない美」が、展示室にもありました。

130826_1_05 休憩室からの眺めがまた…

ブラインドと階段の水平と、竹の垂直とがハーモニーを奏でていました。
そんな眺めを写真に収められない自分の未熟さを恨んでしまいます

   

さて、「若冲が来てくれました プライスコレクション 江戸絵画の美と生命」を観終わって、もう一度レストランへ行ってみると、まだ行列が…

あきらめて、美術館の外で昼食を摂ることも考えましたが、ほとんど土地鑑のない街で、しかもクルマでの移動となると、結局は全国チェーンのファミレスで食べることになりそうでしたので、ウエイティング・リストに名前を書いて、時間をつぶすことにしました。

そして、しばらくして、席につくことができました。
ランチ・メニューは、ハッシュドビーフ「きょうのパスタ」(それぞれ1,350円)と、カレーの3種類だけ。
ちょっと萎えた気分ながら、ハッシュドビーフを注文。

3種類しかメニューがないのなら、しかも、そのうち2つが、作りダメが効きそうなメニューなら、すぐに出てきそうなものなのですが、そこから待たされた…
注文してから食事が出てくるまで待たされたのは私だけではなさそうで、周りを見ても、みんな待っています。これでは行列ができるわけですな…

そして出てきたハッシュドビーフは、、、、ビーフが入っていたかなぁ?
さらに萎えた気分に追い撃ちをかけたのは、ダマになったルー

ますます萎えました

ネットで調べると、このレストラン、かなり腕の良いシェフがやっているレストランのようですけれど、この物寂しいメニューといい、雑なつくりといい、お値段といい、やる気があるのか疑問に感じました。
「うちの料理目当てではなく、『若冲目当て』の客ばかりだろうし…」と、手を抜いているとしか思えないのですけど…

ということで、苦い後味福島県立美術館でありましたとさ。

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福島県立美術館はデカかった(中編)

2013-08-25 09:59:39 | 美術館・博物館・アート

「福島県立美術館はデカかった(前編)」のつづきは、「若冲が来てくれました プライスコレクション 江戸絵画の美と生命」福島展のお話です。

130825_1_01 こちらで書いた駐車待ち渋滞で、どれだけ混んでいるんだろうかと危惧した割には、ほどほどの人出で、4月に出かけた仙台展(記事はこちら)と同じくらいのほどよい混み方で一安心(東京の特別展って、どうしてどこもかしこもあんなに混んでいるんだろうか…)。

出品リストをチェックしますと、仙台と福島の2ヶ所を廻って、結局観ることができなかったプライス・コレクションは、①河鍋暁斎「達磨図」、②柴田是真「お多福鬼図」、③歌川国直「料理屋梧桐林店頭図」、④森徹山「松に鶴図屏風」、⑤円山応挙「懸崖飛泉図屏風」、⑥鈴木守一「扇面流し図屏風」、⑦曽我蕭白「野馬図屏風(左隻)」、⑧岡本秋暉「波浪飛燕図」、⑨椿椿山「鯉魚図」、⑩作者不詳「酒呑童子図屏風」、⑪伊藤若冲「花鳥人物図屏風」の10.5点でした。

また、こちらで、

そうそう、「涅槃」といえば、福島展@福島県立美術館(7月27日~9月23日)では、京都国立博物館所蔵の伊藤若冲「果蔬涅槃図」が出品されるようです。「野菜のプロ」だった若冲(京都・錦小路の青物問屋「桝源」の跡取り息子)が描く野菜見ものですぞ、K.I.T(私は未見です

と書いた「果蔬涅槃図」は、後期(8/27~9/23)の展示だそうで、観ることができませんでした(代わりに「象と鯨図屏風」を2度目の鑑賞)まぁ、「果蔬涅槃図」京都国立博物館(京博)の所蔵作品ですから、いつか京博平常展示(来年春以降)で拝見できることを楽しみにしておきましょう。

逆に、仙台で観られず、福島で観ることができた作品も13点ほどありました。

まず、仙台では1~6月の6幅だけしか観られなかった酒井抱一「十二か月花鳥図」は、福島では一挙12幅を展示

抱一の「十二か月花鳥図」は、何セットか存在していて、私は宮内庁三の丸尚蔵館のものとファインバーグ・コレクションこちらをご参照)のを拝見しておりまして、これで3セット制覇です

いいなぁ~、江戸琳派

また、若冲の「鶴図屏風」も初見でした。

130825_1_02

「筆が冴え渡る」とは、こんな作品のことをいうのではないかと思うような、当意即妙な見事な作品でした

特にを惹き付けたのは、右から三つ目の二羽の鶴で、

130825_1_03 見事なボディーラインも、真正面からの面貌もさることながら、目つきの悪さイイ

よほど面白くないことがあったんだろうな、などと想像してしまいます。

「幽霊図」も仙台展と福島展とで入れ替わっていまして、福島では長沢芦雪「幽霊図」が展示されていました(仙台展ではこちらこちらで書いたように呉春・松村景文「柳下幽霊図」でした)。

芦雪の「幽霊図」「描表装(かきびょうそう)」で、その表装(画)がまた…っつうか、表装を含めた作品全体が「幽霊図」でした

130825_1_04 幽霊には足がないと言いますが(私は幽霊を見たことがありませんので「伝聞」です)、表装までもが下がぼやけている

お茶目だなぁ、芦雪

一方、これまた初見だった作者不詳の六曲一双の「紅白梅図屏風」は、私としてはNo thank you

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いくらなんでもやり過ぎです。プライスさんは、

花と枝がこれほど複雑に込み入って描かれているにもかかわらず、春の午後のどかな風情を醸し出しているのは不思議でさえあります (図録より)

とおっしゃっているようですが、そうかなぁ…

と考え込んだところで、一休みをいただいて、外出してきます。

つづき:2013/08/26 福島県立美術館はデカかった(後編)

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今夜はNHK三昧

2013-08-24 19:20:23 | MISIA

今夜のお楽しみは、なんといっても、NHKの番組二つ


まず、NHK BSプレミアムの、


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「大曲の花火」生中継
もう番組は始まっておりますが、しっかと予約録画中
リアルタイムでも楽しみますよ。
音声はステレオセットから流してネ


   


もう一つは、NHK FM今夜23:00~25:00に放送される、


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「MISIA アフリカの風」


NHKのサイトには、


世界を舞台に活躍する歌姫・MISIAがNHK-FMに登場!
近年注目を浴びるアフリカ大陸とアフリカ音楽、そして文化・・・
2時間の生放送を通じ、知られざるアフリカの魅力をMISIAがひもといていく。


と、淡々と書かれていますが、


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毎日JP記事によれば、


 歌手のMISIAさんのNHK-FMでの初の冠番組「MISIA アフリカの風」が24日午後11時~深夜1時に生放送されることが15日、明らかになった。番組では第5回アフリカ開発会議の名誉大使でもあるMISIAさんがガイド役となり、ゲストとともにアフリカを紹介する。
 MISIAさんは、昨年のNHK紅白歌合戦で、アフリカのナミビア共和国にあるナミブ砂漠から生中継で歌声を披露し、話題となった。アフリカを何度も訪れ、青年海外協力隊としてアフリカ各地で支援活動する多くの日本人青年の活躍を見てきたという。番組では、アフリカ各地で活動する若者たちと電話中継し、アフリカで体験した文化のギャップや支援活動についてトークを繰り広げるほか、NHK紅白歌合戦の裏話も披露する。
 ゲストとして、ベナン共和国の駐日大使として活躍するゾマホンさんが生出演し、アフリカを知るためのヒントを紹介。歌手の久保田利伸さんもアフリカ各地での音楽体験についてMISIAさんと語り合う。ほかに、元ユニセフ親善大使でタレントの黒柳徹子さんと、国際協力機構のオフィシャルサポーターを務める元サッカー日本代表・北澤豪さんのメッセージを紹介する。


と、かなり濃い番組になりそうです


ということで、私は、ブルーレイレコーダーミニコンポの両方で「録音」する予定です。

もちろんこちらもLIVEで楽しむ予定


楽しみです

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福島県立美術館はデカかった(前編)

2013-08-24 18:38:41 | 美術館・博物館・アート

夏休み明けの1週間は、なんとも長ぁ~く感じられて、疲れた疲れた…

そんなわけで、間が開いてしまいましたが、8月16日の記事「きょうは福島市内を彷徨った」のつづきのようなものです。

130819_1_01 福島県立美術館に出かけた目的は、何といっても特別展「若冲が来てくれました プライスコレクション 江戸絵画の美と生命」 を観ることだったわけですが、私にとって福島県立美術館ベン・シャーンのコレクションを保有する憧れの美術館でもあります。
思い起こせば、2009年春に東京都美術館で開催された「日本の美術館名品展」に行き、お土産に福島県立美術館グッズのメモ帳を買いましたっけねぇ…

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そして去年初めの神奈川県立近代美術館 葉山での「ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト-写真、版画、グラフィックアート-」展(記事はこちら)と、原発事故に関連したその後の顛末…(記事はこちら

そんなわけで、何が展示されているか判らないけれど、福島県立美術館ベン・シャーンコレクションを観るのも楽しみでした。

んなもんで、プライス・コレクションとの再会の前に、2階の常設展示室へ…。

130819_1_03 最初っからドキッ

常設といいながら、最初の作品は福島県立美術館コレクションではなく、「若冲が来てくれました プライスコレクション 江戸絵画の美と生命」賛助出品作品東山魁夷の代表作の一つ、「青響」でした

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「The Sound of Silence」を画像にしたらこの作品になるんじゃないかと思うような、滝の音が聞こえるようでいて、静けさに満ちた素晴らしい作品です。
この作品、福島市猪苗代町との境にある土湯峠ブナ林「モデル」だそうで、その縁で東京国立近代美術館から福島展に賛助出品されたのでしょうな。
「モデル」と書いたのには訳がありまして、この東山魁夷が実際に土湯峠で見てスケッチしたものではなく、いわゆる「心象風景」なんだとか。
そういえば、同じく東山魁夷の代表作「道」は、青森県八戸市種差海岸の道路を「モデル」にした作品でしたっけ…

常設展示室には、プライス・コレクションに関連した「特別出品作品」が展示されていました。
それは、斎藤清(福島出身の版画家で、当然のように福島県立美術館は彼のコレクションを所蔵して、常設展でも作品が10点ほど展示されていました)が描いたプライス夫妻の肖像
1965年、たまたま斎藤画伯プライス夫妻タヒチ偶然出会って、斎藤画伯が夫妻をスケッチしてくれたのだそうな。

   

初めてやって来た福島県立美術館、この記事のタイトルにあるとおり、予想以上の大きさでした。

常設展示室は、4室に分かれていて、第2期(7月3日~9月29日)は、展示室A:「コレクション動物園」(プライスコレクション展関連展示)、展示室B:「関根正二と大正・昭和の絵画」と「佐藤朝山(玄々)の彫刻」、展示室C:「海外の名品選」、展示室D:「エルンスト『博物誌』」という構成。

地方自治体の美術館のコレクションは、一般的に、地元ゆかりの作品超有名なアーティストの作品、そして、その美術館ひいきのアーティストの作品群で構成されているものですが、福島県立美術館もまさにそうでした。

福島と縁のあるアーティストって、まったく頭に浮かばない私でしたが、常磐大空(初めてお聞きするお名前でした)の「天馬奨来図」「かっけー作品でお持ち帰りしたいと思いましたし、斎藤清の版画もかなりステキでしたし、佐藤朝山(玄々)の彫刻も見事なものでありました。ちなみに、日本橋三越本店の「天女(まごころ)像」は佐藤さんの作品だったんですなぁ。

国内の「超有名」どころの作品では、安井曾太郎「ターブルの上」が、まさに「セザンヌしてみました的で面白かったです

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一方、海外の「超有名」どころは、シャガールモネゴーギャンルノワールピサロと、まぁ、どこの美術館にもある作家たちの作品で(贅沢な話ですが…)イマイチ、ピンときませんでしたが、福島県立美術館HPで、

福島県立美術館では、絵画、版画、彫刻、工芸など2,200点以上の美術品を収蔵しています。
なかでも、20歳で歿した画家関根正二と同時代に活躍した画家たち、フランス印象派の絵画、ベン・シャーン、ワイエスら20世紀アメリカの絵画が大きな特色となっています。

と書いている「ベン・シャーン、ワイエスら20世紀アメリカの絵画」は私のツボ

コレクション・ガイドブックの表紙なんて、

130819_1_06ベン・シャーン版画集:リルケ「マルテの手記」より:一行の詩のためには…』から《一篇の詩の最初の言葉》ですもの

私の寝室にも、ほら

130819_1_07 いったい、どんなベン・シャーンの作品を観ることができるのか、出品目録を見ることなく常設展を観ていきますと、最後の最後ベン・シャーンの作品が登場しました

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「スイミングプール」が、1枚だけ展示されていました。
と足が「普通」で(こちらの記事を参照方)、あまりベン・シャーンっぽくないのですが、フェンスや飛び込み台、監視用椅子のふるふるした線は、見紛うことなくベン・シャーン

でも、これ1枚だけかぁ~

ちょっとだけ落ち込んだ私ですが、「スイミングプール」の隣りに展示されていたアンドリュー・ワイエスの作品2点で元気復活

まず、埼玉県立近代美術館での「アンドリュー・ワイエス展 オルソン・ハウスの物語」で、その魅力にすっかり嵌まってしまった(記事はこちら水彩画「ガニング・ロックス」

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生きてますよ、この人
しばらくこの作品の前で動けなくなりました。

そして次の作品も凄かった…

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「松ぼっくり男爵」。こちらはテンペラ画です。
地面に降り積もった松葉が、かすかな風に吹かれて立てているカサカサという音が聞こえるような気がします。

この3点の作品を観られただけでも、福島で「1泊途中下車」した甲斐があったというものです

つづき:2013/08/25 福島県立美術館はデカかった(中編)

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こんな“ツレ”はイヤだ!

2013-08-19 21:51:02 | タウンウオッチング

きょうの帰り道、私の前を走る大型トラックが車両後部に、ステンレスか何かのギラギラする反射板をぶら下げていて、渋滞していたものだから、私のクルマヘッドライトが反射してまぶしいのなんのって
しかも、排ガス臭い 静岡ナンバーのトラックでしたから、「九都県市」の基準から外れているんでしょうな
しかもしかも、マフラーに細工しているようで、発進・加速するたびに、バカバカバカ とバカでかい音を響かせます。


この「まぶしい・臭い・やかましい」の困ったトラックの後についてしまったのは、国道246号線“難所”東工大入口交差点付近でした。


参ったなぁ… と思っていると、私のクルマアホトラとの間に一台の軽自動車が車線変更してきました。これはこれは、ようこそこの車線へ と大歓迎
これでまぶしさだけは緩和されました。
でも、相変わらず排ガスは臭いし、排気音はやかましい


しばらく我慢して、右折車線が狭いせいで大型車がつかえてしまう荏田町交差点を利用してこのアホトラを追い越し、そこからはクルマの流れに乗って、グングンと車間を引き離すことができたのでした


   


環八から笹目通りに入り、アホトラの存在を忘れた頃、谷原3丁目交差点で信号待ちをしていると、なにやら排ガス臭い…
どうやら左隣で信号待ちしている大型トラック排ガスの臭いのようです、、、、、って、あれ?この派手なトラックは…


信号が変わって、各車が走り出すと、そのトラックはバカバカバカ


え" まさか…
そのトラックが私のクルマの前に出たときにチラッと見えたナンバーは、、、、「静岡」でした…

あぉ~ん 追いつかれてしまったぁ~


もう関越道の入口は通り過ぎているし…
和光陸橋を通り過ぎて、坂上歩道橋前の交差点で停められると、まだいるアホトラ川越街道に入ることを期待していました

いったいどこまでこのアホトラと一緒に走らなければならないんだぁ~


と思ったら、坂上歩道橋前の交差点のすぐ近くの大型トラック御用達のガソリンスタンドに入っていきましたとさ


R246の東工大入口交差点から笹目通りの坂上歩道橋前の交差点まで約37km、ずっと同じルートを走ってきたなんてねぇ~。
でも、こんな「まぶしい・臭い・やかましい」ツレは、いやじゃぁ~

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映画「終戦のエンペラー」を観てきました

2013-08-18 18:23:29 | 映画

きょうは朝から映画を観てきました。


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「終戦のエンペラー」(原題名は「Emperor」、ただそれだけ)です。[以下、随所にネタバレがありますのでご注意


第二次世界大戦(太平洋戦争)で敗れた日本に連合国軍司令長官として君臨するマッカーサー元帥は、知日家の部下・フェラーズ准将に、日本が日米開戦を決定した経緯を調べること、もっと直接的に書けば、昭和天皇戦争犯罪人として訴追する、あるいは訴追できない証拠を集めるよう指示。フェラーズは軍・政・宮のキーマンたちに面会し、話を聞くが、降伏を決定づけたのは昭和天皇の発言だったことは判ったものの、開戦を決定した過程や、その決定に昭和天皇がどのように関わったのかは、さっぱり判らない。結局、フェラーズ准将は「証拠はないが、昭和天皇を戦争犯罪人として訴追することは適切ではない」というレポートをマッカーサー元帥に提出した。マッカーサー元帥は、「証拠のない推論だけを頼りに、将来に大きな影響を及ぼす決断を下すことはできない。一度、天皇に会ってみようということで、歴史的な会見が実現した…、というのが大まかなストーリーです。


130818_1_02 かなり地味な展開ながら、私としてはまったく退屈することなく興味深く鑑賞することができました。


フェラーズ准将とそりが合わないリクター少将曰く、「君(フェラーズ准将)は元帥に利用されている。天皇を軍事裁判にかけないことはアメリカ国民を怒らせることになるだろう。元帥はその責任を君に押しつけ、自分は大統領選挙に出るつもりだ」。実際どうだったのか判りませんが(マッカーサーが大統領を目指していたのは確からしい)、そんな得体の知れない当時の日本の最高権力者マッカーサー元帥得体の知れない人物として演じていたのが、「宇宙人ジョーンズ」ことトミー・リー・ジョーンズ


彼も良かったのですけれど、出色は日本側のキーマンを演じた役者たちの演技と風貌でした。


東条英機火野正平(一言も発しないものの、「大丈夫か?」と声をかけたくなるほどのやつれ具合が…)、近衛文麿中村雅俊公爵として講釈してました)、木戸幸一伊武雅刀(日本側の「得体の知れない人」の筆頭かも…)、昭和天皇片岡孝太郎「人ならぬ人」のオーラが漂っていた)、そして、関屋貞三郎(この作品のプロデューサー・奈良橋陽子さんの実の祖父)の夏八木勲(この作品が遺作のひとつになってしまいました…)。

鹿島少将(架空の人物)西田敏行「いつもの西田敏行」で、私として食傷気味


この鹿島少将(公式サイトでは「鹿島大将」になっているけれど、階級章のは一つ=少将)の服装がかなり違和感たっぷりでした。自宅「第一種軍装」だし、フェラーズと夕食を摂るときには紋付き姿だし…。


違和感と言えば、「巣鴨プリズン」の収監者が薄汚れて帽垂れ付き略帽を被っているのは、外地の「捕虜収容所」みたいでなんか変だし、それよりもなによりも、「玉音放送」を聴く人たちが帽子をかぶっているのは絶対におかしいと思う


それと、終戦前夜、皇居が反乱軍に占拠された事件(宮城事件)って、銃撃戦があったんでしたっけ?


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気になる細部もありましたが、良くできた映画だと思います。
中でも、フェラーズ准将の運転手 兼 通訳の高橋は、日本人のメンタルをよく現したキャラクターだったと思います。
東京大空襲で妻を失い、その哀しみはまだ癒されていないと言いながら、そんなことはおくびにも出さずにアメリカ軍人のフェラーズ准将に裏表無く仕える…。
この辺り、日本人なら理解できますが、この映画を観た外国人に理解できるのでしょうか?
少なくとも近隣二カ国の人たちにはまったく理解不能だろうな…


ところで、フェラーズ准将Wikipedia日本版には載っていません)のことは、こちらのサイトに詳しく書かれています。


1945年8月30日、フェラーズは、戦勝国の総司令官マッカーサーの副官として日本に上陸する。まっさきに始めたのは、人捜しだった。岡本嗣郎『陛下をお救いなさいませ 河井道とボナー・フェラーズ』(ホーム社、2002年)に詳しく描かれたように、一色ゆりと河合道の消息を求め、9月23日には二人をアメリカ大使館敷地内の自宅に招待し、旧交をあたためる。戦災を免れた小泉家にも訪れて、食糧から就職の世話まで、さまざまな援助をした。


とあります。
公式HP「プロダクションノート」


奈良橋(プロデューサー)はフェラーズについて調査を始め、彼が書き残した記録の数々を読み進めるうちに、彼がしばしば、日本の“友人”を訪ねたと書き記していることに気付く。彼女は,そこにはきっと秘められたラブストーリーがあると感じた。証拠はないが、想像力を膨らませて物語を作り上げようと考えた。そうして生まれたのが、架空の登場人物“アヤ”である。彼女は美しい学校教師であり、フェラーズに日本の文化を伝えた人物である。そのことがフェラーズの日本に対する思いを大きく変え、その思いは戦争によって2人が引き裂かれようとも生涯変わることはなかった。


とある「日本の“友人”」というのが、一色ユリさんと河合道さんだったんですな
そして、一色ユリさんが「アヤ」のモデルってことか…


ということで、お薦め度は★★★ってところでした(満点:★★★★★)。
いや、★★★★でもいいかな…

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今年の帰省ドライブも無事に終了

2013-08-17 12:25:59 | 旅行記

先ほど、無事に自宅に帰着しました。


福島のホテル8:00頃に出発し、自宅到着が11:20でしたから、途中2回の休憩(虫取りタイム2回 & 兼トイレタイム1回)を含んで、所要時間は3時間20分非常に快適なドライブでした


130817_1_03_2


東北道の浦和ICを降りた直後のドライビングモニタの表示はこんな具合。



特に急ぐドライブでもなし、極力120kn/hを超えないように走りましたので、燃費上々です


福島を出発する時刻を早めにしたことで、渋滞は皆無(混雑によるスピードダウンはありましけど…)でした。

試しに、自宅に着いて間もない頃(11:40頃)の渋滞状況を見ますと、


130817_1_01


福島トンネルを先頭にした渋滞が、福島西IC(けさ、私が乗ったIC)を通り越して、福島飯坂ICまで伸びています


この作戦、大成功ですな

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