新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

2011年の重大ニュース

2011-12-31 12:44:08 | ニュース

去年の大晦日の記事「独断と偏見で選ぶ2010年の10大ニュース」の今年版を書いてみようかと思い立ちました。
が、去年の「10大ニュース」とのダブりが出てしまうし、それよりも超特大のニュースがありますから、今年は縮小して「重大ニュース」として3本だけ選ぶことにします。


その前に、去年の「10大ニュース」とダブってしまう話を…。


去年の「第8位 角界フラフラ」は、かなり前から疑惑に踏みとどまっていた八百長問題が「事実認定」され、親方や力士の追放、春場所の中止と、ますますのフラフラに発展してしまいました。
こんなズタボロ状態になってもなお「公益財団法人」化を目指しているというのですから、角界の方々の心臓にはがぼうぼうに生えているに違いありません。


また、「第7位 民主党フラフラ」も、その度合いが高まっています もう首相が替わってもニュースにならないことはさておいて、政権党として組織・人とも力不足であることがますます明らかになってきました。いかにも「市民活動家」上がりらしく「木しか見えず森を見ようともしない前首相よりはマシとは言え(こちらの記事で書いた「菅首相が観艦式でカンカン」は夢に終わってしまいました…)、野田首相も、譲歩と先送りばかりで、国民の期待は急速にしぼんできてしまっています。
そもそも、増税、それも消費税率を引き上げないことには、早々に財政が二進も三進もいかなくなくることは明白なのに、民主党の一部議員たち(小鳩系が多い模様)は、「消費が低迷している中で消費税率引き上げは狂気の沙汰」とか「先に行財政改革で歳出削減を」とか、挙げ句の果ては「選挙区に戻って、有権者の声を聞かないと判断できない」と増税論議の先送りを主張しています。
こんな「国会議員」は、こちらの記事でも書きましたが、「政治家」ではなく「政治屋」です
政治家としての志(こころざし)はどこにあるんだぁ
ところで、比例区で当選した議員が何人も党籍を離脱していますけれど、こういうのってあり?
どう考えても、議員としての正統性を欠いていると思うのですが…


ちょっと興奮してしまいました


さて、去年の「第3位 中国の存在感・違和感が上昇」も、同じタイトルで今年の重大ニュースに選んでも不思議ではありません。
GDPが日本を抜いて世界2位になり、お役人や軍人たちがますます偉そうに胸をはる一方で、「独自技術による世界最先端」を自負していた高速鉄道が死亡事故を起こすは、何でもかんでも爆発するは(こちらのブログをご参照方。笑えます)、近隣諸国と衝突が絶えないは、子飼いだったはずのミャンマーが距離を置こうとし始めるはと、中国から目を背けたい反面、目を離せない状況が続いています。
この国はソフトランディングできるのでしょうか?かなり大変なことだと思っています。


   


と、前振りはこの辺にしておきまして、徒然煙草が選ぶ2011年重大ニュースは以下の3本です。


第3位 カリスマ政治家たちの退場

今年1月にチュニジアで始まったいわゆる「ジャスミン革命」でベン・アリ政権が倒れると、近隣のエジプトやリビアに派生して、エジプトのムバラク大統領が失脚、リビアのカダフィ大佐が殺害されました。
これら「アラブの春」とは無関係(だと思う)ながら、アルカイダのオサマ・ビンラディンが米海軍の特殊部隊に強襲・殺害され(今読んでいる手嶋龍一「ブラック・スワン降臨―9・11‐3・11インテリジェンス十年戦争」が参考になります)、北朝鮮のキム・ジョンイルが死亡するなど、カリスマ政治家たちにとって受難の年になりました。
こんな大きな駒が抜けて空白地帯が生じると、タリバン政権なきアフガニスタンやサダム・フセインなきイラクのような混乱が生じるものですが、これらの国・組織はどうなるのでしょうか?
もっとも、イカれた国・北朝鮮の場合は、中国政府のサポートを得て、当面は体制を維持できそうですが…


第2位 なでしこジャパン、サッカー女子World Cupで優勝

これはもう、今年のMost Fantastic & Excellent Newsでした(記事はこちら
TVのスポーツ・ハイライトを観るだけでウルウルしてしまいます。
ところで、日経に載った宮間“ドヤ顔”あや選手のインタビュー記事、とても読み応えがありました。
会員登録」(無料会員もあり)が必要ですが、お薦めですよ。


第1位 東日本大震災

111231_1_1このできごとは、私が耄碌しない限り、一生忘れることができないに違いありません。

職場での激しい揺れ、その数十分後にTVで見た、民家やビニールハウスを巻き込みながら、きれいに整備された畑を悪意を持っているように突き進む津波の生中継映像(被災地では停電のため生では見られなかった人が多かったはず…)、中山道に沿って25kmを歩いて帰宅したこと、ガラガラになったスーパーの陳列棚、計画停電、その後、次第に明らかになった津波による大災害

さらに、「緊急停止」したはずの東京電力福島第一原子力発電所の事故まで。


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大きな地図で見る


さらにさらに、全国的に波及した電力不足と、「木金休み&土日出勤」の変則勤務。

個人的なできごと・体験と、全国的なできごと、小さな話と巨大な話がごちゃ混ぜですが、まだまだ現在進行形のできごと、それも、とりわけ被災地や避難先で暮らす人たちや、放射性物質の飛散・蓄積に恐怖する人たちにとって、「今、そこにある恐怖と困難」であることが辛く悲しい…

東京電力福島第一原子力発電所の事故に起因する困難は、「想定できる・できない」は別として、どう考えても人災です。
直接の加害者は東京電力ですが、これまで、こんな東京電力福島第一原子力発電所欠陥を放置してきた行政・立法関係者も、無視してきたマスコミも、東京電力福島第一原子力発電所から電力の供給を受けてきた東京電力管内の電力需要者加害者の一人であったと言えるでしょう。
そんな意識を持って行動したいと考えています。


2011年も残すところ12時間を切りました。


どうか来年はより多くの人々にとってより良い年になりますことを心から願っています。

コメント (2)
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2011年の博物館・美術館めぐりを振り返る

2011-12-30 15:07:49 | 美術館・博物館・アート

昨年同様(昨年の振り返り記事はこちら)、今年の博物館・美術館めぐりを振り返ります。


今年の私の博物館・美術館・寺社仏閣・資料館めぐりは、合計45カ所、のべ58回を数えました。
2010年が「合計31館、のべ46回」でしたから、ますます拍車がかかっています。
これというのも、4月から職場か変わったことで、変化に乏しいクルマ通勤になるは、昼食はもっぱら通勤時に買ったコンビニ弁当になるはで、日常では得られない刺激博物館・美術館に求めていたのかもしれません。


それはさておき、ことし観た展覧会、または訪れた施設のベスト3(とそれぞれ短い感想)はこちらです


帰ってきた江戸絵画 ニューオーリンズ ギッター・コレクション展
       (@千葉市美術館、11/1/22)[記事

いつもの「もらって帰れるものなら、どれにしようか」の妄想を始めたら、あれもこれもとキリのない、なんともため息 しか出ないような楽しい展覧会でした。


熊本城及び旧細川刑部邸(11/4/30)[記事

櫨方門から入城したのが12:50で、二の丸へ退出したのが15:20でしたから、2時間半にわたって熊本城内の散策を楽しんでいたことになります。
入場料500円
(熊本城のみの入場料でこれだけ楽しめるとは、相当にコストパフォーマンスが高い


不滅のシンボル 鳳凰と獅子(@サントリー美術館、11/7/1)[記事

観てきたことを思い出しながらこの記事を書いていると、観た直後に感じた以上に楽しい展覧会だったと思い直しています。


そして次点(順不同)はこちら


博物館に初もうで(@東京国立博物館、11/1/8)[記事
薬師寺の文化財保護展(@薬師寺東京別院、11/2/27)[記事
東塔特別入堂拝観、玄奘三蔵院伽藍大唐西域壁画公開
               
(@薬師寺、11/3/20)[記事
細川コレクション 永青文庫の至宝展(@熊本県立美術館、11/4/30)[記事
広重と北斎の東海道五十三次と浮世絵名品展(@川越市立美術館、11/6/5)[記事
よみがえる国宝(@九州国立博物館、11/7/28)[記事
トゥールーズ=ロートレック展(@三菱一号館美術館、11/11/13)[記事


と、こんな具合です。


このほかでは、
 「朝香宮のグランドツアー」(@東京都庭園美術館)[記事]、
 「植田正治写真展-写真とボク-」(@埼玉県立近代美術館)[記事]、
 遠山記念館[記事はこちらこちら]、
 「東海道五十三次-広重から現代作家まで
     (@ベルナール・ビュフェ美術館)[記事は、、、これしか書いてない]、
 「光と影のファンタジー 藤城清治の世界展」(@秋田県立近代美術館)[記事]、
 平野政吉美術館記事]、 秋田・赤れんが郷土館記事]、
 京都・金地院記事]、大阪・適塾記事]、 京都・東寺記事]、
 「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」(@京都市美術館)[記事]、
 「生誕100年記念 瑛九展」(@埼玉県立近代美術館 & うらわ美術館)[記事
といったところもなかなかでした。


2011年という歴史に特太ゴシックで刻まれるに違いない年、美術館・博物館めぐりを振り返って改めて思うのは、数百年あるいは千年を超える時を超えて現代に伝えられ、現代の人たちの目と心を楽しませてくれる美術品や建物というのは、その美術品や建築自体が幸運だったのだろうし、また、先人たちが後世に伝える努力を続けてきたのだろうなということです。


不幸な美術品や建物は、戦火や災害で失われたり、価値が見いだされることなく捨て去られたりしただろう一方で、幸運な美術品や建物は、持ち主が必至に守り、修復して今に伝えられているのだろうと思います。


例えば、ギッターさんのコレクションは、超大型ハリケーン、カトリーナの直撃を受け、千葉市美術館のニューズレターによれば、


深刻な状況になることを予報で知らされたギッター一家は、ニューヨークの別宅に避難して無事でしたが、愛する美術品を遠方に地に移動させるだけの余裕はあり¥ませんでした。別棟に設けられた美術品収納場所の、できるだけ高い位置に置き換えるなど最低限の手当をするのが精一杯だったそうです。お陰で浸水の水位もあと僅かのところで引いてくれたとのことですが、ハリケーンが去った後も長い間停電が続き、空調も止まったままであったために、高温と多湿に脆弱な日本絵画作品は一時深刻な状態に陥ったのでした。その被害を回復するため、懇意の修復家をニューヨークのメトロポリタン美術館から派遣してもらい、ようやく難を避けることができたのでした。


という間一髪の状況をくぐり抜けています。


東日本大震災では、多くの人の命が失われ、多くの人々の生活が破壊されました。
文化財も例外ではなく、文化庁長官のメッセージによれば、


今回の地震及び津波により,国が指定等した文化財だけでも400件以上の甚大な被害がありました。その範囲は極めて広く,まさに文化財保護法制定以来最大の試練と言っていいかもしれません。国宝,重要文化財,特別史跡や特別名勝に指定されている文化財も数多く被災し,損傷,倒壊した文化財の中には復旧に長い時間を必要とするものもあり,中には滅失したものすらあります。


とのこと。
そして、文化庁は、関係機関と共同で、「東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援事業(文化財レスキュー事業)」を展開しています。
全国の美術館・博物館に専用の募金箱が設置されているほか、銀行振込や郵便振替、さらにインターネットでも募金が行われています。
ご参考まで。

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やはり故郷は雪まみれ

2011-12-30 09:49:39 | MISIA

昨日の夕方、定刻から5分遅れで故郷に到着しました。
噂には聞いていましたが、今年はが多い
12月にこれほどの雪が積もっているのは、かなり久しぶりの気がします。


実家の庭はこんな状態

111230_1_2


この写真を撮った時点では、かすかに雪が降っていましたが、ときおり吹雪になったり、まさに「雪が舞う」状態になったりで、それでも、ひたすらが降っています。


朝食前に玄関先の雪かきをしたのですが、朝刊を配達してくれた人の足跡がまったく残っていませんでした。ということは、明け方からもかなりの雪が降っているんですな。
今回の帰省では、雪かきが日課になりそうです。


   


111230_1_3 ところで、先日、CLUB MSAから会報発送のお知らせが届きました。
それによりますと、


皆様への到着は、12/27~12/30を予定しております。


だそうな。
どうしたことか、CLUB MSAからのお届け物って、私が帰省したり遠征したりと、家を留守にするタイミングのことが多く、今回の会報は郵便受けで年越しかと思っていました。


ところが、帰省するべく荷物を持っての出しな、郵便受けを覗くと、会報が届いていました

見事に滑り込みセーフデス


会報の入った封筒をそのままバッグに入れ、そして、実家に着いてから開封しました。


111230_1_1 取り急ぎ、ぱらぱらと「ザッと見」すると、こちらこちらで書いた「これまでに発売されたライヴ映像の中から、あなたが最も見たいMISIA最高ライヴパフォーマンス」の投票結果(ただし、「THE TOUR OF MISIA」シリーズ分のみ)が載っていました。


そして、その中に、私が一票を投じた作品も入っていまして、さらに、添えられた推薦文は、、、、
私が書いたヤツだぁ


うれしい…


手間と時間をかけて選んだだけに(結局は作業する前に直感で浮かんだ曲だったのですが…)、じんわりと喜びがわいてきます


ただ、このページの下の方に、かなり残念なお知らせ小さな字で書かれていました。


なぜだぁ~


相変わらず企画倒れを発生させてしまうCLUB MSA(Rhythmedia)です

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帰るぜ、東北。

2011-12-29 10:32:53 | 日記・エッセイ・コラム

私は今日から年末年始休暇


さっそく、

111229_1_1


であります。


今年最後のゴミ出しをして、クルマに給油して(来年の通勤用)、自宅宛の荷物を発送して、といった作業は先ほど終わりましたから、あとは手回り品をカバンに詰め込んで、帰省します。


ところで、実家方面の天気はどうなのでしょうか?


111229_1_2


おぉ、真冬日こそないものの、青空見込みなし

さすがは日本海側の冬です

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このカレンダーの吊し方はいかが?

2011-12-27 22:25:33 | 日記・エッセイ・コラム

12月24日の記事「ここに来て、急に年末らしくなってきた」のつづきのようなものです。


111224_1_1 こちらのカレンダーの「その後」であります。


単純に上辺の左右に穴が開けられただけのカレンダーをどのように吊すかを考える上で、キーになるのは、月変わりに簡単に対応できて、かつ、見栄えがするということ。


その結果がこちら


111227_1_1 壁紙の黄ばみはおいといて、なかなかじゃありませんか?


私としては、カレンダーのコンセプトと、吊し具に使った(いただき物の包装を活用)と素木の棒(近所のホームセンターから21円で調達)がマッチしていると思うのですが…。


裏から見ると、こんな具合。111227_1_2


月が変わっても、簡単に次の月に入れ替えることができます。


何年か前、MISIAの壁紙を使って、カレンダーを自作したことがありましたが、この時は、A4サイズの両面フォト印刷可能な用紙の表にMISIAの壁紙、裏面に前月の日付を印刷して、それに穴を開けて、その穴に単語カードに使うような輪っかを通したのですが、それに比べるとラクラクの作業でした。


なんとも自画自賛のネタで失礼いたしました。m(_ _)m


さ、今年の仕事もあと1日
安全運転の通退勤、そして、大過ない勤務で今年をしめましょう

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TOMJSQ ホールツアーが無事に終了!

2011-12-26 23:02:07 | MISIA

昨夜の福岡公演を千秋楽として、THE TOUR OF MISIA JAPAN SOULQUESTホールツアーが無事に終了したようです


111226_1_3


思い起こせば、今年の2月20日の東京公演記事はこちら)から10ヶ月の長丁場。
この10ヶ月間は、私を含むほとんどの日本人にとって(外国人もそうかもしれません)、一生忘れることのできない時の流れだったと思います。MISIAにとっても、同様の思いを抱くホールツアーだったのではないでしょうか。


こんなホールツアーの節目ですし、ツアー後半のセットリストを整理しておくことにします(ツアー前半のセットリストはこちらの記事からどうぞ)。
まずは、曲順の記録から。


111226_1_1


上の画像をクリックするとPDFファイルが開きます。


どうでもよいことですが、会場名が黄色になっているのは私が参加したライヴであることを示しています。


111226_1_5


もう一丁、ツアー前半終了時と同様に、歌われた曲のリスト(歌われた順番は関係なし)も。


111226_1_2


このセットリストをどう解釈するか…

それは、約一ヶ月後に始まるアリーナライヴが終わってから書くことにしましょう。


111226_1_4


とてつもなく楽しく、かつ、素晴らしかったホールツアーをどのように引き継いで、また、ホールツアーからどのように変わるのか、とても楽しみ


私はアリーナツアー初日の大阪公演と、TOMJSQツアーの正真正銘のファイナルになる(はずの横浜2daysの計3公演に出かける予定です

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東京国立博物館は明日から冬休み

2011-12-25 10:11:55 | 美術館・博物館・アート

東京国立博物館(東博)は明日12月26日から年末休館に入るようです。
しかも、本館(日本ギャラリー)の2階は「高円宮コレクション室」(こちらの記事をご参照方)を除いて、いち早く12月12日から「展示環境改善のため閉室」だそうですから、きょうあたり東博に出かけたら肩すかしを食らった気分になるかもしれません。


東博は休館になっても、学芸員・職員の皆さんは新年に向けて大忙しに違いありません。


111225_1_2 1月2日から恒例の「博物館に初もうで」が始まりますから


毎年恒例の干支(えと)にちなんだ新春特別展示や、お正月の風物を盛り込んだ作品をお楽しみください。


だそうです。


博物館に初もうで」は1月29日(日)までのイベントですけれど、注目は1月2日~15日(日)の限定展示となる「東京国立博物館140周年 新年特別公開


2012年、東京国立博物館は140周年を迎えます。
感謝の気持ちをこめて、所蔵作品のなかから選りすぐりの名品を展示します。
まるで「特別展」なみの豪華な作品群
が、みなさまをお待ちしています。
期間限定ですので、お目当ての作品などどうぞお見逃しなく!


とな


今年の新年特別公開(記事はこちら)で拝見した尾形光琳の「風神雷神図屏風」に再会できそうです。


111225_1_3風神雷神図屏風」といえば、今年1月の「本館リニューアル」と「博物館に初もうで」のポスターの1枚は、貫地谷しほりさんがこの屏風の前で雷神のポーズをとっているヤツでしたっけ…


それはさておき、来年の新年特別公開には「東京国立博物館140周年記念」というおめでたい文言が冠されています。

東博の「館の歴史」には、


明治5年3月10日、湯島聖堂大成殿を会場として文部省博物局による最初の博覧会が開かれた。
<中略>
明治5年の博覧会は、恒久的な展示を行なう博物館の誕生でもあった。ガラスの陳列ケースの並ぶ室内、さらにケース内の陳列品は、当時の観覧者に新鮮な印象を与えたことだろう。政府によるわが国最初の博覧会の開催、東京国立博物館はこれをもって創立・開館の時としている。


とあります。

明治5年は西暦にすると1872年ですから、来年2012年3月10日が東博の140歳の誕生日ということ。

111225_1_4これを記念して、2013年3月末までの15か月間にわたって、「東京国立博物館140周年『ブンカのちからにありがとう』キャンペーン」が展開されるのだそうです。


それは良しとしても、なんとも中途半端な期間ですナ 東博の誕生日3月10日の前後にはみ出しています…。

まぁ、「2012年」という年と、「141周年まで」ということと、「2012年度末までやっちゃえ」という「大人の事情」があるのでしょう。とりわけ、耐震補強工事中東洋館リニューアルオープン2013年1月2日)という慶事を入れ込みたいという思いがあるものと推察しています。


そんな「東京国立博物館140周年『ブンカのちからにありがとう』キャンペーン」と来月の「博物館に初もうで」のポスターはこちら。


111225_1_1


111225_1_5 中谷美紀さんでありんす


東博の公式ブログ「1089ブログ」によれば、左のポスターは菱川師宣の「見返り美人図」の本歌取りだそうな。


1089ブログ」には、


すでにJR上野駅などでご覧いただいて、そのインパクトを体験されている方もいらっしゃるかと思います。


とあるのですが、悲しいかな、今年3月までは毎日のように電車を乗り換えていた上野駅めったに行くことがなくなってしまいました

クルマ通勤は苦ではないとはいえ、やはり電車通勤と比べて、入ってくる情報量激しく少ない


それはともかくとして、来月の週末は周到に予定を組まないと大事なモノを見逃しそうです。

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ここに来て、急に年末らしくなってきた

2011-12-24 18:24:47 | 日記・エッセイ・コラム

先ほど、ついに年賀状の準備が完了しました


確実に元旦に配達してもらうためには25日までに投函しなければならないそうで、明日、郵便局に持っていきます


今回の年賀状づくりには、かなり久しぶりにプリントゴッコを使おうか(こちらの記事をご参照方)とも考えたのですが、時間的に余裕がありませんでしたし、消耗品の販売などプリントゴッコのサポート終了は来年の年末だそうですから(リリースこちら)、2013年の年賀状こそは、惜別の思いを込めてプリントゴッコでつくると、心に決めています。


   


私の家、部屋数は少ないながらも、あちこちにカレンダーを架けておりまして、それぞれの場所に適したモノ(絵柄 + サイズ)を集めるのはなかなか楽ではありません。
それでも、なんとかなかなかと思えるカレンダーを集めることができました


111224_1_1 ただ、リビングに架ける予定のカレンダー(自腹で購入)がちょいとやっかい。
こんなヤツ⇒でして、カレンダー上部に二つ空いています。
穴の間隔に合わせて、壁にフックを二つつける手もありますが、それでは芸が無い


いろいろ検討した結果、あるアイデアが浮かびました っつうか、別の種類のカレンダーのデザインがヒントになったのですが…
必要となる材料は揃えてありますから、あとはちょっとした工作だけが残っています。
完成した姿は、近日公開 乞うご期待デス


   


あと、散髪に行かなきゃならないし、帰省(今回は近年珍しい長期)の準備をしなけりゃならないし、と、いろいろやらなきゃならないことが控えています。
そんな状況だというのに、私の心を騒がせる情報を入手しました


それは、ベン・シャーンの展覧会が神奈川県立美術館 葉山で開催されているということ


111224_1_2


ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト-写真、版画、グラフィックアート-」展は、今月初めから開催されていたというのに、私が気づいたのは、情けないことに今月半ば
私にとってベン・シャーンは、こちらの記事でも書いたように、最もお気に入りのアーティストと言っても過言ではありません


これは見逃すわけにはいきません


休日に、MISIAのライヴ以外のプライベートなことで神奈川くんだりまで出かける気はほとんどないのですが、この展覧会を見逃すわけにはいきません
年が明け、帰省からUターンしたら、絶対に観に行きます


ちなみに、NHK日曜美術館放送スケジュールをみると、2012年1月15日に「静かなるプロテスト~反骨の画家ベン・シャーン~」と題してベン・シャーンを取り上げる予定だとか。
っつうことは、1月14日までに出かけるのがbetterなのでしょう。


仮に神奈川県立美術館 葉山での展覧会に行けなかったとしたら、以下の巡回展を追いかけるぞ


開催期間:神奈川県立近代美術館 葉山 2011/12/3~2012/1/29
       名古屋市美術館         2012/2/11/~2012/3/25
       岡山県立美術館         2012/4/8~2012/5/20
       福島県立美術館         2012/6/3~2012/7/16


この中では、福島県立美術館に遠征するのも悪くはないかな と思ったりもして…。

福島県立美術館いえば、2009年5月の記事「東京都美術館『日本の美術館名品展』グッズ」で、


いつか現地に行ってみたいと思っています。


と書いた美術館です。

なにせ、こんなグッズ(メモパッド)を揃えていることですしねぇ~


111224_1_3


いやいや、絶対に葉山に行くぞぉ~


つづきのようなもの:2011/12/27 このカレンダーの吊し方はいかが?

こちらもつづきのようなもの:2012/01/07 「至福」に至福のひとときを味わった

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「幕末太陽傳」復活! だそうです!

2011-12-23 22:32:44 | 映画

今日の昼休み(きょうの私は出勤日)、asahi.comを眺めていると、思いがけない見出しが目に飛び込んできました。
それは、


日活の象徴「幕末太陽傳」復活 デジタル版で公開


というもの


一部抜粋しますと、


来年、映画会社・日活が創立100年を迎える。一連の記念企画を準備中だが、第1弾として「幕末太陽傳」のデジタル修復版を公開する。1957年の川島雄三監督作品。「こけらおとし」に選ぶにあたり、日活には「必然」の理由があった。

として、

日活にとっての「幕末太陽傳」。佐藤直樹社長は「おそらく全社員が、この会社を象徴する1本と考えている」という。その背景は社の歴史にある。日活は戦後、配給会社として存続していたが、53年に製作再開を宣言。監督や技術者を他社からの移籍組に頼り、若手俳優を発掘して態勢を整え、54年に撮影所を建設した。このため「幕末~」の冒頭、「日活製作再開三周年記念」と画面に出る。
「自前の撮影所で、若い力で映画を撮っていくと意思表示をしてから3年目の作品。この時、川島監督は39歳、フランキー堺さんは28歳という若さ。当時の撮影所の力を感じます」。かかげた理想が、結実した作品なのだ。


ということ。


このブログでは「幕末太陽傳のことを2回取り上げました(こちらこちら)。
とにかく「幕末太陽傳は私の大のお気に入りの1本です
DVDを買っただけでは飽き足らなくて、NHK BSで放送されたものをブルーレイディスクに落としてコレクションにしています。


幕末太陽傳 [DVD] 幕末太陽傳 [DVD]
価格:¥ 3,990(税込)
発売日:2002-11-22


そんなお気に入りの作品が、


この作品を日活は昨夏から、東京国立近代美術館フィルムセンターと共同で修復してきた。オリジナルのネガフィルムが現存しないため、35ミリの上映用プリントと複製の映画フィルムからデジタル復元、音声は、黒沢明監督「羅生門」の復元も手がけた米国の音声修復プロダクションに頼んだ。


そして、


◆23日から各地で公開


だそうです


この記事、なんとも中途半端で、むず痒いものに留まっていて、わたしとしては不満(もっと言えば、できの悪い記事)なのですが、大好きな作品「幕末太陽傳」が、デジタル処理されて公開されるという事実は、相当にうれしい話題です。


私、古い日本映画の最大の弱点は「」だと思っています。多くの出演者が早口で、そして、妙なエコーがかかっていて、セリフが聞きにくいといったらありません

それが、「修復」を加えることによって、どう変わるのか、かなり期待してしまいます



あ、そうだ


志ん朝の「居残り佐平次」、いいですよぉ~


落語名人会 2 落語名人会 2
価格:¥ 2,039(税込)
発売日:1993-12-01

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12月21日は「回文の日」だそうな

2011-12-21 23:31:15 | 日記・エッセイ・コラム

今朝の通勤時、クルマを運転しながらラジオを聞いていると、きょう12月21日は「前から読んでも1221なら、後から読んでも1221だからということで『回文の日』だ」ということが紹介されていました。


回文というのは、前から読んでも反対から読んでも同じ文になるもの、有名どころでは「竹藪焼けた(たけやぶやけた)」というのがありますな。
ちなみに、「山本山」とか「妻夫木夫妻」のように漢字が前後同じな言葉や、ローマ字が前後同じな「赤坂(AKASAKA)」は回文とはいいません。

あくまでも、(日本語の)「読み」がひっくりかえてもOKなものだけデス。


回文の日」なるものがあることを知ったのは、今日が初めてですが、私の蔵書にとんでもない珍本があります。


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いまは亡き名コピーライター土屋耕一さんによる「土屋耕一回文集 軽い機敏な仔猫 何匹いるか」です。


もう30年近くも前もに買った本で、こんな大きさ(小ささ)なのに、お値段は2,500円(まだ消費税のない時代
当時の私にしては、かなり思い切った購入デス


今朝のラジオでは、回文の一例として、


阪神は弱いわよ、阪神は(はんしんはよわいわよはんしんは)


などという、かなりレベルの低い作品が紹介されていました。
阪神は(はんしんは)」と「弱いわよ(よわいわよ)」と、単独で回文になるフレーズをつなげただけなんて、初歩中の初歩
例えば、「宇津井健氏は神経痛(うついけんしはしんけいつう)」なんかと比べれば、デキの善し悪しが明白です


一方、この「土屋耕一回文集 軽い機敏な仔猫 何匹いるか」は、タイトルからして期待がふくらみます。
なんたって、「軽い機敏な仔猫 何匹いるか(かるいきびんなこねこなんびきいるか)」ですから


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この本は、大事な大事な蔵書の一冊であります。


最後は、これまで、さんざ寄席で語り継がれていて、ついに「今年の回文」になってしまったことは疑いのない、こちらでしめましょう。


談志が死んだ(だんしがしんだ)


合掌

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