新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

県展(埼玉県美術展覧会)に行ってみた

2009-05-31 10:18:19 | 美術館・博物館・アート

昨日、さいたま市役所の周辺で恒例の「浦和うなぎまつり」が開催されるというので、行ってみようかとかすかに思っていました。「うなぎ弁当」は開会(10:00)早々に整理券が無くなると聞いていた一方で、何十分も待ってまでして弁当を買うのもなぁ、とうだうだしているうちに、既に時刻は11:00目前。もう「うなぎ弁当」はあきらめつつも、話のネタとして、出かけてみることにしました。

   

さいたま市役所(浦和区役所と同じ建物)は、浦和駅・北浦和駅・中浦和駅を頂点にした三角形のど真ん中にあって、電車で行くにはやや不便(不動産業界用語では「3駅利用可」と美化される)です。

<iframe marginwidth="0" marginheight="0" src="http://local.google.co.jp/?ie=UTF8&amp;ll=35.863526,139.644299&amp;spn=0.052169,0.065403&amp;z=14&amp;output=embed" frameborder="0" width="425" scrolling="no" height="350"> </iframe>

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そこで私がたてたプランは、

最寄り駅⇒埼京線⇒大宮駅(駅ナカで買い物)⇒京浜東北線⇒北浦和駅⇒埼玉県立近代美術館(県展を観覧)⇒徒歩⇒さいたま市役所(うなぎまつり)⇒徒歩⇒浦和駅又は中浦和駅又はそのまま徒歩⇒最寄り駅

というもの。

   

で、大宮駅まで行き、改札を出ることなく、駅ナカにあるCDショップで柳亭市馬のNEW CD(落語です)を購入し、京浜東北線に乗り換え、北浦和駅へ。

090531_1_1 埼玉県立近代美術館(MOMAS)に来るのは、ちょうど1ヶ月ぶり(前回の記事はこちら)。
MOMASでは「埼玉県美術展覧会」、いわゆる「県展」が開催中です(入場無料)。
公募展を観に行くことはほとんどない私ですが、かなり楽しめました。常設展示室を除くすべての展示スペース(講堂までも)を埋め尽くした作品の量もさることながら、質もかなりのものだったと思います。
特に、工芸と陶芸は見応えがありました
以前書いたことがあると思いますが、私、展覧会に行くと「貰って帰れるとしたら、どの作品を貰おうか」と妄想しながら観覧することにしています。それでいけば、貰って帰りたい作品が多かったぁ~

   

一方、絵画は、どこかで観たようなモチーフや色づかい、タッチの作品や、何を描きたいのか作者の意図がよく判らない(「描きたいから描いた」と言われればそれまでですが…)作品が目についた気がしました。
また、写真は、モチーフがかぶった作品が少なからずありましたっけねぇ。
作品を観て「作者の意図がよく判らない」場合、タイトルに手がかりがあれば鑑賞(理解?)の助けになるのですが、絵画と写真の出品作には薄ぼんやりとしたタイトル(その作品以外にもいくらでも使い回せそうなタイトル)がかなり多い印象でした。「画竜点睛を欠く」とはまさにこんなことを指すのかもしれません。

何段にも、また、何列も続く絵画や写真の作品群を観ながらしみじみ思ったのは、作者の個性を作品に込めて、それを観る人に伝えるというのは大変なことなのだろうな、ということ。自分のスタイルを確立すること自体が大変なことだろうし、加えて、そのスタイルが多くの人に受け入れられて、好かれなきゃならないわけで…。自分のスタイルを見つけられないまま、あるいはスタイルが世に受け入れられなくて筆を折ったり失意のうちに亡くなってしまったアーティストってどれだけたくさんいるんだろうかと、も一回しみじみと思いました。

   

県展は上に書いたとおり、目一杯のスペースを使って目一杯の作品を展示していたわけですが、かなりの観客を集めていました。さすがに人垣ができる状況とはほど遠いながら、どのフロアもまんべんなく観客が作品を楽しんでいました。出品者の友人・知人関係の方が大勢いらしたんでしょうかね。
それは良いとしても、ストロボを光らせて写真撮影する人が多かったのは勘弁して欲しかったな(展覧会では、特別の掲示が無い限り写真撮影ですし、写真撮影可であってもストロボ使用は禁止が普通です)。それと、ケータイで写真を撮る時の「ピピッ、カシャン」という音も耳障りだし。
よい子はマネしちゃだめだよぉ~

   

それにしても、一定のレベル以上のアーティストがこんなにも大勢いらっしゃって、作品を創っていらっしゃることには驚きました。一方で、アーティストが、生活の心配なく作品を創り続けられる環境にあるのだろうかと、(余計な?)心配までしてしまいました。当世は受け入れられなくても、後世に評価されるようになったアーティストは、美術に限らず芸術全般にわたって、古今東西、枚挙にいとまがないわけで…。

功成り名を遂げたアーティストはさておいて(引き続きご活躍を)、そこまで行っていないアーティストを育てて支援する役割は、その多くをお金持ちにお願いしたいものです。

昔から、パトロンとしてアーティストを支援したお金持ち(為政者を含む)は多いし、お金持ちにしても、夢見がいいと思いますぞ。
一方、親から引き継いだ財産とそこからの上がりを、スナック通いや振る舞い酒で浪費する(そして誰かに殺される?)だけの人生なんか最低ですな。

世の中のお金持ちの皆さん、よろしくお願いいたします。

   

「県展」観覧後のお話は項を改めます。

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吾妻橋といえば…

2009-05-30 08:43:04 | 演芸・演劇

昨日の朝、いつものように赤羽駅まで行くと、京浜東北線の一部に遅れが出ているというアナウンス。
いつもなら、赤羽始発の京浜東北線に乗り、座って読書しながら職場に向かう私ですが、ダイヤに乱れが発生した場合は、宇都宮線・高崎線で上野まで行き、上野で山手線・京浜東北線(最悪の場合は地下鉄)に乗り換えることにしています。ただし、このルートだと座っていけるはずもなく、よほどの幸運に巡り会わない限り、新聞や本を読むのも難しい。
というわけで、iPodで落語を聴きながら(落語は読書のBGMには不適格です)電車に乗ることにしました。

   

昨日聴いたのは、瀧川鯉昇師の「佃祭」090530_1_1

佃祭に出かけた次郎兵衛さん、終電ならぬ「しまい舟」で帰ろうとしたところ、一人の女に引き止められ、乗り損ねてしまいます。その女は、数年前、吾妻橋で身投げしようとしていた時に次郎兵衛さんに助けられたんだとか。女の亭主である船頭が、次郎兵衛さんを向こう岸まで送ってくれるというので、亭主が帰るまで女の家で歓待を受けることになります。
そんな時、ドタバタと家に帰ってきた亭主によると、次郎兵衛さんが乗り損ねた舟がひっくり返り、一人も助からないようだとのこと。
次郎兵衛さんは、「しまい舟に乗り損ねたおかげで命拾いした」とホッと一息…。
一方、次郎兵衛さんの家では、次郎兵衛さんが溺れ死んだと思い込んで、葬式の準備に大わらわ。そんなところに…

といったあらすじの人情噺です。

店の金を無くしてしまい、前途を悲観して吾妻橋から身投げしようとしていたら、通りすがりの人に助けられ…」というのは、文七元結(ぶんしちもっとい)も同じシチュエーションだったなぁ。吾妻橋は身投げの名所だったのかねぇ、なんてことを考えていたら、思い出しました。この日、飲み会が予定されていて、その会場があるのが吾妻橋
何という偶然なんでしょうかねぇ。

   

090530_1_2 というわけで、行ってきました、アサヒスーパードライホール
ビールや料理は、ある意味「普通に美味しい」ものでしたが、トイレが凄かった。建物の外観に釣り合う(張り合う?)ようにしたのかどうかは判りませんが、かなりユニークな造りになっていました。これだけ個性的なトイレって、そうそう無いんじゃなかろうか。

   

この日出されたビールには、普通の蔵出し「スーパードライ」の他、プレミアムビールもありました。
090530_1_3 この3種類のプレミアムビールのうち、真ん中の「ベルビュークリーク」がとりわけ印象的でした。
個性派ビールが群雄跋扈するビール大国ベルギーのもので、チェリーが加えられているんだそうです。
ビールの色だけでなく、泡の色まで淡いピンクで、かなり独特です。

飲んでみると、、、、ドクターペッパーのビール版といった味わいです。
普通のビールのようにガバガバと飲むのには合わないかもしれませんが、パーティーの彩りにはなかなかかも…。

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雲白肉(ユンパイロウ)が好き♪ <下>

2009-05-29 22:39:40 | 食・レシピ

昨日の「雲白肉(ユンパイロウ)が好き♪ <上>」のつづきです。

丸味屋の「四川極うま辛口 雲白肉の素」を使って雲白肉をつくる時、最大の課題は「いかにキュウリを限りなく薄く切るか」ということでした。
私の腕では、包丁で切るとどうしても厚さにばらつきがでるし、皮のパリっとした部分が片側しかないパーツが続出です。
ピーラーを使ってみましたが、キュウリの真ん中ばかりが削れて、両端ばかりが残ってしまうし、そのうちピーラーも歯が曲がって使い物にならない、なんて問題が発生していました。
そうこうしているうち、スーパーの店頭から丸味屋の「四川極うま 雲白肉の素」が姿を消し、私が雲白肉を自分でつくって食べる機会が失われたのでありました。

   

さて、ネットでレシピを見つけた私は、さっそく材料の調達を開始しました。
ここで一番の課題は、ソースのキモとなる「甜醤油」を調達できるかどうかです。
レシピには、甜醤油が見つからなかった場合のソースの作り方も書かれていますが、これがまた細々した材料を調達するのが面倒だし、材料を在庫しても使い切れない可能性が大。

ところが、甜醤油、案外簡単に見つかりました。近所のスーパーで扱っていましたし、amazonでも、ほら…。

ユウキ食品 甜醤油(テンジャンユ) 160g ユウキ食品 甜醤油(テンジャンユ) 160g
価格:¥ 399(税込)
発売日:

P1060276 甜醤油さえ見つかれば、材料&調味料は普通にあるものだし、あとは調理に励むのみです。

課題の一つだった「キュウリの薄切り」は、ふと思い出した自動車ディーラーからのもらい物「スライサー」を使ってみたところ、面白いようにうまくできてしまいます。
ただ、最初にこの「V4スライサー」なる文明の利器を使った際、「指ガード」を使わなかったこと、加えて、あまりにスイスイとスライスできるものですから、指先までスライスしてしまいましたです。ご注意あれ

さて、材料は、キュウリの他には、この程度です。

090529_1_2

豚バラ肉のブロックと、長ネギの青い部分、そしてショウガの薄切りです。

これを鍋でぐつぐつと小一時間煮て、さまし始めるところで、作業の第一段階が終了。

次に、ソースづくり。ソースづくりといっても、ニンニクをおろして、かつてノリの佃煮が入っていた小瓶に、甜醤油、しょうゆ、酢と一緒にして、シェイクしてできあがり。

   

ゆで上がって冷ました肉の半分を次回用に冷凍庫に放り込み、最後の難関に向かいました。
肉の薄切りです。これがうまくいかない…。肉の部分と脂身の部分とで、包丁の通りが違って、均一に切れないのですよ。切り進むうちに、ほぼ直方体だった肉は三角柱に近づいていくし、切片がだんだんと小さくなっていきます。

レシピでは「包丁を温めると切りやすい」とありますが、別のサイトを見ると、「包丁を火で温めながら切ると良い」と書いてありますので、生半可な温め方ではうまく切れないようです。

包丁を直火で温める方法は、次回、チャレンジしてみます。

そんなこんなでできあがった雲白肉、あまりおいしそうに見えませんね
肉を薄く均一に切れなかったのが原因だと思います。精進せねば・・・。
でも、食べるとかなりうまかったですよ。

P1060274

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雲白肉(ユンパイロウ)が好き♪ <上>

2009-05-28 22:27:27 | 食・レシピ

私、初めての中華料理店に入った時、メニューの中に探す料理があります。それが「雲白肉」。ゆで豚の薄切りにキュウリの薄切りを添えて、ニンニク風味のしょうゆダレをかけたもので、ご飯と合う、合う 豚の脂身が透けて、ゆるゆると縮んだところを白い雲に見立てた奥ゆかしい料理です。

090528_1_1 でもなかなか雲白肉を食べさせてくれる中華料理店に巡り会えません。ずいぶん前に私が住んでいた街の中華料理店では、しばしば「今日のおすすめ」メニューとして雲白肉定食を出してくれていたのですがね…。
ですから、「MISIA 星空のライヴⅣ」で長崎に遠征した時、長崎新地の某料理店が店頭に掲げていたメニューにその名前を見つけた時はうれしかったなぁ…。
もちろん、雲白肉を食べました。酸辣湯(サンラータン)とご飯と一緒に(それぞれ単品料理)。酸辣湯には、中国出張でそのうまさにはまりましたが、こちらもなかなかお目にかかれません(酸辣湯麺は時々見かけますナ)。そんな組み合わせなもので、ホント、幸せでした。中華料理店の常として、単品メニューの酸辣湯は優に3人分くらいの量があって、食いだめに近い状態でしたよ。

長崎の思い出はともかくとして、数年前までは丸味屋から「四川極うま辛口 雲白肉の素」という名前で雲白肉のソースが発売されていまして、気が向くと近所のスーパーでこのソースを買っては「雲白肉もどき」を作って食べていました。
ところが、気がつくとスーパーの店頭から「雲白肉の素」が姿を消してしまい、それ以降、どんな店でも「雲白肉の素」にお目にかかることがなくなってしまいました。上のリンク先によると「製造終了」のようですね…。

   

ここで小休止。
「製造終了」で思い出しました。某ファストフード店で、メニューのある商品に紙が貼られていました。その紙に書かれていたのは、

ご好評につき終了いたしました

売り切れならば「ご好評につき」でしょうけれど、メニューから姿を消した理由が「ご好評につき」はあり得ないとおもうのですけど…
でも、お茶目で悪くない説明だと思います。

   

さて、久しぶりに雲白肉が食べたくなった私は、ネットでレシピを探してみました。
すると、さすがは文明の利器です。すぐに見つかりました。わたしが参考にしているのは、こちらです。
このサイトを見て驚いたのは、私が丸味屋の「雲白肉の素」で「雲白肉もどき」を作っていたのとは、だいぶ作り方が違っていたこと。
かつての作り方(「雲白肉の素」のパッケージに書かれていたとおりのはず)は以下のとおり。

  1. キュウリを薄くスライスして冷水にさらす
  2. 薄切りのバラ肉を適当な大きさに切る
  3. 鍋に水、ショウガの薄切り、長ネギの青い葉っぱを入れて煮立てる
  4. 鍋にバラ肉を入れて、火がとおったら取り出して水気を切る
  5. 皿にキュウリと茹でたバラ肉を盛りつけ、「雲白肉の素」をかける

以上です。簡単です。時間もさほどかかりません。

ところが、新たに発見したレシピは全然違います。豚肉のを使って、それをネギ&ショウガと一緒に煮る(ここだけは同じ)、それも約50分間

よっしゃ~ぁ、一発作ってみるかと思い立ちました。

この先はまた後日。。。


つづき:09/05/29 雲白肉(ユンパイロウ)が好き♪ <下>

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MISIA 星空のライヴⅤのチケ獲得作戦、前半戦終了

2009-05-27 21:34:15 | MISIA

090527_1_1

きょう、MISIA 星空のライヴⅤ Just Balladeリズモバ♪枠の当落発表がありまして、私は唯一申し込んでいた7/25(土)の河口湖ステラシアターのチケを無事にget

河口湖ステラシアター」といえば、「星空のライヴ」発祥の地なんですよね。その記念すべき「星空のライヴ」(91/10/7)は、ちょうど出張が入りそうなタイミングだったものでチケットを申し込みもしませんでした。結局、出張は10月12~16日で、チケットを獲って(獲れて)いれば行けたはずでしたっけねぇ。

   

がそごそとコレクションを漁ってみたところ、こんなのが出てきました。

090527_1_2

約3,000席のキャパのうち、1,200席がOCNの新規会員枠だったんですね。CLUB MSA枠とさほど違いません。

あと、こんなのも。

090527_1_3

当時、私はOCN会員ではなかったもので、このチラシにある「MISIAのスペシャルムービー」を見ることはできませんでした。

そんな、どちらかと言えば、羨望の念ばかりが思い出される河口湖ステラシアターに行けるってのは、ホント、うれしいです。

   

座席は、東京でのライヴ3本と同様に、後ろから数えた方が早い場所ですけど、そんなの気にしません(本音です)
090527_1_4

河口湖ステラシアターには可動式屋根が装備されていて(シアトル・マリナーズの本拠地、セーフコ・フィールドのような仕組みみたいです)、降雨も気にせずに楽しめそうなのもうれしい

でも、その名のとおり、満天の星空の下で楽しみたい

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久しぶりにアナログ盤を聴いてみる

2009-05-26 20:51:38 | MISIA

ここ数日の通勤・帰宅時は、iPodでプレイリストの「MISIA Archive(MISIAのオリジナル、ライヴ、remix、他アーティストと共演orバックをとりあえず全部突っ込んだもの)」をシャッフルで聴いているのですが、今日の帰宅時、久しぶりに大のお気に入りの曲が流れました。

090526_1_1 それは、「Everything -Hex Hector's Club Mix-」。
数あるMISIAのRemixの中でも、一番好きかもしれないなぁ。
で、帰宅するなり、久しぶりにアナログ盤で聴いてみました。
この曲、このバージョンで聴くと、初めて「Everything」を聴いた夜の感覚を思い出します。だいぶ寒くなった外から、暖かい自宅に帰ってきて、買ってきたアナログ盤のシュリンクパックを切り開いて、ターンテーブルに乗っけて、そして聴いた時に感じた暖かさ…。もう8年半も経つのにね。
Hex Hectorの疾走感あふれるアレンジと、それと相反するようでいながら見事に溶け込んだ美しいメロディラインと、力強いMISIAのヴォーカル…。
まさしく「20世紀を締めくくるにふさわしい究極のバラード」だと思います。

   

090526_1_2 ところで、左の写真は、CDが世に出る前(27年前だ)に私が買った「レコード(=アナログ盤)」のジャケ写の一部ですけど、これ、どなたか判りますか?
今の感覚からすれば、何となくオタク系っぽいです。その当時、日本ではまるっきしメジャーじゃなかった「メジャー・リーグ」Cleveland Indiansのスタジャンを着ていらっしゃるし、このヘアスタイルだし、この眼鏡だし…。
数年前、MISIAバンドの重要メンバーであるこの方が、昔、大好きで聴いていた某バンドのメンバーであることを知った私、実家に帰省した際に、レコード・コレクションから某バンドのレコード引っ張り出してこの写真を見つけた時には驚いたのなんのって…。

え”ぇっ、うそっ~~ です。

でも、「歌詞カード」に載った別の写真には、しっかりとクレジットされていました。
AKIO SUZUKI と…。

そうなんです、「星空のライヴⅢ」でMISIAが「Lady Killer」と紹介していた「アキオちゃん」こと鈴木明男さんなんです。

あの渋いアキオちゃんにこんな時代があったんだ、と感慨にふけった私でありました。

アキオちゃんは、MISIAの「星空のライヴⅤ Just Ballade」にフル参加らしいです(こちらをご参照方)。

うれしいぞぉ~

   

上に載っけた写真は、「柳ジョージ & レイニーウッド」のラスト・アルバム「SAYONARA(こちら)」でご覧いただけると思います。

SAYONARA(紙ジャケット仕様) SAYONARA(紙ジャケット仕様)
価格:¥ 3,150(税込)
発売日:2005-12-07

そうそう、今年のGWに私が高知の街を歩き回っていたとき、心の中で、

土佐の鯨は大虎で… と「酔って候」をつぶやいていました。

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「ゆたんぽ」を漢字で書くと

2009-05-25 21:01:50 | 日記・エッセイ・コラム

ここ数年、湯たんぽがブレイク中のようです。
沸かしたお湯を湯たんぽに詰めて、フトンの中はぬっくぬく。そして朝になれば、顔を洗うのに適度な温度と、かなりエコっぽい昔ながらの道具です。
真冬の寒い朝、適度な温度のお湯って、激しく気持ちいいですよね。
冬の朝の洗顔で思い出しました。それが、これ。

090525_1_1

去年の12月に札幌遠征した時に行った「北海道開拓の村」の「来正旅館」で見た「湯沸かし器」です。風呂桶のミニチュアか、大振りの「湯豆腐桶」に見えますけど、湯沸かし器です。
真冬の北海道、旅館で目覚めると外は吹雪。寒いぞ、とおもいながら、湯沸かし器のコックをひねると、温かいお湯が…、なんて、想像するだけで温かくなってきます。

   

090525_1_2 初っぱなから話がズレました。

今朝から読み始めた岩波文庫版「久生十蘭短編選」、ページの間に「しおり」が入っていました。
片面は、右の写真のとおり、岩波書店の至宝とも言うべき「広辞苑」の広告で、反対の面には「『広辞苑』を散歩する⑱」と題して、次のようなのが書かれていました。

ゆたんぽ 湯湯婆

漢字で書くと、湯の字が二つ重なるのはなぜだろうか。中国渡来の道具で、タンポという音もいっしょに伝わってきたが、タンがお湯を指すことが分かりにくいため、わざわざ「ゆ」の字を重ねたもの。「婆」は、老女ではなく妻・女房の意で、暑中に寝るとき涼をとるための「ちくふじん(竹夫人)」と同様の発想による名付け方らしい。

湯(ゆ)+湯婆(たんぽ)なんですね。
手もとの中国語辞典を引くと、湯⇒tang、婆⇒po、湯婆⇒たんぽぉ、です。
湯⇒tangは、「たんめん」とか「パイタンスープ」でお馴染みですね。
ただ、今の中国語の「湯」は、日本語の「お湯」ではなく、スープを意味するんじゃなかったかな。
再度、中国語辞典によれば、

①煮汁、②スープ、③[漢方の]煎じ薬、④湯

だそうな。日本語の「お湯」中国語では「熱水」と表記するのが一般的だと聞いたか読んだ気がします。

  

また話がズレました。

岩波文庫の「しおり」の説明、かなり不親切ですよね。

暑中に寝るとき涼をとるための「ちくふじん(竹夫人)」と同様の発想による名付け方らしい

と書かれても、「竹夫人」って何?です。
例によって調べると、「竹で編んだ円柱形の抱き枕」らしいです。
なんでも、暑い夜に「竹夫人」を抱いて寝ると、竹のひんやりした感触が心地良いんだそうな。(通販で買えるみたい)

寒い冬は嫁さんで暖をとり、暑い夏は嫁さんで涼を得るっつうこと?

う~む、です。

この記事は「R-15指定」だな。

   

この記事を書いていて驚きました。

ATOKだと、「ゆたんぽ」を「湯湯婆」に、「ちくふじん」を「竹夫人」に、すんなりと変換できる!

さすがです。

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クラシック・ディスタンス

2009-05-24 17:08:41 | 競馬

今日はオークス(優駿牝馬)ディでした。っつうことは、来週は日本ダービー(東京優駿)です。春のクラシックも大詰め。先週のヴィクトリア・マイル、今日のオークスと、素晴らしいレースが続いたことだし、来週の日本ダービーも楽しみです

ところで、オークスと日本ダービーの距離はクラシック・ディスタンスと言われる2400m(≒1.5マイル=2414m)。本家英国のオークスやダービーに習っているわけなのですが、調べてみると、本家のオークスとダービー(共に開催場は下のエプソム競馬場)の距離は、12ハロン(1.5マイル)と10ヤード(合計約2423m)とかなりハンパです。

<iframe marginwidth="0" marginheight="0" src="http://local.google.co.jp/?ie=UTF8&amp;ll=51.307814,-0.252686&amp;spn=0.040242,0.065403&amp;t=k&amp;z=14&amp;output=embed" frameborder="0" width="425" scrolling="no" height="350"> </iframe>
大きな地図で見る


この「10ヤード(≒9.1m)」、ずっと使ってきたコースを実測したら、12ハロンではなく12ハロン10ヤードだったので、表記を変更したというのが真相のようです。長い間、2414mのつもりで走っていたら実は2423mだったというわけ。競馬はタイムレースではなく、勝ち負けがすべてですのでさほど問題はないでしょう。

でも、たった9mということなかれ。きょうのオークスなんて、2400mも走って、たった数cmの差で勝ち負け(本賞金5800万円の差と名誉の有無)が決まるんですから。

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自治体はキャラクターがお好きなようで

2009-05-24 11:29:32 | ニュース

きょうは、さいたま市長選挙の投票日。あいにくの雨模様です。
今回の市長選挙は、対立軸がたっぷりあります。「現職 vs 新人」があるは、国政の「与党 vs 野党 vs 万年野党」があるは、例によって「浦和 vs 大宮」があるは、更に「男 vs 女」なんてのもあって、まさに複雑怪奇。
一部の報道では、「あの人とあの人の一騎打ち」とされていますけれど、どうなんでしょうねぇ。

  

それはともかく、タイトルにあるように、本題は自治体がつくるキャラクターです。

今回の市長選挙の「投票整理券」が入っていた封筒にも、ほら

090524_1_1

拡大すると、

090524_1_2

市のHPによる説明では、「選挙キャラクター みらいクン」という名前だそうで、ボディサイズは、

身長 約180cm
体重 約8kg

なんだとか。すごいバランスです。ちょっと強い風が吹いたら転んじゃいますな。

090524_1_3_2 さいたま市のキャラクターといえば、4月23日の記事に登場した「つなが竜ヌゥ」なんてのもいましたっけねぇ。

なんでこんなにキャラクターを欲しがるんでしょ。
デザイン料とかグッズ作成にお金がかかるでしょうに…。

   

国も、裁判員制度の宣伝キャラクター「サイバンインコ」なる下らないものをつくるし…。

090524_1_4 写真はサイバンインコの着ぐるみを中途半端に着こなす当時の法務大臣・鳩山邦夫センセです。
サイバンインコの頭がこんな風になっているわけではありませんので、誤解なきようって、間違える人はいないと思いますけど…。

選挙とか裁判員とか、キャラクターをつくって広報するネタじゃないと思いますけどねぇ。

まったく税金を使って何をやってんだか

   

さて、ブランチがてら投票に行ってきますか…。


【追記】投票所に行ってみると、受付のテーブルの上で身長20cmほどの「みらいクン」が微笑んでおりました。(09/05/24 12:42)

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東京都美術館「日本の美術館名品展」の図録

2009-05-23 12:50:20 | 美術館・博物館・アート

5月21日の「東京都美術館「日本の美術館名品展」グッズ」の続編です。

私が展覧会の図録(カタログ)を買うのは、展覧会がかなり気に入った時、かつ、図録そのものが良さげな時だけです。映画のプログラムやコンサートのパンフレットと違って、かさばる&重いものが多いですから、1年に2回買うかどうかくらいの頻度です。

そんな私ですが、「日本の美術館名品展」の図録は迷わず買ってしまいました。

090523_1_1

ほぼA4サイズで、厚さは3cmの上製本。激しく重く、試しに量ってみたところ、1450gもあります。
図録の内容は後に回して、まず驚いたのが「造本」です。普通の上製本は、表紙を開くと表紙の裏打ちを兼ねた「見返し」があって、本体とつながっているものです。

ご参考までに、「本」の部分の名称については、大阪府立中之島図書館のHP(こちら)が優しく説明してくれています。
で、この図録の場合はこんな風になっています。

090523_1_2

見返しが背の裏を廻って、本体の「のど」を通り、そうして本体を包んでいます。
「喉布」が切れて、本体が表紙からはずれかかったようにも見えます。
どうしてこんな造本になっているのでしょうか?
それは、実際にこの図録を開いてみると判ります。とくに、真ん中からはずれたページを開くと…。

090523_1_3

普通の造本だと、片方のページを押さえておかないと勝手に本が閉じてしまうものですが、この図録の場合は大丈夫です。

また、真ん中あたりのページだと、ごく普通に開けます。
上の写真と下の写真とで、左右の見返しの見え方(特に左側)にだいぶ違いがあることにご注目

090523_1_4
本棚にしっかりと垂直に立てるか、はたまた横積みにしておかないと、造本がガタガタになってしまいそうですが、読むには非常に便利な造本だと思います。

   

さて、この図録が気に入った一番の特長は、掲載された全作品それぞれに1ページが割り振られていること。きっと作品を貸し出してくれたすべての美術館に、わけへだて無く敬意を表してのことだろうと思いますが、観る側にとっても主導権が与えられたようないい気分です。

090523_1_5    

加えて、この図録には付録がついていました。
「美連協加盟館ガイドブック」です。
このガイドブックは、


美術館連絡協議会(美連協)に加盟する公立美術館124館の概要、代表作品、基本情報(開館時間、休館日、入館料など)、交通アクセスを掲載しています。
各館へは、美連協ホームページからもリンクできますので、あわせてご覧ください。


だそうです(見返しに書かれた説明文を引用しました)。

美連協の活動は、これまたガイドブックから引用しますと、


大きくふたつあります。ひとつは展覧会の企画・運営です。年20から30の企画を50から60会場で開催しています。<中略>もうひとつは学芸員を対象にした奨励制度の実施です。当初から実施しているものが海外研修制度で、これまで110人以上を海外の美術館、研究機関、大学等に派遣しています。そのほか優れたカタログ論文を顕彰したり、美術館の教育普及活動や調査研究活動への助成を行っています。


だそうな。読売新聞社(事務局)、ライオン清水建設大日本印刷(スポンサー)は良い事業をしているなぁ。

で、ガイドブックの中味はこんな具合。
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このガイドブック、旅行の準備にかなり重宝しそうです。

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